小首をかしげて 鳥が
私の胸のあたりを
ついばむ
私は
驚きで声も出ない

鳥は
よくわからない
といった風情で
私の
腕をついばみ
ひょい、と脚に移って
ついばむ
小首を
...
 仏蘭西語よりも希臘語よりも陰気な羅典語よりも
 英語の発音が好きだ だから
 私の名前を呼ぶときは
 英語の発音で呼びかけてくれ

ルシフェルとの戦いで
華々しい戦果を挙げたのは遠い昔の ...
 
山里深く
美しい女が独り
淋しく庵を結んでいるとの噂を聞きつけ
伊達男や
誇り高い益荒男どもが
我こそはと
鼻孔をうごめかせつつ尋ねて行ったが

その度に女は
こんなときを ...
隣の空から降ってくる
それをわたしは見ていたよ

苦しくて眠れないのか
眠れなくて苦しいのか
孤独な人は羊を愛して

柵を越えて
すぐに行ってしまう
次々に飛び越えて
風に乗って
...
金太郎飴を舐めんなよ
ヤツは世界最強だからな
金太郎じゃなくて金太郎飴がだぞ
どこを切られても平気な顔して
いつまでも若々しくて
最後の最後まで全力で生きている
歳を取れば取るほど誕生日が ...
会社


会社の顔を汚すなと
上司に言われた
僕に顔は

いらない





未来


40年後の
僕の顔
今のこころが作り出す





レジェ

...
太陽がセパレートコースを直角に照らして
スタートラインで静かに永久を刻む
その時大気は止まった
           (筈だった)
直線の向こうに見えたジャージ姿の教師
あの日のゴールは今は ...
先生が言いました
「3日前に拾いました。これは誰のですか?」
キラキラ輝く宝石みたいな堕胎児
「それは僕のです。三日前に吐き出した、かくあるべき僕の夢です」
とてもきれいな夢にみんな含み笑い
...
わずか25cmの彼女は
メルフェンだった
愛くるしい顔をした
庭の番人

彼女の周りにはいつも
伸びてくる草や
季節の花々に囲まれ
笑顔を絶やすことはない

時折り
トカゲや大き ...
地上23階のビルの入り口には、受付嬢が2人いる。大理石の床にはいつも、雨よけシートが敷かれている。エレベーターホールに向かう途中、受付嬢と挨拶を交わす。

「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
...
嫌な夢を見た

意識がぼんやりして現実へ戻ろうとする

でも頭も体も重くて動けない

また眠りの世界へと渡る



そしてまた嫌な夢を見る

何度となく繰り返し繰り返し悪夢は ...
駅までの途中

紺のひだスカート
髪はキュッと右上でくくり
鞄はぺしゃんこ
ローファーに「ズルズル」言わせて
学校、なんてかったるい場所(とこ)へ
しょうがないけど行ってあげる途中
そ ...
そっぽを向いた鏡をなだめて
今日も自分は
この世に映る
 蓮の隙から顔出した白鳥は
 あてもなく
 よすがもなくて
 海の{ルビ底=そこへ}へ沈んでいった。

 僕は窓からそれを見ていた。
 暗い夕暮れの間奏曲、
 こんどは死が
 僕を覗い ...
おんなのこはバナナとイチゴがすき
まるみのおびたちいさなスプーンで
くりーむをたがいのはなのあたまにくっつけあうのです
つくりかたはバナナとイチゴをスプーンのうらでつぶしながら
ふにゃふにゃふ ...
昨日、ビールを家で飲んだ。
初めてひとりで飲んだ。
苦くてどうしようもなかったので
ギンギンに冷えたチョコレートを口の中で溶かしながら飲んだ。

にがいにがいと言いながら。
 
 降れば泣き濡れる弱虫の彼女は
 大雨の通知表に耐えられない。―
 リッツのヴァイオリン弾きの彼女、
 今日も目を反らし、聴かせてくれる。
 黒い雨傘は、これは僕のためのものだ。
ぽこぽこと生まれた涙を瓶に集めて
ひとりで海開きをした
 太陽の灯を消そう、
 吹き消そう、
 すると見えてくる
 難解な文字や数字を窓から棄げて、
 生まれくる冬の寒さが。
 仄白い僕の心のなめらかさ―
 太陽は嘘をついた。
 それゆえに巡 ...
日替わりで
ミルクの量が変わるコーヒーをあなたは
おまえの機嫌が手に取るようだ、と
綺麗に笑って
少しずつ飲んでいた

コーヒーにクリープなんか入れるやつは死刑だな、
初めて敬語 ...
ココロの動き、お話の続き、
世の中の動き、
出会い、重複、発散、離別・・・
ココロの動き・・・

