遠い約束が僕たちを分ける
右側と左側に並んで
触れたら引っ込める指先の会話
ニットの毛玉を掬って投げた
白い扉で隔てながらも僕たちは
うまく距離を置いたね
思いが溢れてることを
...
年末が近ずき 第九のシーズンがくると
いつも 憤りを感じる話がある
それは
楽聖ベートーヴェンの第九に
呪いがあるという話だ
ベートーヴェン以後の
有名な作 ...
たえず耳なりがしている
キーンキーンと機械的なノイズ
何も気づかないうちに断頭台に乗せられているのかも解らない
彼の痩せた首
それは
大きくて鋭い刃物がいつなんどき落ちてくるかもしれない ...
あたし、わかってしまった
あたしの詩が、
どうしてこんなに軽っぽいのか?
いらっしゃるでしょ?
読んでいるだけで、こころ洗われて、
とても清い気持ちになれる
こころの深いところ ...
お袋が危篤
数年に及ぶ認知症の果てに
俺を産んだ女
俺を育てたかも知れない女
ほんとうはほとんどほったらかしだった
親父の母親に任せっきりで
自分は金を稼ぐのに一生懸命だった
...
セックスなんていう言葉を検索してしまうような
思春期のような哀しみをざわつかせて
夜の天井が落ちていく
触れると壊れる
砂糖菓子を積み重ねて
ウイスキーに火をつけたら
それこそ赤く腫れ ...
幽霊に触ったことがある、と話してその日は家に帰った。心の隅にざわざわと騒ぐものが現れて遅くまで眠れない。布団から起き出してコップに牛乳を注ぎ、壁の前で飲み干す。一人で暮らしている私の肩に触れる無数の干 ...
眉をひそめる
これはどんなときだろ
すれ違った人たちの
表情を集めて図鑑を作ろう
増えてく時間の暇つぶし
作ってよし眺めてよし
良かれと思って
夢の中で続けていく
クソみたいな ...
待つのは嫌いだ
心が塞がれてしまいそうになる
ただ待ちぼうけを喰らうだなんて
随分馬鹿にされたものだ
気持ちは一向に晴れることなく
待たされたという事実だけが残る
雨が降らなかっただけ
...
マイネルのカホンがうんとある部屋は
砲塔に飾られた神殿
咳が止まらない
不明の夜の入った缶詰を喜んでる内は
五月雨る電子音
公害と仲良くなったことがあった
四月でも六月でもない
...
自称詩は
自称詩投稿サイトに
ゴミのように
放り込まれ
次から次へと
上げられるゴミくず自称詩の
中に埋没していく
誰の記憶からも
消えてなくなるのに
多くの時間はいらない
半日も ...
...
その日、節子が静江の家を訪ねたのは件の男の後日談を他所から仕入れたからだつた。まうこんなことはよしませうぐんさう殿と叫びながら小箱に詰められた野良黒のひぎゆあが投げ売りで売られていて、あらこれをおみひ ...
好きすぎて噛んじゃったのかな?
鹿児島市平川町 平川動物公園のホワイトタイガー
お兄さん死んじゃったよ
死んじゃうとね、もう遊べないの
ホワイトタイガーのリクくんは殺処分されないのね
...
細胞が音もなく引きちぎれて、消滅と分裂の繰り返しが体のすみずみを満たしている。一年後、五年後、十年後のあたしからオリジナルのあたしが目減りしていく。きっときみは化け物で、とうに正気を失っていた。あたし ...
萌え出ずる世界を
連想するかの如く
ウキが描く軌跡は
花びらのよう
あと半分で完成する
パズルよりも
未だ足りぬから
脳内伝達物質で
飾り立てた
観えぬ部分は
...
俚諺
…た、たぬひこ?
なんや、おまえかいな
もっとこっちき
なんでだまるん
こおへんときいひんの五段活用に、ばあむくうへんも
いっとこか? いちおう
でもな、
神木隆 ...
泣き声に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた
孤独の両眼の、睫毛の淵から
にじむ涙を、じゃないといいはる
綺麗な唇が、話しかけてくれるのは、
自分がいかにしあわせなのか、の、嘘 ...
カラオケで君は昭和の歌ばかり今とは違い魅力ある歌詞
目の前に今しかなくて過去はない未来もなくて今の連続
花畑その中心で深呼吸体に漲る愛の大自然
いつもの急な坂道登り切る長い坂道息切れ ...
玄関まで水が迫っているのでどうしようかなと考えていたところに、甲斐さんがボートで来た。そこら中で孤立しているので拾ってまわっているそうだ。ここもあと一時間もすれば完全に水没するというので、慌てて最低限 ...
けだるさの中で空港についた日だった
僕には連れも出迎えもなく 一人
何も照明のあてられてはいない
異国の暗がりの道を歩いていた
僕には 守るべき何かが そして
今はあったはずだ ...
