黒と白のダンスが始まり
君と私が交互に入れ替わる
私が君で君が私
君が私で私が君
くるり くるり
くるりり くるりり
いつの間にか気がつくと
暗いなかに一人きり
白い私が一 ...
生活するために
自分の夢を諦めて
ただ命を維持することは
それはそれで
苦労と忍耐が必要なのであろう
自分の夢のために
自分の生活を我慢して
ただ理想を追い求めることも
それもそれ ...
一、 某月某日 冬
凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ...
ブルーとピンク
アルミニウム缶に映りこむ
開け放たれた窓際
置かれた甘いパイナップルの缶詰
遠く町のさわぎが耳元を波立たせる
アスファルトとタイヤの関係
微笑む路地 ...
僕の傘
傘見て気付く。
これ、僕のとちゃうわ。
どこかで誰かが僕の傘
ドライバーになってやしないか
どこかで誰かが僕の傘
ビニル傘は見分けづらい
いつかは僕が ...
秋なのに花びらが舞う
とても綺麗な花びらが
さようなら
願わくはどうか
あなたに幸おおからんことを
僕は相変わらず木霊のように同じ場所
...
輪廻の等級を破砕させ並走する
熱の一筋の恥ずべき白光を呷っ
て徐々に薄くなってゆく唇
成り ...
ペポさんは全く悪くないから
ペポさんの味方だから
と会社の人
君はそっとお茶を出してくれた
お客様に問い詰められ
油を絞られ
怒鳴られて
正直やめたくなる
男はやっぱり忍耐
...
自ら檻の中に入って
ビクビクしながら水道から
水滴の落ちる音を数えていた
定規で正確に書いたはずの
直線は曲がって一個の円になった
目から流れる涙には
...
【Apoptosiem(会議室スレ)の説明】
・ここではメンバー同士の「テーマの募集・選考」「次回テーマ・投稿日時の報告」「参加者挨拶」「雑談」に使うことが出来ます。
・この企画に参加していない方 ...
{ルビ夜嵐=よあらし}に{ルビ旱蓮木=かんれんぼく}や{ルビ破=や}れ尽きぬ夢食ふ人も恋ぞ捨つらむ
ジョニーは今年の書初めに
「酔狂」と書いた
なんのこっちゃ、
とたずねたら
きみ、
人間は、
ゆかなければいけないんだよ、
とジョニーは言った。
男は、ゆけ。
ゆかなくちゃい ...
指先が離れた瞬間
とてつもなく押し寄せる切なさ
夢のような時間は
切断されるように終わり
また僕は単体になってしまう
消えてしまいたくなる朝がくる
いつまで経っても夢は夢
布団がいつまでも剥がれないから
私は昼まで眠りにつく
このまま消えてしまえよ
うまく歯車にさえなれないなら
そう思いながらも ぐう ...
富士に会いたいと思っていた
ずっと、昔は会っていた
のぼりにいったこともあるくらい
私たちはかなり親密だったと思うのに、
いつのまにか、会えなくなった
会わなくても、遠くからちらりとみる
...
京急線高架の下に
救急車が止まっていた
それだけなら
人通りの多いこの界隈で
不思議なことは
何もないのだが
そこには二人の
警官がいた
警官の後ろ
あしもとに
くの字に曲がった
...
早朝
のろしが上がり
台所は戦場となる
わが子の出陣
しゃもじもて見送り
子供より早く家を出た父は
休戦ラインのそば
陣地を確保せんと
小競り合い
ロープ際に
三脚の城壁が築か ...
秋の蚊を打ちそこねたる女かな
まっすぐ投げるのが一番簡単だし
まっすぐ受けるのが一番簡単だって
ついついそう思っているけど
ほんとうのところは
まっすぐ投げるのが一番難しいし
まっすぐ受けるのはなんて難しいんだろ ...
わたしの中に棲む猫は
夜の闇のように黒い
{ルビ天鵞絨=ビロード}の艶やかな毛皮をもっている
そして
悩ましい緑の目をしている
人に媚びたりしない
いつも物陰から{ルビ窺=うかが}うように ...
いつの日も 青空は明るい
紅茶に溶けた 角砂糖
スプーンの渦が 止まる
こんなに悲しいのは なぜだろう
テーブルの光に カレンダーを描く
...
雨が通り過ぎた朝
ちいさな秋が浮かんでいた
ひとひらの紅葉
雨が上がったばかりの空の中
道ばたの水溜りに
ちいさな秋が泣いていた
黄色い紅葉
地に落ちるのなら
土の上に
草の ...
