父親と車に乗る
エンジンのかかりは悪くてうるさい
追っ手などどこにもいないのに
ありったけの白煙をまき散らす
追っ手が来たって逃げようがないほど
アクセルの想い ...
何もできなかった自分なので
私は私に
何もしてあげられなかった
それでもその過去は
私の過去
何もできなかった過去であっても
大切にしておきたい
何もできない自分なので
私は私に
...
久しぶりの母からのメールは
「もうおとなりのうちの庭に梅が咲いたよ」だった
慣れぬメールをポツポツとうつ母の姿が浮かぶ
娘が梅の花に興味がないのは知っているはずなのに
伝えずにいられなかったの ...
ピンキーリングは幸運になれるのよ
そう言ってきみは嬉しそうに小指を揺らす
何か考え事をするときはいつもリングを触る癖
気づいてる?
こっそり何か隠しているときは
左手のリングを右手で ...
ぼくはみんなをカタチで見分ける
積み木も○△□
いろんなカタチ
カタチで分けた
その手のソフトが入ってるからね
最近友達ができたんだ
○みたいな子
△みたいな子
□みたいな子
そ ...
さかな
さかな
人知れず呟く
夏の終わりに
暑いミンミン蝉
プールサイドの君
ちらっと見て笑った
泳げないの?
たいした事ないよ
...
さいきん
足先がむずむずする
春は
あと何日でくるのだろう
車座になって
くちぶえの練習をして
それが時折
ふってくるのだ
うらはらに
さむいひが つづいて
...
木漏れ日が
骨だけの大きな大きな傘を回した隙間から
傘の役目を果たすため
たくさんのいろんな帽子をのせて
落っこちそうな大きな隙間には骨を渡そう
回すのが重いからベダルをつけよう ...
悲しくなって遠吠えすると
風に乗って
色んな場所から返事を貰った
風が生まれるならそれは掌からだ
水面に翳すと波紋が囁き
耳を澄ませばラピスラズリが唄う
冷たい指先で声を拾って
廃 ...
シャボン玉や
星がまあるいのは
それは
その形が一番安定していて
存在しやすいから
それなら僕は
ヒザをたたんで
角っこで
まあるくなっていたい
「いらいらしてんな。」
そう言ったのは友達。
「今日一緒に帰れない。」
そう言ったのはキミ。
鞄をベッドに投げつけるように置いて、
一人きりの部屋にうずくまる僕。
別に気に ...
手はいつも、ポケットの中。
ケータイと手をつないだまま。
淋しがりや。
あったかい、あなたの手。
あったかい、こころ。
あったかい、コーヒー。
手をつなごうか。
{引用=誰も ...
四角い硝子管の向こうで
きっちりとしたいい年のおじさんが言う
「地球が壊れています」と
隣で彼女が蜜柑を皮ごと貪っている
壊れていると思った
翌日 置手紙を残して彼女は消 ...
庭で子どもたちが泣いている
ちいちい ちいちいと泣きながら
翼をぱたぱたさせている
それだけで 私ももらい泣く
私は狂ってしまったんだと思いながら泣く
そして何を悲しんでいたのか わから ...
路面が凍りそうなほど寒い朝
彼は社長を迎えに行った
自宅に着くと
リビングのソファで社長が
頭から血を流して倒れていた
頭の中身は
アンティークの柱時計に ...
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ...
問1
生きる事 □ 死ぬ事
四角に入る記号はどれ?… >, =, <
問2
一番大切なものはどれ?
愛・夢・金・平和・金・命・自分・他人
問3
愛とは何か
10 ...
文化村通りを
僕は歩く
散開する人々
人々
人々
人々の群のなかを
自分を縫いつけるように
錯綜して
目的は
失せもの
探しもの
買い ...
悪夢と呼ばれた少女
眠れない日が始まって
眠ることに怯えだして
眠らないことを意識し始めた
「カラン」
...
崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ...
車は走る。
酒などなめる程度にしか口にしていないのに、なぜか疼痛があたまにしつこくこびりついている。
ウインカーの点滅音。
そのメトロノーム。運転手はハンドルを大きく右に切った。
ゆるや ...
{引用=
夜は
地の影 海の影
人は
光りのかげ 愛のかげ
青は
心の翳 かなしみの翳
光りは
闇の陰 空の陰
炎は
木の影 風 ...
ねえ、そういうのいけないと思います「あなたを愛してる」と書く希薄さ
会うたびに確認しても同じこと脆弱な作りになっているのよ愛は
保証書に期限を書かないようなこと。君への好きもそのようなこと ...
