歌詞をわすれた歌手が
案山子になって
仮死してる
観客は稲穂になって
空をからすが飛んでいる
沈む夕日に
染まれずに浮かぶ
くろい雲がひとつある
産声をあげて
案 ...
人は皆薄情で冷酷だと思ったあの雨の日
人は決して神にはなれないけれど
悪魔には簡単になれると知った それが始まりだった
心の窓は何時だって閉じたまま
窓の外はあまりに寒くて それを開けて生 ...
妹島が住んでいる家の庭には、大きな無花果の木が在った。
その木には無数の実がなっていたが、家主はそれを採りはしない。
まずいのだ。あれは。
ちっとも甘くなく、食感もどこかざらついて、その ...
梅雨を横切る
あをいそら
濡れた地面を蒼く染め
少女が被った麦藁帽子
雨をなみなみ閉じ込めた
水玉模様リボンを掛けて
口ずさむのは夏の風
海面アスファルト
踊る靴音五月 ...
アイラブユー アイラブュー アイラビュー
もう歌うのは止して
きみがあの子を好きだってこと 分かったからさあ
アイニードゥユー アイニドゥュー アイニーヂュー
もう歌うのは止して
そんな ...
夏がわたしを冒していく
(おかあさんのつくったごはんには)
(毒がはいっている)
(でもわたしはおかあさんがすきなので)
(死ぬとわかってたべている)
そう思い続けて ...
高原を渡り始めた
透明な夏の風が
秘密の小道を過ぎてゆく
爽やかな空気と小川は流れて
僕たちの秘められた池へ続く
清楚な美しさ
清々しい山々
空気に宿された力
水の記憶 ...
Sは、たった0.1グラムの薬を飲んだ。
ソクラテスが口に入れた薬って甘いんだろうね、って言葉を思い出した、
シラフじゃなかったからという理由で、冗談と片付けた、
しかし、Sはたった0.1グラムの ...
図書館で資格の本の頁を閉じ
色彩を失った日々を嘆いた
長い手紙を書き終え
疲れた腕をしろい机にのせる
(机の下に潜むかみさま)が
ぼくの重さを支えていた
ふいに後ろを向 ...
あいつが私を殺そうと追いかけてくるので
私はウサギを捕まえようと追いかけます
私はウサギが逃れようとするほどに
必死にウサギを追いかけるのですが
あいつが私を殺そうとするほどには
...
蝉の抜け殻を
村で一番集めていた村長が死んだ
彼の亡骸は
蝉の抜け殻に埋められるようにして
荼毘に付された
それがみんな燃え終わる前に
新しい村長がやって来た
新しい村長は口ひげを生 ...
混沌を抽出したような
音楽に溺れていると
時おり
冴えた月光だけが支配する
澄みわたった湖畔の風景だけが
浮かび上がるんだ
ノイズとスクラッチと
サンプリングと器楽音
音の ...
見慣れた景色
窓の外
あの家の屋根から
少しだけ頭を出していた木も
過ぎ行く歳月を知らせるかのように
大きくなった
風のある日は
大きくうねり
晴れた日は
緑を激しく ...
仄暗い空を眺めながら焼酎を一口
煙草の紫煙が空を流れていく
鳥の囀る唄が聞こえ もう朝になるのかと
恐る恐る朝陽が空の色を変えて
変わらないものなんてないのだろうかと
独りもの思いに ...
肉のベン・ハー途中からだもん
もう頭もふやけてボリューム満点の水増し感
1つ冷凍しとこうか絆創膏が必要になった時
それを思い出せるようにペットの如雨露も一緒だよ
おえ、おえ、始まりそうなんだマ ...
僕は夜の海に船出する
たった一人で
目的地はあるものの
たどり着けるかどうか
わからない
それでも
船を漕ぐ
今までの人生に
いったん
サヨナラを告げて来た
僕 ...
あなたを守る星座に導かれるように
あなたは私を漕ぎ続けました
晴れの日も
嵐の日も
時には
涙をこぼしながら
漕ぎ続けました
朝日の照らす中
見える人影
こちらに
...
あなたは私を
漕ぎ出しました
心と同じ
真っ白な船です
会いたくてたまらない人に
会うために
どうしても伝えたい気持ちを
伝えるために
荒波の中で
あなたは思います
...
気象予報士の彼女は
雨女です
それでもお天気は
晴れの日は晴れなのです
全国的にお洗濯日和ですなどとコメントしますが
ほんとに晴れてていいのかしら、と
彼女はひとりで曇ります
休日はアサ ...
荷造りの終わった窓際
目に留まる
私に泣いた朝鳥が飛ぶ
枕木の間に蒔かれた砕石
それぞれの名前は知らない
久しぶりに訪れた東京のそれ
が、今日の、そしていつもの。
「思い出せない」ということを「忘れてしまう」と言うらしい
だから「知らないまま ...
