雨はいつだって突然に
感覚を刺激する

懐かしい音に
身動きが
――…取れなくなる
夕方の雨は
だめだ

カーテンレースを握りしめた
手の
震えが治まるまで
アスファルトを叩く ...
壊れてゆく世界の音に耳をかたむけながら
だいぶふくらんだお腹を撫ぜて
ロボ子さんは懐かしむように目を閉じる

かつて自分が生身の身体だった頃の
あのむせるような夏の匂いや
頬をすりぬけてゆ ...
 
こどもができたの
と、いうと
嘘をつけ、といわれ
生まれてきたのは正真正銘
ロボットの赤ちゃん
の、はずだったのに
人間の
あなたの赤ちゃんよ

それでも
ロボットの子供にふ ...
焦燥

心は煙りで目を痛める

釣り上げられ
いぶされた、くんせいのサカナは
水を失い、
相対的に塩の濃度が上がる

しょっぱい男たち

だらだらだらだらだらだらだらだら
...
ひとのうなじから うなじへ

しばらくはふりかえるひとのうなじ

そして今日

残されたものはひとつの夕暮れ

胸に手を当てて よーく考えてみろ

魂の真昼

今日が最後の ...
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ...
あなたの不在に悲しみが浮き立つ

痩せてしまう何もかもが
小さく小さく呼吸をする

感触が浮かんでは消え
立ち尽くす足は もう疲れた

溜め息が涙のように流れ出る
汗っかきな子でねぇ
いっつも首にタオル巻いて
シャツの首元なんかすぐに
茶色くなっちゃってねぇ
ほんと汗ばっかりかいてたよ

あの子の座ってた石は
すぐにわかったな
お尻の形に濡れてて ...
土が枯れ
ヒビが割れ
不毛の土地
神様の涙がでない。
あきれ返って
ものも言えない
怒る気もしない

クーラーの下
汗をかかない
水なんか幾らでもある
やたらと車に乗る
木を切 ...
光に閉じ込められた生活が、並んで歩く足音に消える。
思い出したように振り返ると、手が、男の手に触れた。
生まれたのは間違いじゃなかった、と泣きながら繰り返すテレビの声に、同情したのかもしれなかった ...
朝の黄昏

さいごの朝

ひかりの

おしくらまんじゅう

雪のない夏は

さよなら季節


さわがしい静けさ


ぼくはきょう

あしたのぼく

朝の黄昏
...
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ...
南の低いところに

朱い月がまんまるく

すこし離れて花火の明滅


幼な子に花火について語る

それは物足りないリレーのようだ

ベランダから花火を見つめている

わたしの ...
個人的な

音がする

かえると蝉は

よく似ている

未来にむかう追憶は

朝なのに黄昏ている

個人的な

音がする

かえると蝉は

よく似ている
きっとみんなトイレのコックを握ってんだ
いつでも好きなときにそれをひねって
水をじゃーじゃーたれながし
そんなのの餌食になっているのさ今日も

何を叫ぼうとも届かないのなら
何を求めようと ...
つめたい手には
ひとのこころのぬくみが宿ると
いつかだれかに聞いたから
わたしはこの手の
ぬくさを
恥じる



 あこがれや
 ねがいはなぜに
 こころをつめたく
  ...
彼がやるのは衆勢に網をなげること
粗い網目の投擲部隊

撒き餌を大魚が食いさらい
ガハハ大漁じゃあ!
と彼は酒を飲む

雑魚は網目をすり抜けて、
沈殿した海底でこぼれた餌をたべている。 ...
無数の

とがる

痛み

その

記憶



うずきを

かさねられた

豊穣の

日が

咲く。
ヒナゲシの 輪郭描く 白昼夢



蒼ざめて 空に映るは 日輪草



木々の葉が 静まり汗が 流れ落ちる



鏡中に 呼吸を失くし 汗ひとつ
ぴらんぴらん
ちらんちらん
きらんきらん

ガラスの
ちいさな
鐘の音。
缶。

けりっ☆

コロコロ
ころころ
ゴロゴロ
ごろごろ



カランっ☆
君の、いろ
僕の、いろ

貴方の、いろ
私の、いろ

いろんな、いろ

重なる
溶けあう

すてきな、いろ
銃声が鳴り響いたもんだから
運動会でも始まったのかと思い
颯爽とクラウチングスタートを決めたんだ

だけど走ってきたのは兵隊さんで
銃口をこちらに向けるもんだから
慌てて草群に逃 ...
暗がりに線の生きものがいて
音を切る円を描きながら
向かいあい 抱きあい
離れてゆく


