書けるから
空が青いなとも思うし
木々も育ったなと思う
つるっとした老婆が言っていた
書けなくなったら余生などないのだ
台風がすぎて鳥たちが
遅い食事にとりかか ...
台風による洪水で
取り残された住民を
ヘリで救出しようとしましたが
引き上げる途中で
クソみたいな自称詩を呟き始めたので
思い切って落としてみた
というのが真相です
家族も
「折角 ...
月と目があったら
あなたならどうする
とっさに歌を詠むかしら
それともつまらない日記を読むかしら
わたしならキスをするわ
私を選んだ月だもの
初めての恋をしているひとの声
ものすごく笑顔なわたしになっている
ゆうがたの猫にささげるかつおぶし
いたずらめ
げんこつとんできて
くわえたばこだ
おとうちゃんのたこ
ふといあしいとぐいっとひくと
どこまでものぼった
ぎんがのうでに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる
よるになる ...
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
しゅるりんしゅるりん吹く風に
かんかんかんかん鳴る踏み切り
急がず慌てず立ち止まれば
秋晴れの空、圧倒的に
降って来る青、降って来る青
生きて初めて開ける光景を
次々と開けるこの現実を ...
軋む夜に宇宙は静謐を装って
僕のアラートは適切には鳴らないようだ
優しい朝のひかりを浴びて
入浴したての君がいてくれればよい
絶対零度の幸福論と
肩のこらないレトリック
アルマ ...
晩ご飯を作って
待っていたのは、かしこい?
部屋の掃除して
待っていたのは、かしこい?
とても綺麗になったよ
鏡の中の私が笑って
いやだからあいつのこと
忘れたいって、かしこ ...
揺れることのない
楽しみがいつか
未熟な身体に
鈴を付けるまで
笑いの中に
いるのに
飛べなくて
しぼんだ風船
胸に当てていた
置いて行かれた
ような寂しさを
透明な ...
人人人
人ばかりです
人間の社会ですから無理ないです
電車は人でいっぱい
駅のホームも人でごった返し
いい加減うんざりです
駅の階段を人が雪崩のように先を
急ぎます
雪崩に ...
永遠の女性の敵、恋人の父さえ
殺してしまう悪人
泣かした女をカタログにし
楽しみ、数を誇るドンファン
また誰かが彼の犠牲者になる
次は婚約者がいる乙女の心を
揺さぶり東屋に誘う
悪魔 ...
ひかりを知らないわたしはただ、あなたの風景になりたかった。
あなたを少しも知ることのない、言葉として。
好かれなくても好きになれなくても構わないけれど、
知らないままで通りすぎるのは嫌だった。
...
あの街でわたしは月を待っていた
空想が列車になって旅になる
なんどでも君の笑顔へ恋をする
その恋が私の孤独にそっと触れ、驚いた目に涙がにじんだ
今もなお、身捨つるほどの祖国はあるか、詠んだ修司の心が聴きたい
すすき野を遠くの月を眺めつつ君を誘って歩くと、鈴虫 ...
長く続いていると永遠のものと思い込む
終わらないものなどないと知るとき
目の前のものがとても大切に思えるけれど
どれも散り際の薄闇にきらめいていて
何一つつかめないまま終わってしまうんだ
風に打たれる窓ガラスが泣いている
君の心にも風は吹いていたんだね
刺すような冷たい風が
感じられなかった
いや 感じようとしなかった
嵐の中で苦しむことか ...
さて、今日は何を聴こう?
無味乾燥な僕の部屋を
豊穣な世界に変えたいなら
バッハの無伴奏チェロソナタが
良いかも知れない
音楽が進む度に
音による壮大な建築物が現れ
人類の偉大なる遺 ...
これまでどこをどうして
旅をしてきたのだろう?
小さいとき、夏に南の海や
北の山に幾度か
家族で行ったことは
途切れ途切れに覚えている
あの頃は父も母も優しく
弟とも仲良くしていて
...
空洞が無いと
オカリナは
歌を聴かせてくれません
空洞が無いと
ドラムは
退屈な時間を切り刻んでくれません
空洞が無いと
ピアノは
弦をときめかせる事が出来ません
などと ...
積み上がった手紙の上でお昼寝
高い壁の上には細長い光窓
薄暗いポストの中は温かい
一通の葉書が妖精の頭に落ちる
あくびしながら目を覚まし
滲んだ宛名をなぞる妖精
そっと差出人の ...
覚えてもいない幸福の味を求めて彷徨う
目は潰れ耳は千切れ鼻は失くし
皮膚は擦り切れただれ口は開かない
それでも存在を知ってしまっているから
何処にも無いなんて信じられなくて
...
