光が渦巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は絶えず歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く飢えていた
生きることに飢えていた
す ...
昨夜庭で泣いていたら
妖精が昔話をしてくれた
地中海に棲んでたころの
私も一人海を見ていた
とても眩しい青い海を
花の色は海の色
ケープを纏った魔女が
葉を摘んで行った
...
誰も住んでいない洋館
夏になると妖精が来て
窓を開け一晩だけ過ごす
黄昏の光を吸って
庭からベランダまで
提灯が吊るされ
宴が用意される
世界中の色と香り
一つの言葉と ...
海底のような
月夜の庭に腰を下ろし
夜光虫のような星を見る
緑色に輝く珊瑚礁に
泡のような花が咲く
人魚のような妖精が
珊瑚に座って僕を見る
海の匂いのハーブが
もっと深くと誘 ...
小さな小雨が
おどけた街を照らす
水遊びが楽しげな少女は
明日 何処へ行く
点線をなぞって
普段は飽き飽きの
恋のものがたりを
本当は求めていて
しなびた漬物のように
老いていくのだ ...
燃ゆる炎を宿したこの翼を
閉じる術を知る由もなく
それでも過ぎてゆく{ルビ時間=とき}の中で
愛しさや甘美なそれを知りたいと
束の間過ぎったその想いこそが
そもそもの過ちの始まりであった
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喫煙者でもないのにライターを、それも中々に高額なオイルライターを所持しているのにはそれなりの訳がある、なんのためかって?それは話を聞いているうちに判ってくる―なんて、べつにもったいぶるようなことで ...
朝メシは西瓜
昼メシも西瓜
晩メシも西瓜
西瓜スイカすいか
おれの家は西瓜
おれはひたすら食い続けた
赤い果肉を無心に頬張りながら
朝も昼も夜も
休むことなく眠ることなく
齧り咀 ...
一円玉の数だけキスしようよ。
豚の貯金箱、叩き割っちゃおうよ。
心のなかに雨が降ってる
一人で建てたおとぎ話だ
鉛筆みたいに直ぐに無くなる
心のそとで蝉が鳴いてる
一日、また一日と
忘却した記憶に登場する
キャラクタアが
私たちの行列に
続々
と
立ちならぶ。
あの小さな戦争たち の
ことを 蒸し返すのだ。
あの小さな戦争の
銃撃戦(言 ...
被害者になる想定は多くの人がしているのに
加害者になる可能性を考える人は多くない
ハンドルを握って轢かれる側の想定で走ってるのか?
誰でもよかった
キーボードのくぼみで死んでた羽虫と同じ
価値無価値 正直に言って
私がなりたかったのは愛されるあなた
それに成れないなら
何でもよかった
生きていようが死んでいようが
キ ...
竜笛が竜の鳴き声であるなら
詩も竜の鳴き声でなくてはならない
ドーナツに穴が空いているなら
詩も穴だらけでなくてはならない
人が嵌って抜けられなくなる
罪深い穴を我々は掘り続けている
なん ...
いい臭いがする。
もぎたての臭いだ。
もいだ手も臭ってみる。
いい臭いがする。
もぎたての間、いい臭いがしている。
している間、もいだ手も臭っている。
もいだ唇をもぎりとってみる。
...
灯りに群れる虫もいれば
闇に灯る虫もいる
子供と大人ははっきり区別され
子供の目的は大人になること
そのためにひたすら食う
大人の目的は子孫を残すこと
ひたすら交尾の相手を求める
あ ...
良心、それは
ロウソクの灯のようなもの
子供のうちに灯してあげなければ
芯はまもなく湿ってしまう
そしてちょっとした風で
不意に吹き消されてしまう
それっきり
倫理、それは
自 ...
空があり風があり
時は世界樹をかけのぼって
あしたへとながれてゆく
だれかが小ちゃなブルースを
奏でているような気がしてでもそれは
ぼくの知らない紫の小花の群れだった
月への梯 ...
死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか
四角く仕切られた ...
弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。
呼べば応えてくれる大嘘や
あ ...
竪琴を抱え
星の間に立てば
亀の甲羅に響くのは
繰り返し呼ぶ
あなたの名前
今なら自由になれる
早く私を捕まえて
遠くへ連れ去って
一万二千年後にはもう
北極星になってし ...
