君は知らないだろうよ
夜の向こう側には
大きなぜんまい仕掛けの
塔があるのさ
何の塔かってそりゃ
時をつかさどる塔さ
てっぺんには風車がついていて
時間の風を受けて
ぐるぐるぐるぐ ...
静かに暮らしたい
朝にはパンを焼き
夜には水を飲み
平日は黙って出かけ
休日は車を洗い
あまり欲しがらず
あまりいやがらず
その日あったことはすべて忘れ
一生の終 ...
移ろいの中で
影がゆれる
レトロな風に
吹かれて
アンティークを並べ
空へ
幸せは
あたりまえの中に
あるから
優しさにつつまれ
モノクロームを
見つめる
思い出の公園でブランコが揺れていた。
横浜に降る霧雨は仄かに青色で。
なぜだか僕は独りぼっちで寂しくて。
今在る幸せに気付く事も無かった。
誰もいない公園で僕はブランコに揺ら ...
君に誘われて
始めることにした交換日記
続ける自信はないけれど
何を書けばいいのかな
悩んでしまいすらすら書けない
君は好きみたいで
楽しんで書いている
その勢いに飲み込まれそう ...
眼が赤いので
眼科へいった
診察して「お薬出しておきましょう」
と言われたので
「先生、原因は何でしょう」
と聞いたら
「原因はわかりません」
と言われた
原因がわからないのに
よく ...
光みち 夏空のもと ざわめいて 散りばめられる 海辺の祭り
海青く 白いヨットは 風に乗り カモメをつれて 沖へと向かう
砂浜の 行き交う人の 足もとに 夏の盛りの ...
秒針が耳の背中にこびりついてはなれない。
私は朝を生きながら夜を数え続けている。浮
かんでは消えていったいくつもの海月たちは
無言の会話を繰り返して味のない笑い声を立
てる。見えない海が目を覚 ...
書きたいときに、いつでも気軽に手軽に詩やエッセイや書評、短編小説などが書けてしまうのが、このスマートフォンないしアイホンだろう。私も仕事のかたわら、ほんの少しでも(ほとんど昼間だが)時間を見つ ...
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は空を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い頃を思い出す
...
ねむれねむれ
首もとにうずまって
笑みを隠さずともいい
あたたかさに安心しているだけなのだから
きみとわたしのあいだにせんひきをよこたえるこたえないよこがおはひょうじょうのよめないくびすじにあせがひかってもひからなくてもひかれているきょうかいせんのかたいっぽうをつまんでとげをぬくようにひっぱりた ...
土地を貸してくれと
契約書を持って来た
見ると、借りる開始日は
電気の供給が開始された日からとある
それまでは無償で貸すようになっている
いつ開始になるかわからないのに
虫のいい話だなあ!
美しくもない 風が吹く
ただの風
もうすぐで明日
そこで吹く風は
美しくあるだろう
夕方
遮断機カンカンカン
電車がはいってくる
また
カンカンカンが鳴る
ひっきりなしだから
夕方
西瓜の温度がとまる
西空が黄ばんでいる
また
...
1
どこにいても吹き荒れるから
わだかまり続ける感情の
その 出口を教えろよ
誰かが歩いた感情分
誰かの心が泣き叫ぶ
誰かが泣いた感情分
誰かの心は休まり 眠れよ
どこにい ...
ぼろぼろじゃねえか
親にかるく棄てられて
金のためなら
人間扱いもしない連中にときどき殴られて
妄想にまどわされるな
普通、なんかないんだから
こんなことで凹むな
...
自分は、自分である
姿がなくても自分である
名前がなくても自分である
話せなくても自分である
死んでしまっても自分である
離れないのが自分である
自分でいて良いという証拠である
もう、盆を迎える
年のはじめに亡くなった
祖母のことをおもう
弔いとは何なのか
酒は酌み交わせないから
話を汲み交わして
そうやって
いっときの
なぐさめのように
祖母の生前 ...
どしゃ降りの中学校
俺のことが好きなあいつ
傷ついたものたちが着替えはじめる
野ざらしのソファに
自棄になって座っている
クズたちが責められる
擁護されるクズも ...
きれいに折りたたまれた生活をそれぞれが晒している
涼やかな風を目元にたくわえ、定めた先に澄んだまなざしを向けている
生あたたかさにはしっかり蓋をして、静かに四隅を整えて桐の引き出しに仕舞い込む
...