白梅/
三月の梢に白梅が一輪
打つ、打つ、秒針が打つ
朧夜の風は一握の砂
一握の砂は白梅の香
散る、散る、白梅が散る
白梅の梢に静寂が一輪
竪琴/
月の寝台 ...
飛行機に乗ってひさしぶりに東京にきた
初めてシルバー割引を利用した
カウンターのお姉さんが
「よかったですね、最後の一席でした」
といった
東京と田舎との大きな違いは
あたりまえのことだけ ...
夕陽が頭に
作る髪飾り
彼岸花みたいな
放射状に
光を向ける
赤い集まりが
顔をぼかして
くれるから好きだ
乾く前の
水彩画で描かれた
筆を使って
美しくなるなら ...
真理 真理 真理 真理
みんな天国に住んでいる
あなたは常に幸せ
なのに地獄にいるんだね
愛 愛 愛愛愛愛 愛
男の子と女の子が合体
あら悟っちゃった
慈悲は ...
もうあと一滴で溢れそうだねと歌姫住まう耳の暗闇
彼女が歌うのを初めて見たのは深夜の音楽番組でした中学二年生の地味な女子にとっての深夜は零時を回るか回らないかくらいの今となっては浅めの夜に日本人な ...
わたしの 中の 美しい言葉よ
わたしの 中の 憎しみの言葉よ
わたしの 中の 哀切の言葉よ
わたしの 中の 怒りの言葉よ
わたしの 中心 全ての想いを
燦き 輝き 憤って 震えよ
燃え上が ...
(時は1829年10月 ショパンは19歳
恋心にときめいていた)
今はただ せつなくて
好きなのに 言葉がでない
きみの前では
なにもいえない
...
マーブルチョコなら
ピンクのクッション
青みがかった鮮やかな色を
身体に並べた棺の中で
ウインクするような恋の埋葬
ピンクのはずだった棺の色が
影を連れて来て黒に変わると
瞼 ...
月曜日は買い物日和だ
砂漠の中のショッピングセンターへゆこう
遠くの部族が集まる日曜日よりはましだから
きみの前髪を上手にきってくれる人をさがそう
くだらない思想でこころを壊さないよう ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
毛玉
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/10 10:06
第九の呪い・ベートーヴェン
st
自由詩
2
18/10/10 9:50
蝶がヒラヒラ
こたきひろし
自由詩
2
18/10/10 9:21
夢の国
秋葉竹
自由詩
5
18/10/10 8:52
数年に及ぶ
こたきひろし
自由詩
11
18/10/10 5:14
レス
中村 くらげ
自由詩
3
18/10/10 1:31
幽霊の感触―即興詩の試み
春日線香
自由詩
1
18/10/9 23:45
うまくいかない
竜門勇気
自由詩
1*
18/10/9 23:10
待ち続けた後は
坂本瞳子
自由詩
0
18/10/9 23:00
神殿にスープ
竜門勇気
自由詩
2*
18/10/9 21:59
興醒め
花形新次
自由詩
1
18/10/9 20:53
秋刀魚
TAT
短歌
0
18/10/9 20:21
我が輩は畏怖である。
〃
自由詩
0
18/10/9 20:02
ホワイトタイガー
鵜飼千代子
自由詩
15+*
18/10/9 17:35
ノーバディ
青花みち
自由詩
2*
18/10/9 11:11
黒蝶粋
藤鈴呼
自由詩
0*
18/10/9 9:55
ぺぷふみソウル
nemaru
自由詩
1*
18/10/9 9:07
言い訳
秋葉竹
自由詩
5
18/10/9 7:55
深呼吸
夏川ゆう
短歌
3
18/10/9 5:18
洪水
春日線香
自由詩
1
18/10/9 1:51
未来の選択肢
番田
自由詩
3
18/10/9 0:33
白梅/竪琴
新染因循
自由詩
4*
18/10/8 20:59
ひさしぶりの大都会東京
zenyam...
自由詩
1
18/10/8 20:39
顔
ミナト 螢
自由詩
0
18/10/8 17:53
真理のメロディ
moote
自由詩
1
18/10/8 15:33
世界は悲しみで満たされる(短歌)/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
短歌
3*
18/10/8 14:28
コトバ / 言霊
beebee
自由詩
15*
18/10/8 14:25
初恋・幻影 ---ショパンを追悼して
st
自由詩
4
18/10/8 12:12
埋葬
ミナト 螢
自由詩
1
18/10/8 11:36
ショッピングセンターにて
梅昆布茶
自由詩
19
18/10/8 10:42
1112
1113
1114
1115
1116
1117
1118
1119
1120
1121
1122
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1124
1125
1126
1127
1128
1129
1130
1131
1132
1133
1134
1135
1136
1137
1138
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1140
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1151
1152
4.18sec.