愛を置き去りにした冬が
過ぎていく窓辺でカーテンが
揺れて夜をなびかせる

きれいな思い出を詰め込んだ
ハードディスクで再生した今を
忘れないように上書きする

切なさがひどく滑稽で
...
生まれた時に
手や足や目に
なってくれた方へ

二人でできる
喜びのポーズを
発明していく
人がいるから

もう寝そべっては
いられないよね

朝露の温度が
冷たいうちに
...
コロコロと天気が変わり落ち着かず雨が降ったり止んだり晴れたり

広島で一番高いビルが建つ何故高く高く建てるのだろう

着る服の色で雰囲気様変わり場面場面で変える政治家

服選びその日の気分 ...
浮遊している座布団の上に立っている
長い長い
己が棹を鯉のぼりに見せかけようとしている
水門の釣り人たち
正面に回り込めば
身が引き締まるような旧い見事な水茎
細い道が出来上がって
シシ ...
吾の蕾綻ぶ前に枯るる定め慕情よ芽吹くなどうせ散るのだ 壁にもたれて 乾き切らない洗濯物をたためず
生中継が始まる

26度の暖房 寝室の加湿器
今 私がいるところに 蛍光灯一つ
ロマンの代わりに湯気が昇って
いない… 白湯の飲み頃か

壁 ...
薄く、もやのかかる、まだ暗い午前5時。
隣に眠る彼を起こさぬよう、そっと身体を起こして
冷たい空気に、震える
毛布の上に広げた袢纏を引き寄せて
熱い身体から熱が逃げないように
忙しなく羽織り ...
万人が万人の動画を撮る

より刺激的な
より衝撃的な
より官能的な

それは投稿され

万人が万人の評価を下す

イイネ
イイネ
ポイントxxx

万人が万人を自然に連 ...
音符に合わせて
歩いてみると

雲の上に
足跡が残るから
いつもより早く
目的地に着く

南風の暖かい
空気はシャツの
第2ボタンを
開けたくなる

雪解けの
アスファルト ...
ただあるがまま
ありのままに
この不安定を
巧みに乗りこなし
絶対未知の際へと至る

(薄明の稲妻と雷鳴は
常に不断にこのあばら家を襲い)

日一日を乗り越え乗り越え
見も知らぬ神 ...
現場からの帰り

首都高手前の渋滞で

アイフォンいじっていた同僚が

福井にいた頃、錦糸町って聞くと怖かった

そう言ってまたアイフォンをいじり始めた

ああ、オイラは単独犯 ...
時という名の圧搾機にかけられて死んでゆく我生ひ出づる花 まことに世界は美しいもので溢れているよ

ほんとよ 午後の光が葉をすり抜けて僕はそこにいたよ

赤子が手を振っていたよ 工場の中でガラスが弾けて

それを踏んで怪我をしたよ 血が流れた
...
証明を果たすことではなく
証明を果たされるのでもなく
証明を果たしていくのでもなく

ただ あるという
それだけでいいの
ありたいようにあれ

証明を求めるでもなく
証明を求められる ...
ずっとずっとかかわっていたい
気持ち

痛い

腐れ縁とかいったっけ
ふたりがふたり
好き同士でも
ふたりの
ためにならない
好きもあるものね


そんな恋って
しっく ...
はらりおち/るる。
きぬずれの/おん/を。
ひそめて/おります。

ふぁさり/おりにけるわ。
なりにける/われずに。
ありにける/ありにける。
だきしめたるわ/おん/を
ひそめて/おり ...
夢の中となりに座ったあなたと話すことが出来なかった
夢でもいいから会いたいと願ったあなたがすぐ横にいて
あなたはもはやあなたではなくわたしの心の影法師なのに
あなたを知りあなたの心を慮ることで虚 ...
「パートナー?そうよ、彼のことよ」。
戯けてひらいた手のひら。細い指先が小リスのように動きまわっている。
「ねえ、そこの黒板をもう少しだけ左にずらしてみて、、、」

