ぼくが一番きれいにみえる
秋がきたよ

と月が夜に胸をはる

中秋の名月というけど
ぼくには迷惑だ
 
と夜が月に
言いがかりをつける

まあまあ

と雲が仲裁にはいってきて ...
水掻きは退化していった。
恋人繋ぎがしやすいように。
君といる日々は永遠のなかの芥子粒程の幸福と思うけど
金木犀のちいさな花のように慎ましいかおりかもしれない

風に聴き耳を立ててごらん
すこしぐらいつまづくのはかまわないんだから

部屋のか ...
葉っぱを落とした頭は軽くて
シャンプーするのが楽になったから
細長い腕を左右に動かし
僕を呼んでいる姿に見えた

両手で囲んだ幹の大きさは
季節を過ぎると忘れていくけど
側に近付いた時の ...
たいがいの人は
生きている為の良好な条件が損なわれてしまうと
生きている事に嫌悪感を覚えてしまう傾向が表れてしまうようだ

もちろん例外はあって
逆境にこそ生きる闘志を燃やして前向きに突き進 ...
          l'impromptu

大地に 身を横たえ る

ので はなく

大地 になる のだ


大地の 姿で

空 を飛ぶ


どう だ

素晴 らしい ...
課題詩・秋に再挑戦
『栗への讃歌』

青い雲丹のようであった
トゲトゲが今やえび茶色に
染まり機は熟したと落ち始めた

栗よ、お前は縄文の昔から
人びとの口を楽しませ、飢えから
救っ ...
運命のやつがどうしても無様に俺を殺すというのなら、最後までみっともなくそれに抗うだけだ、早々と安全圏に腰を落ち着けた連中がそんなことは無意味だと俺に忠告する、世界のすべてを知っているとでも言いたげ ... 僕の里では
星は数えるものではなかったんだよ
この都会に来て驚いたのは
その星が数えられるくらいしか
無いってことさ
そうなんだ
故郷の夜空の星々は
散りばめられた光の粒だったから
で ...
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる朝の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)秋の蒼穹は何処まても高く
)光 ...
タイムマシン?
そんなの、もう爆破したよ
いらないんだ

変えたい過去も
見えない未来も
今、この一瞬には追いつけない

勝ち取ってきた虚しさも
選び取ってきた愚かさも
全部背負え ...
お陽さまの出を待っている

膝を抱えて待っている

ねこも隣で待っている

からだ丸めて待っている

ふたりでふたりで待っている

お陽さまの出を待っている
時には家の無い子になって

ずっと眺めていたい あの

お月さま ずっと ずっと

夜道にしゃがみこんで

ずっと眺めていたい あの

流れ星に 祈り ながら

暖かなストーブ ...
何かが降りてきて
言葉を探す

何も降りてこない
空が正しい

雨のち晴れの
天気予報に似た

僕達は丁寧に
傘を折る
朝酒の代わりにシャンソン秋に酔う


幸せは演じることがその秘訣


極端に厚着と薄着の大学生


影を踏む鬼と知られずする遊び


花供え帽子目深に被る人


暗渠へと ...
鶴の一声歌うよりも

雀の千声歌うんだ

天まで届け この唄届け



鶴でなくては駄目ですか



束になってかかっても

ただ空しく 響き渡るは夢の夢

それでも  ...
里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

無限の時の
流出は止まず
魂を抉るような
遠い記憶の残響が
耳朶に木霊し続けている

里芋畑が広がって
鰯雲が流れていく

今日も、また今 ...
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
器の中に様々な言葉が投げ入れられる
器はその度にかたちを変えていく
選んで選んで投げ入れられる言葉もあれば
一気呵成に投げ入れられる言葉もある
思った通りのかたちになることもあれば
思った通 ...
終わりに向かう旅の途中は
まだ数えきれないハードルを残して
越えてきた時間の上に座った
安心よりも不安を拾った

あなたの身体が私の心を
抜け出す速度で擦る消しゴムは
柔らかい輪郭をぼか ...
山道の石の沈黙を見たことがあるだろうか
ぎらついた欲もなく、うたう術も持たず
息を吐くこともない
おそろしいほどの年月を沈黙で費やしてきたのだ

