羊の群れに飛び込んで
 いつかそれは白い雲になり
 最後の命を燃やすように
 白い線になって消える

 青いガラス玉をフローリングに転がして
 透明な影に恋をする
 きらめきを乗せて
...
プラスティックケースの上に 
並んでる、ふたつのせっけん 

小さいほうが、お婆さん 
大きいほうが、息子さん 


「 生まれた時は逆だったのに 
  わたしに向かってハイハイしてた ...
ご覧ください。
これが新しいケータイです。
これが新しい欲望付きケータイです。
購入いたしますか。

手にお取りください。
欲望を携帯できます。
食欲でもなく、性欲でもなく
排泄欲でも ...
ああ、傷だらけの天使たちよ!
天使のながす涙をボクは見た
愚鈍なボクたちは、
天使がひどく疲れているの知らない
嘆きや不満や愚痴にうんざりしているのを知らない。

だからボクたちはそろ ...
彼の仕草の一つ一つが、ひとを傷付けるためにあった。
たとえばそれは、果てしなく大きな絶望で、
私はただただ立ち尽くし、
その悪意に満ちた美しい仕草の一つ一つに
心臓をチクチクと刺されていたのだ。
マウス置きサッシ開くれば秋の夜の雨ぞぱつぱつ庭に落ちんこ 告げるとも言わず
告げぬとも言わず
立ち尽くす老木は
潮風に白くやかれて
ただ待っているかのようです

運命とは渡り鳥でしょうか
暗い海のとぎれるもっと遠くから
糸車を回す母の手のよう ...
いくつもの
道を歩いて
噛みしめる
残した足跡
今なら見える
繰り返す日々が
遥かの丘で 鐘を鳴らす

繰り返し僕が
明日の声を 代弁する

繰り返し誰かが
今日をまた 終わらせる

ラララ ラ ララ
心に投げ込まれた小石は
いつまでも波紋 ...
 コスモスが咲いている。

 いつか、この花の花言葉を調べたことがあった。

 乙女の真心、純潔など....色によって違ってたと思う。

 秋の柔らかい日差しに淡いピンクが透き通って見える ...
世界のかたちを考える。

世界のシクミをかんがえて
ネコノココネコノコノコと
カタクチイワシを追い求め
ワレタイロシタガケップチ
月夜の仔猫は行き止まる。

打ち砕け!
壊れた色 ...
alfa.---

風に乗り空を遠く渡っていくために
鳥は翼を手に入れた
遠く遠く 自分の生まれた場所など忘れ遠く飛ぶために

どこまでも似た大地が続き
同じ海原が続いた
地平線一杯に ...
君の願いが叶うのなら
どんなことかと尋ねられ
何もいらないと答えた青年は
望みどおり
何ももらわなかった

それでも彼は
幸せだった
願いが叶ったのだから

何もいらない
一文無 ...
苦しみも
喜びも
悲しみも
楽しみも
涙も
笑顔も
逃げるも
負けるも
勝つも

前にしかないんだよ
児玉あゆみさんって、知ってる方も多いんじゃないかな。ポエトリーリーディングではかなり有名で、ベンズで優勝とか、詩のボクシング関東大会で優勝(だったかな)とか。NHKの番組「真剣十代しゃべり場スペシャル ... 百回の答え木陰に距離のある踏み切りで聞く隠れないから

月までも切り落とせる線 読み上げる声も干上る土まで落ちて

傲慢な鼠の影が掘り返す雲の裏の陽 夏も終わった

虫のにおいの残る毛布が ...
白ロシア共和国。のっけから登場しますね。現在のベラルーシのことです。ベラルーシのお隣さんは、東にロシア、西にポーランド、南にウクライナ、北にラトビアとリトアニア、とくれば、だいたいの地理感は掴めますで ... 可愛いやつと一羽のレース鳩を胸に抱いた
彼の眼差しは恐ろしいほどに優しかった
自分の弱いところを見ているようで
彼と一緒にいるのが嫌だった
彼と友だちだと誰にも思われたくなかった
それでも誘 ...
もし

海の中でも

ずっと呼吸できるっていうなら

どこかの澄んだ海の上に

大の字で寝そべって

そして

そのまま

澄んだ底に沈んで

...
君の頬を伝う
一滴の感情
床にぽつり、ぽつり
時を刻む時計の針よりも遅く

言葉のナイフで君を傷つけた
僕をその事を知ったのは次の日の朝になってから
隣で寝ている筈の君の姿がない

...
 さて君の心のうちは傷になるほどよくわかったが、
 それでも君は奪えまい
 その匂いと
 ふたつの瞳
 君のこしらえた憶い出は
 思い出すほど麗しい
 そして君にはおぞましい
 晩年 ...
掌で
容易に潰せる
小さく脆い
夢ですが