話せば話すほど
遠のく 砂丘を登るように
あの日の、あなたの言葉が刺さった
「やめだ」
私を独りにして去っていった
一緒に 連いて行きたかった
それがどんなに苦痛でも
やがて時は経ち
棘は抜けた
でも、塞がらない
今も癒えない ...
1ミリ2ミリを計るではないが
確かに
傾いていく肩だ
さっき歩いた道はもう充分だし
もう通んなくてイインだヨイインだヨ
リズミカルに弾いてみせて
わたしを追い抜 ...
君の名は
眠りの国への
合言葉
4回つぶやく
扉が開く
窓の向こうの暗がりを
めまぐるしく流れてゆく
幽かな光の群れ
一日の終わりと
そして あたらしく
始まるための
束の間のひととき
仕事用のデータを
サーバに投げ ...
どんなに美しくても
自殺は自殺
どんなに理由があっても
他殺は他殺
死んだらおしまい
ただしいことが淫らにあふれる
バケモノの住むきょういくの場
がっこうはしゃかいの縮図
誰もが自分のことしか考えない
我が身を守る我が儘のせいで
ダレモガ悪事に加担する
セイロンが押し寄せる ...
伊栖郡の話なら法月君に聞いた。◆ナニ伊栖郡は太平洋沿岸に位置する極当たり前の田舎であつて、とりたてて特徴が有る訳でない。只伊栖之湖という稍々大きめの塩水湖が一つあり、湖の周りには柞が沢山茂つてゐる。柞 ...
きっつい臭いが
充満し
きっつい言葉が
行き来する
きっつい暑さ
風通し悪し
きっつい誘いに
ふらふら揺れる
きっつい道端
きっつい人ごみ
きっつい駐車事情
きっつい思い出
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
たえがたくうたわれたうた
小川 葉
自由詩
3*
08/6/15 22:03
人は結局悪魔になる運命
鋼鉄漢
自由詩
0
08/6/15 22:00
無花果の花
亜樹
散文(批評...
1
08/6/15 21:57
嗤う梅雨
朝原 凪人
自由詩
6*
08/6/15 20:56
あい
そらの とこ
自由詩
4*
08/6/15 18:04
夏が
因子
自由詩
4*
08/6/15 17:58
純粋抒情
アハウ
自由詩
0
08/6/15 16:07
P-51
つぐこ
自由詩
3
08/6/15 15:35
宛名の無い手紙
服部 剛
自由詩
4
08/6/15 15:01
美しき醜悪
蜜 花
自由詩
1
08/6/15 14:50
村長
吉田ぐんじょ...
自由詩
12
08/6/15 14:21
湖畔
kauzak
自由詩
8*
08/6/15 11:44
変化
舞狐
自由詩
11*
08/6/15 11:09
空。
月夜乃詩音
自由詩
1
08/6/15 10:49
ナショナル枯れ乞食
キリギリ
自由詩
1
08/6/15 9:49
@船 Ⅲ
貴水 水海
自由詩
2
08/6/15 9:25
@船 Ⅱ
〃
自由詩
0
08/6/15 9:24
@船 Ⅰ
〃
自由詩
2
08/6/15 9:21
雨女
yo-yo
自由詩
4*
08/6/15 5:44
決意
桜瀬ろろ
短歌
4*
08/6/15 1:20
駅・品川にて
たりぽん(大...
自由詩
6*
08/6/15 1:07
_
短角牛
自由詩
1
08/6/15 1:02
女王の真実
秋也
自由詩
0
08/6/15 0:59
夜の散歩
縞田みやぎ
自由詩
5*
08/6/15 0:57
夢の扉
ユメサキハル
短歌
1*
08/6/15 0:54
無題
ツ
自由詩
7*
08/6/15 0:51
死んだ後に語る現世か
灰色の夢の中
散文(批評...
2
08/6/15 0:22
たえがたくうたわれたうた
木屋 亞万
自由詩
2*
08/6/15 0:16
伊栖之湖周辺の伝説に就いて
佐々宝砂
散文(批評...
4*
08/6/15 0:07
日曜市
北村 守通
自由詩
1
08/6/15 0:02
4859
4860
4861
4862
4863
4864
4865
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4867
4868
4869
4870
4871
4872
4873
4874
4875
4876
4877
4878
4879
4880
4881
4882
4883
4884
4885
4886
4887
4888
4889
4890
4891
4892
4893
4894
4895
4896
4897
4898
4899
加筆訂正:
伊栖之湖周辺の伝説に就いて
/
佐々宝砂
[08/6/15 21:10]
縦に変更、孤蓬さんのご意見に従って1文字訂正
マリア永井緑(長崎の鐘)
/
青い風
[08/6/15 15:57]
ご指摘を頂き、進化しております。
5.68sec.