仕事で疲れ果てて休みを取った日、君は仕事に出かけ、そのまま遠くの病院に行き実家に泊まってくる予定だ。僕は仕事からも君からも離れて、独身の頃のようにワープロソフトを開いている。人生は端的に切ない。そこに ...
雲が解けたら雨が降り
水溜りに映る逆さまの街は
さよならを出会いに変えて染まり
追い駆けても追い駆けても
きっと太陽は沈まないだろう
秒針が動く隙間を狙って
私の心はあなたを想い
夕立が ...
初めて履いた運動靴で
私たちはどこへでも行けた
リュックサックを背負い水筒を持ち
少しのお金と自転車のペダルに乗せたその足で
行きたい所へとハンドルを切れた
時間は私たちの足の後から付 ...
神様。あんまりですね。
叶わない恋にせめてものお慈悲を与えてくれたのですね。
同じ時を共有できても、それはチャンスではなく諦めをもたらすための瞬間瞬間を
痛いほど浴びて
心に穴が開きそう。
...
あなたは世界をかくすほどの傘をさして
しのび足のような雨のなかを歩いている
ひらひらするくるぶしまでのスカートはすこしだけ濡れて
きれいにふちどられたショートケーキのようだ
つばめは果 ...
清水さあん、と声を掛けると
一斉に振り向く人たちがいる
ざっと百人
ざざっと百人
鳥に換算すれば
ざざざっと百羽
空も飛べる
清水さんはお裁縫が得意だった
お裁縫が得意な清水さ ...
大切な人を抱きしめたい
愛しい人に口づけをしたい
僕達はきっと恥ずかしいから
日本語の隠れ家を探してる
もっと軽くて証拠の残らない
気体みたいに乗りやすいもの
ハグやキスという面積が狭い
...
深まる夜の
硬質な器のうちに
憩う林檎や蜜柑の類い、
無限の夢見て静まり返り
琥珀の時を紡いでいく
*
暗い一夜の街さ迷う
行く宛もなく帰る宛もなく
繋ぐ手と手は熱を持ち
...
一年間 準備電位の刻をへる
前月の3月末で
ポエムは終わる
「わたしたちの研究は、初期に現れる準備電位は、のちに自動的な決定に繋がってしまい意識的なコントロールは不可能なのか、それともわ ...
夕刻のアパートで青年は自らの胸板にニスを塗る。
それを急いで乾かし、稼ぎのために夜へと出掛ける。
ごちゃごちゃ言ってても仕方がない
これはあくまで医学の問題なので
予防に限界がある以上
早く特効薬を見つけるしかないのだ
そのために自称詩人の活用を提案する
自称詩人をウイルスに感染させ
...
なつかしいテレピンのにおいよ.。
生真面目な心臓に、手かせ、足かせ、口かせ、黒い皮紐。縛り上げて、食い込む、青空。青空に、ねえ、青空に、きみ、青空にさ、青空に磔にするんだよ、なんども、なんども、なん ...
ようこそ
長い歴史のなかで
何度目になるのだろう
善と悪が入れ替り
新しい世界が始まる
黒こそ美しいと
鬼が哭いている
To say they empathiz with . ...
哀しみを連れた静脈の足が
絡まないように最初で解れた
細胞に涙を埋め込んでから
分裂するまでに人を許すの
その度に感情がこびりついた
メスシリンダーを数えて
汚れた色の血管は
消毒の後で ...
空虚な一日はぼんやりと過ぎて
充実した一日は歓喜にあふれた
賑やかな一日は我を忘れてしまい
静かな一日は本を読んだ
騒々しい一日は耳を塞ぎたくなり
華やかな一日はあっという間に過ぎた ...
街をつめたい風が吹き
あたりが暗くなって 物のかたちが歪んでくると
人さらいが暗い影とともにやってくる
街外れの電燈もまばらな古い家々のどこかで
妙な臭いの鍋がぐつぐつと煮られ
風に乗ってど ...
つきあかりに
しろい骨をならべた
おし黙っている
伐りきりと
張りつめた鋼の向こう側で
黒鍵がひびく
弔うことも
ながれるように
仕舞って血はあおく
冷めたまま、ほほを伝う
...
新しい季節がはじまる
暦をめくる妖精たちの声
もういいかい
もういいよ
冬いろの花壇に
陽の匂いの妖精が
舞い降りる
鉄塔の影は魔女のワンピース
すき間だらけのその先で
カラスの影が口を開く
私の足もとで呪文を唱える
黄昏に現れたのは
救いを求める少女かもしれない
魂の尻尾がとても綺麗に見えた
もう魔女 ...