愛死体秋すぐに冷たくなって
泣くように笑う男が書いた遺書
未来捨て過去と駆け落ち心中する
蝸牛踏めば悲しい軽すぎて
傘の花みんな流れて校門へ
ひっつめ ...
よどんだ部屋の空気
水道の蛇口から水がしたたり落ちる
ポテトチップスを頬張り麦茶で流し込む
判断能力 自己管理能力 欠落
仕方なく破れた地図を広げる
非日常な週末とテレビジョンのニュ ...
愛なんて嘘だけど
でもとても綺麗な嘘なんです
また人生も嘘だけど
でもとても美しい嘘なんです
だから悩まなくていいのです
愛だって人生なんてみんな嘘なんだから
愛や人生に悩む必 ...
落ち葉の海で溺れるカラス
魚になりたいと鳴く
妖精が黒い羽をすべて
赤い葉と取り替えるかと聞く
カラスは喜んでうなずく
鱗のように落ち葉で身を包み
赤いカラスは飛んでいった
...
僕たちの影を
ひとつにしようと
月が動いた日
星が泣いた夜
まつ毛のお皿に
乗せる料理を
唇の先で
運んで行こうよ
割れても良いのさ
舐めて返したい
接着剤のような
...
苦労に苦労を重ねて
塗りつぶされた日々
でも塗りつぶしたから
白い文字がかける
ふつうと違う台紙に
なっている
主役はもちろんこの商品
だけど瞳が指先が
私も見てと訴える
なるほど細身で清楚だね
少しの憂いがほどよいね
チラシ収まる美しさ
それ以上は内緒かな
だけどすぐに忘れてね
そのう ...
私だってその若さを羨ましがられた
時代がちゃんとありました
今でこそ
冴えないお爺ちゃんですが
二十歳頃は
冴えないお兄ちゃんだったんです
残念ながら
冴えないだけは共通してたん ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
余生
函館ドラゴン
自由詩
5
19/10/13 20:08
救助隊員の独白
花形新次
自由詩
0
19/10/13 17:58
月と
丘白月
自由詩
1
19/10/13 17:22
ゆうがた
水宮うみ
川柳
2*
19/10/13 17:02
おとうちゃん
soft_m...
自由詩
3
19/10/13 16:19
大雨
クーヘン
自由詩
7*
19/10/13 12:42
秋晴れマーチ第五十九番(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
19/10/13 12:23
アラート
梅昆布茶
自由詩
12
19/10/13 11:25
みんな私のせいだけど
立見春香
自由詩
9
19/10/13 10:14
ブラジャーの詩
ミナト 螢
自由詩
2
19/10/13 8:52
疲れたり干からびたりしてしまいました
こたきひろし
自由詩
6
19/10/13 7:20
モーツァルト 歌劇「ドン・ジョバンニ」
日比津 開
自由詩
4
19/10/13 7:17
あなたの風景
水宮うみ
自由詩
2*
19/10/13 6:49
あかるい月になる
〃
川柳
0*
19/10/13 6:47
『叫び』
秋葉竹
短歌
4
19/10/13 3:52
time to say
木屋 亞万
自由詩
0*
19/10/13 1:32
嵐の中で
佐白光
自由詩
0
19/10/13 1:14
今日、何を聴こう?
日比津 開
自由詩
3
19/10/12 23:50
終わりの旅
〃
自由詩
1
19/10/12 21:46
kiss
まいこプラズ...
自由詩
5
19/10/12 21:06
ポストの妖精
丘白月
自由詩
1
19/10/12 20:32
幸福という味覚
水知鴇都
自由詩
4
19/10/12 19:53
真似事――愛・死体・秋
ただのみきや
俳句
4*
19/10/12 19:47
警戒レベル4
あおいみつる
自由詩
3
19/10/12 18:25
嘘
HAL
自由詩
11*
19/10/12 18:15
魚になったカラス
丘白月
自由詩
2
19/10/12 17:40
天体会議
ミナト 螢
自由詩
3
19/10/12 15:47
苦労で塗りつぶせ
イオン
自由詩
2*
19/10/12 14:57
折り込みチラシの彼女達
〃
自由詩
2*
19/10/12 14:56
私だってその若さを
こたきひろし
自由詩
4
19/10/12 9:48
939
940
941
942
943
944
945
946
947
948
949
950
951
952
953
954
955
956
957
958
959
960
961
962
963
964
965
966
967
968
969
970
971
972
973
974
975
976
977
978
979
加筆訂正:
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/13 16:57]
修正しました。
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/12 23:40]
修正しました。
真似事――愛・死体・秋
/
ただのみきや
[19/10/12 21:28]
訂正、誤字修正しました。
3.91sec.