古い毛布にくるまって
そのほのかなぬくもりの中へ落ちてゆく
ときおり失った言葉を見つけ直したりして
なんで毛布が言葉を覚えているんだろう
そういぶかっている自分に気が付くと
ディスプレイ ...
今の今迄一緒に居たような気がするが

もう面影が思い出せない

誰だったのか

そんな風にして何と無く

かなしいようなやさしいような

記憶にならなかった経験の

ふわふわし ...
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない

寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
...
森の向こうに空があり
私の思考が漂っている

地水火風はその中で
好き勝手に踊っている

私の感情の底に哀しみ溜まり
虚脱の寒気はいや増すばかり

自壊か決壊か知らないが
私の思考 ...
とにかくネットにいりびったって20年ほどにもなってしまいました。
HNもどれだけつくったのか、定かではありません。
「れたすたれす」っていうのが長かったみたいなんですけど、
「宗像現象」もけ ...
バレッタを留めた君の髪の毛が
よそ見をしながら遊んだ日
うなじの模様に惹かれたら
心にも同じアザができてた
痛くはないけど少し恥ずかしい
こんな気持ちのままじゃ帰れない
いつまで待てるだろ ...
産まれる前に付けられた値札
遺伝子かも知れない

産まれた時に渡された番号札
列に並んで順番を待たなければならない

成長は言い換えれば劣化に過ぎない
生きると死ぬは紙一重

天気予 ...
 
雪がふらないから

雪だるまにさえなれず

春になっても、とけることができません


 
シャッターの降りた渋谷駅
俺たちはいっときの往生に浮かれ騒いでいた
生きることがあまりに長すぎて

なのに
なんの気まぐれか
俺はひとりになった

真夜中の交差点

ひとり撥ねら ...
水はぼくという暗闇を通り過ぎていく
空気もぼくの暗闇の中で膨張したり縮小したりする
太陽と月の関係のように
光と影の螺旋は何処までも続く

独りで生まれ
独りで死んでゆく
生まれることは ...
「みつば…」と寝言しながら寝がえりをうつむすめの手のひらから、バニラの匂いがする。きょうは日曜日で、クッキーを作って焼いた。くま、うさぎ、星のかたちの抜き型、「ハートの型あったらよつばのクローバー ... モニターの中では性具のような光沢を持つ拳銃をこめかみに押し当てたブロンドの若い女が眼窩いっぱいにまで目を見開いて笑い続けていた、それが冗談なのか本気なのかすぐには判断が出来なかったが、引鉄にかけた ...   波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ...
僕はあの日のように
ひとしずくの水に戻った
水の精に魅了されたピア二ストは健在だった

瀧のごとく
怒涛のごとく
自由に偏在し
現れては消える
彼の日は今に
今は彼の日に
打ち寄せ ...
ひっぱってもひっぱっても
弾けてこの手を離れる

ここまで、ここまで、と
伝えたはずなのに
私の言うこなんて
そう、聞くわけがない

なぜ前髪はあるんだろう
いつもはなかった

...
あ オチタ
あ オレタ
あ コロガッタ
あ キエタ


もう 何も無い
ただ 結果だけが
自由な行為の結果だけが
ひろくひらき広がっている
高曇りの薄白い空の許
モノクロームの大 ...
風の流れと共に
半球を描いて
白雲が流れていく

哀しい目の名無し人は
気付けば人波に逆らって
白雲の後を追う

ああ風が吹く と

風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きなが ...
花を知らない砂漠の女王
ミルフィオリの花を
いつか手渡してくれた人
砂漠に星の種を蒔く人

