遠く、波の音が消えたあとの闇にまぎれて
ただ疲れて坐る君はまだ 何処か子供で
覚えたての歌を ぎこちなく口ずさんでは、
助手席で夢見るように話す「ポリアモリーの街
つまりファッションや音楽、イ ...
こたつでミカン
 よりも
こたつでアイス

夏の夜
 よりも
冬の朝

素敵な 素敵な
永いようで 短いようで
不思議な 不思議な
寒いようで 暖かいようで

キラキラとして ...
ふと目にとまる
コンビニ
「おでん始めました」
「肉まん始めました」

夕焼け空に浮かぶ
ボール
 カキーン
「レフトいったぞー」

化粧を始めた
山々
そろそろ
マフラー必 ...
水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。

私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ...
この窓を開けると
いつでも夕暮れを見ることができます
橙色の空と感傷的な思い出たち
それらのものがいつでも見ることができるのです

今真っ赤な夕日が
水平線の彼方に沈んで行きます
あれは ...
亀、知りませんか?
背中に「さ、の」って書いてあります
それは、自分自身です
こんくらいのやつです
かたちは日々変わるんです
生きものですから

お腹を押すと泣きます
水曜日の午後だけ ...
秋が深まれば
孤独の色も深くなる
憎しみに火をつけても
重たい胸のつかえを
溶かしたくなる


2006.10.17
まいあさ
いちばんさいしょにたしかめる
まどべにころがった
こいしたち
ざらざらで
しみがあって
いびつなこいしたち
だいじょうぶ
なみうちぎわ
あのとき
あんなにきれいだった ...
三ヶ月で始まりから辞めていく
そんな僕らはどこかが壊れているらしくて
東京の角という角を、折り合わせるようにして
閉じていく
手のひらは合わせるためにある
僕らは壊れているらしい
継ぎ接ぎ ...
その指先から
放たれた熱に
目眩して
浮遊する

私もまた
ひとつの
季節なのだと

いずれは
白く
凍ってしまう

冬枯れの木のように
 いつだって それは流行りすたりで 忘れられてしまうのだ
 多分 何年かの周期で
 誰かが 自ら 命を絶つたびに
 それこそ 今始めて それが問題になったかのように 騒ぐ

 連綿と 続 ...
くちべにがなかったので

苺ジャムを のせてみた



妖しく光るくちびるは

あまい香りとふつりあい



苺畑に迷い込んだ王子様が

このくちびるに

くちづけ ...
涼しくも親密な風が肌に纏う
山手通りを僕は行く

この時点でどの地点
この視点でどの次元

知りたがらない疑問符たちが
流れては逝く目黒川を横目に
僕は歩く


季節に気づかない ...
詩を書く時はほどほどに… 紅葉が近づく{ルビ樗谿=おうちだに}は
とうめいなたくさんの蛍が
言葉だけつまった
名前だけの思い出を
夕暮れにかえそうとする

いろだけになってしまう
ぬくもりを失うと
とうめいにな ...
嬉しい時はにこりと微笑み
怒った時は声を荒げ
悲しい時は涙を流し
彼女達はいつも輝いていました

なのに私は涙すら流せない

そんな私に涙すら出ない
野道をアヒルが腰を振り振り歩いていた
前方に蛇が長々と寝そべっている
アヒルは気味悪がって
引き返そうか
進もうかとひとしきり思案して
結局
蛇を遠回りに避けていく
重たい腰振り ...
家を出て 寒空の下に 身を晒し
凍えて思う

もうかえろう
夜の中に溶けていく
始まりの時
色褪せた時間
鼓動は静かに
空間を包む

赤いシグナルがまた
ねじ巻き始め
青いシグナルがまた
加速を促す

時計は21時半
永遠の始まり
記 ...
インドの山奥
謎の動物が現れ
胸を叩き威嚇して
おお暴れ

シタールの音
線香の匂いがキツイ
7年風呂に入っていない
河という物を知らない。

多様性の保持には
中規模の撹乱が必 ...
ビルの谷。
湿気のない風が、舗装された庭に吹く。

紅葉する桜、空に昇る息が鳴る。

タバコを手にしたサラリーマンに混じって、
ゴミ袋を持った老人が歩く。
靴下が汚れている。
靴も汚れ ...
あなたがくれた諭吉3枚で
素敵な夢をみましょう
あたしが持っている鋼の心を鏡がわりにしていいわ
あなたがくれたこの紙きれ3枚で
極上の夢をみましょう