流された夜に
静かに呻く唄は
仄暗い水路に
ゆるやかに隠され
存在すらも
不確かな 憂鬱
トドメは 鈍色の刃で
煌めく 星の瞬きより
深く 突き刺さるよう
凍る季節を待ち侘び ...
卵の割り方を失敗すると
崩れた黄身と白身のバランスが
太り過ぎた満月に見える
その上に垂らす醤油の数滴は
血管のように浮いているけれど
いずれこの卵も消化されて
新しい血管に生まれ変わ ...
ああ なんていい風だろう
みんみん蝉が緑の木立に鳴いて
大きな鳥が素早く飛び立ち
鬱々とした気分が
涼やかに洗い落とされていく
この高曇りの八月十一日
[目を閉じれば未だ
橙 ...
青空がひろがり
病の床に臥せっていた
庭でひまわりが笑っていた
私は病にくるしんでいた
入道雲があそんでいた
蝉しぐれのなか
うなされていた
あれも夏だった
...
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで
今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ...
はなをたむける
みずをそなえる
てをあわせる
そしておいのりする
かみさまに
ごせんぞさまに
きのうのわたしに
いまここにわたしがいるのは
きのうのわたしががんばったから
み ...
眠っていたのだ
死んでいたのだ
意識のはざまで
行方知れずになっていた
辛うじて煌めく記憶が
呼び戻そうと身を捩る
わたしの裏で
呼ばれているもう一人の
耳は 形を亡くし
...
音もなく
夕暮れがやって来る
偽物の
月が出ている
熱いコーヒーが
冷めているのは
誰かがこっそり
取り代えたから
トランプのカードが
入れ代わるように
駅のホーム ...
蝉時雨我も蛹となりて眠る
繰り返す八月六日は蒸し暑く
破れ傘握りて走る通り雨
花火見る横顔真夏のピークかな
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜と朝のおとぎ話
三輪 農森
自由詩
2
17/8/12 17:31
ねがい
やまうちあつ...
自由詩
1
17/8/12 12:33
帰らない日々
星丘涙
自由詩
4*
17/8/12 10:48
夢幻
ヒヤシンス
自由詩
3*
17/8/12 6:48
交換日記
夏川ゆう
自由詩
1
17/8/12 5:25
原因
zenyam...
自由詩
0
17/8/12 5:14
夏の浜辺
st
短歌
1
17/8/12 5:11
「才能」は時に「凶器」になることについて
あおい満月
散文(批評...
0
17/8/12 4:48
ものを「紙」に書くという大切さ
〃
散文(批評...
2
17/8/12 2:28
真夏の匂い
忍野水香
自由詩
7
17/8/11 23:30
ねむり
みぅと
自由詩
0
17/8/11 22:37
はなす/ひきよせる/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
0*
17/8/11 21:59
太陽光発電
zenyam...
自由詩
0
17/8/11 21:46
風
つまようじ
自由詩
0
17/8/11 21:09
夏夕
吉岡ペペロ
自由詩
1
17/8/11 20:47
風と青春
◇レキ
自由詩
0*
17/8/11 20:20
未来があるから
吉岡ペペロ
自由詩
1
17/8/11 16:52
自分
つまようじ
自由詩
0
17/8/11 16:50
はなす/ひきよせる
かんな
自由詩
1*
17/8/11 16:35
自棄になって
吉岡ペペロ
自由詩
3
17/8/11 16:01
私はその家族を見ている
山人
自由詩
3*
17/8/11 15:08
暗渠 ankyo
藤鈴呼
自由詩
3*
17/8/11 13:41
卵かけご飯
ミナト 螢
自由詩
1*
17/8/11 13:37
今日の午前に
ひだかたけし
自由詩
12*
17/8/11 13:18
あの夏
星丘涙
自由詩
3*
17/8/11 10:12
蝉
忍野水香
自由詩
2*
17/8/11 0:55
ありがとう
Y.T
自由詩
5*
17/8/10 20:42
朝
Lucy
自由詩
3*
17/8/10 19:20
うそつき
やまうちあつ...
自由詩
2*
17/8/10 17:05
夏 四句
pochit...
俳句
3
17/8/10 16:33
1323
1324
1325
1326
1327
1328
1329
1330
1331
1332
1333
1334
1335
1336
1337
1338
1339
1340
1341
1342
1343
1344
1345
1346
1347
1348
1349
1350
1351
1352
1353
1354
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
1362
1363
加筆訂正:
夏の窓
/
田中修子
[17/8/10 20:46]
修正しました
4.57sec.