もし、世界と、それ以外があるとしたら、
わたしはそれ以外で、他には何もない。
鉄塔、「カテゴライズされた」、伝統模様、プリンの空き瓶。
塩は肌からく、あついよ。
皮膚やからだが、自分のもの ...
なんで何度も
こんなとこに戻ってきちまうんだろう
最初からやり直すなんて
もう出来そうになくなってから
あの日確かに
俺はなにかやれそうだったよ
若かったし、今より少し馬鹿だった
...
しあさって手術の説明を受ける
そのあいだに進行したらどうする
思い通りにならないからたるい
コントロールできないことばかり
そのなかでベストを尽くすことが
あらゆる善 ...
当事
彼は三十代の半ばで独身だった。アパートで単独生活をしていて、恋人も同性の友達もいなかった。
職場まではバスで通勤していて、毎日が単調な日々の繰返しだった。
実家にほとんど帰る事がないのは、 ...
いやいや、もう
くたびれたね
気がつけば、まあまあな年
そうなんだよね
ここで煙草吸ったよね
あのサイゼリア、なくなっちゃったね
お気に入りの窓際の席
強気な友達とも集まったし
あ ...
自分を醜いとしか思えなくなったら
不浄の池にて体を洗う
全身の嫌悪感で
心技体は整えられ
生誕の叫びと共に
あの頃に戻る
目に入るもの全てが眩しく
泣き叫ぶことしかできない
羞 ...
この夏に北アメリカから来たバックパッカーの女と友人が意気投合して数日を共に過ごした。
駅前の英会話教室に通う友人にとっては願ったりの相手だ。
三人でしこたま酒を呑み、そのまま友人宅で寝た日の朝 ...
はぁ…。
この感情と長く付き合いすぎた
ルービックキューブの色を揃えたかっただけなんだ
しかしまぁ…
とうとうこのままの方が色々おもしろいと思いだした
あと美しいなぁ!。
...
メガネ外して
泣きそうなのです
まばたきの
かずだけ心に蝶がいて
夜空がこわくてじぶんを抱きます
消えかけた水平線を引き直す。
竹尺とチャコペン、祖母に借りて。
とことんビターでハードボイルドなミーを、
あの人はまるで母乳のようにマイルドにする。
しまいにミーは、ホワイトチョコレートになっちまう。
ヘルプミー
秋の蝶よしなしごとにしばられて
イケエリカコの発病はショックだった
生命力にあふれた順風満帆な人生しか
彼女には見当たらないようだったから
見た目とか雰囲気とか
そんなものは刻一刻と変わるのだ
それ ...
ある寒い日の午後、幸恵さんがあたしたちの部屋のドアを軽くたたき、それを開けると顔を見せた。
「入ってもいいかしら」「もちろん」初香が答えた。幸恵さんは優雅な足取りで入ってくるとあたし
たちに尋ね ...
パリの妖精
第10話「チュイルリー公園の妖精」
木陰に作られた笑顔の巣
移動遊園地も去り
妖精は窪んだ芝生に
ひとつひとつ息を吹き入れる
チュイルリー宮殿はもうない
たく ...
秋の入口に
ミツバチと作った
練り香水が届けられ
夏の出口に
琥珀のとんぼ玉が
髪を束ねてかざられ
いつも喧嘩して
跳ねた髪さえ
真っ直ぐに
妖精の練り香水で
気持 ...
広島の駅前開発ただ進む立ち退き交渉時間かかった
様変わり昔の姿もう無くて新しい街違和感はない
次々とスマホは進化繰り返すマナーの悪い人増やしながら
年末の冷たい風と忙しさ落ち着きのな ...
révisé et réaffiché
極夜の{ルビ惑星=ほし}
地を這う花々
争う蝶たち
眠る海
砂丘の{ルビ焚書= ...
満月を半分切取って
キノコのように
森の奥深く置く
冷たい森に白い光り
ウサギもキツネも
目を閉じて寄り添い
虫は寝言で歌い始める
薄く羽根一枚ほどの
温かな月の光り
夜明け ...
親知らずが生えてきているらしい。レントゲン写真には横向きに生えた奥歯が白く輝いていて、このまま処置をせずに伸びれば隣の歯に突き当たってしまうのが容易に想像できる。今のうちに抜いておいたほうがいいだろう ...
命、光輝く
命を生け贄として
幸せ、花開く
不幸せを養いとして
どんなに喜びの深い海にも
一粒の涙が
溶けていないということはない
*谷川俊太 ...