陽の鱗が
じっとしている
割れてはそそぎ
鏡を反す


水音に挟ま ...
乱れたシーツに
打ち上げられたのは
僕だけだった

散らばった鱗を
キレイに片付けた君は
もうコーヒーを香らせている

カーテンから漏れてくる
光の海蛇を蹴飛ばしながら ...
  待ってる間に熟成された葡萄酒
  底無しのglassに注ぐ
  私の葡萄酒が零れちゃう

  眠れぬ夜を越えて
  透り過ぎる
  まだ知らなかった場所が
  あるような ...
 私はお菊人形

 白い面(おもて)に紅をさした唇

 長い髪を粋に結い上げ

 ハイカラな着物をまとった人形

 
 自分で動くことはできず

 いつでもご主人さまの

...
経験値が足りない
敵を倒せない
経験値が足りない
呪文を唱えられない

経験値が足りない
宝箱が開かない
経験値が足りない
海を渡れない

経験値が足りない
あなたを守れない
...
{dl}
{dt}佐々宝砂 [23:50:10]{dd}おそうじごくろうさん
{dt}佐々宝砂 [23:50:55]{dd}あえてこっちの部屋に書くが、私は今夜怒り狂っている
{dt}佐々宝砂 ...
 
夏が
色をうしなって
いきます

羽衣を着た
あの人が
人であった頃

眩しく
消えていきました
白く輝く
光のまま

焼き尽くされて
まだ
ここにいます
 
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
約束士狼(銀)自由詩8*08/7/26 22:22
「妊婦のロボ子さん」ベンジャミン自由詩4*08/7/26 21:53
妊婦のロボ子さん小川 葉自由詩6*08/7/26 21:26
乾水さかまき自由詩008/7/26 21:15
最後の授業征四郎自由詩008/7/26 20:38
あさもやのなかをモリマサ公自由詩1208/7/26 19:47
遠くに見える街灯り小禽自由詩1*08/7/26 19:16
あの子のあの頃木屋 亞万自由詩5*08/7/26 17:59
雨乞いペポパンプ自由詩6*08/7/26 17:18
知ってるほうがよかったんじゃないのか?ブライアン自由詩408/7/26 16:25
さいごの朝吉岡ペペロ自由詩308/7/26 15:26
ぼくのリングノートbeebee自由詩1908/7/26 15:23
花火について吉岡ペペロ自由詩308/7/26 15:17
かえると蝉自由詩208/7/26 15:15
コックnaru自由詩008/7/26 15:11
つめたい手千波 一也自由詩10*08/7/26 14:33
甲殻花火static tacticさかまき自由詩208/7/26 14:04
薔薇Etuji自由詩208/7/26 14:03
結城 森士俳句108/7/26 13:15
ひんやり長谷川智子自由詩2*08/7/26 13:09
…。自由詩1*08/7/26 13:06
いろ。自由詩1*08/7/26 12:59
赤色夜叉1486 1...自由詩5*08/7/26 12:14
輪郭木立 悟自由詩408/7/26 11:35
人魚nonya自由詩8*08/7/26 11:18
「葡萄酒」白い羽根自由詩008/7/26 10:00
お菊と清十郎星月冬灯自由詩308/7/26 9:17
LV.1かいぶつ自由詩508/7/26 6:57
リアルタイム会議室ログ7月26日〜突発句会・番外萬草庵〜くしゃみ散文(批評...1+*08/7/26 4:21
白い夏小川 葉自由詩108/7/26 3:55

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6.34sec.