たとえば真夜中に、テーブルの上で
作りかけのパズルを再開する老人のように、
未完成であることだけが唯一の完成形であると
―仮定できないだろうか?
オーディオから流れている夜想曲を。
棚を埋 ...
頑張れと背中押される風の中
傷つき傷つけて理想への逃走
電車で揺らぐ景色に君は何を見、何を想うのか
嘆きの想い出、喜びの記憶
笑顔の想い出、綻びの偽り
自傷の想い出、微かな幸せ
電車の窓の外で
繰り広げられる ...
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
...
「またあした」嘘になるけど手を振った。残り三分、世界終わります。
三ヶ月の月日がたったら
僕を食べておくれ
きっとうまい具合に熟れて
おまえを喜ばすことができるだろう
何だって!食べたくないだって!
嘘を言うのじゃないさ
おまえはいつだって舌なめずりして ...
雨よりも痛い針がある。
夜よりも鋭い刃物がある。
憂鬱が、
僕の胸を刺す。
時計が十時の鐘を打つ。
今日、僕は眠った。
やさしい人は、
誰も、どこにもいない。
朝に
林檎がもがれる
それは
太陽になり
風になり
私のもとへとやって来る
おはよう
ごきげんいかが
と はにかんで
さくりと
歯に当てた
ほのかな酸味
...
雨が上がったその道で
どこからともなく吹いてくる
シャボン玉
次から次へと線となり
弧となり
連なる透明の球
曇った空を照らしながら
やがて溶けてゆく
風に流れるシャボン玉
...
暗い夜中と散歩した
あの思い出は忘れまい
空に一羽の白鳥が飛んでいた
躊躇うな、―やっていいんだ
機会は魂のなかに訪れる
うら若い{ルビ紳士=・・}の中におとずれる
...
雨の音色に耳を澄ます
変化するリズムに
何某かの意図があるような気がする
天は雨を
世界に降らせ
その音で
何を語ろうとするのか
人間の社会は
砂漠だから森の国だからと
もう ...
ぎしぎしと影の中から
不気味な音が聴こえる
何かが私の中で芽生えようとする
予兆なのだろうか
私は闇に引きずり込まれたくはない
光の中に在り続けたいん ...
{引用=
その触感に硝子は濡れ
窓の向こうに季節の音が訪れた
川と海がきらめきの水に重なり
遠いそこにも
二人だけの神話は秘められている
胸のなかの声 腕のなかの ...
旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ...
涙を2つください
1つは自分のために
1つはあの人のために
こんな深夜にすみません
いえ、ハンカチはいりません
注文は以上です
こんな深夜にすみません
呪いを受けよう
こころみを よしとしよう
ひらいた腕の
どうしようもなさを呑もう
自由人。
校庭のベッケンバウアーは、
痛めてもない肩を吊り。
蹴球少年はリベロの意味知らずして、
ベッケンバウアーを知る。
少年の目に映るその稲妻は、 ...
奥歯が抜け落ちるほど激しく殴りあった後に
擦り剥けて血が滲んだ手で握手して
また殴りあって抱き合った
近所の定食屋でカレーうどんを仲良く食べた
口の中を切りまくったので沁みる
それでも涙 ...
あなたの心の叫びを
聞いた気がしました
どう捉えるかは
人それぞれだとは思いますが
私には
とても哀しく
とても寂しく
とても弱々しく
とても痛々しく
聞こえました
あなたは孤 ...
階段を降りてくるものは
オバケだけではなくて
できたてのおやつを目当てに
降りてくる人類の営みのような気もして
それが文化だと
中学生の時
教頭先生から聞きました。
...
松嶋慶子
「猫は 所詮畜生なんやから」
生前の祖父の口癖
餌は
人間が食べ終わったあとの身一つ残されていない 骨
そして 鍋底にわずかに残された味噌汁 をかけた冷ご飯
鰹節など、ま ...
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色
甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い
五 ...
遠くから馬車の音
おと
むかえがくる
くる
電柱のちかくに
わたしは濡れた
沈黙した
強い雨だ
わたしは
わたしの名前を知っていた
だが忘れた
旅人のよ ...