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
私の心に一匹の
ジョン・コルトレーンが棲みついて
ジャズを聴かないときも
詩を書かないときも
離れることがない
雲がわくわく湧く
体の外にはみ出して
空に入道雲が
その中に腕を突っ込ん ...
雨滴は弾かれて、空へと帰る。
雨音を一つ一つ、数えている。
ああ、そんなこともしていたんだね……
(タンバリン? そう、それとも?)
都市の空隙を埋める、──
人工のノイズ。
...
梅雨が割れて、──あの灰色のあたり、あそこから落ちてくるのだろう。靄った街のあいだに。そこここに光、それは人の気配であるのだけれど、私を通過していく。私は薄い闇だけを見ている。グレーの綿。あれが灰色 ...
落下するのです。あれは私たちとは別の世界。
誰かが言ったわ。
「生きるためには仕方がないから。
死にたくないのであれば、相手に悪いなどと思う必要はない」
……そうなのかしら、
とその言葉を ...
蛾がおびただしく舞う
古い白熱電球のもとに
私はうずくまり
鉛の玉を抱えていたのだった
来たる冬はすでに失踪し
魚眼のように現実を見つめている
そして体内に大発生した虫
幼虫の尖 ...
愛する由梨絵さんへ
お元気ですか。そこにいるだけでまわりを爽やかな風が吹きはじめるようにしてしまうあなたのこ
とですから、きっと幸せに暮らしていると思います。わたしを養女としてくださった富 ...
愛する由梨絵さんへ
水坂由梨絵さん、今は杉谷由梨絵さんになりましたね。幸恵さんから届いたお手紙で、あなたが幸
せであることを知りました。わたしたちも優しい養親になった蒼太郎様のもとで楽しい ...
親愛なる由梨絵さんへ
心のこもった丁寧なお手紙、有難うございます。
まだ、杉谷家の娘になったばかりで緊張の毎日だと思いますが、あなたはそれを素敵で優しい言葉
にして送ってくださいましたね ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
プラスチック依存症、カスタード・レーズンサンド、三輪車そして ...
はるな
自由詩
1
19/8/28 7:39
今はもうだれとも、手をつないだりちょっとした話をしたりしたく ...
竜門勇気
自由詩
1*
19/8/28 3:19
たるいけれどいい
函館ドラゴン
自由詩
2
19/8/28 0:02
世にも不思議じゃない出来事
こたきひろし
自由詩
4
19/8/27 23:36
お盆、アミーゴス
うめバア
自由詩
2*
19/8/27 22:59
リセット
TwoRiv...
自由詩
1*
19/8/27 22:47
北アメリカから来た女
末下りょう
自由詩
10*
19/8/27 20:38
色々
幽霊
自由詩
2
19/8/27 19:30
夜空がこわい蝶
秋葉竹
自由詩
8
19/8/27 15:35
水平線
クーヘン
自由詩
1*
19/8/27 12:40
ミルクチョコレート
杏っ子
自由詩
2
19/8/27 11:44
すみれ日記 08.27
もっぷ
俳句
2
19/8/27 11:19
刻一刻
函館ドラゴン
自由詩
0
19/8/27 10:22
スケート場にて
コタロー
散文(批評...
1
19/8/27 6:59
チュイルリー公園の妖精
丘白月
自由詩
0
19/8/27 5:47
妖精の練り香水
〃
自由詩
0
19/8/27 5:45
進化
夏川ゆう
短歌
4
19/8/27 5:05
旅行紀
墨晶
自由詩
3*
19/8/26 23:01
呼吸する森
丘白月
自由詩
2
19/8/26 21:47
抜歯の周辺
春日線香
自由詩
2
19/8/26 18:36
命、輝いて*
ひだかたけし
自由詩
8+*
19/8/26 16:56
ファスナー
クーヘン
自由詩
6*
19/8/26 11:33
supreme
やまうちあつ...
自由詩
1
19/8/26 11:19
(無題)
la_fem...
自由詩
2*
19/8/26 8:54
あれが灰色の海であれば
〃
自由詩
3*
19/8/26 8:51
コーヒーだけなんです
〃
自由詩
2*
19/8/26 8:50
野紺菊
山人
自由詩
4*
19/8/26 6:24
紫衣からの手紙
コタロー
散文(批評...
0
19/8/26 0:20
初香、琴葉からの手紙
〃
散文(批評...
0
19/8/26 0:20
幸恵さんからの手紙
〃
散文(批評...
0
19/8/26 0:19
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