汗をかきながら揺れる大 ...
「雪ふってる」

きみがぼくの後ろ肩に額をあてた。


この部屋にふたりは久しぶりだった。

あのころたがいにたがいの仕事を理解できていなかった。

だからぼくはますます仕事に没頭し ...
リョコウバトはハト目ハト科の渡り鳥である。鳥類史上最も多く生息していたとされ、一時の個体数は、五〇億羽に上ったといわれる。

巨大な群れをつくるのが特徴で、二二億三〇〇〇万羽以上が推計された記録も ...
ごはんをたべて しあわせになる


かずをかぞえる おふろのなかで


ないてわらって おこってねむる


あさがはじまる ふくをきがえる
ミハイルには翼が四つある
バーン=ジョーンズの絵画のように美しい優雅な翼だ
けれど目には見えない その背中には何もない
ミチルは三つ ミーチャは二つある


わたしの翼はひとつだけ
片翼 ...
ネットは広大だ
人は己の秘密さえ無防備に落としていく
すると監視されていると思うようになる人も出て
自分で書いたんだよってことも多いのだが

しかし驚くべき監視社会を出現させた
これは人の ...
山の稜線が静かに燃えている
白々と、諸人の魂や神々が
頂きへと登りゆく夕まぐれ

誰もがすれ違いながら
互いに頷きあう、それも無意識に
生命が燃えている、あの山の頂きへ
向かうときではな ...
五四年前の東京で
出稼ぎに出ていた大叔父が
なけなしの給料でお前をかったのだ

それから朝も昼も夜も
休むことなく
一日 八万六千四百回
時を刻む勤勉なお前は大叔父の誇りだった

東 ...
子を挟み 眠る川の字 大河なり 穴の開いたパンツ
風通しがよくて
見晴らしもいい
気象衛星からも良く見える

パテントが
もれなくついている
穴はあけ放題だが
ドーナツはもらえない

そういえば
昨日会社を休ん ...
労って
届かない

遠慮して
分からない

そんな夜だから
僕は
もう
本屋で詩集を開かない

頁を開いたとたん
良い作品は
否応なしに
脳裏に直撃するから

理由のない涙が溢れ
店員が心配して近寄ってくるでしょ

恥ずかしいでしょ

***

...
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
あなたの隣にわたしが座るかんな自由詩2*19/2/12 18:58
成長ミナト 螢自由詩1*19/2/12 15:02
服選び夏川ゆう短歌319/2/12 5:24
水門の休日Javeli...自由詩419/2/12 0:23
恋蕾短歌319/2/11 23:54
生中継朝焼彩茜色自由詩319/2/11 22:37
新妻の朝愛心自由詩319/2/11 22:28
21世紀のリヴァイアサンナンモナイデ...自由詩2*19/2/11 21:11
生命ミナト 螢自由詩219/2/11 20:31
来たる日にひだかたけし自由詩6*19/2/11 20:02
共犯者よーかん自由詩019/2/11 18:53
まきしむ短歌019/2/11 15:09
お互いがんばろうね自由詩119/2/11 15:08
すべてのすすめ環希 帆乃未自由詩4+*19/2/11 14:38
狂った花の恋立見春香自由詩719/2/11 14:22
おん環希 帆乃未自由詩4*19/2/11 13:21
あなたの夢をはじめて見たただのみきや自由詩16*19/2/11 13:18
やさしげな審判ツノル自由詩1*19/2/11 10:54
雪中歌ペペロ自由詩519/2/11 9:47
最後の一羽やまうちあつ...自由詩119/2/11 9:38
なな水宮うみ川柳2*19/2/11 9:33
わたしたちのもうひとつの翼石瀬琳々自由詩4*19/2/11 5:43
サイバーパンクりゅうさん自由詩019/2/11 5:17
稜線帆場蔵人自由詩319/2/11 2:15
腕時計への讃歌自由詩2*19/2/11 0:15
河川たいら川柳019/2/10 23:49
パンツパン☆どら自由詩019/2/10 23:29
わかりあえない夜だから砂漠枯自由詩119/2/10 23:27
感受性を詩人に捧げる足立らどみ自由詩5*19/2/10 23:17
TAT短歌119/2/10 20:51

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加筆訂正:
あなたの夢をはじめて見た/ただのみきや[19/2/11 13:28]
三文字修正。
3.78sec.