陽の海に眠る白い花
失恋をして蒼い実になり
愛を失くして赤く熟し
もういらないと
摘んで下さいと言った
神様はどうして私を
雪の下に生んだの
白いままで
白い花のままでいた ...
聞こえるはずの
ない声
感じるはずの
ない気配
帰るところのない
独りは
どんな気がする
固定される空気
空間は閉ざされ
時間はとどこおる
真夜中のキッ ...
駅へと続く道
朝は通勤通学のみなさんが
昼には食事 買い物 外廻りのみなさんが
夕方にはお買い物のみなさんが
夜にはお酒
自分の想いを話したい
聞 ...
ひと粒の種の眠りに欹てて
空と地は結ばれる
養い子らの息
殻の中で膨れる水脈
夢のからだが眠りを突き破るまで
太陽が孵す夏の日は澄んだ炎
抱きしめた夜は火傷を負って
欠片ひとつ 片 ...
ナトリウム灯も消えたままの
古びた跨線橋の下
あなたと出会ってから
夏休みの落書きが増えていく
「おはよう頑張ってね」の文字
「おつかれさまでした」の文字
すれ違い ただ文字だ ...
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち
わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ...
ボオドレエルの詩がアングラ演劇で上演されることになった。
私は必死になって地下室で詩を暗記した。
阿呆船館とよばれている劇団は統率がとれている。
演出家は鬼のような形相で灰皿を投げつけてくる。
...
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう
たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
光の星
ひだかたけし
自由詩
12*
19/8/5 17:11
ローズマリーの妖精
丘白月
自由詩
0
19/8/5 12:01
風船葛の妖精
〃
自由詩
0
19/8/5 11:34
パセリの妖精
〃
自由詩
0
19/8/5 7:51
おどけた街の少女
ふじりゅう
自由詩
0
19/8/5 3:25
罪の意識
坂本瞳子
自由詩
1*
19/8/4 22:55
まるでシカク/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ
自由詩
2*
19/8/4 22:35
Firewheel
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
19/8/4 22:21
西瓜
両性具有
自由詩
1
19/8/4 21:28
一円玉
クーヘン
自由詩
2*
19/8/4 20:51
夏じゃない部屋
水宮うみ
川柳
1*
19/8/4 20:49
私たちの小さな戦争
左部右人
自由詩
1
19/8/4 19:06
ちょっと
徘徊メガネ
自由詩
0
19/8/4 18:51
死に場所は選べない
〃
自由詩
0
19/8/4 18:41
戯れ言
帆場蔵人
自由詩
1
19/8/4 18:35
もぎたて
ナンモナイデ...
自由詩
6*
19/8/4 18:05
虫たち
ただのみきや
自由詩
7*
19/8/4 16:36
良心と倫理
はだいろ
自由詩
0
19/8/4 12:32
8月のうた
梅昆布茶
自由詩
17
19/8/4 11:51
まるでシカク
るるりら
自由詩
3*
19/8/4 11:20
詩の弱さ
立見春香
自由詩
6
19/8/4 9:42
琴座
丘白月
自由詩
4
19/8/4 8:14
ブルーベリーの妖精
〃
自由詩
0
19/8/4 7:47
まぼろし家族
シホ.N
自由詩
2
19/8/4 2:30
南口商店街
佐白光
自由詩
2*
19/8/4 1:46
擬態標本
ただのみきや
自由詩
4*
19/8/3 22:21
夏休みの幻想
丘白月
自由詩
1
19/8/3 21:03
古民家見学
DFW
自由詩
7*
19/8/3 20:19
アングラ演劇ラストツアー
文学特攻隊
自由詩
3
19/8/3 17:56
南の島で君は
Lucy
自由詩
12*
19/8/3 16:30
977
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
加筆訂正:
Happy Birthday
/
塔野夏子
[19/8/4 11:41]
誤字修正しました。申し訳ありません。
擬態標本
/
ただのみきや
[19/8/4 11:36]
脱字修正
Happy Birthday
/
塔野夏子
[19/8/4 11:23]
ひらがなを漢字にしました。「そこ」→「其処」
4.03sec.