いつか
大きく強く
羽ばたく日を信じ
輝きだけは
失くしません

千羽揃えば
きっと

きっと
心が表れている
そしてただ静かに佇んでいる
自然の光が触れて、とてもキレイな歪
誰もが賛辞を惜しまない
なんだか自分の事のように嬉しくなってしまう

繊細な作品と大きな自然に挟まれた僕はな ...
雨が降る日に鎌倉の寺に行き 
賽銭箱に小銭を投げて 
ぱんぱんと手を合わせ 
厳粛な顔つきで 
びにーる傘をさしながら 
帰りの細道を歩いていたら 
濡れた路面につるんとすべって尻餅ついた ...
交差点の向こう側で
指揮者がタクトを振っている
その動きに合わせて
たくさんの仔猫たちが
次々に海へと入っていくのが見える
カタクチイワシの群れが来ているのだ
胡麻漬け
卯の花漬 ...
遥けきかな日向の地、あの大空よ

麗しくも静謐に

去る時も歩みを忘れ

水分りに在りて、涼しげな

この身、還る日向いずこか
竹筒の側面の穴に生けた
{ルビ秋明菊=しゅうめいぎく}の白い花々 
境内に奏でられる{ルビ雨唄=あまうた}に耳をすまし 
そっと{ルビ頭=こうべ}を垂れている 

{ルビ些細=ささい}なこと ...
久しぶりに訪れた{ルビ報國寺=ほうこくじ}は 
雨が降っていた 

壁の無い 
木造りの茶屋の中 
長椅子に腰かけ 
柱の上から照らす明かりの下 
竹筒に生けた{ルビ秋明菊=しゅうめいぎ ...
秋の夜長で芯まで冷えて

膀胱がきうきう鳴いている

スカートの中はすっからかんだよ

催促したって仕方がない



今ここで泣き叫んで走って

そして職質されても

...
 電車に乗っている。短いトンネルをいくつも潜りぬけていく。トンネルをひとつ通り過ぎる度、窓の外の風景が街中から田舎へと変っていくのがわかる。そして、いくつめかのトンネルを出た時、急に視界が開ける感覚に ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
空色ビー玉りぃ自由詩306/10/2 4:21
せっけん 服部 剛自由詩16*06/10/2 3:43
欲望のポータブルブルース瀬戸...自由詩2*06/10/2 2:27
ブレイク風/即興詩atsuch...自由詩5*06/10/2 1:42
荊の檻むくげ携帯写真+...206/10/2 0:54
落ちんこA-29短歌0*06/10/2 0:37
冬告鳥、海風に吹かれてたりぽん(大...自由詩15*06/10/2 0:32
足跡緋新短歌3*06/10/2 0:25
39、フレーズ 【ふれーず】雨宮 之人自由詩1*06/10/2 0:20
コスモスkeiji散文(批評...2*06/10/2 0:08
カタクチイワシの仔猫たちあおば自由詩5*06/10/1 23:55
slight fever (trial010)マッドビース...未詩・独白506/10/1 23:42
何もいらないぽえむ君自由詩10*06/10/1 23:19
前へ神音自由詩506/10/1 23:01
詩と、海へuminek...散文(批評...5*06/10/1 22:58
百回の答え佩慈の工人短歌106/10/1 22:57
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銀鶴士狼(銀)携帯写真+...9*06/10/1 21:32
溶けていく葉上一依自由詩106/10/1 21:27
お皿の傘 〜はっとりんぽえむ・その1〜 服部 剛未詩・独白6*06/10/1 21:24
カタクチイワシの仔猫たちたもつ自由詩16*06/10/1 21:06
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秋明菊服部 剛自由詩16*06/10/1 20:37
鎌倉・報國寺 〜初秋〜 自由詩10*06/10/1 20:23
便座の上くあせ@ふじ...自由詩106/10/1 20:07
視界が開ける瞬間 ——望月遊馬『海の大公園』について岡部淳太郎散文(批評...3*06/10/1 19:59

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加筆訂正:
39、フレーズ 【ふれーず】/雨宮 之人[06/10/2 0:21]
2006.07.14初出。こちらは改変版。
6.74sec.