1
不思議かい
それは君のノートが
白く見えているのと同じことなんだよ
つまらないかい
でも君が大切にしてきたこととそのはしごと
どっちが確かなことなんだろう
2 ...
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく
西の空が
...
痩せたその身体で歌いながら
膝から下は花瓶が潜ってる
みんなに配るための花を
一本ずつ選んでも足りない
歌の中に咲く命も心も
あなたが大切に育てて来た
次は自分で種を撒いて
新しい世界を ...
苺ジャムは煮沸したヘモグロ瓶に詰められ出荷される。
生き物どもの血の色は、本日もストロベリイの真っ赤っ赤。
あの人は
神を知らない
小市民
知りたいのは
明日の天気
傘を持って出たほうがよいのか
そうでもないか
昼は定食にしよう
少し早めに職場を出れば
あまり並ばずに済むだろう ...
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた
)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
...
自称詩人は引きこもりなので
新型ウイルスに感染することはない
従って
下手をすると
自称詩人だけが
生き延びてしまうことになる
それは人類が最も恐れていた結末だ
そんなことなら
いっそ ...
今日の平板を飼い慣らし
明日への傾斜を生きる私は
もう何十年もの間、
口を開いたことがない
者であるかのようだ
)赤く燃える明けの空
)ゴオゴオと鳴る遠い街並み
いったい出口は常 ...
自動販売機で「夏の海」を買った
ペットボトルの海を一日中見て過ごした
水平線には夕日も沈んだ
家に帰り
何処に行っていたのか聞く妻に
海、と答えた
妻は、ウソ、と呟いた
出会った ...
私が大嫌いなお正月を
母がどんなに楽しみにしていたか
考えると涙が出てくる
少しボケたせいか
鯛のお頭が二つ買ってあった
思い出とかそういうの
どうにかして
なかった事に出来ないかな?
君に吐いた嘘が
今更になって重いんだ
荷物を下ろしてしまうように
思い出とかそういうの
なかっ ...
今日も人混みの中にいるであろうウォーリー。
ウイルスの感染にはくれぐれも気をつけてほしい。
めまぐるしく生成する
ふてぶてしく存在する
世界を威嚇して
こんもりと丸まった猫
安普請の家作には
いつか花が咲くだろう
ただいま越冬中につき
Don’t disturb ...
天井を見上げると落ちて来た
鳥かごみたいな影の形が
制服のプリーツスカートになる
自分で立っているはずなのに
両足が無くなった気がしたよ
守られてるだけで動けなくなって
カナリアのように鳴 ...
あれ、さあ
ああ、あれ
どうなってんだろね
さあ、本人に悪気はないんじゃない
でもさ、一応悪いことなわけじゃん
まあ、恋や愛は他人が口出すことじゃないよ
そうかな
そうだよ
奥さんと子 ...
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
風は冷たくて
生温かいよりいいけれど
撃たれていても
失われゆく感覚に朦朧とするのが
口惜しいくらいで
なんとかもう少し
月の光が見られるまでは
ここでこうしていたいのだけれど
雪の精に誘惑された夢を見た
一緒に帰ろうと言った
溶けて消えてしまうのが
怖いと泣いていた
昨日の雪だるまはもう無い
白い陶器のマリアに
黄色いリボンをかけたら
春の妖精 ...
あなたが触れたものすべて
花になっていく
花粉が涙にとけていく
人生は花壇を繰り返し
つくっているようなもの
日に焼けた蜜の匂い
花嫁の気持ちを
色と形にした花びら
葉に隠れた妖精は
温かな波の音聞きながら
明日のために花冠を編む
妖精は深夜ドレスに掛けて
祈りを捧げて帰っていく
海が見え ...
わたしの先を歩むかたち
わたしのかたちの穴を飛び越え
ふたつの機械の音は重なり
小さく小さく泳ぎはじめる
蜘蛛の巣と栗鼠
やわらかな時間を
ゆうるりと降りる
冬が ...
