知らない駅の改札を出ると右に曲がった
四車線の道路があり
階段がいくつもの方向に分かれている
大きな歩道橋を渡った
焼肉屋からは
肉の焼ける匂いが流れ出ていた
これが鰻だったら
たぶん帰 ...
枝とわずかに残る葉も
みんな白く凍りついて
星の妖精のように
光を森のすみずみまで配る
氷の木々が珊瑚のように
森の海底で静かに息をする
足跡のない雪は
砂の ...
花屋を覗いている子猫
少し曇ったウインドウを
手を伸ばして拭いてみる
拭いても見えないよ
少し開いた扉から
外に漏れてくる花の声
ステラの妖精が息を吹く
ガラスが透き通って
子 ...
日曜日の図書館で
天井まで届くような
大きな書棚で二人はすれ違う
数えきれない本から
世界中の無数の魂が
過去から未来の二人を見守る
晴れていた空が
雲を誘って雨を頼む
このま ...
窓の外は春らしい春の日
郵便配達員などもいつもの時間どおり
うちの中では冬を生き延びた一匹のハエがお試しフライト
楽しそうだ
でもあまりはしゃぎすぎるとウィルスにやられるかもね ...
君に会う前は知らなかった
淡いパステルが重なる場所で
透ける心に手を伸ばそうとする
光と体温が仲良くなる
春は脱ぐものがないから
そのままの姿で笑っていて
僕に色を与えた人の声を
かすれ ...
コミュニケーション能力に欠けている
人は別に珍しくない
先天的にそうなのか
後天的にそうなってしまったのか
わからない
コミュニケーション能力にたけている
人は別に珍しくない
...
ほどなくして 彼女はこの世界へと目覚めていく
陽は勢いを増し 陰りを拭っていく
時を労せずして 窓を開け放ちこの部屋から世界を望もう
故あって理解に及んだ2人の軌跡
あわよくば まだこれを ...
未来は青く冷たい未来は青く冷たい未来は青く冷たい
過去は赤茶けて乾燥している過去は赤茶けて乾燥している過去は赤茶けて乾燥
している
今日はあたし頭が冷たいから、お腹の虫の行く先は、見えない
冷 ...
厳しい夏の終わり
ずぶ濡れで見上げた黒雲が
不意に吹き散らされ
見る間に西日に
真っ直ぐ照らし出された
濡れて光る道の先に
垂直に
虹
誰かへ知らせよ
バッハのポリフォニー
...
もう何も
思い付かない
詩も歌も
枯渇したんだ
急に俺
...
ギフの男の子としての最後の時間がまるでダイヤモンドのように煌めいている
探すより探されたい想い一つ夜の灯りのしたにともる
ギフのシルエットがごはんのあとの毛繕いをしている
楽しいや嬉し ...
人生は切ない。
ほとんど思い通りには行かない。
そのやりきれなさを受け入れつつも
生きていくのが人生で、
ああ、仕方ない。
それはデジタル時計の突然の疲弊
何の音もない空間に何の音もせず
徒に静止して何の表情も示さない
ごめんねの一言は喉から出ない
ごめんねの震えを喉ぼとけは感知しない
だってそれはデジタ ...
近くある その瞳をば その香り
言い知れぬ 出逢い 伝いえぬ諸々
予期せぬを 知るはずもなく 由もなく
出逢いの旅を 共に行こうか
春風に なぞらう気持ち あるはある
...
立ち行かぬことはなかった この現実
過去を見やりて ニヤリとする
なあんだという仕儀
多くを抱き 深くを確かめる
余裕などなかったが
何故か 何とかなるものだった
そんな風に 振り ...
ばかなねずみは、りこうなねずみとちょうど同じ数だけいる。
ぼくたちはばかなねずみで、たとえば角砂糖が落ちているのをみつけてはわあっとかけよって、けんかしながらあっと言う間にたべてしまう。そうして ...
満ちては引いていく
あなたの全年月
誕生も死もすべて含んだうえで
あなたは満ちてまた引いていく
火花が飛び散り雷鳴がとどろく
涼風が吹き小春日和が続く
四季折々の風景を包み込んで
すべて ...
使い方のわからない
キッチンのスパイス
去年の日付の賞味期限
クミンやカルダモンを
ゴミ箱に放り込んで
鍋の中には
ニンジンと玉ねぎ、じゃがいも
簡単に共感して
勝手に見切りを ...
スペースコロニーの波に乗って 見上げている
この星だけが生きている訳ではない 知っているよね
宇宙に一粒 私の一本線 神経の経由
死を迎える前に見てみたい 価値を置く最上段からの景色
人 ...
