明かりの消えた教室で、
ひとりふたりと、
席につく。
学籍のないぼくたちは、
幽霊みたいにゆらいでて、
いつも不安で不安定。
黒板のかすれた数式は、 ...
雨の日の匂いと
雨音が好きだと
君は 言った
部屋でひとり
しとしと
雨にかこまれて
雨の日の匂いは
君のことを思い出す
雨にかこまれて
一人ぽっち でも
とても 懐か ...
巡りあわせの歯車の
ひとつ欠けてしまった噛みあわせ
それでも
偶然は何事もなかったかのように過ぎて行くので
わたくしは あんぐりと みていました
あの方の書き残した言葉が挟まったまま
...
秋の日差しに照らされた
小さい花をただ見つめ
薄くて淡いその姿
はかない生を手で撫でる
やさしい土を踏み歩き
草の匂いか風が吹く
今だけ香るその世界
心とともに響きあう
空を流 ...
無風の海で、
風に押されるのを嫌い、
陽に照らされるのを憎み、
すべての変容を拒んで望んでいる、
しかし波には逆らうことが、
できないのを
知っている、
年老いた、また ...
夏の熱を切り裂いて宵闇に咲き誇る花火は
彩りと音の仲の良い双子の兄弟で
光と影、それぞれの役割をちゃんと心得ている
江戸の粋を三尺玉に詰め込んで
街のイルミネーションに負けずにきらびやかに ...
生暖かな風が吹き抜けてゆく
ようやく緑の穂をつけた
オーチャード・グラスが
ざわざわとざわめく
雨が降る
雲はまだ薄く
北の空には光が残っている
ふいに、蕗の葉が大きく翻って
...
太陽となりて君に熔ける
太陽となりて君に混ざる
荒がうな
爆ぜるな
太陽となりて君に焼かれる
それはとても熱く
それはとても狂おしい
あぁ今日は雨が匂う
太陽にはなれない
耳奥で焼き増しされたセミの音が我を迷宮入りにしている
デフレーション起こす八月森の血は居眠り空は高く冷えゆく
ヒグラシのサイレン、夜の上澄みに震えて詩集をよむ手も止 ...
阿部薫のように生きなければ、
阿部薫のような表現はできないのだろうか。
阿部薫のサックスのような詩を書くには、
阿部薫のように生きなければならないのだろうか。
ぼくはたぶん、阿部薫のよ ...
Is that a banana?
No,it isn't.It's a gorilla.
あれはバナナですか?
いいえ あれはゴリラです。
俗にいう一人の少年が英語を見限った瞬間を
...
まだ9月が始まったばかりなのに
「サンタクロースがやってきたよ」
と、ばあちゃんが言った
耳をすませば
りーん
りーん
鈴虫の鳴き声
りーん
りーん
サンタクロー ...
どこかが ほつれているんだけど
見えない のは きっと
背中のあたりだから と 思う
(ハンスが)堤防の割れ目に腕を突っ込もうとしても
割れ目が見えないのはきっと 割れ目が
表面じゃなく ...
今夜
熱を吸い取った風がするりと逃げていくね
もうすぐやわらかくて軽い布が
肌を覆い隠す季節
そうして、君のためだけに体を磨くよ
そうして、こっそりと見つかってしまっ ...
目を閉じて、大きく深呼吸する。
まぶたの裏の暗いスクリーンに映るのは、
今思っている事やしたい事。
その映像に何を思えばいいのだろう…
想像は無限に広がり、あっけなく砕 ...
絶え間無く巡るめくサークルの中で
僕達は出会ったり別れたりを繰り返しながら
約束の地までの道程を喜怒哀楽を共にして
地平線の向こうまで歩いていく
小鳥がさえずり
朝焼け空 隣 ...
なんだかとてつもなく身体が重くて
なんだかとてつもなく心が痛くて
なんだかとてつもなく君に逢いたくて
それなのにどうしようもなく眠くて
起きていなくちゃならないことなんてないんだけ ...
きみがおもうほど
世間は広くないみたいだ
きみがおもうほど
世間は冷たくもないみたいだ
きみがおもうほど
都会の星空はくもっていないよ
きみがおもうほど
通勤ラッシュは残酷でもないさ
...
「昔の彼女は、元気ですか?」
そんなこと、知ったこっちゃない。
僕は今、愛を持ってるんだ。
「昔の彼女は、元気ですか?」
君のコトなんか知らないし。
君の彼女のコトな ...
葡萄の葉陰に{ルビ抱=いだ}かれて
青い果実のひとふさは
日ごと重くなりました
花びらのかわりに
熟れた種子をいっぱいにして
向日葵は皆うなだれました
高い空
すうと流れる
赤 ...
