小枝に星が止り
漏れ落ちる月明かり
微かに緑色に光る羊歯
苔は森の水を濾過して
妖精にどうぞと言う
言葉さえ持たない
透明な森の羊歯
葉の形は心の形
優しく恥ずかし ...
あたしは、もうなにもしない。
きょうこそ、かならず、なあんもしない。
勉強もピアノも、いぬの散歩もなぁんにもしない。
あたしはっ! なにもっ! ひとつもっ! しない!!
ぜったい! ぜっったい ...
なぜか安全じゃないカミソリで
うぶ毛剃っていたら
呼ぶもんだからイッちゃって
そのまま振り向いたら転ばれた
痛い、こっちだって
いつまでも一緒にいようね。
割り算のやり方なんて忘れてさ。
私達は 窓枠にはなれない
カートにも ジムにもなれない
あなたをとても好きなのに
愛してはいなかった
私の好きな世界が
蹂躙されている
私の職場の何人かが
私の元を離れた
白い四駆が
目の前に止まったら
私は
窓を開けるだろうか
それとも
私のために
誰かが
奔走してくれ ...
食材と調理器とのパズルを解いて
今日も君は正解を導き出す
その正解は少し焦げていたり
しょっぱかったりするかもしれない
だが少しの偏りはみな正解である
料理と僕とのパズルを解いて ...
覆水盆に返らずなんて言う
盆があるだけ良い
あわてて水を掬いにいったら
盆を膝で割ることもある
かなしみのふち
小さなことが気になって
大きなことがどうでもよくなって
大きなことに気 ...
風に飛ばされてゆく葉っぱを拾いあげ
それを大切に懐にしまう人をみた
まるで栞を挟むような手つきで
忘れられてゆくはずだった葉っぱが
何か違うものに変わったのだ
ある日、出会った他人同士が ...
ごめんなさい と ありがとう が
死語にならないのは
人が
常に間違え
常に許しを
感謝して来れたから ...
雨が止んで
月の光が庭に落ちる
照らされるのは妖精の羽根
背の高いタチアオイが二人
寄り添って踊り始める
赤い絵の具が流れるように
フレデリックが
月明かりでピアノを弾く
...
延長戦よ、みんな。
次は引くの
そして待つの
ある意味、
楽よ。
ヨッシャ。
白い花に腰掛けて
草笛吹いてあなたを見てた
子供のあなたはあっという間に
私の時間を追い越して行く
大人になりたくて追いつきたくて
焦る気持ちが隠せない色になる
若草色がいっぺんに ...
天国に帰省しますと
空に向かって叫ぶ
たぶん
そうだろう
お盆に間に合うように
大地を脱いだから
けれど
神様がルビをふるなら
たぶん
「死にたくない」と叫んでいる
たぶん ...
{引用=独居美人}
託児所の裏の古びたアパート
窓下から張られた紐をつたい
朝顔が咲いている
滲むような色味して
洗面器には冷たい細波
二十五メートル泳ぐと
郵便物の音がした
...
真昼のまぶしさの下
水中眼鏡で世界をのぞく
あらゆるものがここでしかない自由をまとい
わたしだけが不自由だった
にせもののひれを誰も笑わない
ゆるされていた夏
さよなら、まりも
ひんやり ...
ミンミンゼミの蝉時雨
窓ガラス越し物凄く
気が遠くなるよな濁音の渦
彼らはひたすらに生きている
僕らが時をやり過ごすとき
彼らは命を燃焼する
僕らが虚空を覗き込むとき
ミンミンゼ ...
クルマはね
音楽を聴きたくねるよね
オートバイにはいらないな
すでに楽器だからね
抱きかかえないと動かないし
調律しないと
まともに奏でないけどね
何ができるかって?
街のリズ ...
幽霊は容易く夏を越える。
水色のゼリー、たったの一つで。
休日の公園で
フリーマーケットやってた
出店者達は思い思いのガラクタ並べて
言葉巧みに付加価値を強調していた
自然に囲まれた場所
物見胡散に人が集まってた
好きで詩を書いてます ...
離れの二階上がって左側の8畳に大人6人子供4人集まってなんとなくの輪になってカーテン閉め切って明かり消して息潜めてスイッチ押して。ぶっつかり合いながら高速回転する球体2つ。キラキラしてる。きらきら ...
自力歩行がいよいよ難しくなってきた
父の小ささを肌で感じながら
父の背中の大きさを想い出す
(ありがとう、ありがとう)
父が呟くたびに
私の込み上げる感謝は言葉にならない
...
