車を買おうと思ったが
高くて手が出ないので
ジョウロを買うことにした
どこのホームセンターでも売っている
水色でプラスチックのやつ
軽くてなかなかいい感じだ
私は徒歩で出勤することに
せ ...
近所の薬局の前の自動販売機。
明らかに避妊具を売っていた

その前を通るのはいつも深夜だったから街は寝静まっていて
暗闇の中にぼんやりとしか見えなかったのに。

ある日自宅アパートに帰宅す ...
 
  
あなたが少し、と言ったから
少し、と思った
わたしたちはどうしても
わたしたちに似たものを探してしまう
それは少し、というよりも
むしろもっと少しの、もの、こと
わたしたちの ...
君の言葉より
体温計に記される数字より
今が何時何分かより

結局のところは
君の寝息や触れた温もりの方が
太陽が出てるのか月の満ち欠けの方が
あたたかいし、落ち着く

生きているっ ...
言葉というのは
光の反射のよう
どこでどう突き刺さるのか
わからない

まるで迷子の心細さなど
味わったことない顔をして
いつか母になったとき
むかし言った言葉に
埋め殺されそうにな ...
母さん
あんたのせいで俺は産まれてしまった
だから反抗期には思いきり怒鳴ってやったんだ
うるさいよババア!って
ババアの説教なんて聞きたかないよ!って
そしたら母さんあんたはいきなり泣き出し ...
冬の日はどこまでも喉に突き刺さり、痛みと共に脳味噌で弾けるシグナルはいつも、とてつもなく鋭利な刃物によってつけられた鮮やかで細い傷みたいで、呼吸によって生まれるものを俺は血だと錯覚してしまう、勝手 ... 五本の石柱がたっていた
ねっとりしたモスグリーンの海水に浸され

洪水の街を泳ぐ人達
徘徊していた裸の老女は何処へ行ったのだろう?

目覚めて闇が迫って来る
自分という感覚が死んでいく
...
出題例:パンはパンでももう二度と食べられないパンは?
解答例:あの子がトングで配膳してくれた給食の揚げパン。
水色の列車の走る音がする

たいせつな、変なわたしの恋心

夕焼けが人の涙のなかにある
和音の順番で開く身体が
ほつれた傷口を差し出す時は
ウサギの林檎が心臓になる
抑えきれない声が震えるほど
耳を揃えて蘇る気持ちを
足したり引いたりしながら育ち
出口へと導いてくれた
夜明 ...
なぜ。


気持ちよく
生きない。


潔く生きれば
別の明日もあるのに。
家に帰ると
母がひとり
猫背になって
ゲームをしていた


この部屋に
子供が集まって
みんなでゲームをしていたなって

なんとなく思い出し
急に泣きたくなった
冬の明け方
お風呂から上がって

ベランダに出て
冷たい風に当たるのが好き

夜空と
寝静まった街並みを見渡して
白い息を吐く

歌い出したいくらい
幸せだけど
気がふれた人み ...
不老の薬
不死の薬

もし開発されてしまったら

それ以外の薬はきっと売れなくなるだろう

病院は閉鎖されて
斎場も葬儀屋も墓地もこの世界から消えてなくなるに違いない

そうなる ...
 生きていることに疑問を持つことはない

 当然のこと 当たり前のことだから

 悩み 苦しみ もがき続け

 欲望が際限なく沸き起こる

 生きることに能力を使い果たせば

...
391

  咲くな
      まだ散るな


392
そうしたら今でもって
僕らは僕らに戻って
月はまた月になる


393
えん っていうのかな
すぐに ...
今日は薄曇りのそら
部屋の隅のシクラメンが元気をくれる

ルーティーンには縛られたくない朝
シナモンティーでトーストを

型にはまった生き方なんてつまらないのに
いつの間にか繰り返す趣味 ...
叶わなかった人を呼ぶ名前に
瞼を腫らす涙が
膨らんだ蕾のような思いを
逆さまにしたままぶら下がってる
まつ毛の上の蜃気楼に
擦り抜けてしまう人の身体を
いつかは触れて覚えていたいよ
永遠 ...
明日が待てない僕の足

進んで 進んで

掴んだのが君の腕だった

見つけた希望に

気付くことのできない鈍感さを

君は鼻で笑ったけれど

あの時の僕は

明日に執着して ...
コーラ、その黒い炭酸飲料が
泡をたて、音をたて
カフェインをわたしの脳内へと誘う

その1つ1つの泡の中には
きっとわたしの中の
鬱憤、憤り、怒り、悲しみが
こもっているのだよね

...
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ...
 