過去に無くした物は返っては来ない
時折、それを拾いたくなるけれど
只管、前へ前へ歩くしかできない僕らは
振り返る事はできるけど、手を伸ばしても届く事は無いだろう
それでも、先にある ...
あんたの笑顔 スキ
あんたの泣き顔 キライ
だから だから
泣かんといてよ
涙なんてもん
見せんといてよ
いつだって 笑っとったやん
だ ...
あなたに
結ばれることの
よきことと美しさを
なにかのために
ではなく
理由をみつけるために
くだらない世間が
一番近しく思えてしまう陳腐さを
蹴飛 ...
がさゝと猫の{ルビ上=のぼ}りし{ルビ芭蕉=ばしょう}{ルビ哉=かな} 子規 明治二十八年作。〈季〉芭蕉・秋
猫が草木によじ登った。ただそれだけの句。しかし「がさゝ」という擬声語が存分に ...
ぼくらは話し合う
”しあわせとはなんですか”
”わかっていたら考えたりしません”
”あちらにはなにがみえますか”
”とおいとおいあのころの記憶です”
”あなたには夢がありますか” ...
この類の話に猫がよく似合うのは
僕らには秘密が多いからさ
だって考えてみて
君は大体ずっとあの人達と一緒にいるだろ
言われたことは何でも従うでしょ
どこにいたって呼ばれたら飛 ...
とどのつまりね、
ハードルの高さの問題なんだよ
君はいまでも男の子に
たいそうもてるのかもしれないけれど
いい気になってはいけない
それは君の魅力云々ではなく
要はどれだけちいさな努力でや ...
8月 某日 103号室 郵便受けのメモより
{引用=
前略 ママ
毎週の訪問感謝しています。
一週間分の食事をハナさんに作らせて冷凍して持ってきてくれることも
僕の代わりにし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Ocelot tango(オセロット・タンゴ)
プル式
自由詩
5*
06/10/2 22:53
苦労と忍耐
ぽえむ君
自由詩
7*
06/10/2 22:48
青い声が聴こえる日 デッサン
前田ふむふむ
自由詩
19*
06/10/2 22:12
パイナップルの空き缶
水町綜助
自由詩
2*
06/10/2 22:04
僕の傘
カネコ□イ
自由詩
0*
06/10/2 21:54
ビラ配り
丑
未詩・独白
1
06/10/2 21:18
余光
静山和生
自由詩
1
06/10/2 21:08
忍耐
ペポパンプ
自由詩
3*
06/10/2 21:06
無言のまま語る彫刻
こめ
自由詩
11
06/10/2 19:42
テーマ先行型投稿企画 Apoptosiem
過去ログ倉庫
06/10/2 19:24
恋を捨つ
A-29
短歌
1
06/10/2 19:24
ジョニーの酔狂
しゃしゃり
自由詩
2
06/10/2 18:56
別れ
RAVE
自由詩
1*
06/10/2 18:27
40、泣き笑い 【なきわらい】
雨宮 之人
自由詩
0
06/10/2 18:23
富士に会いに
ワンダー
自由詩
0
06/10/2 18:16
紫煙
岡村明子
自由詩
2
06/10/2 18:15
十月
〃
自由詩
1
06/10/2 18:10
女
A-29
俳句
1*
06/10/2 17:06
キャッチボール入門
436
自由詩
4*
06/10/2 16:51
わたしの猫
石瀬琳々
自由詩
12*
06/10/2 15:49
白いシャツの切れ端
カンチェルス...
自由詩
4
06/10/2 14:09
ひとひらの紅葉
ぽえむ君
自由詩
11*
06/10/2 14:00
拾ってはこぼれ、拾ってはこぼれ
Taka★H...
自由詩
0
06/10/2 12:19
泣かんといて
愛心
自由詩
3
06/10/2 11:37
結婚
さかな
自由詩
1
06/10/2 10:22
子規の句 猫と犬
A-29
散文(批評...
0
06/10/2 10:20
ある一節
かえで
自由詩
2
06/10/2 9:45
日曜のテラスにて
tibet
自由詩
5*
06/10/2 9:37
alpha 104号室〜ハードル〜
コトリ
自由詩
1*
06/10/2 7:59
alpha 103号室〜to my mother〜
〃
自由詩
1*
06/10/2 7:52
6007
6008
6009
6010
6011
6012
6013
6014
6015
6016
6017
6018
6019
6020
6021
6022
6023
6024
6025
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
加筆訂正:
40、泣き笑い 【なきわらい】
/
雨宮 之人
[06/10/2 18:24]
2006.07.24初出。改変なし。
6.41sec.