ひとの背中に書かれた文字を読めていたならば

放ってはいけない言葉を慎めたかも知れないけれど

触れてはならない傷を避けられたかも知れないけれど

読めないほうが幸せだと信じていたい

...
今朝、朝がマンションの屋上から飛び降りた。
朝の落ちた辺りに、朝日の日溜まりの血溜まり。
大抵の事は
いつか笑い話になる事である

但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
息を吐く
ただ息を吐く
胸が柔らかな手で
押し込まれていくような
くさった気分

へその奥にある
花崗岩を隠すようにして
僕は生きてきた
忘れ去られないように時々
水面を目指す ...
柔らかい肌に触れる手は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような声が
誰かのファスナーを探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
傷口を塞ぐことで消えて ...
がらにもなく
人間を信じてしまったのです
痛みをもって痛みを制すか、あたたかのふわふわでもって怒りを殺しに仲間を募って血に塗れるか、どちらか選べ。ってずっと言われて育ってしまったピアノは黒鍵ばかりきれいに響くようにはなったけど、白鍵の素朴さが ...  
 
万年筆の花が咲く店でホウキを買った
女性が一人で店番をしていた
ここまでいくつかの霜柱を踏んでやってきた
あの万年筆の花があれば霜柱ももう少しうまく書けたな、
と思いつつ何も言わず ...
鈎爪の傷跡みたいな疼きの記憶、冷えた床の上で陽炎のようにゆらゆらと燃えさかる、心許ない火柱の真ん中の羅列が今夜俺を掻き回している…ラジオ・プログラムはチャイコフスキーを垂れ流していて、その旋律は医 ... いつだって僕等は
当たり前の呼吸を
思い切りしてきた

限りないものなど
ある筈もないのに
知らないふりをして

全ての物は借り物だから
どれも無くさぬよう
ずっと僕等は破壊したが ...
空の青さを映す川の様に
私もあなたを写したい

あなたが映す綺麗な心を
私に反射させて伝えたい

あなたがまだ気づいていない素敵な心を
私があなたに伝えたい

どんなに曇ったその空も ...
うちの猫は来月去勢を控えてる彼はそのことの意味を知らない


きらめいてなおきらめいてきらめいて有限の性を終えてからもなお


猫ならば性は失うものだとはどの教科書にも載ってなくても

...
また夜になり
今日という日をカウントする

)お隣さんは明日で四十一、だという
)いただきます、いただきます
)白壁越しにやり取りして

カウントする先から
磨り減っていく肉身に
明 ...
子作りも計画的に出来ない輩が大臣になって育休取るなんて恥ずかしくもなく言えるのは最近ようやく地頭の悪さが露呈してきて人気が急落している現状を打開するための策だと考えてのことだろうからますます頭が悪いク ... 光というのは相対的で
今まで光であったものが
新たなより明るい光の登場によって
影になるので
光にもヒエラルキーがあって大変だ
明るい部屋で机の
電気スタンドを点けると
それまでは影でな ...
かすった猫の額
7.5キロ走ります
爪が降ってくる

今日は雨
明日は晴れだけど

リールを巻くだけで鯛が釣れちゃう時代
ベイトリールがお勧め御託
両方OKほっぺでたこ焼きつくってい ...
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
闇の光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の ...
生まれ持った右肩の小さなアザは僕の友達。
ナウシカにとってのテトのような、かけがえなき。
私が初めて付けた口紅
まだ子供の頃だったのに
あれから少しも減っていなくて
お母さんどこへも連れて行って
貰えなかったのかな
確かお父さんが空港の免税店で
買って来てくれたもの
きっと大 ...
サックスホーンよりもピアノの調べが好きです
繊細な白い指がやさしく触れるから

今宵
耳をすませば
風にのせてミソラ知れド

メロディーを抱きしめてtonight
蒼く燃えるこころにス ...
いちめん真っ青な空
段差に躓いて転倒しそうになる

何してんだよ俺
足下には気をつけろ!

自分で自分に無性に腹がたった
怪我でもしたらどうするんだ!

