煙突の、
屋上へと続く螺旋階段。
登りきったおまえは
吹き出された
シャボンの中に飛び込む
弾けちった光の粒が降り注いで
町中、
石鹸の匂いがする
屹立した断崖に守られた
小さな浜である
波は平たく伸びて
漂着したものたちの空ろを
静かに洗う
持参した
小瓶のコルクをひねると
砂つぶのような詩がこぼれて
波にさらわれてゆく ...
いたいけな経験値が
ちくちくと目玉を刺す夕暮れ
(そっちにいってはいけないよ)
(あっちにいってもいけないよ)
泣くことも忘れて
瞬きばかりをして今を耐える
手を引かれ ...
ぞうきんがけでもありません
クッキーなんてやきません
ただ、たいくつなにちようび
いのるように
ハーモニカをみがくんです
...
一日の終わりに
また今日もまた
ぼくを
導いて下さい
ぼくはあなたに愛される為に
今日を告白します
open arms
空が明るく
透き通るような青です
これは
...
小花の、シナモンとマーブリングしている
庭先で教科書を開くキミの紅茶
ユルユルした{ルビ蜉蝣=かげろう}になる朝
キライなともだちのプリクラ
姉妹の関係に似ている 笑顔
笑顔笑顔笑顔 ...
あなたをここへ連れて来たら
音の消えたような顔をして
この景色を見るのでしょう
冷たい色の澄んだ眼で
じっと見つめているのでしょう
そのうちに私は
あなたの瞳とこの場所が
どちらがど ...
吊り皮を枕にした朝
素肌の味を思い描き
定時を目指す
学食を想い
立ち止まってはみたが
正門のサイズが合わない
すれ違った後輩が
陽ざしに目を細め
素肌をにじませようと
侵入 ...
あなたの瞳の中に揺れている青い花
いつか見た海を思い出していたの
遠くでかすかに聞こえる潮騒
繰り返す想いはさざなみのように
私の中に満ちあふれるけれど
あなたの海になりたい
こん ...
透明カプセルが僕を飲み込んだその日
僕の存在感は消えたらしい
それからというもの
仕事は勝手に机に来るものをこなし
誰かと話す事も無く
終業時間にタイムカードを押す
家には猫がいるが
僕 ...
遠い 遠い また遠い空の下
あなたは息をする
生きている仕草をして
選ばれた愛や憎しみの態(なり)を
胸の内に閉じ込めて
息をする
そう、生きている
それが優しさか厳しさなのかはいざ ...
私の指が透けて通るほど
大気は爽やかに留める
木々と眼球の間
透ける空気に樹木は裸になり
沈黙の呼吸を続けて 地球は浄化され
透明な気体が絞り出されて 私は深呼吸する
透き抜け ...
名も知らない鳥が空を切り裂いて飛んでいく
(あ、鳥だ)
隣に立っている人が言う
声の無い声
(本当だ、でもあの鳥が何と言うのか私は知らない)
想像空間上の問答
そうだったらロマンチ ...
銃を
彼女は手に取った
筆を
彼は手に取った
人差し指と筆先
どちらもが
せわしく動いて
どちらもが
同じことを叫んで
語りは美麗
語るは無粋
道行く中
片方の目にかかった伸びた前髪の
その隙間から
思いっきり白けたムードで視線を飛ばす
誰に対してでも
何に対してでもないんだよ
ほんのちょっと
笑顔でいるのが ...
年が明けたばかりのその冬は 珍しく実家で過していた。
1/4の夜に東京に戻るはずだったのに
私は母さんに嘘ばっかついて
1/4の早朝にあの人のもとに走った。
...
シャッターを切るよう
指で切り抜く仕草
ゆっくりと人差し指で
黄金比率を探してみる
無数の頂点を結んでいくと
地球の作り方がわかる
とどめられないものだから
測ろうとするけど ...
夜の街道は
甘い匂いに充ちていた
火を付けるまえの
煙草の葉のような
甘い匂いに充ちていた
ぬくもり
ふれあい
ひこうせん
夜の街道は
甘 ...
ママの胯座から這い出りゃ、俺ってば幽霊でさ
くせぇ羊水振り払えば、生き返ると思ったが幽霊でさ
あんのアホババ、怒鳴り散らしてみても幽霊でさ
俺は生まれながら死んでたんだよ
気づき ...
どうしてそんな風に 浮かんでいられるの
この 真っ暗な世界に
怖くはないかい
怖いよ
怖いよね
いつか 落ちてしまいそうで
浮力を なくしてしまいそうで
怖い ...
机の上に取り残された食器が
うらめしそうな目でこっちを見ている
脂っぽい食べ物でも入ってたんだろう
白く黄ばんだ何かがこびりついて
誰かの吸殻が取り残されている
あのロゴはあのストライプは
...
