そこは始発駅
そこは終着の駅も兼ねている
冬の夜はまだ明けていなかった
寒気が顔の皮膚を
まるで
剃刀みたいに切り裂いてくる
旧年が去って
新年を向かえていた
時刻は午前四 ...
切りすぎた足爪
花嫁 花嫁
夜通し夜を押しのける
暗く蠢く四角い風
水のなかで踊る刃
片足の羽
夜に傾き
海と空と地の螺旋
折れないのか 原を蹴り
...
夜に
仔猫が出没しなくなって
2週間?
虫の声が聴こえはじめて
1ヶ月?
新しい時代になって
6ヶ月?
私うまれて
何十年?
秋は、紅葉
秋は、満月
秋は、いろんな欲 ...
いっせいに糸を離したわたしたち
電灯がおやすみなさいと僕に言う
生きていく為にあなたに恋をした
個人のつつましい民主主義が疲労して
つま先から順に夏に攪拌されていく
暮らしの行き先など
だれも責任を持たずに今日も花市だ
詩は円環軌道で経営され
詩は競争優位のためにイノベーション
...
秋口が開き
無辺の静かさ、響く
赤々と彼岸花咲く土手の向こうから
手招きするように
ゆっくりと、ゆっくりと
)もうはっきりとは
)思い出せない過去がある
)色褪せながらジリジリと
...
夜半、防犯カメラの死角を縫って駆ける。
あの子のハートに火をつけにいく。
死んでしまいたいと思うことは多々ある。
わたしが今住んでいるアパートのベランダからは、
オベリスクのような細いビルが見える。
わたしはその細いビルをわたしの墓標だと思っている。
その細いビルを ...
悲しみが少しだけ減った夜には、
悲しみをプディングにして食べてしまおう。
そうしなければ生きられないのであれば、悪になることは悪ではない。
問題は悪をもって何をなすかなのだ。
悲しみが少しだけ ...
打ちっぱなしのコンクリートに、ウサギ模様。
あれは星雲、これは星。あれは星座、これは銀河。
わたしたちの見ているのは、宇宙。
まだ見ぬ宇宙がそこにあると……紫煙の向こうに、確かめているわたし。
...
私は一千九百五十五年の生まれです
歴史の示す通り
十年前の四十五年に世界大戦が終結していますね
この国は
ポツダム宣言を受諾して
敗戦を向かえました
学校で教わったよね
...
導かれながら
月へ行くロケット
破れない鼓膜
その仲間も消え
これからは全て
通いやすくなる
磨いた爪で
傷付けぬように
指を立てたら
足に変わるんだ
夜に動か ...
前ぶれもなくざわめき、ふるえ
雑用の手を止めて
窓ガラスの向こうの外側に向かってつぶやいていた
上手に作った紙飛行機がすんなり空気をつかんで
ひとしきり空の空気を楽しみ
決して落 ...
なぜなのだろうか
わたしは今
書き急いでいる
まだ人生は
これからというのに
モーツァルトの
ト短調シンフォニーのような
走り過ぎてゆく悲しみ ...
どちらも暗くじめじめした場所に
発生するという共通点から
自称詩人はカビと称される
しかし、カビはペニシリン等
人類に有益なこともある一方
自称詩人はクソの役にも立たないので
カビ以下の存 ...
誰が亡くなった?
悲愴の旋律が流れている
まさか、あの人がー
死を予感しながら
運命と戦ってきたのに
諦めの果てなのか?
あの人の足跡の中に
僕の人生はどのように
関わってきたのか ...
終わりが見えている
絶望的な恋
聞けない声を思い出しながら
忙しくても
疲れていても
あなたに会いたい
朝晩、冷えてきたから
余計に恋しい
さみしい
バカみたいにいい歳し ...
ください、と言えなくて
くれませんか、と聞いてしまった
人々の影は長く伸びているが
わたしに重なるものはひとつもない
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ浮かんでいる
死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表情に ...
こんばんは
スローモーション
派手な歌も
踊りもいらないよ
ひと回り大きな
コートみたいに
優しい言葉で
包まれたくても
雨粒と音
その間に挟む
ネオンの色が
瞳と重なる ...
第1楽章 夢と情熱
まだ本当の恋を知らない若者は
ときに言いようのない恐れ
不安にさいなまれる
恋人との出会いー
若者の夢と情熱が
恋人の旋律、動機を創り
その姿を次第にはっきり ...