何も持ち合わせていないあたしにだって ...
ひとつの星が
ひとつかみの曇を引き連れてゆく
定まらぬ夜の噴水
戻らぬものの行方
はばたきの影


かわいた溝を雨が流れ
羽を持つものはみな飛びたち
持たぬものは淀みに廻 ...
夜を知らぬ服を着て
夜を歩けば
夜は増す



夜は触れる
夜は浮く
夜はうたう
夜は{ルビ清=す}む
北朝鮮の核の脅威
明けても暮れても
テレビの報道合戦
太鼓が鳴り響く街

朝鮮戦争の作り出した
産物、アメリカが悪い
お尻に火がついている
世紀末は今すぐ目の前

身の破滅だ
神 ...
なんで
けいたいなんか
できたんだろう
むかしはさ
こんなのなくても
つたえあえたんだよ
おもいだして
くれないだろか
ちいさながめんから
ひろがるせかい
ほしになったり
...
◇寒い日


世界を圧縮したものが
新聞だ

さう信じてきた浮浪者が
新聞紙を丸めて火をつけた

世界よ
大きな顔をして
人を舐めるな

おまへは俺の手を
暖めることさへ ...
生かされている理由は、いまだ分からない

けれど

僕は、生きたいと思った
君の顔を見た
あんな近くで見たのは何年ぶりだろう
目も髪も君の肌も
変わってなかった

記憶と同じ君の声は
ずっと聴きたかった声みたいだった
愛おしい声だった
ちょっと低 ...
なにかが

欠けている

なにかが

足らない

あれだという

目星はついている

でも

それは

とおくに

あって

僕の

半身には

ならな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
君が消えたあとの闇atsuch...自由詩5*06/10/20 12:48
風物詩桐野晴自由詩1*06/10/20 12:05
図書館の帰り道自由詩3*06/10/20 12:04
海の宴チェザーレ自由詩806/10/20 11:21
たそがれ窓未有花自由詩13*06/10/20 10:44
さ、の佐野権太自由詩15*06/10/20 10:36
北野つづみ自由詩3*06/10/20 9:27
こいしアンテ未詩・独白406/10/20 3:07
ビターチョコレート霜天自由詩806/10/20 1:10
環流する季節LEO携帯写真+...23*06/10/20 0:10
逃げろ(独白)月音未詩・独白206/10/19 23:50
苺ジャム幻想かとうゆえ自由詩5*06/10/19 23:41
山手通り松本 涼自由詩206/10/19 23:34
4コマポエム(No.7)ぽえむ君携帯写真+...5*06/10/19 22:26
砂丘で蛍を見たあいつたりぽん(大...自由詩1506/10/19 22:20
涙すら出ない粕身鳥自由詩006/10/19 21:59
アヒル謳歌杉菜 晃未詩・独白9*06/10/19 21:52
家出粕身鳥短歌106/10/19 21:44
世界は動き始める 僕は眠りに落ちるプル式携帯写真+...1*06/10/19 21:39
中規模撹乱説ペポパンプ自由詩3*06/10/19 21:28
ひそかな誘惑ブライアン自由詩106/10/19 21:07
諭吉3枚ごまたれ自由詩5+06/10/19 21:06
鳴夜行 Ⅱ木立 悟自由詩306/10/19 20:58
ノート(43Y.10・19)未詩・独白206/10/19 20:51
核爆弾ペポパンプ自由詩2*06/10/19 20:24
しょうじょめしべキメラ自由詩406/10/19 20:12
寒い日  みんな浮浪者杉菜 晃自由詩7*06/10/19 17:33
理由智之未詩・独白006/10/19 16:36
mkp_44自由詩006/10/19 16:03
水平線自由詩006/10/19 14:07

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加筆訂正:
さ、の/佐野権太[06/10/20 12:06]
ぽつぽつ修正
彼女は/はな [06/10/20 9:57]
修正
めぐる/蒼木りん[06/10/20 0:34]
ありがとう。少し直しました。
環流する季節/LEO[06/10/20 0:23]
タイトル変更しました。
荒川洋治を読んでみる(七) 『楽章』/角田寿星[06/10/19 23:11]
恥も外聞もありゃしない用語解説、追加。
6.89sec.