囓りかけのパンを
置き忘れて
二人は立ち上がった

九官鳥の羽根を身に纏い
新月の夜は巡るのだと
顔だけを空に向けて
歩く

垂れた電線を潜り
蛇が
鎌鼬のような顔をして
平行 ...
あの年、
台風16号だか17号だかがこの町にも近づいた9月
たしか火星に運河をつくる計画が発表された年なので
よく覚えている


ぼくはまだ
ランドセルをしょって
短パンなん ...
ねんねねんねんお休みなされ
{ルビ吾=あれ}がひふみと数える内に
つると意識を落としんさい

夜毎虫飼うこの腹は / 骨は浮き出て皮ばかり
ゆるく静かに撫ぜてやろ / 肋が指先引っ掛かる
...
あなたの手の温もりだけが、あたしの存在を確かにする。 ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して

いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して

数は ど ...
一・何処までも泳げるだろう

遠くに見える島を目指して泳ぎだした
泳げども辿り着けないその島は
蜃気楼なのだろうか
それでもまだ
辿り着けると信じていた

二・振り返ってはいけない
...
こんばんは
ぼくの部屋の電球は出来損ないのレインボウカラー
まったくよわいひかりです
これじゃゴブリン七匹は住み着けないね
ただ二桁の人生を過去を回し読みさせるだけ
星でも落ちてこない限りは
色で言え ...
家に帰ると
なかったはずの、が
いて
言わなかったはずの
おかえりを
言ってくれる
それから
なかったはずの
夕食の支度が始まる
なかったはずの、は
キッチンで月の光のよう ...
急に寒くなった秋の雨
道の脇に山から下りた
小さな紅葉の葉が
流れてくる
赤や黄色に光沢が施され
艶やかなるも
どこか悲しく重々しい
どこへ流れどこへ溜まるのか
行く末知らぬその姿を
...
明け方、安らかな寝息で目覚める。




どんなに激しく罵りあった夜でも、
疲れ切って眠った無防備な横顔だけで、
なにもかも許してしまえるような気がした。





私はその ...
夕暮れが早くなりましたね
ええ、いつもと同じ帰り道
相変わらず同じ電車に乗ってます

夏はあっという間にすぎて行ったようですが
そんなの別に珍しいことではなく
まったくもっていつものことで ...
ふと思ったんですが、現代詩フォーラムの人って自分のホームページとか持っている人結構いるなーと思ったんで、皆さんのホームページを乗せて交流しよーーというスレです!!
基本的に自分のホームページなら詩関 ...
  ――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ...
アスファルトにいて、
わからない、
夏、激しい群青で遊び過ぎ、その果てに、
すっ、と発狂するようにしてひどく青く、
遠ざかる空、その秋の為なのか、
或いは ...
真っ白い衝動と

真っ黒い欲望と

両脇に積み上げたテレビジョン



「生きてることに臆病な夜はどうしたらいい?」



尋ねればWhy?の嵐

意味なら他の誰か ...
                  放っておいたアイスは
               溶けてべたべたになっていた
           僕はそれをスープ・クリーム・アイス
           ...
まさか
とでも言いながら