阿修羅が僕を柘榴のように切り裂く
ばらばらで
ばらばらに
己が部分と成る
「ああ生きていた」
液体が滴る
滴りながら
廻って
我が還っていく
情報化時代がもたらす
いわれなき中傷に
ひたすら耐えてきた
可愛い見た目にも
関わらず
食材にされた上
未知のウイルスの原因とされた
この私の無念が
お前に分かるか!
いよいよ
...
進行速度の遅い
乱気流は鈴鹿山脈を越え
大阪平野にフェーン現象を招き
一月の最高気温レコードとなった
毘盧遮那仏よ
立ち出でよ
吐息一風
悪政を焼き払え
...
きっと
誰かが
気づくと思って
僕は
足下に夜空を描いた
本物の夜空は
見上げれば見えるけど
見上げたり、聞こえたり、感じたり
たまに体の中に入ったり
どこにでもあるその色に
私はどうしようもなく
あの時感じた想像を重ねてしまう
同じなのに、もどかしい
私はわ ...
記念日でも無いのに
貰った時計に理由が欲しくて
安物のクォーツだけど
初めて認められた気がした
感謝を伝える気持ちまで
あと少し飛べたら良いけれど
ありふれた言葉も急いだままで
何かを果 ...
進化した洗剤汚れ取り除く強力だけど地球に優しい
懐かしさ感じさせる歌声が心の何処かを刺激して遊ぶ
牡蠣小屋で新鮮な牡蠣食したい美味しさだけを伝えるスタッフ
改札を抜ければ知らない町に ...
1
毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて
見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ...
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる母の熱
雪降る街は寝静まり
時を白く染め上げて
束の間君を母とする
ぱらぱら毛布にくるまって
はらはら伝わる君の熱
雪降る街は寝静まり
時を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Physics Note 1
AB(なかほ...
自由詩
0*
20/1/30 19:26
残照
ひだかたけし
自由詩
4
20/1/30 19:15
ラブレター
ミナト 螢
自由詩
0
20/1/30 17:36
ヘモグロ瓶
クーヘン
自由詩
3*
20/1/30 12:17
小市民
やまうちあつ...
自由詩
1*
20/1/30 10:23
呑まれる
ひだかたけし
自由詩
7
20/1/29 19:51
人類史上
花形新次
自由詩
2
20/1/29 18:55
日々
ひだかたけし
自由詩
2
20/1/29 18:20
夏のコラージュ2
たもつ
自由詩
1
20/1/29 18:15
侘
ガト
自由詩
7*
20/1/29 17:54
思い出とかそういうの
卯月とわ子
自由詩
1
20/1/29 14:35
ウォーリー
クーヘン
自由詩
0*
20/1/29 12:41
越冬猫
梅昆布茶
自由詩
4
20/1/29 8:46
カナリア
ミナト 螢
自由詩
0
20/1/29 8:17
あれ
万願寺
自由詩
1
20/1/29 0:19
昭和二十年、或る夏の夕餉
服部 剛
自由詩
9
20/1/28 23:52
切なる願い
坂本瞳子
自由詩
0*
20/1/28 22:40
白い惑星
丘白月
自由詩
1
20/1/28 21:59
花の錬金術
〃
自由詩
1*
20/1/28 21:59
プルメリアの妖精
〃
自由詩
0
20/1/28 21:58
ひとつ つまびく
木立 悟
自由詩
0
20/1/28 21:02
喰らわれた
秋也
自由詩
1*
20/1/28 19:29
ハクビシンではなく
花形新次
自由詩
1
20/1/28 19:24
希求
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/1/28 18:59
足下の夜空
千幸
自由詩
1*
20/1/28 16:50
青
タイム99
自由詩
1
20/1/28 9:31
時計
ミナト 螢
自由詩
0
20/1/28 8:08
自由自在
夏川ゆう
短歌
2
20/1/28 5:09
Astronomy club
AB(なかほ...
自由詩
10*
20/1/27 23:05
ぱらぱら毛布
ひだかたけし
自由詩
3
20/1/27 22:01
937
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947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
3.63sec.