いつもこんな距離だった。

君がまだ少女だった頃も、日の出を見た公園のベンチでも、電車で偶然会った時も。僕らは横に並んで座っていた。


僕らは小さな話を沢山並べて星に投げた。ひとつ話を終え ...
「ブタが来るらしい」
マスコミで臆病人間が囁く

コーンフレークに注ぐ冷たい牛乳
ふやける前に急いですくうシリアルメニュー
私の朝食は海難救助に似ている、とは毎日思うことだが
それでは ...
いかにも甘えた声で男を叱って
夜通し喘いでいた隣の部屋、
今は男が怒っている
机を叩いたり、ガラスか何かをがしゃんと言わせたりしながら
強い語気で呟くように何かを言っている、もう三時間もずっと ...
A.恋愛経験あり、結婚経験あり、離婚経験ありのうつの人
B.恋愛経験なし、結婚経験なしの普通の人
 
この場合、一般的にAとBどちらが幸せだと言えるのだろうか。

Aはうつだから、不幸?
...
主食茄子の子がとても活発


僕おとこです。二割引きです。
期限切れの“愛してる”

捨てきれず抱いたまま胸の奥で微かに揺れた

ハッピーエンドは架空の生き物

期限を知らない

物語の中の
 
真実という言葉、

時々わからなくなる僕。

嘘が目の前で流れてる、

その事実こそがまた真実。

記録に運を認めれば、

総てが運と映るように、

世の総てが真実と呼べる。
...
ポニーテールが似合うと君が言ったから
バイトに行くときは必ずポニーテールだった
可愛い髪飾りを買って パーマをあてなおして 切るはずだった髪も伸ばした

女の子っぽい子が好きだと君が言ったから ...
幸福とはなんだろうか

世間的にいう寿命で

たいせつな人達に看取られながら

死ぬこと、

僕ははっきり覚えている

小二のときそれをテーマにした絵本を僕は描いた

中二のと ...
磁力線リコネクションそら飛んで行け
百万年前の熱核遊戯今降る

太陽は五分周期の変光星
ニュートリノ質量あっての軽やかさ

光あれ暗闇もあれビッグバン
星間風ヘリオ坊主の天気予報

...
飲み干したら、

気持ち悪くなった。

ただ。

澄んだ青空は、

見えた気がする。
海が青く見えるわけをいくつ知ってる?

夢路のフェリーをたどれば
水脈の狭間に浮かんでいるクラゲたちの
そのくっきりとした輪郭

流れ藻のかげには小魚たち
大きな魚も隠れている
飛び出 ...
ゆるやかな曲線を描いていた
やわらかい海で溺死していたら
待ち侘びた春もいつの間にか
逃してしまって


後悔よりもただ無情のため息が出た
手のひらから零れお ...
 生乾きの芥子の花が
 白い煙をもくもく出して
 修行僧のように黙り込んだまま
 燃えているときに
 わたしはただ
 真新しい注射器のことを思った
 腕に針が刺さるとき
 いつもわたしは ...
季節はいつも虫の鳴き声に寿がれていた
それがコノ、苫屋の蔦茂した夕暮れの
遠い景色の移りゆく様の記憶
土と草と太陽と
月と
日の燃えさかりの向こうには
仕てやり顔の
君がポーズを極めてい ...
 
 
妻が
手袋を
編んでいる

早く手袋に
指を通したい
わたしと妻の
子供が待っている

やがて
できあがると手袋は
子供の指に
通されたくなっている

指を通す ...
鳥籠でアダムとイブを飼ってます つまりは私、神様なのです


神様の役もあんまり楽じゃない。掃除にエサやりもうメンドイナ


あ、そうだ!「試練」とか言って放しちゃえ!さてさて次は何を ...
セックス自重 ストップドラム
それでも鳴り止まぬものが一つある
下り坂では転げ落ち 登り坂では迂廻する
辛うじて世界の底にいる(自分の意思によってではなく)

国会議事堂爆破予告盛り上がる愚 ...
鍬を入れる

びっしりと雑草はびこる庭の

縺れに縺れ こんぐらかり絡みつき合った

根と 根と 根と 根 に

土の底から 酸素を送り込む

 ミエナクナッテイタ

 イ ...
頼むから泣きやんで
おいしいご飯作ってあげるから
泣かなくてもほら
飲み物もちゃんとあるから

あとはね

ほら

私の愛情

わかるでしょ?

私はきみの特別だし
きみも ...
草のよこに
好きな
歌を並べる。

ロロロリル
ラル ──
今度誘われたら
断ろう、と思っていたらしい。
(あんまりじゃないか)
遠く崩れる雲を
見つめているよう ...
風をひとにぎり
テーブルに集めて

太陽のひとかけらを
ポットにそそぐような


やわらかな
白い花を添えて


そうして
優しく
わらうのです


しあわせは
こんな場所にあると


私は思 ...
スライドする
月が笑う
夜の窓辺

憂鬱を孕んだ
胸が冷える鼻先

わたしはわたしの行方を
ポケットに押し込んだまま

吸い込まれる
終電の渦

たった1mgの錠剤で
繋ぎ ...
灼熱地獄の中
雪を見つけようとした
山にも雪はないこの季節
ゆびさきから溶けてしまいそうで
原形をとどめるのに一苦労

光から遠ざかろうと
太陽から逃げひさしの中へ
細め ...
夕暮れの
青いショー・ウィンドーの前を
行き交う
それぞれの時間が
いくつもの
雨粒の中に
溶け出し
雨上がりの朝
それらは
昨日の思い出の中に
消えてなくなる
本気で思っていました
この恋愛には
私の人生がかかってるんだと

愛を確信していました
あなたからの本物の愛を


いま
ふられて初めて気づきました
私は狂っていたんだ!!
いつかの
この声の奏で
ふと思い
蘇る“きのう”は
年月の瞬き

辿っては返り
佇んでは戻り
リズムだけが進む

誰かが美しいと言った

言葉を追いかけて
想いを重ねて
メロディーに乗せた
いつかの
...
 
 
真夜中
いつもの丘の上で
木が空を見上げている

まさか木星を
故郷だと思ってるのでは

僕も空を見上げる

まさかあの青い星を
故郷だと思ってるのでは

木は僕と ...
ねばい黄色い熱が

女たちの声に裂かれている

それはずいぶん

長いあいだ裂かれていた

腐りはじめた原色

そのひかりが黒に吸われている

まばゆい闇の中で

彼女のこ ...
お酒は重めのモルトがすきで
お菓子ならビターチョコレイト
煙草は赤いマルボロ
食後はコーヒーにお砂糖を入れて

ボトムはいつもジーンズ
バイクはマグザム
サングラスはポリス
ネックレス ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜の四隅のために書いた詩瑠王自由詩4*09/5/18 2:21
今日、銃と特殊防護服を装備した特殊部隊が私の学校を包囲するだ ...ひとなつ自由詩2*09/5/18 1:23
静かに消えてゆく木屋 亞万自由詩2+*09/5/18 1:11
比較してはいけないことなのに比較してしまうTama自由詩0*09/5/18 0:42
無題しみまん川柳4*09/5/18 0:35
制限区画内ストーリー徘徊メガネ自由詩309/5/18 0:19
ゆめ現映写邦秋自由詩0*09/5/18 0:17
世界で一番君を愛していた神音自由詩409/5/18 0:15
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なつのこどもはやかれてしまった亜樹自由詩209/5/17 23:13
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薬指の存在意義はどこにあるの、と春はピッピ自由詩109/5/17 22:11
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