俺はここにいる、
俺に観せろ
お前の一部を
俺に聴かせろ
お前の一部を
おれ達は大きな傷口の中にいるんだ
痛みと共に目覚め冷たい暗闇の中 消えていく
血が必要だ 抗うために
皮 ...
悲しい
とか
淋しい
とか
混ざっちゃって
分からない
苦しい
とか
切ない
とか
そんな位置じゃ
ないよ
今
すぐ
生んで
捨てて
今すぐ
言葉を
生 ...
五月が
裏口から入ってきて
玄関から出ていくところだったので
私は少し呼び止めて
今こうして二人でお茶を飲み
別れを惜しんでいます
何もはなさずに
はなすことなどもうなくなったから ...
ぼくらだけに降りかかってきた
ぼくらの出来事は
だれにもその正体が分らず
だれも振り払うこともせず
いまはただ
キリンのように
背伸びした首だけが
ぼくらの味方となった
昨日起きて、天井がくるくる回りながら、おりてくるのを見て、
これは、カラスの羽根が抜け落ちて、生え際を中心に旋回しているのと同じなのだなぁ、と思った
私と天井の間には、無数の距離が、単位が、空 ...
080519
癒着した粘着液を
B29から落とし
不発弾に垂らし
静かに土を被せ
そのままにしておいた
不安が的中した
...
異国の時計塔を真似たチャイムが
終わっていない今日を告げ
青白い街路灯や
オレンジに仄めく窓の
表面をなぞる高音は
濃紺の夜に飲み込まれ
いつしか遠い列車の轍の軋みや
姿の無い鳥の声と同 ...
雲のさけめへ
わたしの鳥が飛ぶ
バス停のベンチで
その人は彫像のようだ
まちつづける不安が
長い水路をながれてゆく
ふいに顔をあげて
蘇生する花
生きるために生まれ ...
僕は善人だった
根っからのとは言えないけれど
僕は善人だったんだ
でもいつの間にか
悪人になっていた
僕は善人だったんだ!
信じておくれよ!
僕は善人だった!
でも気が付いたと ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
シャボン
プテラノドン
自由詩
2
08/5/21 18:38
波葬
佐野権太
自由詩
12*
08/5/21 18:16
鼓動する信号
RT
自由詩
2
08/5/21 18:12
スナフキンのしごと
末上シン
自由詩
5
08/5/21 15:43
素敵な朝
REMING...
自由詩
2*
08/5/21 13:24
MY SWEET HOME
西日 茜
自由詩
11*
08/5/21 13:23
五月
小禽
自由詩
2
08/5/21 13:15
三本脚
佐々木妖精
自由詩
10*
08/5/21 13:06
コーンフラワーの海へ
未有花
自由詩
9*
08/5/21 12:43
明日の事
プル式
自由詩
0*
08/5/21 11:36
ミニひまわり
おるふぇ
自由詩
1
08/5/21 10:24
五月の風
アハウ
自由詩
5
08/5/21 9:46
無題22(敬具)
ねろ
自由詩
1
08/5/21 9:40
つぶやき
FUBAR
自由詩
5*
08/5/21 5:15
そもそも
高杉芹香
自由詩
1
08/5/21 2:54
夢
〃
散文(批評...
0
08/5/21 2:23
ぼくのつくりかた
たりぽん(大...
自由詩
7
08/5/21 1:02
ぬくもり/ふれあい/ひこうせん
吉岡ペペロ
自由詩
7
08/5/21 0:56
継いで接いで輪
影山影司
自由詩
1
08/5/21 0:38
月と地球のダンス
青の詩人
自由詩
0
08/5/21 0:37
創書日和「器」
虹村 凌
自由詩
2*
08/5/21 0:05
Flickerei Geist
V
自由詩
1
08/5/20 23:57
今すぐ生んで捨ててしまいたい。
そらの とこ
自由詩
3*
08/5/20 23:45
五月
小川 葉
自由詩
6
08/5/20 23:22
背伸びした首
草野大悟
自由詩
2
08/5/20 23:18
昨日
うてた
自由詩
1
08/5/20 23:16
鼓動する信号
あおば
自由詩
7*
08/5/20 22:20
夜の声が
銀猫
自由詩
10*
08/5/20 22:07
そして
Etuji
自由詩
1
08/5/20 21:32
paint it black and white
ピート
自由詩
0
08/5/20 21:22
4951
4952
4953
4954
4955
4956
4957
4958
4959
4960
4961
4962
4963
4964
4965
4966
4967
4968
4969
4970
4971
4972
4973
4974
4975
4976
4977
4978
4979
4980
4981
4982
4983
4984
4985
4986
4987
4988
4989
4990
4991
加筆訂正:
テーブルクロスの上で
/
西日 茜
[08/5/21 12:30]
排水溝→排水口を適用
ころりん
/
ki
[08/5/20 23:32]
全体的に変えた
7.03sec.