タンタンタン・・・
トントントン・・・
溶け出す雪
屋根から屋根へ
朝聞こえたのは
きっと朝食の音
まな板の音
タンタンタン・・・
トントントン・・・
流れる雪
屋根か ...
真っ白な正方形の紙の真ん中に
万年筆で花、と書いた
そうすると花という字が
何もない所から颯爽と現れたように見えるが
よく見ると白という空白に押し出された
花という字の形をした
歪みの ...
きみの瞳にきみが居たから、
きみの瞳をきれいだと思った。
きみの笑う姿にきみが居たから、
ぼくも笑ってみようと思った。
薄色の電車
駅に着くたびに
肋骨を触って
遊んだ
指先に水滴が集まって
見ていると
きれいだった
お父さんが、いい、
と言ったから
遊び続けた
手やその先が
優しい人 ...
気楽に生きられない性分です
なぜなのだろう
こんがらがった感情を見つめている
楽にリラックスして
くたびれた躰をいたわったり
細胞の隅々に油を足してみたりして
ほんのひと手間で楽になる ...
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いている
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら
離れていかないように
剥がれていかないように ...
{引用=涙}
厭きて見上げた雪空から
狙いすまして瞳に降りて
澄んだ涙を装って
誘発するものたち
悲しみに喜び
タマネギや目薬
夏の深い井戸 あなたは
美しいから美しい
詩の ...
真珠貝の甘さに
開かれた窓の憂愁に
悶える扉の上の紋章に
眠る珊瑚虫のように目覚めることなく、
ひとり泡立つ水辺へと水辺へと
舌先を伸ばし裏返る響きの高所から
堕ち続ける連弾の
眠りを眠 ...
インターネット普及前は
情けに弱い人が多かった
人間を信じることを
前提にしている善人の
情弱パラダイスだった
インターネット普及後は
情報に弱い人が多くなった
人間を信じることを
...
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える
冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと
暖色の光に温められたつぼみは
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小休止
葉leaf
自由詩
2
20/3/2 9:56
難破船
ミナト 螢
自由詩
3*
20/3/2 7:37
考えない足
為平 澪
自由詩
6
20/3/2 0:37
神様。
杏っ子
自由詩
1*
20/3/1 22:42
雨の日、うつくしい使者と
ホロウ・シカ...
自由詩
8*
20/3/1 22:27
清水さあん
たもつ
自由詩
1
20/3/1 21:29
XO
ミナト 螢
自由詩
2
20/3/1 18:02
一夜、琥珀の
ひだかたけし
自由詩
3
20/3/1 17:22
◯ 3月31日、ポエム終戦日 2◯
足立らどみ
自由詩
0*
20/3/1 14:39
ニス
クーヘン
自由詩
1*
20/3/1 12:56
試験サンプルとしての自称詩人
花形新次
自由詩
0
20/3/1 12:20
生真面目な心臓のためのダブルスタンバイ
草野大悟2
自由詩
3
20/3/1 9:23
ようこそ
足立らどみ
自由詩
1*
20/3/1 9:06
シアン
ミナト 螢
自由詩
2
20/3/1 7:56
一日が崩れ落ちて
こたきひろし
自由詩
1
20/3/1 7:13
人さらいの街
岡部淳太郎
自由詩
2
20/3/1 0:03
羊たちの夜
むぎのようこ
自由詩
1
20/2/29 22:49
カレンデュラの妖精
丘白月
自由詩
1
20/2/29 21:35
黄昏の魔女
〃
自由詩
2*
20/2/29 21:34
純水の子供たち
〃
自由詩
0
20/2/29 21:34
紙
きみのてを
自由詩
1
20/2/29 21:00
憧れの瞳
水宮うみ
自由詩
2+*
20/2/29 19:55
西陽
たもつ
自由詩
4
20/2/29 18:20
しょうがない
あおいみつる
自由詩
6*
20/2/29 17:21
今日高曇りの空の下
ひだかたけし
自由詩
6
20/2/29 17:09
行方知れずの抒情 三
ただのみきや
自由詩
2*
20/2/29 15:52
真珠貝の甘さに
非在の虹
自由詩
1
20/2/29 14:52
情弱パラダイス
イオン
自由詩
2*
20/2/29 14:38
図星
クーヘン
自由詩
10*
20/2/29 13:05
三月のイルミネーション
TwoRiv...
自由詩
7*
20/2/29 12:22
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
加筆訂正:
ようこそ
/
足立らどみ
[20/3/1 9:59]
向いを迎えに修正
行方知れずの抒情 三
/
ただのみきや
[20/2/29 17:10]
誤字修正
3.94sec.