理由をお尋ねしても構いませんか
無用な物事に慣れてしまえば
あなたの哀しみと同等に
わたしも哀しいのです
涙の理由を
お尋ねしても構いませんか
夕闇のなかを
誰も彼もが急ぎ足 ...
真理に辿り着くには
真直ぐ進んで
横に曲がって
上ったり下がったり
時には間違えて
そこで道を確認して
大切なのは
一度には一つのことしか
できないこと
真直ぐ進みながら
...
引き伸ばす空もない朝花びらは色を濃くして道を千切った
高い柵取り残し飛ぶ鳥からも奪えるものはあると思う
雨だからドアにはりつく葉の傷は治らないのだ言い訳のように
背に生える蕾を思う病 ...
突然の{ルビ雷=いかずち}に目を覚ましたわ
隣りにいるはずのあなたがいない
どうなってるのよ
違う女と枕を並べて眠っているのね?
そうよ
あなたはいつだって
私の涙を ...
むすびめに つまずいて ころんだ
ものずきに おなじみちをきた
きみも つまずいて ころんだ
そこで ふたりは むすばれて
あたらしい むすびめになった
お婆ちゃんの細い手が
絵葉書に描いた
美味しそうなまあるいピーマン
筆を墨に浸した僕の若い手は
「 いつも ほんわか しています 」
と曲がりくねった字を余白に書いた
お婆ち ...
ひかりの意志は、古い細密画の粗野を洗い、
陰影の微動を深めて、写実を濃厚にめぐらせる。
信仰の果てしない夢を、
高貴な光彩の眩しさのうえに、
振るい落として――。
古典はイスパニアの春を謳う ...
蒸気機関車は白い煙を吐き
山間に入つて行つた
当初は白煙もにじみ
汽笛も木霊して
ああ あの辺りを喘いで行くな
と安心させたが
程なく それもなりを潜めて
山は静まり返り
もう蒸気 ...
川よどをふたり眺めて湿る手とスカートのなかうずく秘密基地
美しい毒がまわって弾けとぶ
***白昼夢色はなびらみたい***
一本の電波でよわくつながれて雑念雑音―――空 ...
真夜中の午前三時のメール音「眠れないよ」と文字がつぶやく
見つめ合う瞳の奥にお互いのこころ映してただ見つめ合う
別れ際「また明日ね」と言いながらおやすみのキスねだる仕草 ...
深夜に
マリをつく者がゐる
深いえにしの糸で
操られてゐるかのやうに
マリは闇の奥にのがれていきはしない
人がマリをつき
その手をもう一つの見 ...
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています
雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ...
玄関を開けると
妻はドラマを見終えたところで
「あたしの唇返せ」
と言う
そんなこと尻をかきながら
言うもんじゃない
と思いながらも
冷蔵庫のビールの有無が気になった
僕らは
...
ブループードルを飼うことにした
青い物しか食べない
難儀だ
試しに、青い折り紙を置いてみたら
見向きもされなかった
旅に出た
ブループードルを連れて
青いものを探す旅
...
差別されるのは誰だって好まない
優劣をつけて評価されて判で押される
優越感や劣等感を生み出すことに
何の意味があるのだろう
子供の頃から成績や性格や態度で
差別 ...
深い悲しみの色だわ
胸に漂う紺碧の思い出たち
今でも夢に見ているの
あなたと出会った嵐の夜を
もう一度愛がよみがえるなら
私のすべてを捧げてもいいわ
あなたの腕の中で生きられたら
何もい ...
吐き続けるって決めたうそ
どうして今頃後悔するの
必死に平坦を求める僕を
雨と停電が邪魔をする
霧が出たのに煙草が切れて
気が付けば車のキーを回す右手を
引き止めるなんてそんな無躾
その指一本
指の一節さえも愛おしい
かわいい言葉
ちいちゃなお口の赤さ
さくらんぼにも
イチゴにも負けない
甘さ
へしゃげたお鼻
誰に似たのと大人たち
お構いなしに宝物
...
勇気は境界線の狭間で
いつだって萎れていくだけで
零れ落ちてしまいそうな気持ちに
ぴったりと蓋をして
伝えなかった一言
感情の起伏のような山並みを
ゆっくりと雲が隠していく
嘘つきな ...
じいちゃん ねだっしょ
ばあちゃん ねだっしょ
とうちゃんも かあちゃんも
はぁ ねでしまったども
りりりりり
りりりりり
まどのそとさ きごえる
んだ ...
ええ、なんだってえんだい。
何をそんなにしょぼくれちゃって
ええ、なんだってえんだい。
ええ、何をしていいか分かんないって
なんだいそりゃ。
俺だって自分が何していいか分かってないよ。
...