ジジイは
ただでさえ鬱陶しいのに
鬱でしかも自称詩人のジジイは
家族にとって
梅雨時のカビぐらい迷惑な存在です
どうしようもなくなったら
カビキラーを食事に混ぜるという
手がないでも ...
空に釘を打って
クリスマスリースを掛けた
あなたはとても遠いから
早めに作ったんだ
宇宙から見えるように
クリスマスホーリーの妖精と
君の名を歌いながら
もし
太陽が燃え尽きてしまったら
月が代わってくれるのかな
いい加減
夜ばかりの照明役には厭きているだろう
ここは昼に回って精一杯輝いてくれないかな
たとえ
太陽が燃え尽きてしま ...
ぼくらが見ているのは鏡に映ったかのような仮想現実だ
それは一見現実かのような様相を呈するがあくまでも現実ではない
ただ厄介なのはその仮想現実が
ぼくらの現実とぴたりと寸分違わず重なってしまうこと ...
飛んでいる矢は静止していることに
時熟できる者は決してゼノンのパラドックスが
あながち間違いではないことに気づく者であり
現在は常に過去であることを知る者である
それは己を時間化することに ...
その命、もっと気楽に使ってみれば?
ちゃちなボールペンにでもなったつもりでさ。
秋の雨引き戸を開き覗く夢
翻る少女の声も遠く去り
秋よりも秋を装う女たち
水槽に涙をためた金魚姫
翼切り歌を失くして人になる
手折るなら痛みの一つ分か ...
眩しい
イチョウの葉が、金色に
雨のように舞って、舞って
そのなかに入れずに ただ
見惚れていた から 憧れて
手を伸ばす
いったいなんなのでしょうか
金色に降りしきるイチョウの ...
ここではない
どこかへ
行きたかった
明確な意思など
持たないままで
小銭はジュースが
買える程度で
心臓をひとつ
預けてみよう
赤じゃなくなって
色褪せた
白い糸を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
楕円
こたきひろし
自由詩
3
19/10/6 20:35
かたちたち いろたち
木立 悟
自由詩
1
19/10/6 20:35
窓からながめる満月の夜
秋葉竹
自由詩
11
19/10/6 20:16
空の命
水宮うみ
川柳
0*
19/10/6 18:10
律動
葉leaf
自由詩
1
19/10/6 16:11
秋口
ひだかたけし
自由詩
5
19/10/6 13:48
火
クーヘン
自由詩
4*
19/10/6 12:24
ポエム
la_fem...
自由詩
8*
19/10/6 12:13
〃
〃
自由詩
4*
19/10/6 12:12
〃
〃
自由詩
4*
19/10/6 12:12
巡礼
こたきひろし
自由詩
3
19/10/6 9:47
ヴァージン
ミナト 螢
自由詩
0
19/10/6 8:45
10/6(日) 曇り
山人
自由詩
1*
19/10/6 7:13
今この時にこそ
st
自由詩
1
19/10/6 7:03
主婦の幸せ
花形新次
自由詩
0
19/10/6 6:33
悲愴(チャイコフスキー 交響曲第6番より)
日比津 開
自由詩
1*
19/10/6 6:19
かみさまが居ないうちに
あるみ
自由詩
2*
19/10/6 1:00
臆病者
印あかり
自由詩
5
19/10/5 22:18
顔(改訂)
ひだかたけし
自由詩
6
19/10/5 22:10
遊園地
ミナト 螢
自由詩
0
19/10/5 20:30
幻想交響曲(ベルリオーズより)
日比津 開
自由詩
1
19/10/5 19:10
アドバイス
花形新次
自由詩
0
19/10/5 18:56
空にリースを掛けて
丘白月
自由詩
0
19/10/5 17:40
太陽が眩しすぎて
こたきひろし
自由詩
3+
19/10/5 17:34
実存在と無存在と(存在の本章として)
HAL
自由詩
2*
19/10/5 17:24
脱自的想考力(存在の序章として)
〃
自由詩
4*
19/10/5 17:11
ちゃち
クーヘン
自由詩
4*
19/10/5 12:49
真似事――文字をほどいて火を点ける
ただのみきや
俳句
4*
19/10/5 12:13
金色の額縁
田中修子
自由詩
1
19/10/5 9:36
外側の心臓
ミナト 螢
自由詩
0
19/10/5 9:02
944
945
946
947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
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963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
3.44sec.