空は灰色あたしの心は黒と青の混ざった澄んだ群青色
キリストは人類の罪を背負って十字架に張り付けられた
兄は私の服を乱暴に脱がし水色の下着一枚だけ残して「ほら、神にお前の体を捧げろ。毎日祈る ...
梅雨明けを待たずに
梅雨が明けてからも
炎天あとでの涙雷はうれしい
雨はもちろん降ったりやんだり
井戸の中の25mプール
水蒸気の世界樹が立ち昇る
嵐の神の雷雲マドラー
垂直さ地球新 ...
もう、行かねえよ
っていつも言う。
意味なんて無いから
何回だって言える。
怖くないよ。
知っているから。
あなたとあたしと、せかい
これから、どうなるか。
...
一体どんな違いがあるのだろう?
夏日の照りつけるアスファルトの上
ゆらゆらと
{ルビ陽炎=かげろう}になって今日の食物を探す
あの家のない人と
駅の構内に日がな坐り
10円 ...
真実という字全体にニンベンをつけて、
あまった勢いで。
どんなスプーンよりも
甘いささやきよりも、深く、えぐって。
そのささやかな穴に、
あたしのまんなかに空いた、へこんだ乳 ...
「見て、B-29よ。」
一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。
終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ...
生きるも地獄
死んでも地獄
辛いだけの世の中を
思いのままに駆けてみて
精一杯に生きてみて
やるだけやったら
その後は
野に首(こうべ)を垂らして
大地を枕の
野垂れ死に
野に ...
何処から枯れて往くのか
それは末端と相場は決まつているのか
箍が外れたような浮揚感
霊長類かどうかを計るのか
俺を司る心体の両軸
その片一方のちぇえんが外れた
23個の頭蓋骨の ...
悪口を陰で言うのと
本人に聞こえるように言うのと
どちらが罪深いか考えながら歩いていると
小国分立状態の教室に着いてしまった
鮮やかな髪飾りの女子たちは輪になって
あちこちに固まっている ...
世界について
わかっていることもあるが
わからないこともある
例えば神経伝達物質について
セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンの働きや
それらが各個体の性格や特徴とど ...
ぼくがかぶるのは袋型の白衣
たるんだすそのしたで
死んだ母たちがわらっている
ぼくはもう死んでいるから
晴れた日には川にでかけ
身投げした父たちを釣り上げる
ぼくがたべるのは ...
昼間に鳴いた狼は間違っているのだろうか? ぼくは考えた。 昼間に鳴いた狼は遠吠えなのだろうか? もし遠吠えなら、何故昼間なのだろうか? ぼくは、狼が夜に遠吠えをするものだと思っている。夜、仲間を呼ぶ ...
プラスチックの板に
七センチの穴が空いていて
父にそれを手渡されて
手伝いがはじまった
実家での農作業は
ずいぶんと久しぶりで
この蒸し上がった季節に
汗の一つもたらそうかという
...
介護をしている
たくさんの利用者様に囲まれて
職場の仲間と一緒に
私情をはさんじゃいけない
僕のつらさは
利用者様に伝えちゃいけない
でも
僕も人間だから
ほんの少しもれてしまって ...
夜空を見上げると
あの人が
瞬いている
あの頃の輝きで
あの頃の若さのままで
バスを待っている
今はもう
どこにもいない
あの人が
今もそこで
待っている
...
雨は降っているのだが
戸の外には何も聞こえない
雨の音も聞こえない
雨は降っているのだが
雨の音が話し声を吸い込む
雨の音が足音を吸い込む
雨の音が溜息を吸い込む
雨の音が泣き声を吸 ...
風はどこからくるのか
行方もわからなければ
くる場所さえわからない
それはわたしが
生まれた理由と同じ
自分には風がないと
あなたは云う
わたしにはみえる
あなたの風
...
わたしにはわたしが見えて、わたしはわたしに会いたかったのに母はわたしに会わせてはくれないどころかわたしには狐がとり憑いたのだと言います
わたしはわたしに会いたいだけなのに、です
わたしが向 ...
帰ったら
ご飯を食べようね
バス停前のあの本屋
きっとこの頃は
思い過ごしているのだろう
傘の下のせまい
湿った毛色がとろりと風邪をひく
濃いすみれのようなのは
浮ついた午 ...
泳ぎ乍眠り乍勝手に死んでくれたまへ
あの飛行船を撃ち落とせ
春夏秋冬が浮上させる
渦巻いてるコエ
エコー聞こえ
ミかソ
剥がれた肌が
積まれた封筒
...
