国営放送の請求書が
ひらり
と郵便箱に滑り込む頃
誰かの忘れ物が
公園の隅で
しゅか、しゅか
光る
睫毛に引っ掛かる
砕けた陽射しはもう
夏のように
貪欲ではなくて
握り締めた領収書は
たまし ...
こんなにも、待っているのに。
時間はゆっくり、まったりで。
明日は遠くて。
こんなにも、楽しいのに。
時間はすっと、過ぎ去って。
逃げられないように、掴もうとしても。 ...
天の川ねこの前歯を数えけり
先週ぐらいから
ずっと
所ジョージの
うたが
あたまから
はなれません。
もういい加減
勘弁してください。
{引用=
はだかの豚が歩いてる
酢豚
}
波音だけが静かに夜風に乗り
私の髪を通り抜けた
海面を漂う月
蟹は静かに砂に潜る
意味もなく
浜辺に文字を書いた
同じ波は二度と繰る事無く
私の足元をすり抜けて消えた
秋の ...
約束なんてしてないけど
あなたに会いたいから
親には禁じられた扉を
開いてみようと思った
時のいたずらは
季節の変わり目には
必ず現れて
僕の頭をグレーに染める
...
すずめばちが
私の鼻の頭をかすめてすぐに
黒い影になって
薄くなって
細い軌跡を残して
小さな河原の巣に帰る
すずめばちの
しなやかな軌跡をかすめてすぐに
自転車のタイヤの擦過音が ...
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく
みずのかがみに映るのは
浮かびのひかりか
しずみのそこか
こたえをつかめぬまま
円い波だけが
のこされて
ここ ...
新彊(しんきょう)ウイグル自治区、いや、東トルキスタンのことを調べていく毎に、どんどん気分が沈んでいく自分がわかる。この世界には、ぼくの知らないこと、知らされていないことが、あまりにも多すぎる。
清 ...
人それぞれに歩みは異なり
知ってか知らずか
寄り添い或いは遠ざかり
ときには
いずれが頭であるのかを迷いながら
もしくは迷われながら
人それぞれに
異なる歩みは終わらない
かくして ...
明けてゆく空 広がる光
世界はこんなにもうつくしい
始まる一日に ほほえんで
今日もわたしは 今をうたう
生きていてもいいのかな
そう思うときが確かにあった
わたしは誰、と 闇に問う
...
「おとうさんかってにいかないでよう」
そうだね
きみのおとうさんは かってだ
きみのおとうさんは きみの知らないところで かってにあそび
きみのおとうさんと きみのおかあさんは きみの ...
外灯のない家路を辿っていると、ある家の玄関にひとりの女の黒い影が見えた。
それは私に手を振って、投げキスを数度した。
だがそれは幻だった。ただ壁に絡まった蔦をむしっているのにちがいなかった。 ...
金属バットの表面でなぞる
裏面でスライダーを弾く音
船端で聞いたどよめきは
確かなものであったのだが
護送船団が沈められて以来
運ぶものが居なくなり
声を聞くとも ...
ただ
バターで焼いただけなのに
あいつ
「ポワレ」
だってさ
きどってら
毒ばっかりのポワレは
誰も信じない
信号だって
またない
ポワレ
あいつ ...
カレーパンは秋に食べるのが
一番美味しい
道を歩きながら
秋空に向かって食べる味は
格別にうまい
袋を開けると
油の匂いが風にブレンドされて
まろやかな匂いになる
開ける口 ...
無数の石英が軋む、秋の夜
明滅する、星座を杯に乞う 煙草の音に
OとUとに似た精密な空の藍が
戸外で嘔吐する彼岸花の背を冷やす
track#不明のループにトランプが踊る
火照る足跡は地下の ...
この胸に描かれるのはただのイメージ
先細りのことばで色を重ね
彼方の胸に届くイメージが一番真実に近い空
まばゆい日差しをだっこする ...
この時を封じ込めるように
祈る
静かな瑠璃色は
両のてのひらを祈りのかたちに
そこに少し息を吹き込むようにして
そっと閉じていて
ひそやかに夢を育んでいる
あなたは
わざと大雑 ...
愛してる、
バナナとチョコを。
程なくして気がついたのは、
愛しているのは
バナナでもチョコでもなく
その組み合わせだということ。
今日の自動車学校を終えた私は
外にでてチャリに ...
しんと静まる部屋の片隅
迷い込んだ虫の声
リリリと鳴くは鈴虫か
秋の気配が深まりつ
冷気が足先に絡まって
空を切る目に
眠気はちっとも訪れない
天上を柵に見立てて
ひつじを数え ...
