ねえ 眼鏡をはずしてちょうだい
あの日
乱視のあたしには赤い三日月がぼんやり
綺麗な輪郭が滲んで
チープな哀愁とたたかっていた
あの日
いつもと同じはずだった助手席は
誰のせ ...
どうして此処にいるのか
そんなこと考えてもわかんない
いつかわかるのかな
なんてとっくに諦めてます
窓の隙間からシャアシャアと入ってくる風
隙間風
冬の風
それでも太陽 ...
期待に胸を膨らませて
それを抑えながら
…抑えることが嬉しいって具合に
呼び鈴を鳴らすのね
ちょっと歩こうかって
まるで車に何かが充満するのを
恐れるみたいに外へ出て
髪をちょっと触 ...
ひとつ ひとつ
潰しては探し
ひとつ またひとつ
現れては消え
探して見つけ
そしてため息
冷たい部屋
外に音はなく
苦いコーヒー
何本目かな?
ひとつ ひとつ ...
プロレタリアは
自分が
籠の中に入っていることに
きがつかない
出たいとはおもわない
餌はふってくるもの
水はながれてくるもの
かわいそうな
プロレタリ ...
{引用=求めろよ。
そうすりゃ与えられるぜ。
捜せよ。
そうすりゃ見つかるぜ。
たたけよ。
そうすりゃ開かれるぜ。
だれだって、
求める奴はもらい、
捜す奴は見つけ出し、
...
夜の風を感じたくて。
いってきます。
少しずつずれた紙の束を。揃えようと焦る
指先が乾くからまた少しずれてゆく、それを
ありふれていると笑いながら言の葉と呼び合った
ふたり
絶え間なく淡い音で空隙をう ...
息を切らして
汗を流して
漕ぎだす足 右、左
急な坂道、狭い路地裏 朝夕に
駆ける、駆ける
風になって
走る、走る
廃線の 鉄道の{ルビ跡道=あとみち}
青い背中に
いったい ...
あいつと初めて会ったのは
制服着ての入学式
期待に胸を躍らせた
春 桜の木の下で
暑く輝く太陽と
どこまでも澄んだ空のもと
互いを認め合ったのは
夏 桜の木の下で
季節 ...
閃光は 僕を超えて 真っ直ぐに 延びていく
触れれば その光の粒子は 弾けて四方へ飛散していくけど
すぐにまた 一筋の線に戻って
立ち止まる僕を 嘲笑うかのように まっすぐまっすぐ延 ...
空に氷が張っている
その向こうは凍っているのでよく見えない
諦めて僕は瞼を閉じる
いつの間にか僕の眼にも氷が張っていたので
閉じた瞼がくっついて開かない
11月8日
...
君はもう見たのかい?
翼をもった
銀色の馬が
空を翔けてゆくのを
冬はこうして
やってくるのを
君はもう聴いたのかい?
いななくたびに
冷たい風が
地上に吹くことを
冬はこうし ...
ベッドが泣きべそをかきながら
部屋の中をうろうろしていた
寝ぼけて
もう何が何だかわからないのだ
思わず笑いそうになったけれど
どの引き出しが口なのか
自分でも判別がつかなかった
...
グラスは唇へ。
酔った男の胸の内を、
言葉に照れる思いを溶かしながら
グイッと流し込む。
レーザーディスクの光の中に、
幻想の時間が映される。
言葉少ない二人の空間で、
君は濡れ ...
排気ガス、
吐いて過ぎ去る車の後を、
いい匂いとパクパクさせて
近代化の波が{ルビ集落=むら}にも来たよと、
みんなそろって追いかけた。
そんな子供らの姿を
川面に浮かぶ鮒の死に思い出す。 ...
現在の世界は狂ってきている。そう感じるのは、僕だけじゃないはずだ。
そう言う私も以前、狂気を体験した。ひどい被害妄想、誇大妄想、その果てに躁鬱病。
薬の服薬、そして、養生のためにアメリカ滞在 ...
山肌が幅広く剥落して
日に晒されてゐる
真昼時は
まだいいとして
日が傾いて
夕日の色が
濃くなるにつれて
幅広の滝が
血を流し ...
人前で唄うのは苦手だけど、
あなたが望むなら、
そっとだけど唄えそう。
銃を握るのが好きだけど、
あなたが望むなら、
手が一番になれると思う。
コーヒーをまともに淹れたことない ...
燃え拡がる炎の
最初の一点が
マッチにあるとしたら
いのちの一点は
種子にあるだらうか
いや
それはいくら
伸び拡がつて
地球を埋めようとも
炎に包まれれば
消滅してしまふ ...
