ひとつの比喩もない
なにも隠されてはいない
夜明けの街の風景を
まだ群青が滴る道の上を
だが、人は読み解こうとする
昨夜だれかの見た夢が
白線のうえで細分化されていく
三丁目の曲がり角で ...
人殺しした後に謝ったって
死んだ人は帰ってこないんだよ
死刑にならない殺人者が
偽りの反省でのうのうと生きてたら
死んだ人とその身内がかわいそうだ
その場さえ良ければいい ...
君にぶつかっていく 胸の底からすべてを吐き出して
君にぶつかっていく 体の細胞ひとつ残らず
君にぶつかっていく ありとあらゆる、感じるものすべてで
ごろんと見上げる 中途半端な夜空の下
ご ...
私の住んでいる部屋の窓にはガラスがなく
ところどころ破れたカーテンと蜘蛛の巣が同居している
それらをすり抜けて虫が来る
上半身裸で寝ている私を食いに来る
寝返りで死んでしまう間抜けな奴もい ...
見せつけるんぢゃぁねいやい!
魚の分際で
でれでれ
でれでれ
いちゃつきやがって!
こっち見てんぢゃぁねいやい!
ほれほれ
かわいくてたまらんだろう
生まれて間もない
おたくの
...
浴槽で飼っている人魚が
歌うように名を呼んでいる
それを無視する
愛した女
が好きだったガム
と死んだ猫
が好きだった煙草
を無造作
に或い
は的確
に並べて
ウヰスキー ...
女の人がつけている赤いレーシーな下着が、
愛だと俺は思うんやけど。結局はそういうもんなんやろ。
黒のハイソックス、黒の学校指定プリーツスカート夏仕様。
白 ...
{引用=
僕の寂しさがつれてくるのは一体誰なんだろう
いくつもの星がまたたいて
名前も知らない夜がひろがってゆく
なにかに、つながっている糸を引いた
君を探しながら、
...
ふとホテルの窓を開けて
景色を眺めてみたくなった
泊まり慣れたビジネスホテル
四缶目の酒を呷りつつ
少し薄くなった頭髪を気にする
まだ大丈夫だとは思うけど
目的も夢も自分自身でさえ ...
お医者に、
おめでたです と言われ
はあ。と答える私。
父親は誰だろう。パパかな。
そうのんびりと考えを巡らしていると、はい、とお医者から胎児を手渡された。
胎児には臍の緒と胎盤がついてい ...
パープルな夜空で歌う
暴れる本能
想いは隠せない短いスタッカート
押さえる理性
リズムはメランコリック
届けや 届け
情熱に焼けた空で鳴く
三歩手前の恋人気取り
剥がさ ...
ウィスキーグラスを片手に
ソファーに横たえ
クーラーの下
1日が終わった。
金魚がポニョポニョ
餌をやる
もう一人じゃない
気持ちが楽になる。
胸を痛め人と去る
喜んで人と会 ...
白と黒の世界を
深く追ってみる。
触れなければ
反応などしてくれない、
素直な音色を
感覚的に愛してしまったから。
幼い頃に逃げ出した、
あれはまだ
その全てを見渡せず
...
ノイズ。
え、何?と聞く
静かな夜中
聞き取れない
皆同じ?
ノンノンマダム
そうじゃない
ラジオみたいにチューニングがあって
ノイズが
チリ、キュゥンが
ずれる
意識と ...
君、想う 気持ちは時に 烈しくて
夕立の中 走るカミナリ
あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる
夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひき ...
魚のために
椅子をつくる
いつか
座れる日のために
背もたれのあたりを通過する
ふと、足りないものと
足りすぎているものとが
少しずつある
雨に濡れた生家が
生乾きの ...
金魚がプカリ
逆さに浮いていましたので
もうだめだと思って
そっと掬って森の木の下
深く深く埋めてあげましたら
むくむくむと水が湧いて
あっという間に水の中
海のようで沈んでいるようで
...
「好き」という気持ちはまだ変わりません。
でも、この気持ちは胸の奥にそっと隠しておくことにします。
あなたを想って流し続けた何リットルもの涙をあなたは知りません。
あなたを想 ...
電気冷蔵庫が普及し始めた頃
僕たちの生活はひもじさと同居していた
だから 冷蔵庫の中には
いつ見ても細長いノンスメル(脱臭剤)の箱と
小鉢に入った沢庵だけが入っていた
おっと忘れてはいけない ...
翡翠のみずうみに、溺れてしまいたい。
声が涸れるほど乱暴に、優しい歌だけを歌った。
書簡を往復しながら、
何故暁光は目にしみるのかと問う。
つぶやきには誰にも答えてほしくなかった。
...
