気にしないでいいからと

そんな優しい嘘を

ぼくみたいについてくれ


閉店まぎわのパン屋にはいつも

じぶんの好きなパンをとって隠す

アルバイトの女の子がいるから


...
北の空

灰色の雲

これしかない

という不安

コンドーム

の懐のような舞台



雨が降るかも知れない

画家たちが思案する

すぐ止むかも知れない

...
遺跡を過ぎる径
蜘蛛の巣と青空
夜へ向かう色
霧のなかの無数の手


冷えてゆく鉄の音
水滴の音に重なり
今は居ない民族の
祭のように響いている


ルシフ ...
ひかりと海面はんしゃしあって揺れている

手縫いしたおへそのあながいたかった

てのゆびは五本 立入禁止措置

さかなへんの漢字をあたらしく作る

とおい縄 ほほえむだけが ...
三万粒の種を蒔こう
言の葉を繁らせる
たった三本の木のために

三百の花を摘んで捨てよう
人の心を蕩かすような
たった三つの果実のために

その一つは
時鳥に啄まれて逝った
またも ...
十一月十八日 江戸 秋葉原
野次馬たちの視線を七色に乱反射させ
聳え立つは巨大なギヤマンの壺
その目もくらむ頂上の 縁を走る 影二つ

永久脱毛された花魁姿のゴリラ
追いかける血まみれの巡 ...
わすれそなこと
わすれへんて
ようゆうわ

ひらめいて
これやがなゆうて
さんぽやった


加速度て
正も負もあるんやな


わすれたいこと
わすれへんても
ようゆうわ ...
薔薇の花弁の縁から橙が染みて
みえないくらい細い管を伝っていく
酔いが芯に伝わる頃合いに目覚める
ことは望んでいなかったのに

考えるのを許さぬ身体は誰のもの
やはり私のものであり
でも ...
義母の墓参りに車でカミサンとでかけた
一時間半ぐらいかかって寺に着いた時
カミサンが僕に車の中で尋ねた
「外は寒いだろうか」
「外へ出たらわかるよ」
僕は
動いてから考えるタイプだが
カ ...
薄いヴェールを剥ぐように
私にしかみえないものを探
している。私はどこにいる
のか。既知の街が未知に見
えるほどこの手に握りしめ
た切り札は擦りきれてボロ
ボロだ。この街はいつも雨
に濡 ...
ただ次の季節へ向かう
冬へ向かう道が
目の前に伸びている

秋のままではいられない
次へ向かうしかない

秋から冬に変わる境目が
わかりにくい
いつの間にか冬

真っ白なイメージ ...
 物思いに耽るあなたの横顔は美しい。
 優しさの奥に深い悲しみが見える。
 寂しい思いをさせていたならごめんね。
 ただ寄り添うだけの私を許してね。

 遥かに広がる大海原にカモメが戯れ ...
 あの日、貴方が見せた笑顔は優しさそのものだった。
 あの日、貴方が零した涙は悲しみそのものだった。
 あの日、貴方が褒めた私は嘘そのものだった。
 あの日、貴方がくれた温もりに気付けなかっ ...
 窓辺に花が咲いている。
 そっと静かに祈りを捧げる。
 祈りとは願いの最上級。
 花はじっと沈黙して私の願いを叶えてくれる。

 窓辺に花が咲いている。
 時は輝きを放ち、移ろう。
...
陽射しの下に
人が集まって
笑いが起きる

日々の小さなグルーヴを
ありがたく思う

そんな大げさな話ではないけれど

たとえば
心無いものと出会って
戦士は剣を抜き

心優 ...
平凡であることは難しい

目立たず
人並みで
静かな幸福

それはおそらく

種の存続をかけた
ひとつの才能なのだと思う  
ビール瓶で
頭が割れるぐらいなら
相撲なんか辞めちまえ

シリコン入れてるから
立合い頭で来られると
死ぬほど痛かったと対戦相手に
言わしめた
名大関大受のことを考えたら
最近の力士 ...
ヒバリの翼が目覚めた日
空ゆく雲は祝福して座を明け渡した
囀る声も高らかに
大きな舞台を謳歌する

揺らぐ柳の影は濃く標され
その枝は優しく枝垂れる
薄桃色の花吹雪に霞む路を
黄色いカ ...
――雑草という名の植物はない
そんなこと言ったの誰だっけ
道端の小さな命 見つけたあの子
遠い昔のあどけない幼子
今はずいぶん大きくなって
片手には重たいかばん
片手には本
難しい顔して ...
ながらスマホを駅員さんに注意されている人を笑みを浮かべなら動画で撮影している人が後ずさった時にぶつかった相手が暴力的な方面の方でひと悶着起きそうだという空気が周りに漂い始めてからその方と舎弟的関係にあ ... 自分自身の中に納得できる部分がある

