泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った
わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ...
面接を何度も失敗しているうちに
僕は何もいえなくなってしまった
もう面接はこりごりだよ
面接官は人が聞かれたくないことを
きっと知っているんだ
くそったれ
泣いても笑っても
母親が一 ...
誰かと誰かが、キスをした。
だから、誰かがひとりぼっち。
誰かと誰かが、話してた。
だから、誰かが微笑んでた。
誰かと誰かが、見詰め合った。
だから、誰かが空を見た。
誰かと誰 ...
ささやかな月見に添えて萩の花
追憶の星をかたどる紫苑かな
金木犀夕暮れ色の香り漂う
青空に背筋伸ばして吾木香
秋桜や乙女心にそっと揺れ
地に落ちて褪せ ...
神は子を産みました
子はやがて分裂し2つになりました
そして私と貴方が生まれました
互いは互いを求め合い
いつしかまた一人に戻りました
貴方は私、私は貴方
...
上手に生きてゆかなくちゃ
そう毎日思いながら生きてきた
弱い振りをして後ろに隠れながら
笑顔でいれば偽物でも幸せになれるって
誰かが教えてくれたっけ
嘘も時には必要らしい
知らない ...
つらい涙認めることすら面倒で漫画喫茶に持ち帰る夜
{引用=終りのない楽譜が
みみもとをかすめてはながれ
それはあめのように
また 空をさがしてゆくのでした
りんね なんか
しんじないよ
仏教徒じゃないもの
食洗器にお皿をならべな ...
遠ざかる二段ロケットの軌道
静寂に浮かぶ銀のカプセル
どちらが動いているのか、は
もはや問題ではない
ただ、離れてゆく
{引用=
(お腹空いたかい、ラナ
(大丈夫、ピザを持ってき ...
街灯
夜が膨張する
単に1つの影
それ
(それは終了(停止)
この人は私のために到着する
そして静かになる
そして1つの/影―発生
私は行く
あんたを 失う事など 出来はしない
錠剤である事の 両親
暗い 田舎町の 虚無僧の 死骸
朽ち果てているから 面白くて 何度も こき下ろす
口が 開く
ゲロの 頂点に 立つ 日本猿の うな ...
蒼い月の裏側に住むもうひとりの自分
ゆらり 細く立ち昇る
{ルビ煤=すす}けた灰色の煙突から
青い空へ溶けていく
風向きは 西から東
よく わからないものへ
もう 手の届かないところへ
貴方のカタチが なくなって
粉だ ...
街灯に照らされると
夜道に私の影が伸びた
どこまで歩いても
影は私についてくる
( どんな時も、ひとりじゃないよ )
立ち止まる 私をみつめ
黙った姿で影は{ルビ云 ...
かみさまは
わたしを いつも 暗闇に
ぽつんと 独り 置いている
遠い記憶の{ルビ彼方=かなた}から
あの日響いた産声に
わたしが耳を澄ますよう
光りあふれる歓びに ...
鬱陶しい湿度で目を覚ます午後
誰かがしきりに不快な音をたてている
夢の続きを思い出せずに
煙草に火をつけた
君が居なくなってから
一年が過ぎようとしている
布団は臭 ...
あなたが私によって受け入れられた間に
誰もそうではありませんでしたが
厄介な姿勢さえ
まだその側のあなたの
FEおよびANAです
無意識の場合
可能でない単語
落ちてください[実行す ...
川はさみ流れたがふる{ルビ車灯=くるまび}の遠くつらなる秋ぞせつなき
猫の子
暢気に
歩いてく
なめすぎた
手足を引っ込めて
片袖を風になびかせて
夕立のように
跳ねてった
イノシシの仔
猫の仔
鬼界ヶ島に
流されたという
俊寛
...
よく眠れなくて悩んでたけれど
近頃はずいぶん慣れてきて
秋の夜長なんて言葉に乗じて
それなりに楽しんでるよ
今日はとてもいいこと思いついた
暗記パンの使い方について
不思議なポッケに入 ...
眠れない夜を
いくつも乗り越えてきた
思い出と傷を抱えて
何度も足元をすくわれなかがら
それでも乗り越えてきた
救われることなんか
ちゃんと願えないくせに
夜明けが来ることに
涙が ...
いくつかの橋が
思い出せないでいる
名前を覚えなかった川の
こちらとあちらを
思い出せないかたちで
きっといまもつないでいる
完全なものが美しいと
君は言うけれど
不完全なものは
...
