秋祭りの浴衣に描かれた
白と紫の桔梗に魂が灯り
盆踊りについていく
夜空に並んだ提灯
追いかける袖とゆれる裾
誰にも見えない羽根が
踊りの輪から飛んでは帰り
いつまでも離れない
好 ...
満月の夜に摘んだリンゴ
恋を失くした子と一緒に
眠れない夜に香りをつける
丸ごとパイで包んで
パパのラム酒をこっそりと
窓から見えるリンゴ畑に
月が降りて遊んでる
跳ねる虫の影は ...
水草のように雲が漂って
鳥たちはメダカのように
逃げもせず雨の巣で寄り添う
赤とんぼは紅葉の妖精
燃え上がり音もなく去っていく
枝に結ばれたおみくじから
溢れて落ちる希望を拾って
秋 ...
風は過去から未来へ吹いている。
風見鶏は昨日を振り返らない。
突然の驟雨に 洗われた街は
なんだかとても色っぽくて
雨上がりの 空気の色を
すこしさみしげな 茜色に染めるのです
地に這う けものの しずかな息吹きが
い ...
どう、ハエになった気分は?ついさっきまでは人間でいられたのにさ。
どうって?あんただって立派なハエになってるわよ。
鏡に写して見てみたら
あたしの目にはハエになったあんたしか見えないわよ ...
煙草止められないかな
母ちゃんの吸っている煙草の煙が
俺の目を突き刺し
鼻から否応なしに入り込んでくるんだ
受動喫煙って言葉知らないの
直接吸わなくてもこんな風に一緒の車で吸われると ...
大事に育てた朝顔は全部「スカ」だった
いやいや、「アタリ」なんて……
注ぎ込んだ未知という肥料
頑張ったなぁ
でも元の木阿弥万歳三唱
ついでにどうでもよくなって白飯
ちりめんじ ...
僕の好きな水族園が河童の水槽を設置した。誰もが知っているのにまだ誰も飼育したことがない生き物の目撃情報を募っては果敢に採集を試みる。キュウリを握る飼育員。キュウリを仕掛ける飼育員。キュウリを齧る飼育員 ...
夜は長く寒く暗い
煙草の煙も見えない
そんな煙草が旨いはずもない
ただ苦いだけだ
また眠れない夜が来る
誰の映画もtake1の連続だ
どう足掻いてもtake2はない
そしてシーンは続 ...
世の中に受け入れられない怨み恨みを
敵愾心に昇華することしか
能がないくせに
表面に出てきたクソ自称詩は
優しいとか悲しいとか
どうしたらこんなクソみたいなもんになるのかねと
とても不思議 ...
窓辺の朝日は懐かしい匂い
遠い国の匂いがする
いったいどれだけ
涙滲みたハンカチーフ燃やして
ここへたどり着いたの
流星を追い越して
銀河を照らして愛され
月を影絵にしてくれるたね
...
コスモスの花に
キキョウを重ね
ダリアを置き
花びらの数だけ
モミジイチゴをのせ
蜜蝋を少しかけて
妖精のお茶会が始まる
枇杷の妖精が紅茶を入れ
花びら一枚づつ分けた
花のタルト ...
雨の夜は嬉しい
花に乗るのはシャボン玉
星を映しながら葉に落ちる
もう少し星を下さい
砂子のような星を
金色に光る星を
星になるまで
ロベリアのブランケット。
花びらは葉につつまれてねむる。
ベランダの日ざしのなかに置いたら、
みつばちのためのコンポート。
本を開いて、
本を閉じる。
むかいの席の奥さんと、ふと目があったなら、
あのひとは、わたしが辞めた会社にあとから入ってきたひとの、
知り合いの親戚の家族の友だちなんだわ、
きっと ...
ノースポーリア、ノースポール。
ノースポーラがノースポーリンと、
ピクニックに行ったとき、
ノースパウロは丘のうえで焚き火をしていたよ。
青森の形はメタモンか、ベトベトンか。
どちらにしても、青森はむらさきで塗る。
目隠しをしたまま
食卓を囲んでいよう
これまでもそうだったんだ
これからは自覚して見ないでいる
冷たいものは一つあって
そうじゃないのが一つ
しょっぱいのが少し
全くの液体が一杯 ...
この街中の君の残骸を拾い集める。
常に、常に、意識は君なんだよ。
これは僕にしかできない仕事であり、義務でさえあるのだ。
公園、海の見えるカフェ、コンビニ、駐車場、ゲームセンター。
...
今からおよそ千年前の一夜
俺は童貞を喪った
男にも純潔はあるんだ
女性だけのものではない
男だって
一途に思う人の為に
男の操を守るのは
称賛されなくてはならない
ただその ...