それは{ルビ鬨=とき}の声
感情が地鳴りとともに疾駆して
旗が塗り替えられる
さぁ今、ダイスは転がされて
詮無い口実でよかった
まこと正しい正義など、初めから
どこそこにあると、誰が教 ...
解らないくらいがちょうどいいよと
君が言ったから
考えるのを止めてみた
そしたら少しだけ肩が軽くなった
君の笑顔がいつも以上に
素敵に見えた
...
暖房の使用削減目論見て日に10回のハグが義務化に
ハグ法がベビーラッシュを生みだして高齢社会を是正してゆく
ハグ法が生んだ人口爆発は地球温暖化に拍車かけ
三月に紫陽花 ...
「僕」という種をまいた
「僕」が芽を出して
高く広く枝をのばし
深く遠く根をはって
空からも大地からも
みんなを見守れるように願った
「僕」という種をまいた
...
走っているのです
よろめきながら
戦ってきたのです
血を流しながら
憎んでいるのです
憎まれているのです
疲れてしまったのです
そんな世界には
もう誰も憎みたくない
...
時の経つ速さを
矢の速さにたとえた言葉があるけど
そんなものじゃあ 計り知れない
時間の流れがそこにはある
半年しか経っていないのに
もう何年も 何十年も 何百年も ...
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う
ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小春日和のこんな日に
ポップこくご
自由詩
1*
07/2/9 23:09
何もできない自分なので
ぽえむ君
自由詩
10*
07/2/9 22:46
おかえりなさい
さくらほ
自由詩
21*
07/2/9 22:33
ピンキーリング
蒼依
自由詩
2
07/2/9 22:11
ソフトが視る像
ポッケ
自由詩
0+*
07/2/9 22:03
ミンミン蝉
ビーチ
自由詩
1*
07/2/9 21:47
早春
はな
自由詩
8*
07/2/9 21:40
木漏れ日が
七味とうがら...
自由詩
6*
07/2/9 21:03
遠吠え
士狼(銀)
自由詩
12*
07/2/9 20:58
猫背
大城 小町
自由詩
3
07/2/9 20:55
置き去りのリップが僕を宥めるから
時雨
自由詩
2
07/2/9 20:42
癖。
狠志
自由詩
3
07/2/9 20:40
アンソロジーな吐息
大城 小町
自由詩
2
07/2/9 20:26
庭で子どもたちが泣いている
若原光彦
未詩・独白
12*
07/2/9 19:37
下敷きになった卵みたいに
カンチェルス...
自由詩
9
07/2/9 19:02
「 蒲鉾と犬と、月。そしてあたし。 」
PULL.
自由詩
8*
07/2/9 18:41
ペーパーテスト
1486 1...
自由詩
7*
07/2/9 18:33
人食いの街
水町綜助
自由詩
3*
07/2/9 18:11
Insomnia Horror
流希-Яuk...
自由詩
1
07/2/9 17:40
腕
たもつ
自由詩
14
07/2/9 17:39
空の巣
水町綜助
散文(批評...
7*
07/2/9 17:34
かげ行
まどろむ海月
自由詩
7*
07/2/9 17:11
「愛してる」と書く希薄さ
たにがわR
短歌
1
07/2/9 17:02
79、反旗を翻す 【はんきをひるがえす】
雨宮 之人
自由詩
1*
07/2/9 16:57
『スマイル』
BM
自由詩
4*
07/2/9 16:48
環境問題、社会問題を冷静に考えなければ。
歌乱亭カラス
短歌
1*
07/2/9 15:38
「僕」という種をまいた
ベンジャミン
自由詩
6*
07/2/9 15:24
敵意はもういい
436
自由詩
5*
07/2/9 14:56
幾千夜
明香璃
自由詩
4*
07/2/9 14:49
ミランダ
石瀬琳々
自由詩
19*
07/2/9 14:46
5823
5824
5825
5826
5827
5828
5829
5830
5831
5832
5833
5834
5835
5836
5837
5838
5839
5840
5841
5842
5843
5844
5845
5846
5847
5848
5849
5850
5851
5852
5853
5854
5855
5856
5857
5858
5859
5860
5861
5862
5863
加筆訂正:
ねぇ、聞いていい?
/
まりも
[07/2/9 21:10]
修正しました
79、反旗を翻す 【はんきをひるがえす】
/
雨宮 之人
[07/2/9 16:58]
2007.02.01初出。少し改変。
9.7sec.