風呂を浴び
ビール片手に
つまみのチーズ
頭を丁寧に洗った。
後を見ていると
落ち着きの無い{ルビ子=せいと}と
言われてもなんのその
クラスの空気を読む
小さい時グミを食べる ...
l i m 世界 = 収束
n→∞
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ...
その日は仕事納めだったので、午後4時を過ぎると、事務所の中で掃除をし出す者が現れはじめた。掃除をする者は時間の経過とともに増えていき、それと同時に躁ぎ気味の喧騒も広がっていった。もっとも、全員揃って ...
どこか遠くの
名もない寒村の廃屋で
最後の詩人が
おしまいの言葉を
震える手で書き記そうとしている
彼の思考の荒野を
舐めるように滑っては消えてゆく
文字列
この世界の
あら ...
耳を澄ます
君の声が聞きたくて
優しい眠りから覚めたくて
大きなあくびした
君の潤んだ目を見てたら
不意にかみしめた
二人だけの幸せ
朝色のコーヒーには
ミルクを何杯入れるの? ...
高く澄み切った青空が
宇宙に向かって
ぽっかり
口を開けている
そんな午後三時二十七分
たそがれまで
ほんの一時間とちょっと
それでも夜になると
街の灯りに負けずに
宇宙はこんな ...
「怨念だけが残るのです。身体がなくなって、感情がなくなって、さいごに、怨念だけが残るのです」
博士が女生徒に話しかけた。博士は疲れたような顔をしている。丁寧に撫で付けられた白髪と、プレスの行き届い ...
いつか投げ捨てた祈りを
今更泣きながら探すあなたを見て
僕はただ物音をたてずに遠くから眺めていた
優しさが欲しい と
激しさも欲しい と
あなたは何度もわめいていたから
...
もやもやとココロうずき。
タバコやめたいなと吸いながら熟考す。
現状を変えるとは自分が変わることか。
空の青さに訳なんてないのに。
もやもやとココロうずき ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
右ハンドル
田島オスカー
自由詩
1*
06/11/9 3:44
それから僕は
れるむ
自由詩
1
06/11/9 2:51
散歩
ANN
自由詩
3
06/11/9 2:39
虫潰し
松本 卓也
自由詩
1
06/11/9 2:26
プロレタリア
水平線
自由詩
4*
06/11/9 0:59
マタイだぜ
青色銀河団
未詩・独白
9
06/11/8 23:45
衝動。
狠志
携帯写真+...
2*
06/11/8 23:26
みず
Rin.
自由詩
22*
06/11/8 23:19
55、自転車 【じてんしゃ】
雨宮 之人
自由詩
9*
06/11/8 23:18
春
月焦狼
自由詩
1*
06/11/8 23:04
有限スペクトル
ウデラコウ
自由詩
7*
06/11/8 22:44
氷(11月8日)
松本 涼
自由詩
3
06/11/8 22:32
君はもう見たのかい?
ぽえむ君
自由詩
15*
06/11/8 22:28
たんす
たもつ
自由詩
12
06/11/8 22:27
フローチャート
ネコ助
自由詩
0
06/11/8 22:15
鮒の死
〃
自由詩
2
06/11/8 22:07
パトリオット
山崎 風雅
散文(批評...
5
06/11/8 21:37
赤い山肌
杉菜 晃
自由詩
13*
06/11/8 21:22
アナタです。
狠志
自由詩
1
06/11/8 21:11
いのちの種子
杉菜 晃
自由詩
4*
06/11/8 20:22
ビール
ペポパンプ
自由詩
5*
06/11/8 20:05
収束
まっさ
未詩・独白
0
06/11/8 19:56
ハローグッバイ
青山スイ
自由詩
16
06/11/8 19:54
浴 室
「Y」
散文(批評...
3
06/11/8 19:16
beyond the words
大覚アキラ
自由詩
8
06/11/8 19:15
ハッピーのウタ
愛心
自由詩
3
06/11/8 19:05
*午後の空室*
かおる
自由詩
13*
06/11/8 19:00
怨念マリモ
「Y」
散文(批評...
3
06/11/8 18:54
祈り
ごまたれ
自由詩
5*
06/11/8 17:58
もやもや。
もののあはれ
自由詩
5*
06/11/8 17:47
6010
6011
6012
6013
6014
6015
6016
6017
6018
6019
6020
6021
6022
6023
6024
6025
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
加筆訂正:
55、自転車 【じてんしゃ】
/
雨宮 之人
[06/11/8 23:19]
2006.10.17初出。改変なし。
6.25sec.