あるとき私は、一輪のスミレだった
ひび割れたコンクリートの僅かな隙間に根を張り
強い紫色の花をリンと輝かせた
けれど陽の当たらない場所に生まれた私は
誰にも見つけられることなく
静かに枯れて ...
父さんと母さんが
結婚しようと思うまで
君はどこにいたの
その時君は
父さんと母さんの愛について
知っていたの
かつて僕も君の母さんも
君だって
つい最近までそこにいた
...
彼女との交歓のさなかに
私は蕾を発見した
中指ほどの大きさをして
しっとりと重い
唇で触れた瞬間
あの無音の炸裂音と共に
弾け開いたそれは
彼女の脚の間で
実に15センチはあろう
一 ...
空から新聞を配達した
鳥が
雲の匂いをさせて
日付変更線をまちがえて
落ちてくる
少しずつ速度を上げて
時はわるびれた様子もなく
記事が
ところどころ切り取られていて
それ以 ...
ひきさかるかやのやに
ほせとうすぐりよまい
ちきにゆるとさめすえ
ねのもうえになきとうすえ
むつくひにかしおとけおせ
ひくこえぎのわつづり
しにやりにせわたせり
紋紋が 慎ましやかに 湯を浴びる
とびちるこぼれるあふれる
亀裂は断続する黒点
から
ただれて
淡々と
丸いメロディ
一、二、四
円周率の汀に咲けなかった蘭の
つぼみ
ひらくたおやかな
ゆびへ
黄色い
なみだぼ ...
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ
ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ...
貴方には大きく翔たく
翼がある
貴方にはやらなければ
ならない使命がある。
生きているからには
役目をはたす。
生きているからには
苦を共にする
くつろぎの時
力が抜け
頭 ...
交番に 唾を吐きたる 中学生よ
老齢者 一時過ぎれば 減るんだよ
友の家 取り込み中で 素っ裸
{画像=080524153641.jpg}
人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重 ...
同じ目を持ちたかった
君と同じ世界を見ていたかった
叶わないなら捨てるなんてのは間違いだと
ちゃんと知ってるよ
ときどき僕は
「やさしさってどこにあると思う?」って
生徒に聞いてみたりする
僕はにぎりしめた手を胸にあてて
コンコンとノックするようにたたく
生徒は了解したように
「胸のおくにあ ...
初恋の人は 今も地元にいる。
小5から高1まで彼のことを想っていた。
28才のときに再会して 結婚しようって言われた。
けど。
あたしは東京での仕事と生活を選んだ。
...
発生源は机の上の携帯電話
送信ボックスには謎の名前
ご丁寧にハートマークまで添えてくれちゃって
言い逃れようとする方が無理がある
902号室は荒れ模様
リビングに台風が吹き荒れる
...
かつて訪れた道は高架橋下、新国道へ続く。
記憶は、花を求めない。耕された田畑も求めなかった。
土地が深い眠りについていた二月の終わりだった。
乾いていた用水路には、水が流されている。
断片 ...
電話越しに彼女は言った
「私はアナタに支えられている」
ありがとう
嬉しいよ
でもね
僕は君が思っているほど強くないし
優しくもないんだ
打ちのめされて
倒れてしまうこ ...
明るい空から降る雨を
見ていると
青桐のみどりは
いっそう映える
あまりに明るいので
消えてしまいそうな花の色
五月の柔らかな光の中で
現れては消える面影
あまりに明るいので
まなざ ...
今宵もまた
月が美しく下界を照らしている
その穏やかな光は、
万人に微笑む
その月が欠けし時
人は、夜に恐怖を覚える
また、月の満ちし時は、
人の夜への恐怖は ...
考えてもせんないことを、雨の日の朝、布団のなかでただひたすら、考える。
結局わたしがあのひとに惹かれていて、
ただそれだけなんです。
それ以上でも以下でもない。残念ながら。
...
桃色の四角い顔で
素朴にほほえむ
ぱすも君
無数のバスや電車にのりうつり
街から街へ今日も走る
今日は職場の老人ホームで
婆さま達に囲まれて
歌って踊ってすごした ...
しゃりしゃり 音をたてて
ぼくらの素足は歩いてゆくから
つま先で輪を描いた。
どこからか流れ着いた
すかすかの
流木の端っこ「のぞいてごらん?」って
言うから 見てみたら
...
眠たくなったからが先か
眠ってしまうからが先か
どちらにしろ 人は眠りにつく
人が言葉に出会った
生み出したか
生まれたかの違いで
人間は使い始めていた
息をする ...
