竜笛が竜の鳴き声であるなら
詩も竜の鳴き声でなくてはならない
ドーナツに穴が空いているなら
詩も穴だらけでなくてはならない
人が嵌って抜けられなくなる
罪深い穴を我々は掘り続けている
なん ...
いい臭いがする。
もぎたての臭いだ。
もいだ手も臭ってみる。
いい臭いがする。
もぎたての間、いい臭いがしている。
している間、もいだ手も臭っている。
もいだ唇をもぎりとってみる。
...
灯りに群れる虫もいれば
闇に灯る虫もいる
子供と大人ははっきり区別され
子供の目的は大人になること
そのためにひたすら食う
大人の目的は子孫を残すこと
ひたすら交尾の相手を求める
あ ...
良心、それは
ロウソクの灯のようなもの
子供のうちに灯してあげなければ
芯はまもなく湿ってしまう
そしてちょっとした風で
不意に吹き消されてしまう
それっきり
倫理、それは
自 ...
空があり風があり
時は世界樹をかけのぼって
あしたへとながれてゆく
だれかが小ちゃなブルースを
奏でているような気がしてでもそれは
ぼくの知らない紫の小花の群れだった
月への梯 ...
死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか
四角く仕切られた ...
弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。
呼べば応えてくれる大嘘や
あ ...
竪琴を抱え
星の間に立てば
亀の甲羅に響くのは
繰り返し呼ぶ
あなたの名前
今なら自由になれる
早く私を捕まえて
遠くへ連れ去って
一万二千年後にはもう
北極星になってし ...
陽の海に眠る白い花
失恋をして蒼い実になり
愛を失くして赤く熟し
もういらないと
摘んで下さいと言った
神様はどうして私を
雪の下に生んだの
白いままで
白い花のままでいた ...
聞こえるはずの
ない声
感じるはずの
ない気配
帰るところのない
独りは
どんな気がする
固定される空気
空間は閉ざされ
時間はとどこおる
真夜中のキッ ...
駅へと続く道
朝は通勤通学のみなさんが
昼には食事 買い物 外廻りのみなさんが
夕方にはお買い物のみなさんが
夜にはお酒
自分の想いを話したい
聞 ...
ひと粒の種の眠りに欹てて
空と地は結ばれる
養い子らの息
殻の中で膨れる水脈
夢のからだが眠りを突き破るまで
太陽が孵す夏の日は澄んだ炎
抱きしめた夜は火傷を負って
欠片ひとつ 片 ...
ナトリウム灯も消えたままの
古びた跨線橋の下
あなたと出会ってから
夏休みの落書きが増えていく
「おはよう頑張ってね」の文字
「おつかれさまでした」の文字
すれ違い ただ文字だ ...
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち
わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ...
ボオドレエルの詩がアングラ演劇で上演されることになった。
私は必死になって地下室で詩を暗記した。
阿呆船館とよばれている劇団は統率がとれている。
演出家は鬼のような形相で灰皿を投げつけてくる。
...
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう
たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ...
色鉛筆で君を想った
綺麗な夜だ絵画みたいに
あなたを描いたひたすらにただ
凡人ですから
本物を何台も持てないですよ
貧乏ですから
一台のビンテージに絞っても
維持できないですし
本物に対しての
コンプレックスはありますよ
オモチャ集めてもなぁとか
で ...
とうとう
宇宙の銀河へと旅立ちました
夏の暑い日にゆく道は
かなへびが虹色にかがやき
空には蝶やとんぼが舞い
山鳩が見送りました
たかさごゆりがお辞儀をし
芙蓉の花が揺れました
...
まだはやいと
手毛を抜いて
ハンドクリームを塗ると
夕星が棚引く
テフロンの夜空
そういえば
ぼくは椅子を持っていない
だれかぼくのところに来なくてはならない日が来たら
ぼくの ...
夏には何かと、ソウゾウしい何かを、
そんな何かを、心待ちにしたりして、
自分の時間を、費やしたりしたりして。
昼寝でもすればいいものを、
遠くで鳴っている雷 ...
あの夏の朝に 私が見たものは何であったか
まばゆいかなしみがほとばしり
そして私は そのまばゆさのままに
一心に 泣いたのではなかったか
*
あ
あ あ
...
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
...