やがて朝が来る。長い夜、終わらない夜はない。
終わらせたくない。


終わらせたくな ...
それは
私が見た
たくさんの野を駆け
私が見た
たくさんの空を駆けて
いつも また
ここに帰ってくる

別のかたちが あるなら
どんなに いいだろう

目覚めた 明け方の
浅い ...
A! ルルの音は℃m、藍の為す 冬の夜に降りる
ホワイトノイズの、囁き スピカの瞳の目配せで
混濁とした、ワインの赤に 宿った輪廻の 雫
食まれた 無花果と肢ての、魔女 白い、原野の
山羊、そ ...
赤道直下の交差点を往来する、プラスとマイナス。
鉢合わせとなった影像から、流血沙汰の騒ぎへ。
切断面から溢れる磁力を嗅ぎ付け現れたのは、
若い詩人のセーラー。交差点の真ん中で、
―バッバッバッ ...
道端にぽつんとひとつ
夕日色のビー球ひとつ 

落ちていた

別に何の変哲もないのだけど 体はなぜか引き寄せられて
心はその傷ついた透明の球体に吸い込まれる

ビー球なのか何なのか丸っ ...

キキキ
キキキキキ

モドキ
モドキウミガメ
オモキ
オモキコト
コトナリ
ナリキン
キンジロウ
アニキノ
ウロオボエノアシアト
オモキコトヲ
キキキキキキキ

...
タンカタンカタンカタンカタンカ
タンカタンカタンカ
タンカタンカタンカタンカ
タンカタンカタンカタンカタンカ
カタンカタンカタンカタンカ
ガタン
ガタ
ガタコ
ガタガタコ
ガタ
タ ...
できないことを
できないと思っていれば
いつまで経ってもできないさ

できないことを
できようと思うだけでは
それは思うだけで
これも
いつまで経ってもできないさ

できないことを ...
暑さの節目を過ぎた頃から
蜜蜂のからだが次第に
やわらかくなっているとわかった
(そう遠くない未来について
 みんなに同じ予感があり)
一つの個体の輪郭の中で
離れていこうとする働きと
...
目のなかにちいさな音の遊ぶ夜



通りすぎまた通りすぎ唱は降る



手をかすめ消える笑みたち金のいろ



生と死を斜めに飾る毒の花



天と地の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ついばみ草uminek...自由詩7*06/9/16 15:54
天使祝詞 ミカエルThe Bo...自由詩6*06/9/16 14:57
山里の女杉菜 晃自由詩11*06/9/16 14:56
孤独な羊アサリナ自由詩8*06/9/16 13:52
金太郎飴の正しい食べ方新守山ダダマ自由詩1606/9/16 13:31
顔 その3恋月 ぴの自由詩14*06/9/16 12:38
全停止状態という躍動感だった結城 森士自由詩1*06/9/16 12:33
処刑に到る罪とそれに付随する罰の執行whippo...自由詩206/9/16 11:59
人形の秋ぽえむ君自由詩11*06/9/16 11:37
言葉についてブライアン散文(批評...1*06/9/16 10:37
逃れられない夢ajisai自由詩3*06/9/16 9:13
すれちがうyaka自由詩3*06/9/16 8:45
ノート(43Y.9・16)木立 悟自由詩406/9/16 7:22
白鳥—暮れかたの変奏白雨自由詩306/9/16 5:06
こいぬとこねこki自由詩206/9/16 4:24
こどもびぃる自由詩306/9/16 4:22
自慰白雨自由詩106/9/16 4:20
8月31日ki自由詩206/9/16 4:20
若人の歌白雨自由詩306/9/16 3:15
スプーンの火で焼かれてしまえ田島オスカー自由詩6*06/9/16 2:50
終わらせたくない話GGP自由詩006/9/16 0:41
朝の闇からこむ自由詩4*06/9/16 0:21
LoveSong六崎杏介自由詩5*06/9/16 0:17
赤道直下で感光される九月プテラノドン自由詩2*06/9/16 0:15
言葉で 、愛をもこもこわた...自由詩3*06/9/15 23:31
あおば未詩・独白1*06/9/15 23:14
タンカ未詩・独白0*06/9/15 23:06
誰でもできるものさぽえむ君自由詩9*06/9/15 22:24
山の教室砧 和日自由詩306/9/15 22:07
宝石夜木立 悟俳句706/9/15 21:50

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加筆訂正:
◆元素の譜/千波 一也[06/9/16 13:30]
漢字やら、括弧やらをいじる。
◆元素の譜/千波 一也[06/9/16 13:29]
序文をいじる。
◆元素の譜/千波 一也[06/9/16 13:26]
縦書きへスタイル変更。
言葉で 、愛を/もこもこわたあめ[06/9/16 13:05]
注釈を追加
過ぎ去り色の絵画/結城 森士[06/9/16 12:51]
全体的に大幅に。
オレンジジュース/結城 森士[06/9/16 12:44]
最後を。
6.64sec.