「発光」
真っ暗闇から
突然
湧き水のように光が溢れ出し
部屋そのものが発光しているかのように
眩い光を放つ真っ白な部屋が
湧き上がってくる
頭蓋 ...
秋の絵を描こうと思って
外に出たら
筆を忘れたことに気がついた
これでは紅葉が描けない
真っ赤な葉の中にも
黄色があることを
描きたかったのだけれども
秋の心情を書こうと思って
シ ...
うっかり むかしのと
おなじものを そっくり
はじめと かわらぬ
ときめきで しらずに
かいて しまえること
橋は斜めに延びている
狭い歩道には影も落ちない
月も雲もいない
何人かの顔がよぎる
数秒の会話が流れる
いくつかの名前が着いて来る
どれもが此処にはいない
昨日に在る ...
刻の針を手折って
真っ暗な夜に祈った
振り切れた僕達は
唇を塞ぎ合って祈った
壊れた針がすっ、と尾を引いて
宵を流れていく
叶うならばひとつだけ
...
大切なものは大事にしすぎて
どこにしまったのかも
忘れてしまうから
雲の上でお絵かきしよう
意地悪な隣人を尻目に
拙い囚人を演じて
(彼女の ...
爪からこぼれる蜜の香りは
やさしく手毬に
塗り込めましょう
今宵
千切れてしまう羽はいくつ
枯れてしまう草木はいくつ
夜露は静かに
鏡となって
子守唄がにじみます
いつわりの片鱗 ...
さなぎがさなぎを終えようとする
待ち受ける憂いの数々は
渦を巻く歓びのなかで
やわらかに
刃となる
饒舌なのぞみはいつも
逃れるすべを根絶やしにして
油彩画はただ
鱗粉にま ...
私は水槽の中で目を覚ましました
生きている・・・
私は水の中でくるりと一回転しました
私の小指に
赤い婚約指輪はありませんでした
夢月はどこだろう?
ふと思いました
水槽の外を見ても ...
胸の奥の底のある
ムズムズの原因のばい菌は
苦いクスリで押し込んだ
ちっちゃな天体望遠鏡をのぞき込んで
かすかに見える星達に意味無く涙をながした
黒く揺れるブラックコーヒ ...
いちにちずっと雨だった。
外はうす暗く、ネコは静かで。
それはジャズによく似合った。
たとえばデューク・エリントン、
たとえばアニタ・オデイ、
つめたい雨と相 ...
野辺のコスモスと
上を舞う鳶は
同じ風の中にいる
コスモスの花びらの反りと
鳶の羽の反りは
風向きのままに靡いて
一心同体
陽光の眩さにしかめる花の仕草も
鳶の眼の目くるめきも ...
ふっと ついた ため息が
風になった
風は コスモスを 揺らして
遠くへと 視線の先よりも 向こうまで 吹いてゆく
君 住む 街まで
届くだろうか・・・
君の やわらかな ...
いつもさいしょでさいごに
いまここにいる、
小石の投げこまれた池のように
よどんだ
時。わたし。
そうして飛び出した
時と時とをわたすはしごを
少しも休まずにわたる、
いつも時 ...
女にふられたので、
今度のこんどこそ、
この女でなければならない女にふられたので、
トマトジュースを飲んで、死のうと思った。
なんでトマトジュースかといえば、
野菜が足りないと思ったからだ。 ...
トランプの表と裏
赤と黒を眺めて
時がすぎるのを待つ
私は小鳩
知っているけど
分からない
何かが違うと
鏡を叩く
それは全く揺れない水面
あなた
もし
あの花の首を刈るなら
...
脈を取ると指先に
セミの鳴き声が
伝わってくる
僕らの身体の中にも
駆け抜けていく夏があったのだ
どうかお元気で
手を振り
手を降り返したあなた
あの日に
友だちでいてくれて良かった ...
背中に翼が生えたらきっと
鳥のように空を飛ぶだろう
空を飛べるようになった僕はきっと
自由を感じる事ができるだろう
空を飛ぶ事に飽きた僕はどうなってしまうのか
きっと空を飛ぶ事が自由 ...
茶色い瞳
見上げて染まっている
春のすこし前の空に
遠く冷たい青色に
それは昔好きな人の住む町で見た車のボンネットの色
強い強い風がかきみだす
雨上がりの翌朝
そ ...
何度も潰れたハーモニカが
落ちている
鉄橋の下 毒殺された猫たちが
かきむしった 芝生の跡に
昨日からの雨が しみる
通過する電車は 歯並びのいい弾丸で
消える頃に ...
暗い海に 鏡のビルが倒れる
バラバラの光 二度映しになって
座礁した貨物船に降り注ぐ
叫び声が聞こえないのは
はじめから
人がいなかったから
ただ倒れて 倒れる
...
