お姉さま。
この館に逗留してまだ一ヶ月足らずですが、
私はもうお姉さまとの暮らしを恋しく思っております。
お父さまはたいへんお優しいのに、お兄さまは恐ろしい。
いつも地下に引きこもっていらして ...
めんどくさいです

朝、起きるのが
起きてカオ洗うのが

きょうも夏が
がっつりやっちゃってる
セミがジャカスカ
やらかしてる

だからいいよ もう

仕事とか、勉強とか、宿題 ...
扉を開けては閉めるたび
隙間に見える光の網
様々な色の格子 格子
そこにはばたき 散りかがやくもの


窓の向こうを
廻り すぎる影
重なる脚
のびてゆく 脚

...
日傘に蝉の声が降り注ぐ
神社の空気まで
短い命を受止めようとする
風に震えるおみくじが
何かを語ろうとしたけど
蝉の鳴く声が重く乗る
振り返れば曇空
祭殿に日傘を忘れ
夏の涙に濡れ ...
窓辺からうっすら広がる
砂利道けもの道は 僕の投影
幕のかかったレンズフレアは
誰も救う力を持たない
豊かな想像力が
本当の肉体を置き去りにしていた
たった今から君の無数のショットが
散 ...
凍りつく森林の葉先を
そおっとさわって
全身が固まる予感は
君の手を振る仕草 たった1秒半
ティッシュでくるんで
捨てる悲しいほど温かな絵日記の
初日の出のシミの熱が
そこらじゅうを襲う ...
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場 ...
片われをなくした
ビーチサンダルが
木陰で居眠りしている
その片われは今、どこで
何をしているのだろう

波にさらわれ海を渡って
名も知らぬ遠い島で椰子の実を
見上げて流離の憂いを抱く ...
だれかを待つ時間がだれかを想う時間に変わるスタバの女の子たちって砂場の女の子たちじゃん

しゃがんでパンツ汚してペタペタ固めたお城でアフタヌーンティー赤いスコップと小さなおててでほじくる穴に砂型セ ...
分からない。
女としての私の価値も
あなたの、男としての価値も。
分からない。
あなたが、ただ、誘惑に
負ければいいだけの気もする。
ねえダーリン、こっち向いて。
一晩中眠れずに
テレビショッピングを見ていた

うまく言えなかった言葉をひろげてみると
ピーナッツが音符に見えてくる

間違えたピアノの音だけをひろって
いい歌が生まれたらいいのに

...
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ...
食べなけりゃいけない上に
排泄もしなけりゃいけない
ぽぽんたすくの世界では
ここは違う世界なので
人はまた移動という枷まである

時間の進み方は一様ではないとして
人の移動している時間と ...
ノルウエーの森で
短く小さな命が一つ
白い紫陽花と一緒に土に帰り
妖精のお葬式が始まる

毎日フィヨルドを眺めて
泣いてる小さな女の子
入江の小さな家で
妖精だけが友だちだった ...
私は花に憧れる
花の言葉が聞こえたら
花の気持ちを知って
花の魂を感じたなら
私は妖精にお願いする
私を花にして下さいと
私の心を花に変えてと
病室の花瓶に咲いて
あの子の窓辺にい ...
願い事は誰にも言わない。
君にも、君の耳の産毛にも。
なつのいちばん平なところへ
わかい鳶がよりそって
切り裂くようにとびたったなら

さんざんひかりに照らされて
得体をなくしたさびしい熱が
誰か誰かと呼んでいる

正直なものが高くと ...
かきつらねてみるのは
きらきらぼしと
さらさらぼしと
らいららいのほしのこと
しんぼうたらんのかなわし


よんどころないこと
んんってあたまひねっても
どうにもこうにもさ
こ ...
  