いつか一緒に行こうと言った
花を見に行こうと言った
ガラスじゃない息をする花を

いま ...
花びらを数えて
花びらに乗って
花びらで夢を見る

砂浜で雪を枕に
眠る貝殻のように
白く光る花びら

あなたの髪にいちまい
妖精がさして言う
私の口ぐせを
一人の部屋で
バラを見つめる
赤と黄色とオレンジ

花束を花瓶から抜き取り
茎を縛りぶら下げる

最後にもらった花束
あなたといた時間を
私はここに閉じ込める
ドライフラワーの ...
掌からすり抜ける水
砂の中の骨
早送りで咲いて散る花
骨に彫られた文字
一枚の夜の被い
火にくべられる絵画
壺の中の菓子
家から出ない女
表紙の千切れた古い詩集
頭を割られた男
鏡 ...
通販番組のトマトは未だ切られたことに気付いていない。
事件は既に発生しているのに、この国の警察はまだ動かない。
瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れ ...
日が暮れて途方に暮れて眠ってる

有限の雨に無限の星を見る

くるくると色彩揺らし風歩く

光の中 きみが何かを話してる
 
 今日も暖かい光

 太陽さんありがとう

 おはようございます いつも元気に

 管理人さんありがとう

 横断歩道止まってくれて

 運転手さんありがとう

 いつも ...
ねえ最速だよ、最速だよといって、宇宙のことは何か国語で話し合ったら宇宙に近づいた気がしただろう、ね、自分以外異星にいて、カクテルみたいなマイナス一等星、白色矮星、馬鹿みたいだ僕ら希薄な、コーラのような ... う つになった
つ まづいてしまった
く つがぬげた
し にたくなった
い きることになった
俺たちは昔からの路をたどりながら
遠い国から来たらしい
ジプシーと蔑まれながら
謡いながら踊る
そうして生きながらえてきた
おまえにもその血はあると想う

旅をするっていうのは
その場 ...
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花

{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}

てのひらほどく
文様も
...
おそらく
この自然には同じといえる
事象はありません

天国と極楽が違うように

希望のシャロンに
輝く未来は到来しないように
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
残された詩ナンモナイデ...自由詩4*20/1/27 19:35
Der Traum墨晶自由詩3*20/1/27 19:25
氷点下HAL自由詩9*20/1/27 18:27
逃出ひだかたけし自由詩220/1/27 12:54
近頃の悪夢ナンモナイデ...散文(批評...1*20/1/27 12:09
恋愛的瞬間ミナト 螢自由詩2*20/1/27 8:16
天気予報ではこたきひろし自由詩320/1/27 7:13
雪がふらないから殿上 童自由詩4*20/1/27 3:12
夢追いびと・年負いびと存ゑくべる自由詩220/1/27 1:00
夜想レタス自由詩220/1/27 0:51
メモはるな散文(批評...120/1/26 23:56
同じ川で汲み上げた水は混ぜればひとつの水に戻るホロウ・シカ...自由詩020/1/26 23:28
波間へ草野春心自由詩1020/1/26 23:22
水瓶座レタス自由詩220/1/26 23:14
届かぬ前髪木葉 揺自由詩2*20/1/26 22:08
補強ひだかたけし自由詩320/1/26 21:40
名無し人(改訂)自由詩320/1/26 19:54
砂漠の女王がみる夢丘白月自由詩120/1/26 19:35
妖精のかんざし自由詩020/1/26 19:33
乾いた時間自由詩020/1/26 19:30
点の誘い・線の思惑 三ただのみきや自由詩3*20/1/26 15:20
トマトクーヘン自由詩3*20/1/26 12:49
青の目覚めミナト 螢自由詩120/1/26 9:00
声を見ていた水宮うみ川柳1*20/1/26 6:23
ありがとう佐白光自由詩020/1/26 1:39
定理ねことら自由詩120/1/25 22:06
うつくしいきみのてを自由詩1*20/1/25 22:04
ロマの歌レタス自由詩220/1/25 21:37
別離 【改訂】自由詩2*20/1/25 21:34
ストレリチアのストイケイアナンモナイデ...自由詩4*20/1/25 21:09

Home 戻る 最新へ 次へ
879 880 881 882 883 884 885 886 887 888 889 890 891 892 893 894 895 896 897 898 899 900 901 902 903 904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 
3.41sec.