憎しみも  
羨望も落胆も
今は山道の腐葉土やゴミムシの糞となって
ころがしておこう
葉がはかすかにさざめき
木の樹皮はなめらかにひかり
木漏れ日はさらさらと山道に塗されて
山道を歩く人 ...
いつも僕がパートタイムで
稼いでるなんてことを
だれが言って、笑ってるなんて
そんな情報はいらない

退屈な仕事を続けるのは
暇つぶしのつもりでも
いつか自分を食い殺すような
化け ...
みなとみらいを見渡す 
横浜のビルのカフェで 
ひとり珈琲を飲み 
命日の近い詩人の生涯を偲ぶ 

若き日に戦地で被弾し 
負傷兵として帰国してから 
九十三年の人生を終えるまで 
か ...
果てしない豪雨のさなか、悲鳴を聞いた気がした
たぶん現実のものではないのだろう、けれど
おれは街路で耳をそばだてる、かなり昔、こんな歌があったなと
そう、思いながら
今日のすべてが粘ついた ...
死んだらどこそこで会おう、
なんて
言われて返事はしたけれど、
もちろんそんなところへ行くわけがない。
絶対行かない。
冗談じゃない。


俺はひとりでリゾートに行く。
冷えたビール ...
私の直感は当てにならない。
追うべきでない人を追うし、
好きになるべきでない人を好きになるし、
嫌いな人を好きだったと勘違いするし、
相性が悪いのに離れたがらないし
馬鹿で
無様で、
そ ...
プラスチックの
罪のない赤や青
まじりけのない黄色にみどり
青ざめてるピンク

地図を裂くように
飛ばしてきた、
ビールの泡が
はじけるみたいに
かるい期待
(そして失望) ...
パリの妖精
第3話「ムーラン・ルージュの妖精」



サクレ・クール寺院のてっぺん
十字架に座って街を眺め
星がやってくれば人ごみに紛れ
出来たばかりの赤い風車を覗く

貧しい画家 ...
 流れ星
 ひとしずく
 ほほを伝わり
 落ちてった
 鈍い光
 ちかりと
 咲いて
 掌の上

 どん
 ぴっちゃん

 流れ星
 ひとしずく
 爆ぜて
 飛び散り
...
しじみに砂を吐かせた。
僕もそろそろ白状しないといけない。
これさえあれば…
これは敗北を許される

敗北許可証

これさえあれば大丈夫。うん

途切れた天使の足跡…
その傍らに落ちている羽をペンにして
手紙を書いてみるのだ

天国へ飛び ...
わたしという器に
一塊のさびしさが盛られている

それは
昏い色をしているのだが
光の当たりようによっては
時に
ほのかに真珠光沢を帯びる箇所があったり
ほのかに虹色を帯びる箇所があっ ...
雨音のように
妖精の足音のように
今はもう無いはずの
ピアノが耳の奥で
海鳴りのように降る
目を閉じて幻覚に触れて
優しい声が指先に響いたなら
ソフトペダルを踏むあなたが
紫露草の ...
白詰草の畑で横になり
ミツバチの羽音を聞く

陽の妖精たちの
鱗粉が睫毛に降りそそぐ

甘い香りだけ頂く
そう私は香り泥棒
時間は鏡に写らない
写す事はできない

だけど
今こうしている間にも
刻々と経過している

人間はそれを計測するために
時計を発見し発明した

日時計
砂時計
などの原始的な時 ...
剥がされたとしつきが 白鳥の羽のしたに風をよんだ
はらはらと ふり 白く つもる
昏い 目の中のひかり と よぎるスカートの白が
したたるほどの夜明けを ゆっくりと通過していく

...
山口冨士夫のクロコダイルのライブDVDを見た
妻と娘は実家へ行っているので、爆音で
2008年のライブだけれど、
僕は確か、この日のライブを見ていたのだと思う

途中まで、あれ、僕の見たのは ...
珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家 ...
陽の光を遮る木々
無数の蝉の声は一つとなる