 
木立ちを抜けていくのが
私たちの木立ち
だからすっかり抜けてしまうと
教室がある
先生は、と先生が言うと
先生は、と復唱する私たち
やがて始業のチャイムが鳴り
つまりそれは
...
だだっ広い雪原の片隅
柏はカラカラと葉を震わせ、
息苦しさを覚えるほどに白い小径を
雪焼けした子供たちが駆けていく。

 チリリ
    チリリ

  チリチリ
      チリリ
...
雨が降っている
今年の冬は雪が降らない
鼻から空気を吸い込む
冷たくて
頭が洗われるような感じ
心なしか目もシャキッとする
きれいだ
口から空気を吸い込んでも
分からないだろう
鼻は ...
眼が在り映り凝視し続ける眼に
脳裏の戦場の消えない殺し合いか
眼前の草むらの子供らの激しい絡み合いか

展開され焼き付けられるその光景

草むらの草いきれも
左足にぐるぐる巻かれた包帯の ...
この街にも いつの時代にも
優しさを宿した瞳は見つめている

みんな人だから
その心の傷口をつつむように
ひとこと優しい言葉を
投げかけたいと
そう思っている

きっと

混沌と ...
お寿司のネタは常にネタバレをしている。
シャリの上にて堂々とネタバレをしている。
朽ち果てて老いて行く
この骨肉をひきずり歩く日々

肉体があるから
しんどい
この幕屋をいでて天に行きたい
主のふところに抱かれて休みたい

弱さ 愚かさ 罪深さに泣くとき
近くにい ...
何かが終わる人も始まる人も
無条件に襲われた風を結んで
肩から掛ける鞄を持っている
初めて身体が側にあることを
ひとりになって分かるまでは
花の形が匂いを近付けて
だるまさんのように転んで ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ジョウロ出勤やまうちあつ...自由詩1*20/1/24 10:58
平成にカムバックしたいこたきひろし自由詩220/1/24 7:25
少したもつ自由詩220/1/24 7:09
温もりと死都築あかり自由詩020/1/24 5:43
母に立見春香自由詩320/1/24 3:51
猿踊りとモンキーダンスの違いはこたきひろし自由詩120/1/24 0:30
鏡像は俺でありながら俺ではないものを垂れ流しているホロウ・シカ...自由詩1*20/1/23 22:59
夢現ひだかたけし自由詩2*20/1/23 13:01
揚げパンクーヘン自由詩3*20/1/23 12:55
変な色水宮うみ川柳1*20/1/23 12:13
Introミナト 螢自由詩220/1/23 8:10
冬の駅ガト自由詩1*20/1/23 2:04
ファミコン自由詩4*20/1/23 1:55
夜烏自由詩2*20/1/23 1:53
作用と副作用こたきひろし自由詩220/1/23 0:26
生きていることが佐白光自由詩020/1/23 0:24
フラグメンツ カタログNo.391~420AB(なかほ...自由詩4*20/1/22 19:51
空の色あおいみつる自由詩2*20/1/22 11:13
明日の行方ミナト 螢自由詩120/1/22 8:11
明日へ向かう僕の昨日卯月とわ子自由詩220/1/22 8:09
泡の味都築あかり自由詩020/1/22 6:37
パーティー梅昆布茶自由詩820/1/21 23:26
教室たもつ自由詩920/1/21 21:40
硝子のてんとう虫は凍空を飛ぶ自由詩020/1/21 21:22
鼻サウナmmnkt自由詩120/1/21 20:51
露呈(改訂)ひだかたけし自由詩820/1/21 18:55
きっとあおいみつる自由詩2*20/1/21 14:26
ネタバレクーヘン自由詩8*20/1/21 12:30
主よあおいみつる自由詩120/1/21 12:08
春の歌ミナト 螢自由詩2*20/1/21 8:22

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