泣き虫なきみと 不思議な関係
強がりで泣かないきみはとても泣き虫で
いつも堪えた涙は
いっぱい溜めてある
ぼくのところにくるころには
体中涙でいっぱい
ぼくが蓋をあけてあげるんだ
蓋 ...
憂鬱はいつも、ライムグリーンの滲みのようにぼくたちに襲いかか
る。よく磨きこまれたボディ全体に周囲の景色を映りこませたライ
ムグリーンの車が、速度を落とさないまま滑るように交差点に入っ
てきて、 ...
つり革にぶら下がったスーツの男は
まるで死体のようだ
そのネクタイが不安だ
つり革に結び付けられそうなその細長いやつが不安だ
真夏の太陽が乾ききったヘチマにそれでもまだ容赦なく陽を降り注ぎ ...
二十代の頃から
わたしの思考回路はストレスに負け気味で
いつしか心療内科のお世話になり始めた
抗鬱剤 抗不安剤 精神安定剤 入眠剤 など
とりどりの薬に身を任せているのが常となり ...
パリス、巴里
今朝を生まれて
ゆでたまご
同意書を確認して下さい
忠告を受けたのは一瞬だった
その忠告は余計なお世話と勘違いして
目も通さずにサインをしたのが間違いだった
優しい瞳の奥は混沌の世界が渦を巻く
ジキル ...
今日の雨は哀しい音で泣くから
傍に居て欲しいと、思うんだよ。
頭をぎゅう、と締め付ける雨の響き方が
やけにゆっくりで
あのイントロに似ている、と思ったりする。
死は矢張り誘惑で
言 ...
彼女は二度、嘔吐して、蒼茫とした死者の距離を巡る。
傍にいる三毛猫は、
笑っているテレビを見つめて、溜息をつきながら。
(イラクから自衛隊が撤退するそうだね。
(おばあちゃんはね―。戦争は大嫌 ...
すぐに
怒る
短気な人
すぐに
放り投げる
飽き性な人
すぐに
逃げ出す
...
一人になって。
それでもボクは。
元気でやってます。
あなたは心配してましたけど、
生きてます。
けれど、
物足りなくて。
人肌恋しくて。
...
夏の夜に
いくつもの太陽を揺らすひまわり達
仕事帰りの疲れた男に
わさ わさ わさ わさ
大きい緑の手のひらを振る
日々の職場では
密かな善意を誤解され
...
ひとつひとつは小さいが
確かな重みを持ったナルシズム
が
私の中をころころと転がって時々意識に飛び込み
そうして今日どまりの今日
時々口から零れていく
振り向けばきみがいて
何気なく微笑みかけながら
つなごうか って
手をさしのべてくれる
あたりまえの情景を
いつまでも信じていたかったんだ
どうか
星たちが灰になる ...
君と
君の子供と
動物園へ遊びに行く
動物園のない町に住んでいるので
キリンもカバも見たことがないからと
地下鉄に乗っている間も
図鑑で予習に余念のない二人を
窓鏡に映る姿で見つめる ...
ぽえむの国の
ぽえむの村に
ぽえむ君が作る
たくさんのぽえむ
いつでも作りたて
春はぽかぽか
夏はぎらぎら
秋はぽくぽく
冬はほかほか
ぽえむ君の家には
ぽえむを仕舞う場所 ...
君の肩越しに白熱灯
君に触れられた部分が熱を持つ 静かに静かに
手をきつく繋いで
深い場所まで二人で堕ちよう?
「温もりを ひとつ あげる」
「…何を、きみはくれるの?」
...
ギ
ギギギ
ギギギのギ
ギ
ギー
ギー
ギーギーギー
ギ
ギギギ
ギー
ギーギー
ギギギ
ギギ
ギギ
キギギギ
ギー
ギー
ギー
ギ ...
父親が午後に死んでも腹は減る
眠くても胃が痛くても腹は減る
かゆくてもぶつぶつ出ても腹は減る
もどき詩が詩のふりしても腹は減る
鳴り止まぬ洞のむなし ...
砂時計をくるり、とかえして
願うのは始め
掃いて捨てた砂粒の、ひとつひとつを
愛でなおしたいと祈るから始め
綺麗なものは全て
緩やかに、隙間から零れていった
か ...
ネットはたまに嫌なこともあるけど、
自分の知らないいいことを顕在化してくれる。
ネットは匿名で悪口を言えたりするけど、
普段言いにくいことをいつもより気軽に言えたりする。
いい ...
何もない
私の中には何もない
かつて私の中にあったもの
一体何処へ消えてしまったのか
どうして失くしてしまったのだろう
あんなに大事なものだったのに
私の ...
