覚えているでしょうか
始まりはとても深い海の底
それよりも少しだけ明るい窓辺の椅子
の上に、小さい体を完璧な球体に近づけようとして
息を止めていた、午後の

そこでは、君と出会った

...
煽る役
煽られて
炎が立って
こんにちは
ご機嫌よう
では、では
なんて
曖昧なことを言いながら
ゆらゆらと揺れて
揺れていることも忘れて
下重
なんて言ってみる
シモジュウ
...
褐色の髪の毛が柔らかに浮かび
回転したあなたを見つめた手を止めた時
言葉は何もないために作られる

互いを見つめて
切羽詰まっている
単にゆっくりこの時を評価できるだろうか

すぐに起 ...
白い風船が
闇色の空に 吸い込まれて
赤い 月が
次第に 膨れてく

ぼぅっと 見上げていた
その 景色
どうして 誰も 気付かないんだ。
星の光も無い
ただ 闇と 月が見ている

不思議な 夜

不 ...
 もはや、部屋の中にあるのは蝋燭だけ。
溶け出した蝋に固められていく、僕の頭蓋骨。
 最初に火を燈したのはきみだった。
―吹き消したのは誰だった?と、冷たくなった
マッチ棒に語りかけたのは、僕 ...
赤と書かずに赤。
青と書かずに青。
海と書かずに海。
太陽と書かずに太陽を!
檻の中
待ってる

貴方の言葉

貴方の仕草

貴方の 声

貴方のぬくもり

ひとつ ひとつが
僕の 鎖



「ねぇ、 目茶苦茶にしてよ……」
耳元でささやく声に
言葉 という名の
毒をそえて

「もっと 近く にいきたい」

思考を侵食する
黒い 欲望
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ...
人は誰かと支えあって
心を通わせて
生きていく

私もその一人だけど
私を支えることの出来る人を知らない

心を完全に通わさず
たまに
わずかにかする
誰かの声

その声に出会 ...
雨は降る
無情の
恵の



日は注ぐ
旱魃の
神の



一本の幹に触れる
真っ直ぐな
曲がりくねった



別れた妻を想う
不肖の息子を想う
置いてきた過去 ...
水の壁

これをね、くぐりぬけたら
あたらしい っていうか
違う自分になって
君に会いにいけんじゃないかと思ったんだ

風邪なんてひいてられないの

わたしを

わたしを

わたしにください
からっぽの海。



からっぽの空。



そして、からっぽの



からっぽの。
茶色の髪がふわりと浮いた
振り返った貴方を私はみつめた
手を止めると言葉なくして
私と貴方は見つめ合った

余裕なんてなかった

ただこの時をゆっくりと噛締めて

やがてくる別れの予 ...
恋する感覚は
誰に教わったわけでもないのに、
勝手に結びめを作っては
ひとりでにほどけてしまう。
こんな蝶々結びのしるし
望んだわけじゃ、なかったよ。


すきだよ。とメールします ...
言葉には、意味と別に音そのものがもたらす印象があります。
例えば「こんにちは」は明るく強い印象なのに対し「さようなら」はやさしい印象を与えるといった具合にです。
そこで、音のもつ印象を独断で分類し ...
円形に縁取られた
濃い闇と冷えた空気の軽さ

{ルビ宇宙=そら}から
5つの星が落ちる

弾幕に遮え切られたドームに
光だけが射して


それは無限


見下ろす時
星は地 ...
葡萄を食べ
梨を食べる
肉を食べる
空気を吸う

空白の時間
昨日した事
覚えてない
漂う虚脱感

苦痛が体を
走り抜ける
どれほどに
苦しまずに
ほれ、そこの足元のぺんぺんぐさ
それくらいの砌からここに立っておるでね
ここらならまぁたいていのことは知っておるよ