何一つ返ってこない思い出を 心に孵す 雨の一日
あこがれて隣にいた日 声がいつも高くなってた 愛されたくて
机の上で眠る君の後ろの席の彼に
用があって近付いた
君に背中を向けて彼と話しているとき
君は起き上がって
私の背中の方を向いた
君が話を遮る
...
日差し浴びて笑う
こんなにも暑い夏
/
大人の特権で
毎日のようにアイス食べる
/
昔ほどスイカが好きでない
葉月
/
流星雨降る
缶ビールそっちのけで
/
セミの羽が直立行進 ...
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う
わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ...
あめのにおい
なめくじのあと
たちどまるこいぬ
がらすのきらきら
すてーきのおと
きれいないろ
どこにいても
なにをしてても
あたしはなく
なく
...
井の中の蛙を掌にのせて
珍しそうに眺めながら
「大丈夫だよ」と彼女は
うわのそらでつぶやいた
程好いぬくもりにとろけて
居眠りしていた蛙は
「大丈夫だよ」という言葉を
うっかり「好き ...
けだものの背があり
けだものの背がある
やわらかく
灰を向く
鏡の内外
笛と白と波
銀は常に銀をゆく
金と緑のなかをゆく
芯のふたつある蝋燭
冥王 ...
かぜをかじり ひかりをなめ
くもをすすり かげをのみほし
ふやけたアベニューをふらつく
regretのなみだをためて
せみしぐれがおいかけてくる
「いまをいきるんだ ...
草の葉がこすれ 香る
小さなからだを 大きく横たえ
突き抜ける空を眺めた
輝く太陽が おれの目を細くし
やがて 真っ白な世界を作り上げる
すべてがひとつにでもなったかのような
幻の時間 ...
朝
目を開けなくとも蝉が鳴いている
目を開けなくともあなたの部屋にわたしがいる
けれど、目を開けて
眠るこの部屋のあなたを確かめる
蝉が蝉が鳴いている、ああ、夏なのだ
翅の ...
日付順文書リスト
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日付
神は檸檬の匂いがする(完全なるフィクション)
ゆりあ
自由詩
1
09/7/26 22:51
短冊と落とし文月/雨に宿るものたち、雨を宿すものたち
海里
自由詩
1
09/7/26 22:46
クラムニ
Ohatu
自由詩
0
09/7/26 22:44
ただようひと
服部 剛
自由詩
5
09/7/26 22:42
リームバ
Ohatu
自由詩
1
09/7/26 22:30
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶
夏嶋 真子
自由詩
31*
09/7/26 21:44
月が見守る大地の中に
奈々
自由詩
6
09/7/26 21:02
『ズ骸骨 躍ル 戯ケ』
Leaf
自由詩
0*
09/7/26 20:33
サンゴ礁の毒
照留 セレン
自由詩
2*
09/7/26 20:26
詩と世界について
udegeu...
自由詩
0+*
09/7/26 20:23
祝福
しょうすけ
自由詩
0
09/7/26 19:15
なくことについて
志賀羽音
自由詩
2
09/7/26 19:10
たまねぎ
かんな
自由詩
5*
09/7/26 18:26
願い
eris
自由詩
1*
09/7/26 18:07
残像
小川 葉
自由詩
2
09/7/26 17:57
雨2ー八木重吉の雨によせてー
……とある蛙
自由詩
6*
09/7/26 17:48
『風は』
あおい満月
自由詩
4*
09/7/26 15:41
水位の上昇
e.mei
自由詩
19
09/7/26 15:35
ファクシミリ1_金糸雀
梶谷あや子
自由詩
9
09/7/26 15:11
レベル
tutty
自由詩
1
09/7/26 13:26
あこがれの人
伊那 果
短歌
2
09/7/26 12:57
フェアリーテイル
セルフレーム
自由詩
0
09/7/26 11:52
夏/夏
瀬崎 虎彦
俳句
0
09/7/26 11:05
空に還ったものに捧ぐ
あ。
自由詩
17*
09/7/26 11:04
ああいやだ
cass
自由詩
3*
09/7/26 10:30
井の中の蛙 未練を知る
nonya
自由詩
16*
09/7/26 10:11
息と色
木立 悟
自由詩
1
09/7/26 9:50
ゆめの行列(九)
信天翁
自由詩
1
09/7/26 9:47
黄金
熊野とろろ
自由詩
0*
09/7/26 9:40
蝉としゃれこうべの朝
A道化
自由詩
6
09/7/26 8:40
4317
4318
4319
4320
4321
4322
4323
4324
4325
4326
4327
4328
4329
4330
4331
4332
4333
4334
4335
4336
4337
4338
4339
4340
4341
4342
4343
4344
4345
4346
4347
4348
4349
4350
4351
4352
4353
4354
4355
4356
4357
5.85sec.