いちめん真っ青な空の下にだっ ...
ロマンチストでも
サイエンティストでもない

ゆるく瞬いている星が見たかった
ただそれだけである

なにかしら癒されたかったのか

ただただ暇だったからか

天に飲み込まれ引き込ま ...
わたしうさぎの耳だから
見えていなくても存在を感じる
観察するように
わたしを見ているのでしょう
振り返るといなかった
気のせいだった
わたしの耳は異常な発達をしていて
いない人の存在を ...
無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響くたび
花瓶は粉々に
亀裂走っていく
円卓 ...
ももた乗せていたマレーシア人運転手可哀想ももた命助かったのにももたばかり心配されて死んでしまったマレーシア人運転手には誰も何にも言ってくれないももた以外の三人も可哀想ももただけが心配されてただ羽根つき ... まとまらない記憶
さだまらない思い
けれども空は暮れてゆく

ままならないことばかり
ため息のミソラシド

夢みて おいかけて
どこまでも
諦めきれず
おいかけて
おいかけて
...
終わりを迎える背中で
始まりを迎える淡い空
まるですれ違いの感覚に陥るが
紛れもなく同じ時空を生きている

時は必ず待ってくれると
そこに甘えて寝床につく
そして起きたその時は、やはり時 ...
川の此方と彼方
静かな川面に浮かぶ船
準備はまだなんだ
もう少しだけ時間を
そう言ってもたついている間に
船は遠のいていく
それはまるであの日の貴方の様だ
振り向かなかった貴方の様だ
花散里

僕の小さな世界史が
源氏物語だったら

次元を超えて愛を語れるものなら
あるいは1970年の山下洋輔だったり
アルバートアイラーだったりするのかもしれない

僕は何に対して ...
脱いだサンダルが戻って来る
さっき蹴飛ばした光のように
潮の道連れをピンクに照らし 
夏の端っこを避けて歩いても
トングが切れて指が挟めずに
サンダルの分かれ道で止まると
初恋みたいな伝票 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ひとの背中に書かれた文字を千波 一也自由詩020/1/17 13:16
クーヘン自由詩2+*20/1/17 13:11
大抵の事HAL自由詩7*20/1/17 11:06
夏狩り竜門勇気自由詩020/1/17 10:06
beautiful gliderミナト 螢自由詩220/1/17 8:11
死んだ妖精丘白月自由詩320/1/17 7:36
五段論法万願寺自由詩120/1/17 1:43
エッセイたもつ自由詩120/1/16 22:55
そういうわけで俺は今夜も禍々しい陽炎と対峙しているホロウ・シカ...自由詩020/1/16 22:16
普通の星邦秋自由詩1*20/1/16 21:51
空と川と、あなたと私ympy自由詩120/1/16 21:48
屋根の下のギフもっぷ短歌320/1/16 20:45
カウントひだかたけし自由詩3+20/1/16 19:57
乳母花形新次自由詩020/1/16 19:05
光って相対的mmnkt自由詩020/1/16 18:40
走っている秋也自由詩020/1/16 16:12
青の部屋(改訂)ひだかたけし自由詩420/1/16 12:57
テトクーヘン自由詩2*20/1/16 12:55
遺品ミナト 螢自由詩120/1/16 8:19
ミソラ知れドあおいみつる自由詩120/1/16 6:55
詩のネタが尽きるこたきひろし自由詩220/1/16 6:47
なにこれあおいみつる自由詩220/1/15 20:59
うさぎの耳mmnkt自由詩1*20/1/15 19:25
さも当然にひだかたけし自由詩3*20/1/15 18:58
ももいろ花形新次自由詩020/1/15 18:31
手の中にあるものあおいみつる自由詩220/1/15 16:08
迎える時ympy自由詩420/1/15 11:49
離れていく貴方の様だ卯月とわ子自由詩420/1/15 10:21
花散里梅昆布茶自由詩920/1/15 9:24
潮騒ミナト 螢自由詩320/1/15 8:14

Home 戻る 最新へ 次へ
884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 
4.8sec.