塩水を一緒に舐めたりして
舌がピリピリするような味は
いつまで経っても残るものだった
マンモスの足跡が踏んだ
地層のミルフィーユを崩すから
同じ石に躓いて泣けば
砂時計の中みたいだね
ふ ...
満月が雲に隠れて覗いてる
でも隠し切れない光の雨が
流星のように夜空を照らす
くるくると花びらが
回転しながら降ってくる
星のため息のように静かに
雪が溶けた隙間にそっと
星の種 ...
木立の枝に
雪が綿のように眠る
隙間から光がいくつも流れ
見上げる瞳に丸い虹がうかぶ
遠い宇宙に
星が生まれたよと
アネモネの妖精が教える
星の産声が聞こえたよと
遠い時間の
...
雪で埋め尽くされた森の
ずっと下から音が聞こえる
小さいけれど
響くような音が
野ウサギが立ち止まり
長い耳を立てて左右に振る
深いオークの森が
どこまでも神聖な
空気を漂わせ ...
メガネをかけて
世界を見てみた
良く見えすぎる僕の目に
霞む世界は新鮮で
濁った水の底の謎を
解き明かそうと必死になってしまう
このメガネで
君を見てみたよ
盲目的な恋が見えて
...
明日は風よ吹かないで
彼方から灯火を探しに
来る人のために
どんな言葉が出口を迷うの
苦しくても辛くても
終わりがあれば少しは楽なんだ
続いていく哀しみと歩いて
途中で帰れなくなる道が怖 ...
涙でぐしゃぐしゃなんだわあ。あなたがそうであるように、私もぐしゃぐしゃなんだわあ。結構な大騒ぎです。もう帰ってくるとむらさきぐものきれいな朝空が見える季節になってしまったし、私の古い恋なんてほんとにほ ...
それは疫病学の分野だが
これは心理学の分野である
恐慌状態に陥った人々との関係を?
マスクは実際の効果というよりもむしろ
{ルビ他人=ひと}を安心させるため
ひいては己の身を守るため
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
知らない話
チアーヌ
自由詩
3
20/3/12 16:27
珊瑚の森
丘白月
自由詩
1
20/3/12 14:11
ステラの妖精
〃
自由詩
1
20/3/12 14:10
輪廻転生
〃
自由詩
1
20/3/12 14:10
ぶーんぶーん
ナンモナイデ...
自由詩
5*
20/3/12 14:02
水彩の日々に
ミナト 螢
自由詩
1
20/3/12 9:16
冬の匂い
こたきひろし
自由詩
1
20/3/12 7:21
そっとこのままで
二宮和樹
自由詩
2
20/3/12 6:27
21
由比良 倖
自由詩
1
20/3/12 6:02
シンフォニア
大村 浩一
自由詩
7
20/3/11 23:13
もう何も思い付かない
TAT
短歌
1
20/3/11 22:31
ギフと。
もっぷ
自由詩
1
20/3/11 22:23
〃
〃
自由詩
1
20/3/11 22:20
サラエボ・オリンピック
TAT
自由詩
0
20/3/11 21:50
仕方ない人生
杏っ子
自由詩
0
20/3/11 20:28
古びたデジタル時計への愛の詩
ふじりゅう
自由詩
0
20/3/11 19:36
始まらんと 始まらんか
二宮和樹
短歌
1
20/3/11 19:20
果たしてどうするか
〃
自由詩
0
20/3/11 18:57
ばかなねずみ、りこうなねずみ
はるな
散文(批評...
2
20/3/11 16:45
潮
葉leaf
自由詩
1
20/3/11 13:38
spice
青の群れ
自由詩
4
20/3/11 13:36
スペースコロニーの片隅で
朝焼彩茜色
自由詩
3
20/3/11 12:54
ファーストラヴ
ミナト 螢
自由詩
2
20/3/11 12:24
サザンクロスの妖精
丘白月
自由詩
1
20/3/11 11:48
アネモネの妖精
〃
自由詩
1
20/3/11 11:47
白い森
〃
自由詩
2
20/3/11 11:47
真実のメガネ
卯月とわ子
自由詩
1
20/3/11 9:57
祈り
ミナト 螢
自由詩
2
20/3/11 8:15
娘へ
万願寺
自由詩
1
20/3/11 7:11
転ばぬ先の杖
りゅうさん
自由詩
1
20/3/11 5:45
944
945
946
947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
980
981
982
983
984
8.48sec.