薬の臭気が私の鼻をつまむ
私は奇怪な妄想に胸ふくらます
青空! 空はあおい
そのもとに灰色の飛行船が飛び交う
私の脳味噌の断片
爆発した心臓の破片
鮮やかな紅の紙吹雪が
...
一人
さみしいなぁ
ほんとは
いっぱい
甘えたかった
一緒に寝たかったな
ぎゅってして
手を繋いで
チュウして
変わりじゃないけど
かけがえの ...
響きあって
何かをつかんだはずだったのに
人は貪欲でひとつ手に入ると全部がほしくなる
そんなことは当たり前だけど全部がほしい
どんどんどんどんほしくなって足らなくなるなんてよくある ...
晴れたときに見えるのは
どんなばしょ?
くもりでも
あめでも
きっと
みえるだろう
霞がはれたら
きっと
わかるだろう
そこには
ただの ...
何を見たらいいのか
何が真実なのか
わかるはずないし
答えなんかないし
燈が灯っていく
ポツリポツリ
ふわふわ
漂って
暖かさを生んで
抱きしめたとたんに消えていく
何 ...
猫はどうしているだろうか。
ある晩
ぼうっと星から眺めていると
パラシュートで降っていく猫を見た。
大気の摩擦熱で真っ赤に燃え上がり
シッポをブアっとふくらませて
期待 ...
爛々と輝く
糞達のtranslation
理解を超越しているのか
稚拙なのか
あぁ……
殺したい
その覚悟がある
実行しないだけ
ぶら下がる過去の夢から
憂鬱 ...
笑ってくれ
月がとても
浮かんでいるから
こんなにも静かな
何も無い夜に
道を歩いてるんだ
子供の頃
友達の家で見た
アポロの映像
いつかと
夢見た
あの頃はただ
夢を見れ ...
今日は仕事ないから
俺たち遅くまで寝てたっていい
でも空がほら
あんまり青いから
外に出ようぜ
競争だぜ
階段駆け下りて
飼い犬に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
成就
千波 一也
自由詩
11*
06/9/27 22:30
真理までの近道
ぽえむ君
自由詩
10*
06/9/27 22:29
切られた枝
佩慈の工人
短歌
4
06/9/27 22:26
恋に狂って
山崎 風雅
自由詩
3
06/9/27 22:11
そろもん(結び目の話)
みつべえ
自由詩
7
06/9/27 21:44
「ピーマンの絵」
服部 剛
自由詩
9*
06/9/27 21:41
ひかりの憧憬
前田ふむふむ
自由詩
16*
06/9/27 21:21
山間
杉菜 晃
自由詩
8*
06/9/27 21:11
絵と瀬と裸
たたたろろろ...
短歌
2*
06/9/27 19:49
恋
ゆりえ
短歌
3*
06/9/27 17:24
マリ
杉菜 晃
未詩・独白
5*
06/9/27 17:12
雨が降っていたので
ぽえむ君
自由詩
17*
06/9/27 15:03
っ
AB(なかほ...
未詩・独白
7
06/9/27 14:47
ブループードル
ふるる
自由詩
14*
06/9/27 14:00
差別と区別
ajisai
自由詩
4*
06/9/27 13:23
海の夢
未有花
自由詩
15*
06/9/27 13:17
助手席に君はいないのだから
瑠音
携帯写真+...
1
06/9/27 11:04
ちっちゃな、きみへ。
シュガー・ソ...
自由詩
7*
06/9/27 10:34
*なかったはずの*
かおる
自由詩
7*
06/9/27 9:27
こおろぎ
さち
自由詩
18*
06/9/27 8:22
大工のうた
ブルース瀬戸...
自由詩
3*
06/9/27 8:21
薬
白雨
自由詩
2*
06/9/27 7:49
独
桐野晴
未詩・独白
0
06/9/27 6:07
奏
〃
未詩・独白
0
06/9/27 6:07
霞
〃
自由詩
0
06/9/27 6:05
価
〃
自由詩
0
06/9/27 6:05
夢想
tibet
自由詩
3*
06/9/27 6:04
知るか呆け垂れが。殺すぞアホ共。
蟻
自由詩
0
06/9/27 3:18
終月
ねなぎ
自由詩
1
06/9/27 2:52
おめでとう
水在らあらあ
自由詩
29*
06/9/27 1:36
6016
6017
6018
6019
6020
6021
6022
6023
6024
6025
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
加筆訂正:
ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)
/
藤原 実
[06/9/27 4:05]
改行など修正
エリオット「伝統と個人の才能」
/
藤原 実
[06/9/27 4:00]
改行など修正
6.74sec.