風が来て
傘を川に遊ばせ
緑の拍手をする
突然の雨に
水鳥さえ流され
夏は終わる
けがれあるものも
なきものも
小さな痛みを呼ぶ
...
果てが薄闇にかすむ一本道
日が昇れば
僕は人を殺しに出かけていく
私が売るものは
身体ではなく情報なのよ
と
凛とした横顔
足首の清々しい青
彼女はコールガール
僕のたった一人の ...
見失ったものを
取り返す
ことはできない
見失う前に
守る方法は
この世には無いから
...
雨の降る夜の路地裏を
酔っ払いの男は一人
鼻歌交じりに
傘も差さずに歩く
涙色の音符を背後に振り撒いて
雨は降り続き
路上に散らばった音符は濡れて
よろけた男の後ろ姿は ...
人々が漏らす{ルビ溜息=ためいき}で
街の輪郭が{ルビ歪=ゆが}む土曜日の夜
場末の Bar の片隅で
翼の生えたアダムとイブの人形は壁に{ルビ凭=もた}れ
虚ろな瞳で古時計をみつ ...
入道雲の夏をして
暑い{ルビ思い出=おもいで}した後に
夕焼け空の秋をして
心も揺れる紅葉する
冷たい雪の冬をする
寒い{ルビ思い出=おもいで}する前に
赤いトンボの秋をして
心も揺 ...
あなたが優しく息を吸い
ふい と息の根を止めた時
私は とても幸福でした
流れる雲は川面に映り
青い空を魚は流れる
錯覚しておいで
この手の平の陽に
飛ぶ魚よ 飛ぶ鳥のように
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
日々界隈、あるいはぼくらの
プテラノドン
自由詩
9*
06/9/18 18:38
川柳5
姉山右京
川柳
0
06/9/18 18:17
drain train
完食
自由詩
1
06/9/18 18:06
ファザー・グース(5)
たもつ
自由詩
22*
06/9/18 17:24
たそがれ
ミゼット
短歌
1*
06/9/18 15:52
デザート
未有花
自由詩
8*
06/9/18 13:38
_
白雨
自由詩
2
06/9/18 13:24
林檎の朝
石瀬琳々
自由詩
17*
06/9/18 13:13
雨上がりのシャボン玉
ぽえむ君
自由詩
6*
06/9/18 12:51
月とふたりで
白雨
自由詩
1*
06/9/18 12:44
nature song
マッドビース...
未詩・独白
2
06/9/18 11:34
ソーラーパワー
ajisai
自由詩
3*
06/9/18 11:28
秋は
まどろむ海月
自由詩
5*
06/9/18 11:19
青梅の幼子の手にあまりけり
杉菜 晃
未詩・独白
13*
06/9/18 11:12
a restaurant.
ささやま ひ...
自由詩
4+*
06/9/18 10:01
ノート(37Y.5・5)
木立 悟
未詩・独白
2
06/9/18 9:17
「 蹴球短歌。 」
PULL.
短歌
7*
06/9/18 7:33
かでなれおん
虹村 凌
自由詩
3*
06/9/18 6:00
孤高
FUBAR
自由詩
3*
06/9/18 4:23
無量大数
あおば
未詩・独白
6*
06/9/18 3:47
畜生
松嶋慶子
自由詩
8*
06/9/18 3:12
葡萄色の
Rin K
自由詩
35*
06/9/18 1:43
石の記憶
黒川排除 (...
自由詩
2
06/9/18 1:32
ノート(36Y.9・20)
木立 悟
自由詩
4
06/9/18 0:47
ナイトウォーカー
藤原有絵
自由詩
6*
06/9/18 0:43
【 見失ったもの 】
豊嶋祐匠
自由詩
2*
06/9/18 0:31
雨の夜
服部 剛
未詩・独白
10*
06/9/18 0:04
堕天使達の夜
〃
自由詩
11*
06/9/17 23:50
紅葉する
ぽえむ君
自由詩
9*
06/9/17 23:50
幸福な九月
千月 話子
自由詩
18*
06/9/17 23:50
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
5.59sec.