/事実、あるいていた。
海岸線と海岸線の隙間に、隠れるようにちいさく。
裸足で踏んだ熱い砂浜はコンクリイトのように固く。
/事実、みつけていた。
半田鏝で容易にべっとりと結び付けられた簡略 ...
(暁のまだ白染めのころ)
徘徊をしていた鶺鴒は何時の間にか言葉を覚えて、
さくら、さくらと挨拶をする
――――あなた、何処にいらっしゃる?
手許に目を向けてもお返事は三角定規の平行線。 ...
ねぇ。
気付いてる?
君 が 必 要 っ て こ と
ねぇ。
気付いてる?
君 の こ と を 大 切 に 想 っ て る こ と。
だから……
独りだ ...
挨拶をすると妊娠してしまう
真っ赤な世界に三味線弾いて鳴いたこねこのおなかしろしろ
やわらかアスファルト
黒いグーグルアースで拡大できないふるさとの景色
夕暮れ 君の料理がうまくなる
(はっかないお味〜)
夕暮れ ...
七色の虹
雨上がり
ふうわり浮いて
ここまでおいで
って言っている
追い掛けるけど
触れなかった
七色の虹
全部合わせると光になるって聞いたから
クレヨンで光を作ろうか
白い画用紙の上 ...
きらきら光る 梢の隙間から
優しい春の色が 通り過ぎてゆく
気まぐれな風が 散らす花びら
ふわりふわりと風に乗り 空へ舞い上がる
たをやかに咲く花も 蕾のままの花も
散っ ...
(チューリップが 咲いたよ)
君は少しずつ
透きとおって消えていった
虹色の血液をめぐらせる
心臓と血管だけは
しばらく其処に残っていたが
やがてそれらも
透きとおって消えてしまった ...
緑色の体をした
体格のいいおとこのこが
通天閣のまんまえで
しんでしまった
からすは
そう、とだけ頷いて
仕事場である住宅街に
早々に飛んでいってしまった
鋭い瞳は
...
一
真夏の昼下がり。
海へと向かう埠頭をめざして
ただ、闇雲に走るのは
未知のウイルスに侵された
一匹の狂犬。
ザー、ザーと耳の奥で
鳴りつづける不気味な雑音。
熱を帯びた鼻 ...
「On your mark」
隠しておいた二枚目の舌も きみに引っこ抜かれちゃったから
だから
寡黙なランナーに なれるよやっと
沿道の声援に もう お調子者の返事はしない できない
整 ...
「せんせいのては やさしいかたちしてるね」
いきなり言われたので
僕は自分の手をじっと見た
どうみても普通の手だ
「どういうところがやさしいの?」
血管がういて筋張っているし ...
「邪魔だから外れてろ」
その凶器がボクを貫く
灰色の感情が血液の変わりに流れ出す
大きなパレットには様々な色の感情が最初沢山あった
新鮮な感じだった
そこへ入るために新し ...
さて物語がまた1つ始まろうとしています
瞬きをしている時間が惜しい
昔々。。。ほら始まった
お決まりのフレーズから僕達を色々な世界へと誘う
朝霧の発生
靄が辺り一面に蔓延 ...
俺の前世は武士だったのかもしれない
いや、そんなに大層なものじゃない
野武士だ
それも山賊や海賊に近い荒くれ者だったんじゃないかな
堕落した生活の一途を辿ればひたすらに他のもの ...
たくさんの夢が過ぎていったカーペットの上
歳月だけが流れ、後に残ったのはゴミだけだった
積み上げた夢は崩れ落ち、私には何も残らなかった
新しいカーペットを敷く
クリーム色の憂鬱が広 ...
ああ めまいが
涼しい顔してその実
目の前を通り過ぎるもの全部に翻弄されている
それでもまだ発狂してないところを見るに
やはり俺は何も考えていないのかもしれないな
俺は俺自身に尋ねる
...
俺は基本的にボロを纏い
本物を見つけてみたかったんだ
本物を見つめていたんだ
薄汚れたにカーディガンに
色落ちしたスウェット着てさ
穴だらけのジーパンを穿くんだ
指差して汚 ...
好きか
わかんない。
なんて
ダメな気持ちですか。
気にはなってます
正直。
わかんないけど
彼氏いるの
いないの
わかんないよ。
いるなら
アピールしてよ
...
良い天気だね
モウヨルダケド
欅の青葉が電灯で黄緑に光ってるよ
モウハルダモノ
このおもちゃ屋でずっと昔に車を買ってもらったんだ
コノシャッターハヒルモアガラナイ
あの中華料理屋はチャーハ ...