まいるのよる
ねっくるのもとねに
しんしんのめっきんが
ひとつふたつ
みみでおって
めはつむって
きょうはもうねむれない
からのじかんじくの
のびのちぢみの
いちじかんねたような
...
(こども を
産みます
か ?
産みましょう
いいえ、 いいえ……)
枝葉の陰ひそか、
戦っていたことをおもいだしてしまうから
平易なことばに紐解いてください ...
今までたくさんの人と知り合ったり別れたりしてきたけれど
引っ越しだとか転勤とか卒業とか就職とか
そういう物理的な別れを越えて付き合いを続けてきた人はたくさんいる
元同級生とか同僚とかママ友だとか ...
怖い未来は猫と一緒に縁側でのんびり昼寝していて
少年はその横でずっと小さく体育座りしている
最後にふったサイコロの目はふりだしに戻るだったから
立場は相対から抜け出せぬまま
心は居どころも ...
第一楽章 (/交響曲第四番 六月、一九八七年、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏、レナード・バーンスタイン指揮、グスタフ・マーラー作曲 ) は、あなたに聴取されており、また、あなたを背 ...
気化する
ゆっくりと踏み絵の
貴方を穢す
気化する自我
川辺でじゃぶじゃぶ米を研いでいた
あなたたちもいずれ
鼻をつんざく恋の刺激臭で
狂気に走るよ
誰もがみな飢えた花
てんとう ...
早朝の寺
禅堂の前で
太鼓の横に立つ
齢も性も捨て
バチを握りしめる
息を吐き切り
気合を入れて
鹿の皮の
裏側まで打ち抜く
どん どん どん…
と 六つ
空気を通るその ...
おぼろな夢のような世界の中に、花たちが咲いている。それは花園なのでしょうか。コスモスとか、グラジオラスとか、季節も異なる花たちが、いっしんに一度に咲き誇っている。その中に私はいて、──いいえ、私では ...
アリサは言います、「わたしは、わたしのことが知りたいのです」。それに対してエミールは答えます、「人は人の役に立つために生きている、自分のことを知ることは二の次だ」。それに対してアリサは反駁します、「 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
桔梗の妖精
丘白月
自由詩
1
19/9/12 18:09
妖精のブールドロ
〃
自由詩
0
19/9/12 18:08
秋の刺繍糸
〃
自由詩
0
19/9/12 18:08
風
クーヘン
自由詩
3*
19/9/12 12:42
過ぎゆく夏の
秋葉竹
自由詩
6
19/9/12 7:08
蝿になってしまった
こたきひろし
自由詩
3
19/9/12 6:59
闇雲に
〃
自由詩
2
19/9/12 5:59
たまご
若乱
自由詩
2
19/9/12 2:53
カンジョウ絶対防衛線 外回り/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
2*
19/9/11 20:37
主演
HAL
自由詩
5*
19/9/11 18:48
何かが隠されている
花形新次
自由詩
1
19/9/11 18:17
秋の陽に幻惑されて
丘白月
自由詩
4
19/9/11 17:45
妖精のタルト
〃
自由詩
1
19/9/11 17:44
黄花千日紅の妖精
〃
自由詩
2
19/9/11 17:44
impression
la_fem...
自由詩
2*
19/9/11 16:34
本を開いて本を閉じる
〃
自由詩
3*
19/9/11 16:33
ノースポーリア、ノースポール。
〃
自由詩
4*
19/9/11 16:32
むらさき
クーヘン
自由詩
3*
19/9/11 11:58
花壇に食卓
竜門勇気
自由詩
1*
19/9/11 11:51
拝啓、君と僕との思い出
都築あかり
自由詩
2
19/9/11 3:15
今からおよそ千年前に
こたきひろし
自由詩
2
19/9/11 0:42
ねむりのせんす
次代作吾
自由詩
1
19/9/10 23:41
雨待つ木霊
来世の
自由詩
1
19/9/10 23:09
自分じゃないと思っているだけ
Lucy
自由詩
5*
19/9/10 21:41
無常と少年
若乱
自由詩
2
19/9/10 21:36
日記、手紙のように、ではなく、
墨晶
自由詩
0*
19/9/10 21:09
乾いた花
ふじりゅう
自由詩
0
19/9/10 17:19
太鼓を打つ
もちはる
自由詩
3
19/9/10 15:56
晦い花園
la_fem...
自由詩
3*
19/9/10 14:43
エミールとアリサ
〃
自由詩
1*
19/9/10 14:42
938
939
940
941
942
943
944
945
946
947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
3.61sec.