清涼かつ陰鬱な渓谷
私は一本道で迷子となる

ギンヤンマは乾くことを知らぬ土で戯れ
鴨は湧水足らぬ川で泳ぐことを諦める

涼しい風の中
...
家族や仲間と楽しく
過ごしている世間と違い
家族からは
存在しない者とされ
生まれてこの方
友達と呼べる者はいない

そんな自称詩人を残して
避暑地に向かった家族は
旅先から
「ど ...
お日さまをつかんだ
ちいさな手、まだ開かない開かない
蛍になるか、星になるか、それとも
お月さま、猫の瞳かもしれません

お日さまをつかんだ
ちいさな手、まだ開かない開かない
ギュッと握 ...
張り詰めたガラスはため息を吐くように割れていった。冬の静寂にすべて諦めたように、身を投げた人びとのように、ひと息に去りゆくものの気配に、なにが言えようか。握りしめた石を凍った池に投げつけていた幼い記憶 ... 紫外線量だけはいっちょ前に初夏の
寒いオホーツクの波間へ海鵜が潜って
ぴょこりと浮かぶ
嘴の一つが淡く 光った。
あれは
いつかの私の恋心だろうか……

潮風を爽やかに甘いだけだと思って ...
どこから入ってくるのだろうか?
この優しさは
見つめる葉っぱと僕の違いなど
なかったんだ

生命は世界にひとつで
しかも数ではあらわせない

生と死が混ざる暖かい渦から
それは流れだ ...
流星の親子が流れていく
暗い夜空になかよく
迷子にならないように
手をつないで流れる

赤ちゃんの手が離れ
小さな光が雲に落ちる

一人ぼっちで泣く流星
大きな泣き声は雷になり
...
君の事なら何でも知ってる。
お墓参りの線香を一本くすねた事も。
 台風というやつは不思議なやつである。その風雨の強さは恐怖を感じさせるとともに、何かしら神秘的な力の強大さを感じさせるものがある。
 だからなのであろうか、台風は特撮映画や番組においても重要 ...
みつばちの





おしりのはりの






するどさに












...
詩にはルビが振ってあって





読む順番が決まってる






訳だが






...
季節が一つ
生まれ変わろうとしている
蝉が雨上りの森を見つめる
鳴き声のように
花びらの
流れる音が木霊する
夏の花が散っていく
鈴虫の枯れ葉の家にも
綺麗な屋根がのる
落し ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
水の音山人自由詩4*19/8/16 8:45
00s ages scum punk rock竜門勇気自由詩019/8/16 7:49
「黒い果実」の詩人に 服部 剛自由詩119/8/16 0:14
You Can't Always Get What You ...ホロウ・シカ...自由詩2*19/8/15 23:42
8/15はだいろ自由詩219/8/15 23:40
決戦は金曜日杏っ子自由詩119/8/15 22:29
ビールはるな自由詩119/8/15 22:08
ムーラン・ルージュの妖精丘白月自由詩119/8/15 18:34
流れ星北村 守通自由詩119/8/15 15:31
しじみクーヘン自由詩9*19/8/15 12:07
熱心な敗北主義者幽霊自由詩019/8/15 11:23
静 物塔野夏子自由詩3*19/8/15 10:51
水玉にとじて丘白月自由詩119/8/15 9:56
香り泥棒自由詩119/8/15 8:10
時間が足らないこたきひろし自由詩319/8/15 3:08
ひまわりの途上すいせい自由詩3*19/8/14 23:19
クロコダイルはだいろ自由詩319/8/14 22:28
珈琲とパイナップルと味噌汁函館ドラゴン自由詩519/8/14 22:07
夏、渓谷にてTwoRiv...自由詩1*19/8/14 20:04
自称詩人のいちばん長い日花形新次自由詩119/8/14 20:00
ちいさな手帆場蔵人自由詩219/8/14 19:18
転寝自由詩219/8/14 19:12
自由詩019/8/14 18:56
世界はシンプルフリーダム自由詩219/8/14 17:30
迷子の流星丘白月自由詩019/8/14 17:27
線香クーヘン自由詩1*19/8/14 12:29
颱風と怪獣北村 守通散文(批評...0+*19/8/14 11:48
おそろしい悪魔TAT短歌119/8/14 10:39
東華菜館自由詩219/8/14 10:23
花時計丘白月自由詩119/8/14 8:58

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