(君が生きていた、ことの波紋。
たとえばこういうところに。)
地層を指をさして先生が言った。1万年後に。
日の昇る六時前七階のベランダ僕の六本木になる
幸せな世界の終わりの星間物質の爆発を夢見ながらスキップして手を広げる
ここから落ちればトリプルアクセルできるから
ここは僕の
日の昇る六時前七階の ...
午前四時五十七分
うつくしくひかりに濡れた朝のなか
しっとりと艶やかな群青に紺碧にきんいろのそらのなかを
あなたはおちてきました
たったひとり
東京は潰滅しました
炎を ...
昨日、僕は琵琶湖疎水に行って、蛍を見た。
4匹か5匹、川の上を飛んでいた。僕は、
一人で歩いた。幻想的に、どことなく淋しく、彼らは彷徨った。
彼らも寂しいのだろうと思った。僕は時々、川のせせらぎ ...
うねっても
まっすぐ
ひねくれても
まっすぐ
うっすらでも
まっすぐ
とぎれても
まっすぐ
まじわっても
へいこうでも
からまっても
それは、まっすぐ
生まれてきたいと、彼女が望んだ。
まだ空一面が青色だった世界。
それはまるで、月の重力のようにやわらかで、けれど珪石のように尖って痛い、目に見
えるものすべてが水底みたいにたぷんと揺れる画 ...
仕事から帰り
洗面台でうがいをする
ぶく ぶく ぺぇ
ぶく ぶく ぺぇ
まっしろな洗面台の
お湯と水のつまみは
少し飛び出た両目で
真中のましろい底に
丸い口を空けたま ...
% の記号を書いて
○ で囲ったら
少し首を傾げた
{ルビ埴輪=はにわ}の顔になった
もう何も語ることのない
骨壷に納まった君の前に
坐って両手を合わせた翌日
通勤電車に腰かけた
僕の傍らのリュックには
三年前に君がくれた
紐で結んだ紙を束ねた
自作の詩集 ...
あ、ひねくれてきた。
ううん、ただそう思ったの。
きっと大人になるってこんな感じ。
はは、そんなわけない。
大人は記号。ひねくれものの。
純粋さが ...
日付順文書リスト
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aidani...
自由詩
2
08/4/5 15:52
はる
〃
自由詩
0
08/4/5 14:59
大切な方々へ
蛹梛 雫
自由詩
0
08/4/5 14:34
無題
しみまん
川柳
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08/4/5 14:02
ともちゃんのファンタジー
ともちゃん9...
自由詩
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08/4/5 13:50
虹
舞狐
携帯写真+...
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08/4/5 13:26
風花の詩
choco3...
自由詩
1
08/4/5 12:15
春の窓辺で
塔野夏子
自由詩
7*
08/4/5 11:21
リクルートスーツ
ゆるこ
自由詩
3
08/4/5 8:57
はじまりの四月、成就された八月。 ☆
atsuch...
自由詩
9*
08/4/5 7:44
スターターピストル
餅月兎
自由詩
4
08/4/5 7:13
「やさしいかたち」
ベンジャミン
自由詩
27*
08/4/5 6:03
灰色の感情
テルテル坊主
自由詩
0
08/4/5 5:39
紙芝居とその後
〃
自由詩
0
08/4/5 5:27
前世は野武士?
〃
自由詩
1
08/4/5 5:16
カーペットの上で
白昼夢
自由詩
1*
08/4/5 4:16
意識の放浪
udegeu...
自由詩
1*
08/4/5 3:56
ボロボロ
maynar...
自由詩
2
08/4/5 1:57
わかんない
xたろおx
自由詩
1
08/4/5 1:32
散歩という対話
木屋 亞万
散文(批評...
0*
08/4/5 1:29
_
渡邉建志
自由詩
2
08/4/5 1:21
〃
〃
自由詩
3*
08/4/5 1:08
あなたがおちてくる
因子
自由詩
4*
08/4/5 0:47
_
渡邉建志
自由詩
2
08/4/5 0:42
とても、ながい
ここ
自由詩
6
08/4/5 0:29
表題「絵描きはどこかへ行った」
はゆおりいと
自由詩
0
08/4/4 23:57
洗面台の顔
服部 剛
自由詩
6*
08/4/4 23:45
埴輪の顔
〃
自由詩
3*
08/4/4 23:27
傍らの友
〃
自由詩
1*
08/4/4 23:24
脂質、あるいは、ある分野における、資質。
那人
自由詩
0*
08/4/4 23:17
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4998
加筆訂正:
スターターピストル
/
餅月兎
[08/4/5 9:33]
加筆しました。
6.3sec.