姿が見えなくて泣きそうになるなんて
信じないでしょう あなたは
苦笑いでもするんでしょう

まさか
とでも言いながら



名前を ...
夜の駅前で、響く弦も。

かれた声の唄も。

イヤホンから流れる、完成された唄に、

かき消された。

夜の闇も、彼を飲み込もうと、

段々と、暗くなっていった。


こ ...
おかあさん、
怪しい人にみえるから、
もう、イルカの前で、手をふるのはやめて
こどもは真剣に心配する。
私も、真剣に逆上する。

怪しい人にみえたからって、なんなの
私は怪しい人よ
怪 ...
単三
単一
ボタン
ニッカド
アルカリ
マンガン
オキシライド
リチウムイオン


できればぼくの電池も充電してください
もし充電できないなら交換してください
 


海に憧れるやうに
幼い頃から
パンに憧れてきた
男がある


憧れは
日に日にふくらみ
パンのかうばしさは
街筋を流れて止まず


憧れは夢に 
夢は幻に
幻 ...
傷つきやすい
ということは
他人を傷つけやすい
というのと同じこと

地雷原のど真ん中で
諸刃の剣を振り回す
全裸の子ども

彼(あるいは彼女)が地雷を踏む可能性
踏んだ地雷が爆発 ...
            赤い季節に地中から生まれた
はがねいろの声は途絶えて・・・

           枕もとの灯かりが目を醒ますと
ベッドは無情のかげをみごもっていた

肩を切るそこ ...
ノクターンそのたくらみに旅をする
    まなざし揺れる夜の窓際


ささやきに似た腰つきでつぶやきに
    似た足どりでダンスする{ルビ夜=よ}は


ガラス窓くちづけかわす夜の色 ...
秋を彩る木々の中
野鳥の声の閑けさに
癒す心に色染めて
見上げる空に空はなく
紅葉の玉の中にいる

聞こえる音は微かのみ
落ちる紅葉がはらはらと
なびく梢がゆらゆらと
分け行く道に道 ...
指の付け根から爪を目指して
ゆっくり油が滑っていく
電話が切られたとき見た
甘い色の陽は目蓋に飛び
温度が変わったことに気が付いて
自然とほどけたのは 唇の隙間

小さな振動が カーテン ...
 今日につながる道は平坦じゃなかった
 曲がりくねった道もあり
 ぬかるんだ道もあった

 黒い雲に隠れて見えない午後も
 太陽は必ず裏切らず昇ってきてくれた

 夜のジャングルにいた頃 ...
朝の橋に降りつもる水
最初にわたるものを待っている
粒の大きさの万華鏡
手のひらの内からこぼれつづける


指を伝う細い声
細く細くやわらかな青
微笑んではすりぬける
数 ...
さよならも告げず終わった夏の恋 朽ちた蓮の葉 爆ぜた秋の実


上弦の月に投げてみたりする 過ぎ去りし恋を球のかわりに


しあわせは賞味期限なしにつき 恋せば回れ 急がば哀れ


...
仮面


産まれたての
あの頃に
戻りたくて人は被る








他人を欺きとおせても
おのれの顔だけは

欺けない





頭蓋骨


そ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
水力電気あおば未詩・独白4*06/9/27 1:34
遠足前夜橘のの自由詩206/9/27 1:27
寝かせ唄自由詩2*06/9/27 0:18
ふたり旅むくげ携帯写真+...406/9/27 0:14
刻限砂木自由詩10*06/9/27 0:09
月の夢もしくは花の香りプル式自由詩5*06/9/27 0:06
島で死ぬ水町綜助携帯写真+...2*06/9/26 23:30
なかったはずのたもつ自由詩1306/9/26 22:42
秋の雨の二つの紅葉ぽえむ君自由詩8*06/9/26 22:37
Another Ending(1)和歌こゆみ未詩・独白4*06/9/26 21:48
誰も知らない秋さき自由詩506/9/26 21:37
ホームページ交流駅過去ログ倉庫06/9/26 21:35
最終行まで岡部淳太郎自由詩14*06/9/26 21:11
遠い(頬、遠い)空、A道化自由詩1206/9/26 21:07
ビラ配り未詩・独白006/9/26 21:05
_壱木未詩・独白206/9/26 20:42
逃げ文句哀音自由詩1*06/9/26 20:30
唄声。狠志自由詩206/9/26 19:20
怪しい人ワンダー自由詩2*06/9/26 17:23
電池436自由詩1*06/9/26 16:59
小さなパン屋杉菜 晃自由詩8*06/9/26 15:48
マインスイーパー大覚アキラ自由詩406/9/26 14:57
黒い波紋(十七)信天翁自由詩106/9/26 14:43
夜想曲石瀬琳々短歌11*06/9/26 14:20
紅葉の玉ぽえむ君自由詩11*06/9/26 14:17
人暮れ眠離自由詩006/9/26 12:35
流れる雲を見ながら山崎 風雅自由詩806/9/26 12:33
ひかり あそび木立 悟自由詩406/9/26 12:20
めぐる松嶋慶子短歌8*06/9/26 11:16
顔 その4恋月 ぴの自由詩20*06/9/26 10:49

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加筆訂正:
日が昇る//////[06/9/26 20:16]
最終行の削除と、細かい修正。
6.73sec.