あかやあ きいやあ きんいろやあ
愛を暗示されれば
とは、なんだ、とは、なんだよ おい だれか、
あつい、朱金の星が宿る
遠吠えを、したらいいわね
韻がおしまいになる前に まだいるの ...
庭で芙蓉に話し掛ける
ロングスカートのあなたは
椿の枝に隠れて歌い
話しかけるスズメにさえ気づかない
静かで透明な朝日が
まだ眠る蕾をくすぐる
白い花びらは雨が降れば
溶けそ ...
天の川を飛ぶように
命を燃やす花蛍が咲く
川底に積もる金箔の羽根
銀河の中心で弓を引くケイロン
ゆっくりと天の川に分け入り
予言の唄を口ずさむ
薬草を金箔で包み
願いを込 ...
夢から覚めると
現実に囲まれる
自分の中にあるものが
現実になって現れる
自分だけの人生
ポジティブ思考が
良い現実を生み出す
豊かな世界が
現実というキャンパスに
描か ...
お葬式が終わり
一人になった夜
星空から雪が降ってきた
ふわりと目蓋に一枚の雪
溢れるように涙が生れた
雪の精になったのか
今年も初雪草が咲いたよ
夏の雪はすぐに解けて
...
気まぐれな茜がぽつんとある
ビルの眩い窓群と添い寝したのだろうか
届き来た真南風と溶け込んだ私が
なぜだか コンクリートの上で見ている
産まれたばかりのコンビニ袋も
真っ赤な陽を孕み
あか ...
ぼんやりとしている意識が
連日の猛暑に洗われて
とめどもなく広がっていくとき
病院の中庭で
熱風にかさこそ転がっていく枯葉よ
お前の姿が妙に懐かしいのは何故?
意識のヒューズがとん ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
戯れ言
帆場蔵人
自由詩
1
19/8/4 18:35
もぎたて
ナンモナイデ...
自由詩
6*
19/8/4 18:05
虫たち
ただのみきや
自由詩
7*
19/8/4 16:36
良心と倫理
はだいろ
自由詩
0
19/8/4 12:32
8月のうた
梅昆布茶
自由詩
17
19/8/4 11:51
まるでシカク
るるりら
自由詩
3*
19/8/4 11:20
詩の弱さ
立見春香
自由詩
6
19/8/4 9:42
琴座
丘白月
自由詩
4
19/8/4 8:14
ブルーベリーの妖精
〃
自由詩
0
19/8/4 7:47
まぼろし家族
シホ.N
自由詩
2
19/8/4 2:30
南口商店街
佐白光
自由詩
2*
19/8/4 1:46
擬態標本
ただのみきや
自由詩
4*
19/8/3 22:21
夏休みの幻想
丘白月
自由詩
1
19/8/3 21:03
古民家見学
DFW
自由詩
7*
19/8/3 20:19
アングラ演劇ラストツアー
文学特攻隊
自由詩
3
19/8/3 17:56
南の島で君は
Lucy
自由詩
12*
19/8/3 16:30
絵のなか
水宮うみ
川柳
1*
19/8/3 15:37
ミニカーで小さくまとまる人生
イオン
自由詩
1*
19/8/3 14:31
銀河へ
美空
自由詩
3
19/8/3 13:31
手毛
末下りょう
自由詩
3*
19/8/3 13:24
夏乞い
ナンモナイデ...
自由詩
3*
19/8/3 12:37
Happy Birthday
塔野夏子
自由詩
3*
19/8/3 11:22
おにのすわるあまのがわ
秋葉竹
自由詩
10
19/8/3 11:06
せ
田中修子
自由詩
7
19/8/3 8:10
芙蓉の妖精
丘白月
自由詩
0
19/8/3 7:48
射手座
〃
自由詩
2
19/8/3 6:10
現実
夏川ゆう
自由詩
4
19/8/3 5:48
初雪草の妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/2 20:40
茜
ふじりゅう
自由詩
1
19/8/2 17:48
熱風(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
19/8/2 16:32
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
990
991
992
993
994
995
996
997
998
999
1000
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
1011
1012
1013
1014
1015
1016
1017
1018
加筆訂正:
Happy Birthday
/
塔野夏子
[19/8/4 11:41]
誤字修正しました。申し訳ありません。
擬態標本
/
ただのみきや
[19/8/4 11:36]
脱字修正
Happy Birthday
/
塔野夏子
[19/8/4 11:23]
ひらがなを漢字にしました。「そこ」→「其処」
3.64sec.