今夜、あいつの幸せを願う。
流れる涙は勘違いの味。
俺の想いなんか勘違いでしかないから。
あいつは幸せになるんだ。
なんで悲しいんだ。
それすら勘違いだ。
全部勘違いだ。
勘違いだ。
俄かに浮かぶ朧月を掴もうと三歩前に出る。連なる街灯の明かりの明かりを反射する路側帯と横断歩道。肩に降り積もる湿度と温さを含んだ外気。霧の様に光の中をうごめく蜻蛉の群れ。
小さな虫の声と、靴音と、風が ...
夢をみた
影のない夢
脈絡もなく
断片ばかり
夢の最後は
あさっての新聞を手にして
冷や汗をかいている自分
不安な焦燥に身を焦がして
紙面に目をやると ...
空―。
丸みを帯びて広がる この澄んだ青が
とてつもなく大きなひとつの目だとしたなら
その目はどれほど大きな世界を見ているのだろう
その目をもってすれば
果てしなく広がり ...
080524
スーパーハイビジョン映像を眺めていたら
後ろの人が溜息をつく
地デジ対応のテレビを
薄型液晶を買ったばかりなのに
もう次は ...
ほっとして、心地いい
でも、いつものばかりだと退屈しちゃうから
たまには思い切って、新しいいつものを探す冒険に出よう
好奇心と不安が入りまじって
すこし落ち着かない気分だけど
そんなこと言っ ...
僕は僕のままでいたかったから何もしなかったのにいつの間にか僕は僕でいられなくなってしまった
それはとてもとても怖いことのように思えるけれど、お母さんから言わせてみれば当たり前のことのようで、その ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
私
結城 森士
自由詩
1
08/5/24 22:05
宇宙人
小川 葉
自由詩
0
08/5/24 21:46
“Arabesque”
鏡文字
自由詩
1
08/5/24 21:42
あさっての新聞
小川 葉
自由詩
3*
08/5/24 21:41
おうぎのまい
砂木
自由詩
2*
08/5/24 21:10
場末の公衆浴場の昼下がり
六九郎
川柳
0*
08/5/24 20:35
ささら
鈴木
自由詩
3
08/5/24 19:22
あのポスト ( 2008 )
たりぽん(大...
自由詩
18*
08/5/24 18:31
苦しみが和らぎますように
ペポパンプ
自由詩
11*
08/5/24 17:47
晴れた梅雨の日に
〃
川柳
4*
08/5/24 17:45
足首の絞殺(考察)
beebee
自由詩
10*
08/5/24 15:35
アイズ
瑠音
携帯写真+...
0
08/5/24 15:23
「やさしさのあるところ」
ベンジャミン
自由詩
8*
08/5/24 15:09
雨の記憶
高杉芹香
散文(批評...
11*
08/5/24 14:15
台風
1486 1...
自由詩
1*
08/5/24 14:05
三井、高架橋、下
ブライアン
自由詩
1*
08/5/24 13:44
ストライプ
ピート
自由詩
1
08/5/24 12:15
五月の色
フクスケ
自由詩
1
08/5/24 9:24
月光
M-flo
自由詩
0
08/5/24 8:40
考える
はるこ
散文(批評...
0
08/5/24 7:42
ぱすも君
服部 剛
自由詩
2*
08/5/24 7:15
らくがき
ひより
自由詩
11*
08/5/24 7:00
パーフェクトワールド
doon
自由詩
1
08/5/24 5:29
勘違い
戒途
自由詩
0
08/5/24 3:30
三歩
龍二
自由詩
2
08/5/24 2:11
あさっての新聞
ジム・プリマ...
自由詩
7*
08/5/24 1:59
虹彩
青の詩人
自由詩
1*
08/5/24 1:44
あさっての新聞
あおば
自由詩
0+*
08/5/24 1:05
いろいろな、いつもの
ここ
自由詩
4
08/5/24 0:47
今でもそれに違いはない
がん
自由詩
2
08/5/24 0:45
4947
4948
4949
4950
4951
4952
4953
4954
4955
4956
4957
4958
4959
4960
4961
4962
4963
4964
4965
4966
4967
4968
4969
4970
4971
4972
4973
4974
4975
4976
4977
4978
4979
4980
4981
4982
4983
4984
4985
4986
4987
加筆訂正:
ぱすも君
/
服部 剛
[08/5/24 7:17]
書き直して再投稿。
5.74sec.