襤褸衣の縫い目と縫い目の境界が我が棲み家

着床した蚤は残寒に身震いをした



踏みにじってやる、とな



凄惨な怒号が飛び交う沼

対岸で抱腹する風見鶏

躍起に ...
真夜中月明かり薄明かり
打たれる麻酔の冷たさ
ふわふわ浮遊する意識で
透明な飴を舐めるの


(あたしはきっとひとりだから眠るほうがいいの)
(ほらかがみにもうひとりあたし)
(きっと ...
掴み損ねた言葉の
微かな尻尾を追いかけて
自分の中の暗闇を
遠い目をして彷徨い歩く

赤いサンダルを履いた
今にも消え入りそうな
小さな誰かに手を振って

片道切符を握り締め
...
したたるもので確かめたいのリスカと自慰の同じ傷 提出物の水牛が
ゆったりとした様子で
机の上を
壊している

言葉や数字との戦いに
日々明け暮れ
同級生の一人は
衣替えを終えた次の日
バッタのように逝った
 
日直の人が学 ...
風の通る部屋より
風の通る心に住みたい

陽のあたる部屋より
陽のあたる心に住みたい


高いところにある部屋より
高いところにある心に住みたい
僕は小さい頃、ウサギになりたくて、何故ならば、あの雪のように白く絨毯のようにフカフカな毛と、この世のものではないようなまあっかな眼が美しくて、見惚れて、そして憧れを抱いていたからだ

「ウサギにな ...
真夜中に君はスーパーに行くのが好きで

日付が変わるか変わらないかの瀬戸際に
もう誰も見やしないのに たいそうしっかりおしゃれをして

律義にエコバックまで持って 僕を連れ出すんだ

僕 ...
ノートの一番後ろのページに
言い表せない想いを小さく綴っては
どんな風に貴方に伝えようかと
やるせなく頬杖をついた


本当はこんな言葉なんて
グチャグチャに丸めてしまえば良かったんだ
...
黎明に傷ついた陽は静かに昇る


癒す月太陽没して涼しくて


告発は黒き鏃を研ぎ澄まし


死の準備 西日激しく吠えてみろ
                 090517


お茶碗を落っことす
がちゃんという音
鋭い破片が飛び散って
皮膚を破り
鮮血を散らす
のはずだったのに
を期待で ...
砂浜を撫でる乾いた風が
肺から循環する
感傷の毒を洗い流し
ただ瞬間だけを咲かせる

吐く息はいつも
黄痰に鎖を繋がれ
夢の欠片も存在しない

一本の座標軸に
流され惑わされながら ...
触感がどうだとかではないのです 気付いたのは

目から目 の正体は観察
点と点は繋がれても点のまま、泳げば線は切れるのでした。

離れたところから近づいて、重なって、また離れる過程
手から ...
薔薇をあなたに
五月の薔薇をあなたにあげたくて
私はひとり庭をさまよっている

ハーブの花畑を通って
クレマチスの花園へ
キングサリのアーチをくぐったら
そこはもう薔薇迷宮
色とりどり ...
ちぎれた下着放り捨て
はだしで水と草を踏み
風は吹き、腕と腕ふれながら
セルジュ、きみと歩いていこう
…ぼくは還って来たのだから…
草そよぐ木陰の続くかぎり

きみとなら、森のざわめきも ...
夏の夜に雪をふらせて
ねこの言葉を聞き分けて
なにものからもわたしを守るバリアをはる


よごれた世界は電気みたいに
わたしのまわりを取り囲むけれど
わたしを闇に隠してくれた夜が ...
割れるぞ、頭。
きみがあふれるぞ。
ア・ア・ア・ア・ア
質量、体積、意味の無いくらい。
真っ黒な 空 だ!
存在、存在。
きみがあふれて、あたしの咽の中
宇宙になった。
小鳥らは遠くさえずる胸で聴く


曇天にこうべ垂らして礼拝す


燃え滓の静かな街路に排気ガス
雨粒の一つ一つが糸となり体に絡む梅雨入り宣言

漆黒の髪の手入れをしないまま抜け落ちていく記憶の外へ
真夜中の真っ赤な赤色

ダイアモンドの純白

朝方の侵食する窓辺

首の影が長くのびた

涙の色は水色だった

鈴屋の前で迷子になって

珈琲の味は処方箋

人を人質にして ...
せっせせっせと薪をくべる
これは仕事だ
命の炎を絶やさないように
心も体も凍えてしまわないように

薪は限られている
薪が無くなれば心は凍えて
そして体も冷たくなる

頭の良い人は
...
人の耳にはピチピチなんて
明るい音ではねる鰯の水揚げ


にぎわう港から鰯そのものへ視線をうつせば
全身でわななく声が 流線形のまま突き刺さる


何万もの銀の鱗が震えている

...
 