人は必ず困難という壁にぶつかる
それはとてもつもなく堅く厚く高い
この壁を乗り越えるには
それ以上に心が堅く強く高くなければ
簡単にはできなそう
でも実はそんなことは必要ない
堅い ...
人でなくてもいい
植物でなくてもいい
お前が好きだから
ここにおれるだけで
★☆★ 法律大魔王から6度目の最初のお達し ★☆★
●自作のショートギャグを楽しむスレッドです。誰でも参加OK。過去ログや、
まとめサイトのパターンを参考に、面白いネタを考えてここに発言して下さい ...
ことばならなんとでも言える
「よく晴れているから…」
そのことばに
あなたは安心したような気配を残し
携帯電話をそっと切る
(雨降りなのさ、ほんとはね
幸せだったひと時は何も言わずに遠のい ...
ブックカバーは不思議な覆い
一度本に被せれば どんな本も同じ顔
シャナイでなにを読もうとも 誰にも何にもわかりゃしない
ブックカバーは不思議な覆い
しんしん表紙に降り積もり の ...
曇天の空に
はりつめる夏気の
清らかなうとましさ
そして
むらさきのむくげ
気付くなという忠告
それが聞こえる胸のうち
そう、もう気付いている
それでも気付くなという忠告
...
日が暮れて街が朱色に染まっていく
ビルの隙間から雲を通して紫の空
看板やネオンに明かりが
ぽつりぽつりと灯されていく
公園で遊んでいた子たちも家路へと急ぐ
車の ...
その日
斜めの陽光が胸の中を通過するのを感じたわたしは
わたし自身も斜めになってみて
光を逆に通過せんと試みる
にじいろの魚を、瞳を輝かせる子供たちに売る怪しげな商人のようだ
絵の中から ...
今日、ひょっこりアイツが死んだ
クラスでお調子者でリーダー気取りの奴だ
いつも馬鹿なことばっかりしていた
だから、いつか何かあると思っていたが
いくらなんでも死んでしまうとは思わなか ...
脚を折りたたんだ正座で
あなたはラーメンを提出し
わたしがお品書きのとおりに
並べていく
合間合間に広がっていくものが
チャーシューの色や野菜に似ていて
わたしたちの中心なのだと気づく
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「 放課後の回遊魚。 」
PULL.
自由詩
15+*
06/9/9 14:16
雨の雫 しとしと
武富諒太
自由詩
1*
06/9/9 12:37
あ〜ぶらかたぶら
ひより
自由詩
7*
06/9/9 11:43
ひたすら秋をしみじみと
ぽえむ君
自由詩
7*
06/9/9 11:40
ケルアック
ikatyo
自由詩
0
06/9/9 10:42
*双子の花火*
かおる
自由詩
7*
06/9/9 10:04
雨を待つ
北野つづみ
自由詩
8*
06/9/9 9:29
希望の朝だ
プル式
携帯写真+...
13*
06/9/9 8:58
サイレンス・サイレン
まほし
短歌
16*
06/9/9 7:09
9/9 阿部薫忌に
大覚アキラ
散文(批評...
1*
06/9/9 6:51
センチメンタルレッスン
ヌヌヌ
自由詩
26
06/9/9 6:49
秋のジングルベル
壺内モモ子
自由詩
5*
06/9/9 5:11
ほ・つ・れ
クリ
自由詩
6*
06/9/9 4:35
秘密基地
______...
自由詩
5*
06/9/9 3:25
夢ではない、現実でもない
エンジニア猿
自由詩
0
06/9/9 3:01
新たに記す詩には
山崎 風雅
自由詩
7
06/9/9 2:13
回廊
れるむ
自由詩
0
06/9/9 1:58
拝啓
ミーナ
自由詩
6*
06/9/9 1:14
過去問。
狠志
自由詩
2
06/9/9 0:30
カラコロクル
紫翠
自由詩
12*
06/9/8 23:44
強き心は柔らかい
ぽえむ君
自由詩
7*
06/9/8 23:05
人面草
hiro
自由詩
2
06/9/8 23:02
エリオットしとりあそび(6)
過去ログ倉庫
06/9/8 22:40
ことば
恋月 ぴの
自由詩
18*
06/9/8 22:07
不思議な覆い
ひじり
自由詩
1*
06/9/8 22:06
晩夏
フユナ
未詩・独白
5
06/9/8 20:56
夕焼けの街
ajisai
自由詩
6*
06/9/8 20:52
角度
山本 聖
自由詩
3*
06/9/8 20:29
今日、ひょっこり
海月
自由詩
5*
06/9/8 20:25
めん
たもつ
自由詩
7
06/9/8 20:17
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
6069
6070
6071
6072
6073
6074
6075
6076
6077
6078
6079
6080
6081
加筆訂正:
ことば
/
恋月 ぴの
[06/9/8 22:26]
受話器→やっぱし携帯かも
5.84sec.