喉の奥に良からぬ話題が引っ掛かっている
だから、一昨日くらいから喉が痛い
唾を飲み込もうとしてもうまくいかない
段々と不満が頭の中で熱を持ち始めている
もうすぐ風邪でもひくのだろうか
今、と ...
ゆっさ ゆっさと
生の大気が揺すられている
気体の伸びきった胸が大きなあくびをして
寝息を聞いているのは
空はシエスタ
風は動く
胸が開く
雲の足跡を追いながら
南中の太陽 ...
指のはざまの双つの水
そら抄い空すくい
小さな渦に満ちる水
音がほつれ ほどけゆく
こぼれ たどり
道になる
毛羽だつ古い衣の袖を
水や鏡にそよがせて ...
目を開けたときには
もう夢の中
あなたの考えていることはすべてわかる
あなたはわたしと離れられない
でしょ
「仕方ないね」
ちょっと笑ってみせてよ
「これでいいんでしょ」
そうね
...
それは
見覚えのある目
はっきりとは覚えておらず
覚えておけるはずもなく
覚えておいては
いけない
気もする
或いはそれは
鳴りやまない声
欲しがるように
さげ ...
中々に追いつけない澄まし顔
両手に掴み損ねたすみれ色
最後の言葉は言葉にならず
明日に代わる
またねとかバイバイ
とか
そんな言葉を残して
呼吸を止められるのは3分
そこから先は弛 ...
絵を描くとき
どんな材料で
どんな描き方で
何の絵を描きますか?
色鉛筆で日溜まりの絵
水彩絵の具で雨模様
クレヨンで公園で遊ぶ子供たち
油絵の具で白い壁とテーブルとひま ...
時計を買おうということで
愛人とふたり
時計店めぐりをしている
ロレックスはアニキに貰うことに
なっているからやめた
バーバリーは俺の手首を巻き取る
サイズがないか ...
くやし
くるおし
わがこいは
いつでも
はたんの
みちたどり
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
定点観測
Tsu-Yo
自由詩
4
08/7/15 23:26
死んじまえ、馬鹿ども
灰色の夢の中
散文(批評...
0
08/7/15 23:25
君にぶつかっていく
もこもこわた...
自由詩
2*
08/7/15 23:13
ゆれる
楢山孝介
自由詩
2*
08/7/15 22:59
雷魚
北村 守通
自由詩
4
08/7/15 22:58
ヰ
N
自由詩
3*
08/7/15 22:45
赤い下着
榊 慧
自由詩
7
08/7/15 22:35
糸
ゆうと
自由詩
2*
08/7/15 22:24
向日葵
松本 卓也
自由詩
5
08/7/15 22:13
踊れ胎児
因子
自由詩
6*
08/7/15 21:29
越えるよピケライン
ユウタ
自由詩
1*
08/7/15 21:14
金魚鉢
ペポパンプ
自由詩
6*
08/7/15 21:12
半音違い
Izm
自由詩
2
08/7/15 21:10
ノイズ
プル式
自由詩
4*
08/7/15 20:45
想い
ユメサキハル
短歌
2*
08/7/15 19:45
ゆれる
モリマサ公
自由詩
31*
08/7/15 19:40
〃
たもつ
自由詩
10
08/7/15 18:48
うみ=あお=そら
そらの とこ
自由詩
8*
08/7/15 18:27
好きでした
cass
自由詩
4*
08/7/15 17:39
電気冷蔵庫 (昭和の時代−戦後)
青い風
自由詩
4*
08/7/15 15:51
樹海帰還
水島芳野
自由詩
6*
08/7/15 15:14
大人の風邪
小原あき
自由詩
19*
08/7/15 15:09
風神 雷神
アハウ
自由詩
4
08/7/15 14:47
逡巡
木立 悟
自由詩
5+
08/7/15 14:42
道具みたいなものだけど
チアーヌ
自由詩
3
08/7/15 14:34
底なし沼
千波 一也
自由詩
5*
08/7/15 12:02
月の太陽とざわめくワルツ
プル式
自由詩
3*
08/7/15 10:46
練習風景画
瀬冬翼流
自由詩
3
08/7/15 8:00
時計を買う
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/7/15 7:42
破恋
yoyo
自由詩
1
08/7/15 6:29
4874
4875
4876
4877
4878
4879
4880
4881
4882
4883
4884
4885
4886
4887
4888
4889
4890
4891
4892
4893
4894
4895
4896
4897
4898
4899
4900
4901
4902
4903
4904
4905
4906
4907
4908
4909
4910
4911
4912
4913
4914
7.49sec.