歪んでいく
美しい命の誕生
我を忘れ快楽を得た結果
歪んでいく
尊い命の誕生
我を忘れ快楽を得たせいで
理性を失った人が
欲望だらけの街が
純粋な時間を
快楽を得る事に
使い果 ...
いつも僕の味方をしてくれる
友人が居れば何も怖くない
悪をする。
ビンを集めて金に換える。
自転車でサッカーをして
パンクする
冷たくて温かい思い出
友人がいなければ今がない
...
時計。
時計は動いている。
まぁ、電池を抜けば止まるし、電池でないものもあるだろう。
要は時計は止まるのだ。
日時計も日が暮れれば意味はなく、砂時計だって落ちる。
要は時計は止まるっ ...
・
曖昧に舌を含んで
ただ笑った
あなたの考えている事は解らないと
言われたから
悲しむだけの隙間も無くして
ただ笑った
薬は二週間分出たから良かった
・
フォークを持つと
人 ...
かちかちの空にもささる うろこたちを登って
こすりとった星たち 毛の中にむこむこ掃きこむ
仔猫たち 海に放ってやって
溶けていく星を追う爪が
厚い雲の覆う海から 出て行けない月までも
ねばね ...
先生の 長い話を 聞き流し 青い空をば ずっと見上げる
暁に 飛行機なげて 飛んでった 紙は勿論 テスト用紙さ
長話 愚痴る君こそ 五月蝿いと 思っていても 言えないもんだ
文句言う ...
遠い国から
のろいに満ちた手紙が届いた
開くと燃えてしまったから
何と書いてあったかは知らない
遠い国から
いかりに満ちた電話がきた
電波状態が悪いらしく
途切れ途 ...
空は何時か
還る人の為に在りますから
行き詰まって
流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態
曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから
間接は曲が ...
ハーモニー、櫂のしずくに呼応する空が茶色に透過する午後
目という目、口という口あつまってAの会合ひらく廃村
風の影みつける蝶やカーテンのおおきく呼吸している窓辺
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ひかり
吉田ぐんじょ...
携帯写真+...
6
06/10/5 1:22
脳内時計。
狠志
自由詩
2
06/10/5 0:58
天の川
A-29
俳句
0
06/10/5 0:50
彼は確かにとても詩人だけど。
yuma
自由詩
4*
06/10/5 0:48
思い出へ
海月
自由詩
4*
06/10/5 0:40
新しい靴
山崎 風雅
自由詩
3
06/10/5 0:31
あこがれ
なまねこ
自由詩
4
06/10/5 0:20
水没ハーモニー
千波 一也
自由詩
19*
06/10/5 0:07
荒川洋治を読んでみる(五) 『ウイグル自治区』
角田寿星
散文(批評...
2
06/10/4 23:53
蛇行
千波 一也
自由詩
17*
06/10/4 23:37
夜明けのうた
アキラ
自由詩
2*
06/10/4 23:36
きみのおとうさん
一般詩人
未詩・独白
5*
06/10/4 23:25
放蕩
白雨
自由詩
3*
06/10/4 23:04
水面を知らない
あおば
未詩・独白
6+*
06/10/4 22:49
ポワレ
昏(ヤッカ)
自由詩
2*
06/10/4 22:43
秋のカレーパン
ぽえむ君
自由詩
11*
06/10/4 22:41
酔いて散る寝言
六崎杏介
自由詩
7+
06/10/4 22:38
Almost Real
−波眠−
自由詩
2
06/10/4 22:16
りんどう
銀猫
自由詩
18*
06/10/4 21:47
バナナとチョコとその関係
もち子
自由詩
2*
06/10/4 21:25
ひつじ雲
LEO
自由詩
21*
06/10/4 21:21
我を忘れ快楽を得た過ち
RAVE
自由詩
2*
06/10/4 21:02
友人
ペポパンプ
自由詩
2*
06/10/4 20:32
逆行
ゼッペルゲン
自由詩
0
06/10/4 18:23
びょ、ーき
吉田ぐんじょ...
自由詩
13
06/10/4 17:53
カタクチイワシの仔猫たち
佩慈の工人
自由詩
5*
06/10/4 17:47
学生的な…
ゼッペルゲン
短歌
0
06/10/4 17:45
遠い国
吉田ぐんじょ...
自由詩
7
06/10/4 17:16
独り言
〃
自由詩
15
06/10/4 17:09
白彼岸
本木はじめ
短歌
8
06/10/4 16:34
6004
6005
6006
6007
6008
6009
6010
6011
6012
6013
6014
6015
6016
6017
6018
6019
6020
6021
6022
6023
6024
6025
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
加筆訂正:
冬告鳥、海風に吹かれて
/
たりぽん(大理 奔)
[06/10/5 1:21]
海と月→月と海、
6.04sec.