たまにあんたみたいな
動き回る奴が訪ねてきおって
なにやかにやと尋ねお ...
ラップの上に海苔をしいて
ご飯をのせて

梅干をいれて
また ご飯をのせて

そっと 両手で包んで
おむすびをにぎる

まあるくまあるく
はい できあがり

そして はっと 気 ...
ラジオをつけると
聞いたことのある曲が流れていて
愛とか希望とか自由とか
そういったことを叫んでいた

壁に掛けてある絵は
何の絵であるのか解らなかった
右下の隅に小さな文字で
ユリネ ...
孤立無援の戦いだった

でもようやく光が見えてきた

本当にしんどかったよ

火星人どものことや

カレーうどん振興会の正体が

みんなにも

だんだん分かってきたらしい

...
小さな点の上に静止することで
僕は歩いてきたのだろうか
足と足の踏んできた土は
目の前にうずたかく重なっている
軌道のつぼみは空間の針の数だけ
落とされては拾われてきた
つぼみはいつか
...
西日 照らされた住宅街
傾いた影は 次第に伸びて
視線の先の曲がり角
出くわしてみたい {ルビ逢魔が時=おうまがとき}

路地裏の猫は知っている
坂道を上ると
いつも佇んでいる
相変わ ...
時間がない

気持ちを伝えるすべがない

時間がない

気持ちを伝える勇気がない

時間がない

気持ちを抑える余裕がない

時間がない

時間がない


すべての気 ...
ばぁさま、知っとるけ?
ゆんべ、あの知事さぁ、んとこで
大立ち回りがあったんよ
知っとるも何も、あんた
村中大騒ぎで
駐在さんが猟友会に電話をするは
マタギの権蔵じいさんまで叩き起 ...
小さな手をクルクル振り回して
何か一生懸命に説明してる男の子の言ってることは
結局何を言いたかったのかわからなかったけど、どうやら
その子にとって一大事らしい。


私の手を必死に引っ張っ ...
こんばんは
バス停に立っていた人に
そう挨拶しました
この町で見かけた人には
挨拶しなさいと
ママに言われていたから
その人はニヤニヤしていて
ちょっとヘンだなと思っていたら
コートの ...
連絡を取るのが
面倒になっちゃうと
連絡を取らなくなっちゃって
連絡が来ても
ぼんやりしちゃって
ああきっとこのまま
忘れられちゃうんだろうな
それでもいいかなとか
思い始めると
ま ...
ナイフを買った。昔から刃物が好きだった。
初めて持ったナイフは、オレンジ色の果物ナイフだった。
オレンジ色が嫌いで、テーピングテープを巻いて持ち歩いていた。
そいつは、誰も居ない剣道場の部室のド ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
群生霜天自由詩1306/10/29 1:38
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私は成功する言語破壊機械自由詩006/10/29 0:44
トマソン李伍 翔携帯写真+...106/10/29 0:43
「暗闇」プテラノドン自由詩2*06/10/29 0:11
(メモ)「ま」の字未詩・独白006/10/29 0:01
李伍 翔自由詩006/10/28 23:50
自由詩006/10/28 23:49
海を見に行きましたぽえむ君自由詩11*06/10/28 23:15
通じる緋月 衣瑠香自由詩3*06/10/28 23:14
正誤と言うこと恋月 ぴの自由詩24*06/10/28 23:09
ほしがり瑠音携帯写真+...106/10/28 22:59
無と言うこと恋月 ぴの未詩・独白10*06/10/28 22:45
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音の構成で詩の印象を説明してみる青色銀河団散文(批評...19+*06/10/28 21:43
ペンタグラム深月アヤ自由詩3*06/10/28 20:48
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ゼブラマンの独り言ジム・プリマ...自由詩106/10/28 19:45
軌道葉leaf自由詩406/10/28 19:30
51、路地 【ろじ】雨宮 之人自由詩2*06/10/28 17:49
時間がない哀音自由詩0*06/10/28 17:12
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連絡自由詩106/10/28 13:18
ナイフを買ったよ、白い柄のナイフを買ったんだ。虹村 凌散文(批評...1*06/10/28 12:45

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加筆訂正:
正誤と言うこと/恋月 ぴの[06/10/28 23:39]
大幅に改稿してしまいました。すみません
51、路地 【ろじ】/雨宮 之人[06/10/28 17:50]
2006.09.24初出。少し改変。
8.63sec.