まるいかたち
まるくないかたちのものが
手ではない手にこぼれ落ち
光や
光ではないものとともに
器のなかで鳴りつづけている
低い草 永い風
畏れをわずかに避ける影
...
流れる秋に
ススキが揺れる
過ぎ去るものは
夕焼けの風
気づけば空に
真っ赤なトンボ
心吸われる
我が想い
染めゆく秋に
紅葉が騒ぐ
置き去るものは
夕焼けの風
気づけば道 ...
夜とカケラと
くず拾いの顔
コップをコップで閉じ込めた輝き
薄め 薄めて
水より薄く
足を伝った油の罪
月は彼等に殺された
私は月を想って泣く
封じた想いは耕され
見たこ ...
懐かしい、想い出の駅で。
待ち合わせ。
来るかは分からないけど、待ち合わせ。
一人になって、知った唄を耳に流し込む。
はっきりとした、声は。
雑音をなくして、僕の想いを消しかけた。
...
生
き
デ の
パ び
チ て
カ
ベ
お ン
ち チ
あ で
...
Chips and pops make me high and high
Chicks and Cops make sick and sick
Dude, I know you will me ...
「あの人、可愛いな。」
「付き合ってください。」
何で?
僕には理解出来ないよ。
ただ、可愛いだけ。
ただ、綺麗なだけ。
ただ、格好いいだけ。
それで付き ...
公園で自分を中心にして
拾った棒で円を描いてみる
この領域が今
円の外が未来
未来に進むのは簡単だ
一歩踏み出すだけだから
しかし、その先にある
...
握り締めた掌をゆっくり開こう
降り注ぐ月灯りがどこまでも透明で
窓を開ければ秋の風が髪を撫でる
心にいつの間にか出来た傷を
そっと両手で隠しながら
笑顔で貴方を見よう
泣いてはいけ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
不思議な関係
桐野晴
自由詩
0
06/9/20 0:57
ライムグリーン
大覚アキラ
自由詩
1
06/9/20 0:38
アヴァロン
マッドビース...
未詩・独白
3*
06/9/20 0:27
えびちゃん
銀猫
自由詩
10*
06/9/20 0:19
悶巴里
ふくだわらま...
俳句
1
06/9/19 23:55
破棄
海月
自由詩
2*
06/9/19 23:51
雨よりはやく
朽木 裕
自由詩
4*
06/9/19 23:49
遠い手 デッサン
前田ふむふむ
自由詩
14*
06/9/19 23:45
【 信じるチカラ 】
豊嶋祐匠
自由詩
0
06/9/19 23:16
ひとり。
狠志
自由詩
1
06/9/19 23:15
ひまわり仏
服部 剛
自由詩
17*
06/9/19 23:02
_
眠離
未詩・独白
0
06/9/19 22:54
プリズム
なるせ
自由詩
2
06/9/19 22:53
天王寺動物園に動物を見に行く
たりぽん(大...
自由詩
15*
06/9/19 22:40
メイド・イン・ぽえむ君
ぽえむ君
自由詩
10*
06/9/19 22:18
私はある意味、銃殺された
朽木 裕
散文(批評...
1*
06/9/19 21:48
ギ
あおば
未詩・独白
0+*
06/9/19 21:33
腹は減る
木立 悟
川柳
6
06/9/19 20:56
『Sand glass』
しろいぬ
自由詩
0
06/9/19 20:38
詩をほわほわ投稿する理由について(diary)
とうどうせい...
散文(批評...
28*
06/9/19 18:21
空虚
ajisai
自由詩
4*
06/9/19 18:18
空とふるえ
木立 悟
自由詩
3
06/9/19 17:57
夕焼けの風
ぽえむ君
自由詩
8*
06/9/19 13:22
銀と世界と
木立 悟
自由詩
6*
06/9/19 13:10
別れ際の約束。
狠志
携帯写真+...
1
06/9/19 13:01
『ザ・バーゲン』
橘のの
川柳
0
06/9/19 12:42
翌日妊娠
虹村 凌
自由詩
0+*
06/9/19 12:11
純愛希望。
狠志
自由詩
2
06/9/19 11:41
未来へ
エンジニア猿
自由詩
0
06/9/19 11:02
背中を押されて
AKiHiC...
自由詩
2
06/9/19 7:11
6026
6027
6028
6029
6030
6031
6032
6033
6034
6035
6036
6037
6038
6039
6040
6041
6042
6043
6044
6045
6046
6047
6048
6049
6050
6051
6052
6053
6054
6055
6056
6057
6058
6059
6060
6061
6062
6063
6064
6065
6066
加筆訂正:
僕が奪った人形
/
atsuchan69
[06/9/19 7:56]
第一連最終行を切り離して新たに一連目と致しました。
7.43sec.