 
カラスが鳴く朝が
今朝もやってくる
朝になれば
れいのいい調子で
いつものように
あの声が聞こえてくる
はずだった

としたら?

とでも言わなければならないような
...
I can feel your soul in the naked black torso
That is a vision of old time memory

(NY public lib ...
彼女は言った。





この娘の唄って。



一聴するにうまく聴こえるかもしれないけど。

低音が雑ね。

最も悲しいことに

心が入ってないわ。




...
たくさんの魚が、ほとんどのそれらが虹色で、真夜中の信号機が赤だというのに、ずっと点滅したままの赤だというのに横断している、横目に見ながら、触れそうで触れない手が魚のそばで踊っている手を、高校生とおぼし ...  その頃・・・・







  「 さよなら、えんぴつくん 」  作 (ボク)


   (どこにいっちゃったの?)

   書けば書くほど
  ...
 昨夜は新しい詩集「Familia」の出
版記念の詩の夜であった。何人もの詩の仲間
がこの本を手に取り、休憩時間にメッセージ
と名前を書いて、一人ひとりに手渡せた時、 
僕は詩を書く者の幸せを ...
ハローハロー聞こえますか?

殺伐とした絵画の中で

その少女の顔だけが

まだ手をつけられていなかった
ふるびた懐中時計は

なりやまない秒針の音を

闇夜に響かせる

ふ ...
日を翳す気跡が崩れ去るように
季折を待ち焦がれる蕾の放熱を嗜めるように

はらりはらり、はらり

なづき忘らるる言霊の孤独を慰むように
三世を紡ぐ赤き糸にて夢の余韻を手繰るように

は ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
『襤褸衣を纏いし蚤の粛正』Leaf自由詩0*09/5/19 20:42
きみのくびをしめるゆめをみたい梨玖自由詩009/5/19 20:30
皐月闇nonya自由詩9*09/5/19 20:27
柊 恵伝統定型各...9*09/5/19 20:08
教室たもつ自由詩1109/5/19 19:18
ひっこし希望北星三天自由詩1*09/5/19 19:06
ウサギになる魔法噛子散文(批評...009/5/19 18:15
真夜中と君とウデラコウ自由詩1*09/5/19 18:05
初恋と再開した瞬間中原 那由多自由詩709/5/19 16:59
太陽と月の旋律アハウ俳句109/5/19 16:23
ココナツミルクあおば自由詩9*09/5/19 16:05
呼吸乱太郎自由詩19*09/5/19 14:49
接近佐藤真夏自由詩2*09/5/19 14:43
ガーデン未有花自由詩21*09/5/19 13:04
ジルとセル Giton自由詩1*09/5/19 12:46
またひとつ魔法をおぼえた八月のさかな自由詩209/5/19 12:38
ビッグバンtaznu自由詩009/5/19 10:53
雲 垂れてアハウ俳句109/5/19 9:41
雨粒夏川ゆう短歌109/5/19 9:26
鳥籠の中猫のひたい撫...自由詩109/5/19 8:22
No Man's Land Burningmaynar...自由詩009/5/19 7:25
さかなの目夏嶋 真子自由詩15*09/5/19 7:21
カラスが鳴く朝小川 葉自由詩209/5/19 4:20
冷蔵庫の詩taznu自由詩109/5/19 3:28
また明日などに何も高杉芹香自由詩1009/5/19 2:55
トワイス・アップ(トワイライト)nm6自由詩509/5/19 2:44
鉛筆くん。。。。ヨルノテガム自由詩5*09/5/19 1:28
詩集「Familia」に込めた想い 〜(もう一つの世界)に尽 ...服部 剛散文(批評...509/5/19 0:54
泣き空こめ自由詩909/5/19 0:37
黒白 -coexist-悠祈自由詩2*09/5/19 0:27

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加筆訂正:
頽廃芸術と呼ばれて—昨日NHK日曜美術館をみました。/石川和広[09/5/19 9:18]
更に修正
4.9sec.