安いホテルの一室
大きくなる彼女の声に比例して
冷え込んできた私の心
薄い壁を貫通した罵声と嘲笑に
私はしょんぼりしてしまった
以来しばらく元気が出ないのです
雄と雌の蝶々が交尾しながら
日向臭い宙を飛び回っていた
周囲はいちめんの花
公園のベンチ椅子は壊れかかっていた
私もいつか死ぬに違いないが
今は死にたくない
壊れかかったベンチ ...
パリの妖精
第6話「モンマルトルの妖精」
長い階段で見えるのは空だけ
五段先の石の上で
鳩がもう少しだよと言う
見渡すかぎりの幸せな街
パリで一番高い丘に棲む
一番幸 ...
アコーディオン的肋骨に眼も反らせん瓦解
孤高の乾布摩擦
露骨に股間パシャ
否メイン
天華
アキバの懐
しらん掟
@ @
ミンチ機チックにアップリフティングな友愛のはしたなき中指から ...
チャリのストッパーを跳ね上げた音が
八月の折り目に
鋭めに響いて
バイバイした
終わりが始まりに触れようとして、外側を内側に折り込み
内側を外側に折り返して発達する八月に沿って
...
わたしは 年老いたわたしの失われた記憶
小さく萎縮した脳の中 仕舞い込まれて
行方知れずの 動かしがたい過去の事実だ
茫漠として靄のかかる
瓦解した印象の墓場から
時折ガラクタたちが目 ...
風がひとりごとを
赤い睫毛に挿していく
合歓の樹は瞬きもせず
ベンチを見下ろす
街灯の代わりに
月明かりを落とし
長い別れの予感が
天秤座を見上げる
朝露のような二人の ...
パリの妖精
第5話「カルーゼル凱旋門の妖精」
街路樹は白い息と雪を
編みたての帽子と
マフラーのように巻く
底冷えの朝は空気も凍り
夜明けを告げる鐘の音は
氷を割るよ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アジアンタムの妖精
丘白月
自由詩
2
19/8/19 19:09
なにもしない日
水宮うみ
自由詩
3*
19/8/19 17:07
見せるな
木葉 揺
自由詩
2
19/8/19 15:27
割り算
クーヘン
自由詩
4*
19/8/19 12:10
甘すぎるパイ
はるな
自由詩
2
19/8/19 9:25
私の好きな世界
uminek...
自由詩
3*
19/8/19 6:11
料理
葉leaf
自由詩
1
19/8/19 3:51
かなしみのふち
次代作吾
自由詩
4
19/8/18 23:34
縁
帆場蔵人
自由詩
4
19/8/18 23:12
【 死語にならない言葉 】
豊嶋祐匠
自由詩
1*
19/8/18 22:42
タチアオイの妖精
丘白月
自由詩
2
19/8/18 21:12
決戦は月曜日
杏っ子
自由詩
0
19/8/18 18:49
トウガラシの妖精
丘白月
自由詩
2
19/8/18 18:49
蝉
〃
自由詩
2
19/8/18 18:47
坂だらけの街
ただのみきや
自由詩
7*
19/8/18 16:59
まりも
そらの珊瑚
自由詩
10
19/8/18 15:32
蝉時雨(改訂)
ひだかたけし
自由詩
7
19/8/18 13:31
オートバイは楽器である
イオン
自由詩
3*
19/8/18 12:46
ゼリー
クーヘン
自由詩
3*
19/8/18 12:15
胃袋と子宮
こたきひろし
自由詩
1+
19/8/18 9:12
猛暑日8畳/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
3*
19/8/18 0:33
おんぶ
TwoRiv...
自由詩
1*
19/8/17 23:47
みっともないミッドナイト
〃
自由詩
0*
19/8/17 23:46
蝶々が宇宙を
こたきひろし
自由詩
4
19/8/17 21:26
モンマルトルの妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/17 20:54
アキバカゲロウ
末下りょう
自由詩
2*
19/8/17 19:35
八月の折り目
〃
自由詩
8*
19/8/17 19:33
わたしは記憶
ただのみきや
自由詩
4*
19/8/17 18:09
ネムノキの妖精
丘白月
自由詩
1
19/8/17 17:51
カルーゼル凱旋門の妖精
〃
自由詩
0
19/8/17 17:49
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
985
986
987
988
989
990
991
加筆訂正:
坂だらけの街
/
ただのみきや
[19/8/19 6:29]
最後二行修正
坂だらけの街
/
ただのみきや
[19/8/18 23:49]
誤字修正。今回多い。
坂だらけの街
/
ただのみきや
[19/8/18 19:31]
脱字修正
坂だらけの街
/
ただのみきや
[19/8/18 17:27]
数文字修正。
坂だらけの街
/
ただのみきや
[19/8/18 17:08]
誤字修正
4.39sec.