折り合いをつけて空をとぶことは安全に暮らすためには必要不可欠でそれを恥じることはない

みんながしているからとして 君が踊ることを私は責めたりしないが 私 ...
 私の仕事は「ぬ」である。
 なぜ「ぬ」が「わ」だの「た」だの「し」だの「の」だの「こ」だの「濁点」だの「と」だの「は」だの「かぎカッコ」だの使いやがるんだ、とおっしゃるかもしれないが。それは貴方に ...
まだ
夜は明けていなかった
上野駅の構内
入り口に近いを通路の隅にござをひいて
その上に正座をしていた
極寒の早朝とは思えない身なりをした老人が
手を合わせていっしんに
お経を唱えていた ...
あついおもいが
じょう熱が
こころふるわせる

いっしょうけんめいが
もえるこころが
こころゆさぶる

ほとばしる炎
とびちる汗
あつい
あつきこころ

もえている
明日へ ...
こんにちは。(これは人工音声です)


ぼくたちは普段生活をしていて、だから電化製品が好きで、きみの名前はコジマで買ったからコジマで、コジマは買いたての頃、すごくカタコトだった。ケーコートーの ...
僕は今日も生きている
理由はわからないが今日も生きている
明日はわからないが
今日も生きている
オギャア!と産まれてから
ずうっと生きている
よく生きてきたなあ!
あと何日生きるかなあ! ...
ころがった
部屋は私のせまい家
いい加減に仕事しろ
眠気に負けそうになりながら
家族の帰りを待っている
予定の時間はとっくに過ぎ
心配をしながら待つことしかできない
連絡しても
おそらく返事はないだろう
1人で遊び歩いているはずもない

...
洋装に日本髪といえば
私の妻のことだ

成人式で初めて結った
日本髪が勿体ないとの
母親の口車に乗って
ジーンズにロングコートに
日本髪の出で立ちで出社して
更衣室で同僚数人がかりで
...
 繰り返し呟くみたいに大きな空を描く
 風は大地連れ
 音楽をのせる
  空は暮れ

指に挟んだ紙を隣に渡す
過ごした時間に名前をよびかけることはない
風は雲を連れて暮れていく
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
優しい嘘を吉岡ペペロ自由詩517/11/18 19:48
冬空のヴラマンク自由詩117/11/18 19:15
かけら 冷たく木立 悟自由詩217/11/18 19:10
溺れたいよね。初谷むい川柳217/11/18 18:18
種を蒔く人のらさんきち自由詩217/11/18 17:36
11月18日秋葉原でただのみきや自由詩5*17/11/18 16:31
物理の苦手な子どもたち 一AB(なかほ...自由詩417/11/18 14:56
ブレックファーストソーセージ深水遊脚自由詩1*17/11/18 14:41
カミサンのタイプホカチャン自由詩017/11/18 10:37
この街あおい満月自由詩217/11/18 5:41
冬へ向かう道夏川ゆう自由詩017/11/18 5:19
二人一緒にヒヤシンス自由詩2*17/11/18 4:31
あの日自由詩3*17/11/18 4:09
時の輝き自由詩1*17/11/18 3:35
円卓ガト自由詩6*17/11/18 3:19
家庭自由詩2*17/11/18 3:16
日馬富士花形新次自由詩017/11/17 23:43
飯を炊く老婆もっぷ自由詩4*17/11/17 22:25
今日も風の中で自由詩2*17/11/17 22:02
観察記しょだまさし自由詩2*17/11/17 21:39
20171117_work0000@poetryNaúl自由詩017/11/17 20:35
若原光彦自由詩2*17/11/17 18:38
地球こたきひろし自由詩017/11/17 12:49
いのち燃える星丘涙自由詩017/11/17 8:51
コジマさわ田マヨネ自由詩4*17/11/17 8:48
生きている不思議ホカチャン自由詩217/11/17 6:40
のっとり花姫俳句117/11/16 23:43
おかえりなさい無限上昇のカ...自由詩117/11/16 23:27
日本髪花形新次自由詩217/11/16 20:25
_雨へのダブリ...自由詩217/11/16 20:01

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加筆訂正:
11月18日秋葉原で/ただのみきや[17/11/18 17:11]
誤字修正しました。
カナリアの宝石さがし/田中修子[17/11/17 22:51]
(タイトル等、だいぶ変えました。ポイントくださったかたすみません!)
カナリアの宝石さがし/田中修子[17/11/17 17:40]
さいご、つけたしました
4.37sec.