色づいて 時は過ぎる
美しく この日ノ本は在れ
春は風のうちに花が咲き
夏は夜 空にうつろう光が儚く
秋は空の色を渡り鳥と眺め
冬は雪の下 種と共に待つ
生命はかたちを変え
ゆる ...
ある季節の終りに
風鈴が
まぶしくゆれていた
わたしは 風へ帰れるだろうか
いつの日か
空で回旋する球形の庭園に
立ちよることが出来るのか
ゆれることと立ち尽すこと
そして、歩いた ...
頭のいい人は頭を使わない
頭を使わないから
頭を使わないことを考える
みんなが考えて
悩んでもできないことを
頭のいい人は
簡単にできてしまう
頭のいい人は
みんなが考えて
...
ちょっとだけ
はにかんでほしくて
悪戯するから
だから
傷つくって知ってるのに
私たちは
じゃれあう
「もうやだ」
何回も言ってごめん
「こらこら」
口癖になってる ...
たま
たまはいつも
ちょこんとそこにいる
ね
たま
たま たま たまが
たまたま玉になる
自由だけれど
狭いのがすき
そのまるは
どこからうまれてきたの?
ね ...
寛大で ゆるやか
ねえ 重くは無いの ?
0 つるべ井戸は出自を探索する
さやさや と
つたう
銀 の
くさり
脊髄を滑り落ち
深淵から香りたつ
気配を辿ると
響くことのない海が
瑠璃に まどろんでいる
そこは
予 ...
もうすぐ
溶けてなくなるのかな
そうかもしれないね
ほら
手をつなごう
小さい頃の君に会うため
手をつなごう
{引用=fromAB}
いつの日かきっと
樹は空を砕くだろう
その日のために
言葉たちが樹を覆っている
仕草たちが樹をめぐっている
樹が美しいのは
目に見えないすきまが
哀しく発電しているからだ
曲がり損 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『ゴースト・ソング』
大覚アキラ
自由詩
4
06/9/28 23:02
秋をなくしてしまった秋
ぽえむ君
自由詩
9*
06/9/28 22:58
そろもん(野望の話)
みつべえ
自由詩
2
06/9/28 22:12
橋
松本 涼
自由詩
5
06/9/28 22:12
『』
しろいぬ
自由詩
2
06/9/28 22:06
ビラ配り
丑
未詩・独白
0*
06/9/28 22:00
十五夜
千波 一也
自由詩
17*
06/9/28 21:59
十三夜
〃
自由詩
12*
06/9/28 21:57
金魚の奇跡
愛心
自由詩
3
06/9/28 21:42
ブラックコーヒー
こめ
自由詩
20
06/9/28 21:00
いちにちずっと
さとる
自由詩
1
06/9/28 20:55
インターネットに見るある少女の独白
杉菜 晃
未詩・独白
7*
06/9/28 20:51
恋のことだま
Lucy.M...
自由詩
8*
06/9/28 20:49
時のはしご
下門鮎子
自由詩
5*
06/9/28 20:46
トマトジュース飲んで死のう
しゃしゃり
自由詩
17
06/9/28 20:17
センチメンタリズム
さき
自由詩
4
06/9/28 20:05
さよなら
たもつ
自由詩
28
06/9/28 19:38
寄生虫
エンジニア猿
自由詩
0
06/9/28 18:33
さかまく冬 電線の風切り音 空気と光 関係ないよ
水町綜助
自由詩
4*
06/9/28 18:09
結露
カンチェルス...
自由詩
3
06/9/28 16:49
廃屋満たす
〃
自由詩
1
06/9/28 16:37
37、四季 【しき】
雨宮 之人
自由詩
2*
06/9/28 16:00
孤影の鳥
こしごえ
自由詩
15*
06/9/28 15:47
頭のいい人は頭を使わない
ぽえむ君
自由詩
9*
06/9/28 14:06
キズナ
しいこ。
自由詩
4*
06/9/28 13:57
たま
〃
自由詩
1*
06/9/28 13:46
手に余りそうなほどの緑
瑠音
携帯写真+...
2
06/9/28 13:22
眩 暈 (0〜3)
水無瀬 咲耶
自由詩
5*
06/9/28 12:58
夢色透明
AB(なかほ...
未詩・独白
5
06/9/28 12:52
樹
葉leaf
自由詩
11
06/9/28 12:05
6014
6015
6016
6017
6018
6019
6020
6021
6022
6023
6024
6025
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
加筆訂正:
小麦畑に咲いた星
/
Lucy.M.千鶴
[06/9/28 22:18]
うまく 伝えられていなかった 部分を 推敲してみました。
成就
/
千波 一也
[06/9/28 22:01]
縦書きにスタイル変更。
「ピーマンの絵」
/
服部 剛
[06/9/28 20:15]
1連3行目の「美味しそうな」を1度削ったのですが、もとに戻しました。
37、四季 【しき】
/
雨宮 之人
[06/9/28 16:01]
2006.07.06初出。こちらは推敲版です。
5.98sec.