何もない
真っさらな空間に
貴方の 聲 が
響 く
それ は 心地良くて
退屈 を
掻き消してくれる
嗚呼
いつだって 貴方は
そばに居て くれるのに
それ 以上 を望んでしま ...
いつもね
ブラインドが上手く操作できなくて
落ちてきた日がすごくまぶしくて
会社のブラインド下げようと一生懸命
上を見ていました
中々
降りてくれなくて
そしたら長ああああい、途 ...
のぼってゆく
のぼってゆく
今日が晴れて良かった
行く先が見えなくならないから
どこにいくか
どこにいるか
よく判るから
のぼってゆく
のぼってゆく
残すは焼けた ...
高速道路の横で
光ネオンに包まれうたた寝している
行き交う車をかすりながら
ゆっくりと歩き出す
飛び立つ鶴の群
湖には立ち止まるほど遠くにじむ
髑髏のパ ...
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた
今日 ...
酔っ払い
どこまでも寂しくなる夜
赤くほてった顔でふらふら歩き
電信柱に額をあてて寄りかかる
辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ
夢に見る
愛しき君 ...
*
蜂男は全部が蜂でできている。
顔も、身体も、腕も足も
ぜんぶぜんぶが蜂でできている。
黄色がかったオレンジと、黒の縞の蜂でできている。
だから
側を歩くとブンブンブンブ ...
かなたまでつづく
まっすぐなみち
ためしに
ぼーるをころがしてみると
だんだんそれて
とちゅうでみちばたにおちてしまう
たとえば
ぼーるのきせきにそって
つくられたみちならば
さ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
すみちゃんのセーター
吉田ぐんじょ...
自由詩
17
06/10/27 12:36
画伯の無情
不老産兄弟
自由詩
1
06/10/27 12:17
誰かと誰かの。
狠志
自由詩
3
06/10/27 12:16
秋の花に寄せて
未有花
俳句
6*
06/10/27 12:10
「二人は一人を食べました」
Taka★H...
自由詩
3
06/10/27 11:37
いつかきっと
AKiHiC...
自由詩
4
06/10/27 11:09
深夜
さち
短歌
5*
06/10/27 10:25
十六歳だった
はな
未詩・独白
16*
06/10/27 10:24
衛星クーピー
佐野権太
自由詩
19*
06/10/27 9:24
影
言語破壊機械
自由詩
3
06/10/27 9:02
恋愛詩 失う事など出来はしない
奥津 強
自由詩
0
06/10/27 8:27
月
佐羽美乃利
俳句
1
06/10/27 5:18
50、煙 【けむり】
雨宮 之人
自由詩
4*
06/10/27 3:25
影
服部 剛
自由詩
7*
06/10/27 2:21
誕生
〃
未詩・独白
5
06/10/27 2:17
夢の続き
れるむ
自由詩
2
06/10/27 2:08
MUISHIKI
言語破壊機械
自由詩
1*
06/10/27 1:26
車の灯
A-29
短歌
1
06/10/27 1:18
イノシシが知事公邸の裏庭を駆け回る
あおば
自由詩
3*
06/10/27 1:08
暗記パンの超法規的使い方
水中原動機
自由詩
0
06/10/27 0:40
眠れない夜
ごまたれ
自由詩
5*
06/10/27 0:36
沈下橋
たりぽん(大...
自由詩
17*
06/10/27 0:35
d e s i r e
李伍 翔
自由詩
1
06/10/27 0:30
2006.10.26 今日の雲は素晴らしかったよ日記
初代ドリンク...
未詩・独白
7*
06/10/26 23:44
火葬
哀音
自由詩
1*
06/10/26 23:33
幻想夢の奥底に
こめ
自由詩
14
06/10/26 22:59
明日は動く
ぽえむ君
自由詩
9*
06/10/26 22:50
碧い腫瘍
服部 剛
自由詩
12*
06/10/26 22:41
蜂男
ミゼット
自由詩
5*
06/10/26 22:36
まっすぐ
アンテ
未詩・独白
3
06/10/26 22:24
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
6067
6068
6069
6070
加筆訂正:
誕生
/
服部 剛
[06/10/27 12:05]
書き直しました。
50、煙 【けむり】
/
雨宮 之人
[06/10/27 3:26]
2006.09.16初出。4連のみ少しだけ改変
5.75sec.