いっとき降りやんだ雨と
鈍痛のような、 ...
騒がしく崩壊寸前のクラスで
教師が一喝しまず黙らせる
からの目をつぶって一分間黙とう

すると不思議な静けさが満ち
心の平静を取り戻した

というようなテクニックを使う教師は
今日日ど ...
 昨日も妻と出かけた。
山仕事を予定していたが、連日の激務で疲労がとれず、雨でもあり、出たくなかった。
相変わらず、近くの無人駅の二階の蕎麦店は繁盛し、市境峠の手書きの看板で客を待つ蕎麦店には客の ...
生まれた木々はSORAに向かい広がり続ける
SORAは青く深くどこまでも透明で流れていく
幼子が両親に殺されるときにも

幼い風は歩きだした僕の心をなでて
葉っぱ達を目覚めさせ
遠くきみの ...
「もう人間には失望しました
 何回やり直させても
 争いをやめませんので
 輪廻転生修行を
 打ち切ろうと思います」

「神様、承知しました
 それでは、恐竜の時のように
 争わせたま ...
あの人を
まぜるな危険

あの人たちに
まざるな危険

あの人は
まぜるよ世間
やわらかなあたたかさ

まるで匿名みたいな奏者

指先から

分厚い手から

前から在るような

氾濫、決壊、心根のうつくしさ


1999TOKYO

奇蹟のラカンパネ ...
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわり
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れて
誤字が打たれていくのを
眺めている

...
ため息よ

この子に

鐘響かせ

ピアノや歌を教えしひとよ

夜になるとピアノをひいた

薄暗い部屋で語らうように

ため息よ

この子に

鐘響かせ


思い ...
こっけいな歩みも、また良し。
元々僕は何処か
やっかいなものだから。 
けったいな足音をひびかせるうちに
けっこうな足音の瞬間が
この頼りない細足でも
あるやもしれぬ
から
こけこっこ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
月と夜 (改訂)st自由詩2*19/10/28 14:33
水掻きクーヘン自由詩4*19/10/28 12:45
金木犀梅昆布茶自由詩1119/10/28 9:38
紅葉ミナト 螢自由詩119/10/28 6:40
人はたいがいこたきひろし自由詩619/10/28 6:39
sleep墨晶自由詩1*19/10/27 23:47
栗への讃歌帆場蔵人自由詩219/10/27 23:35
口元の汚れた八方詩人のしわがれたバラッドホロウ・シカ...自由詩2*19/10/27 23:30
星の数ほどしょだまさし自由詩619/10/27 21:58
朝の光景(改訂)ひだかたけし自由詩619/10/27 21:44
この一瞬、鮮明トビラ自由詩2*19/10/27 18:47
ふたりでもっぷ自由詩2*19/10/27 15:05
パンと紅茶自由詩3*19/10/27 14:58
ミナト 螢自由詩119/10/27 14:56
真似事――空白に遠く鳴りただのみきや俳句2*19/10/27 14:53
雀の声拾い集めてもっぷ自由詩2*19/10/27 14:50
今日もひだかたけし自由詩619/10/27 12:49
イルカクーヘン自由詩6*19/10/27 12:38
HAL自由詩5*19/10/27 8:46
彗星ミナト 螢自由詩2*19/10/27 6:33
沈黙山人自由詩5*19/10/27 6:12
静穏が満ちるまでりゅうさん自由詩319/10/27 5:30
夜明け前の雨山人散文(批評...2*19/10/27 4:37
SORAフリーダム自由詩219/10/27 4:35
輪廻転生最終回イオン自由詩019/10/27 0:23
一人扱注意自由詩1*19/10/27 0:22
奇蹟のラカンパネラ函館ドラゴン自由詩119/10/26 22:17
ディスプレイ(改訂)ひだかたけし自由詩4*19/10/26 21:17
鐘響かせ函館ドラゴン自由詩219/10/26 19:53
にわとり君服部 剛自由詩219/10/26 18:27

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