ゆくりなくくるげなす
いかずちににた電信ばしらの
ほうふくこうげきに
日の出はもはや
せんざいいちぐうの
しろえさす
なえなえびの
くくぅるだいみょうを

天かいのホックにつるした。 ...
少年は宿題をやらなかった
先生から言われた居残りは
いつものように嘘泣きすれば
みんなと一緒に帰れることを知っていた

交差点で友達と別れた帰り道
不自然に動くものが
彼を横切る

...
どうしてあたしに いじわるするの
と聞いても
あなたはただただ 小石を蹴った

どうしてあたしが来ると でていくの
と聞いても
あなたはただただ そっぽを向いた

だからなのかな

...
今日も失敗ばかりで嫌になってしまう
そんな時はこの言葉を思い出して欲しい
ナンクルナイサ

人は誰でも間違いをするもんさ
別に君だけじゃないさ
今日の失敗の神様は君を選んだだけで ...
あなたとおそろの夫婦箸
いまはもう使う気にもなれない
あの頃は愛の姿を信じていた
同じ季節の同じ日々
それでも、素肌に感じる感触は
あの頃とは確かに違っていて
ひとり台所に立てば
化学の ...
壁に{ルビ掛=か}けられた 
一枚の絵の中の蒼い部屋で 
涙を流すひとりの女  

窓からそそがれる 
黄昏の陽射しにうつむいて 
耳を澄ましている 

姿の無い誰かが 
そっと語り ...
気がつくとその{ルビ女=ひと}は 
明け方の無人列車に乗り 
車窓に広がる桃色の朝焼けを 
眠りゆく瞳で見ていた 

列車がトンネルに入ると 
全ての車窓は真黒の墨に塗られ 
闇の空間を ...
いつのことか ハマヒルガオが 群生していた
ような気がして 彼が思わず 発語したのを
彼女の発語が 相殺したので はじめから何も
なかったのと 等しい時間が 末永く続いた
規則正しく 連なって ...
北鎌倉の山寺の
{ルビ境内=けいだい}を歩くと 
左手に緑色の池が現れた 

小石を一つ拾い 
池へ投げる 

緑の{ルビ水面=みなも}の真ん中に 
水の花が開いて 
広がる 
  ...
背の高いやせっぽちのぼくのともだちが
しろい坂道をくだってゆき
曲がり角を折れてそのまま
消えてしまう
そんな夢をみた

ぼくは追いかけなくちゃと
いっしょうけんめいころがるように
追 ...
木の蝶
歩道橋の手摺りに置いた

棒に のっかってた
口元 陽に さわり

生真面目な終わりから始まる
朝に 応えるはず

腕の中で 木に戻り
変えられた 前の顔

幾度も 聴 ...
目が覚める。

寒い

防寒着は質の悪い毛布と化していた。

見たくもないものを見てしまうのはただの好奇心によるものか。

得られるはずのない温もりを、質の悪い毛布に求めて、私 ...
此処らで一番有名な
お屋敷構えるご主人は
俺をとんと召さんと言う

学成さず
抱く位は植木屋見習い
{ルビ大将=おやじ}の下で{ルビ雑用=パシ}られる
屋敷に呼ばれりゃ呼ばれたで
切っ ...
いったい何を描きたくて
こんな背景のない風景画を

握りしめたペンが色をのせるのは
あぁ あたりまえのこと

あちこちに飛散する偶然たちが
集まりかけていたはずなのに
小さな ...
 ・・・ひとりのこどものために

人間の中で
いつもわたしは震えていた一人のおさな子だった
ふたおやの不当な暴力に 無力であり
理不尽な要求に 声を震わせ 慄き
欲望の魔の手に この身体を ...
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
...
光の中、静かに死にゆく森
闇の中、静かに死にゆく君
人の中、静かに死にゆく善
夜の中、静かに死にゆく鳥
火の中、静かに死にゆく空

希望さえ、静かに死にゆく{ルビ現実=ゆめ}物語

ね ...
秋風に乗って
走れぼくらの自転車よ
きらめく日射しの中を
きみを乗せて走れ

秋風に乗って
走れきみの自転車よ
あの日のように
秋桜の咲き誇る道を

走れ走れ
埃まみれのぼくらの ...
            ★
・山羊の王
城い-山羊ノa,眼に ア..ア、触れ(e?)るW字の手...Ar!