 海彦 山彦

 エウレカ ヤ・チャイカ

 カチョペペ カリモチョ

 カネロニ ピエロギ


 カラント コリント

 ガレリア ガリラヤ

 クヴァルク ピラル ...
むかし、むかぁし

ある山に与一郎という木こりが住んでいた。
さびしい森の中に家を建て、家族もなく一人で暮らしていた。
ある日のこと。与一郎が仕事を終えて山を下っていると。一匹の若い狸が道に ...
夢から醒めた 夢を見てた あなたの夢だよ

悲しくて

弾けるように 窓を開けて

都会の朝 吸い込んだ


夢を見たくて 夢から醒めて あなたはいないよ

寂しくて

...
川にさらした野菜の籠を
見張っていてひやひやする
はねあげた飛沫が肌を濡らし
ゆっくり汗と混じってしたたる
木陰の君の日焼けした肌は
健康的な小麦のパン
コンビニの冷えた空気の
ビニール ...
また逢えたね
今年もずっと長く
一緒にいようね
夏休みが終わるまで
君は大人になるけど
僕は子供のままだよ
海辺の町では
浦島草って呼ばれてたよ
君のママは百日草って言ったね
...
新しいお薬が出来たよ
森の妖精医院から
真夜中に声が響き渡る
眠っていた虫たちは目を覚まし
サルスベリの木が揺れた

星の欠片を粉にして
天の川を一滴
ミツバチから甘い花の蜜
最 ...
いらない花も
無駄な花もない

路地裏の雑草も
花が咲いて恋をする

日陰の小さな葉にも
綺麗な花が咲く

誰も見ていない
誰の視線も気にならない

自分の時間だけを
精 ...
リズラで丸めた煙草の葉
風からさえぎるマッチの火
一口吸ったらため息フッ
背の低い塀で引っ掻いた頬

病院は鉄工所のそばにあるから、道は鉄さびの色に染まっている。あなたはいつも電柱や壁にぶつ ...
暮れかかる
今日の光の煌めきを
一人立ち尽くし
見つめている

今日という
奇跡の余韻を浴びながら
〈明日はもう来ない〉と
貴女の呟く声がして

暮れかかる
今日の光の煌めきを
...
手を伸ばす
飛んでいった風船が
割れる場所で

破片を集める
誰かの持ち物
検査するように

目に見えるものが
全て輝いた
落ち葉が重なる
黄金の街で

抱きしめたいな
地 ...
その音はカラフルな硝子片
見えないくらいに薄くて
割れる音だけ。

頭痛、
額に手を当て意識して瞼を強く閉じ

開ける

次に広がる景色は、
苦労は買ってでもしろと言われても
貧乏だから苦労を買う金がないのさ
それなのに買った覚えの無い
苦労をしてるのは貧乏人だからか
金のない苦労は無価値で
わざわざ金を払ってまでする
苦労には ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ゴシック的断片佐々宝砂自由詩4*19/8/9 19:38
あつはなついうめバア自由詩319/8/9 10:55
夜のかたち木立 悟自由詩019/8/9 8:26
降り去る命丘白月自由詩019/8/9 6:25
指先に沁みる脈拍ふじりゅう自由詩019/8/9 3:56
サイケディック・カー自由詩019/8/9 3:53
神さまの背中秋葉竹自由詩1119/8/9 1:53
片われの夢帆場蔵人自由詩4*19/8/9 1:21
バニラクリームフラペチーノグランデ末下りょう自由詩3*19/8/9 0:24
ダーリン杏っ子自由詩119/8/8 22:16
テレビショッピングはだいろ自由詩219/8/8 22:10
多く産まれるDFW 自由詩11*19/8/8 20:48
移動notぽぽんたすく世界次代作吾自由詩019/8/8 20:47
夏の天の川丘白月自由詩019/8/8 20:07
花に命売ります自由詩019/8/8 19:47
産毛クーヘン自由詩3*19/8/8 13:17
なつのいちばん平なところはるな自由詩819/8/8 10:46
かきさらしAB(なかほ...自由詩3*19/8/8 9:22
Limbo墨晶自由詩2*19/8/8 2:17
次郎狸北村 守通散文(批評...019/8/8 1:01
さよなら短角牛自由詩219/8/8 0:02
トマト 茄子 きゅうり とうもろこし這 いずる自由詩119/8/7 21:52
ジニアの妖精丘白月自由詩019/8/7 20:33
妖精医院自由詩119/8/7 19:27
妖精の愛自由詩219/8/7 19:14
通院のメモああああ自由詩219/8/7 17:57
夕景ひだかたけし自由詩319/8/7 15:54
成長ミナト 螢自由詩119/8/7 15:27
舞台上三月雨自由詩0*19/8/7 7:49
無価値な苦労リィ自由詩1*19/8/7 4:10

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加筆訂正:
南の島で君は/Lucy[19/8/7 23:55]
一部修正しました。
3.77sec.