            ★
・聖女
リ,リ、黒い-junk'教者の流..r ...
ひとり きりの キッチン

包丁の 手を止めて

ふと

顔を あげた 窓の外

枯れ葉が 一枚

はら はら と 落ちてゆく


まだ 半袖のわたしは

深まり行く 秋 ...
公園の大きな吊り橋を渡りきったところに、イカの握り寿司が一貫置いてあった
ちょこんと、二ツ揃へて、地面に置いてあった
そりゃ好物だけどね
せめて小皿に載ってりゃな
しゃがみ込んで、つついてみる ...
近所の本屋で、新訳の「ロリータ」を探してゐると、以前に好きだった女性を見かけた
彼女の髪の色は、見るたびに薄くなってゆく
今日の髪は、まるで黄ばんだ白髪のやうだった

「ロリータ」を手にしたと ...
「ありがたい同情をどうもありがとう」


昔、そういわれたんだ

今頃になって思い出す理由もわからないけど



ちょっとした刺抜きだよ
秋に咲く
花の淡さの可憐さに
光が射し
風が舞い
そっと揺れる

土の道では
こおろぎが
自分の場所を求めて
秋の見物席を探している

自分もどこか
秋の席
探せど落ち着く場 ...
 
 
  いまは 昔
  若い 宣教師


  その信仰
  通称 ラット


  忌み嫌われて
  ヒト以下さ



どんなに愛を
   説いたところで

...
もういらないの
それは残念
よかった
使い捨てだなんて
知らなかった
わたしが欲しいものはあなたも欲しいものとして
作りすぎるところだった
よかった
もうないから
続きを剥がすことは ...
いつもの散歩のコースを延ばして
枯野に入つていくと
遠出の猫に出合つた
こちらも私と同じく
猫族を逃れてきてゐるのか
それとも人界を逃れてなのか
しばらく様子を見ることにする
いくら ...
ストロー、
きみは細く
なんでも吸い上げてしまう
それが
悪い毒でも
甘い蜜でも

ストロー、
その先はどこへ
続いているのか知りたかったんだ
その中に入って
さいごまで
いっ ...
 
海があった

それは雲だったのかもしれない

美しい景色

雲海という言葉があってよかった
そうでなければ僕はこの海をこの雲を

なんと表現しただろうか


...
頭の中で「カチリ」と音がしました。

黒頭巾ちゃんにスイッチが入ってしまったのです。
こうなってしまった黒頭巾ちゃんを、たとえどんなに大事な人でも、止めることはムリです。

黒頭巾ちゃんはそ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
060922もしゅ未詩・独白1*06/9/23 23:07
片足の雀ぽえむ君自由詩7*06/9/23 22:40
狼の手を取って笑う少年は目が見えないプル式自由詩5*06/9/23 22:36
ナンクルナイサ海月自由詩2*06/9/23 22:35
夫婦箸恋月 ぴの自由詩15*06/9/23 22:13
絵の中の部屋 〜姿なき人〜服部 剛自由詩14*06/9/23 21:23
朝焼けの声 自由詩12*06/9/23 20:39
遠泳砧 和日自由詩506/9/23 19:53
はじめの一歩 〜鎌倉の寺にて〜服部 剛自由詩8*06/9/23 19:46
やせっぽちのあいつZUZU自由詩406/9/23 19:15
陽になれ砂木自由詩7*06/9/23 18:46
_あさみ自由詩106/9/23 18:31
かけおちごっこ自由詩2*06/9/23 17:45
「一つ残らずささげよう」ベンジャミン自由詩3*06/9/23 17:43
天使祝詞 ウリエルThe Bo...自由詩5*06/9/23 17:25
同じ目たもつ自由詩23*06/9/23 17:12
絶望の全望の観覧者桜木 ハル自由詩206/9/23 17:00
秋風に乗って草野大悟自由詩606/9/23 16:08
山羊の王六崎杏介自由詩406/9/23 15:27
秋は静かに降り積もるLucy.M...自由詩7*06/9/23 15:09
イカの握り寿司三州生桑自由詩506/9/23 13:38
凶夢未詩・独白306/9/23 12:28
ビラ配り未詩・独白006/9/23 12:12
秋の席ぽえむ君自由詩7*06/9/23 11:05
ティモの福音橘のの自由詩106/9/23 10:47
首飾りアサリナ自由詩5*06/9/23 10:13
枯野にて遠出の猫と遇ひにけり杉菜 晃散文(批評...7*06/9/23 8:52
straw, strawberryhaniwa自由詩406/9/23 4:54
a sea of cloudsれるむ自由詩406/9/23 2:46
黒頭巾ちゃんとびっ○りドンキーチアーヌ散文(批評...406/9/23 1:26

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