それは樹齢数千年の老木のように
ごつごつと皺くちゃな
堅い表皮を持っている
アルミニウムの廃物で作られた
それは機械でもなく樹木でもなく
しかし天を目指してすっと立っている
その足 ...
きっと、届くことはない。
この想いは、、、
だって、あんなに遠い。
だって、あんなにひろい。
けど、、、
手を伸 ...
地面に落ちたタバコから
煙がひとすじ昇っていた
誰にも気づかれないよう
踵で踏んで、消しておく
いたずらな風が吹いて
火の種が、人の間に
燃え移ることのないように
...
健やかなるひとにも
病に侵されてるひとにも
何故か平等に
朝が訪れる
でも
きっとみんな
気づいている
平等なんて
有り得ないってこと
そんなキレイな世界は
訪れないってこと
わかって ...
午後 油蝉が
雨上がりの隙間を
待ちかねて
忙しく鳴いていた
それから
ずぶ濡れの油蝉が
どうなったのか
今でも
気になる
俺の中にはもう誰も居ない、よく晴れた朝に死に絶えてしまった
俺の中にはもう誰も居ない、毒の流れ込んだ湖みたいに
跡形も残らず死に絶えてしまった
俺の中にはもう誰も居ない、バクテ ...
「人口は不明です」
様々な色の傷痕や
様々な味の妄想が
都市を形成しているようです
「面積も不明です」
小豆粒大〜ピンポン玉大
三流私大〜夜郎自大
等身大 ...
まだらに重いまぶたの道
雨の折り目
額のしずく
まぶたの奥を巡る音
まばたきのたび
出ようとするもの
入ろうとするものが
宙に光の柱をつくる
ひとつ ...
真っ白な空白を
何かしらで埋めていくのは
それはそれで楽しいが
少し勿体ない気もする
雪の日の最初の一歩のようなものだよね
と微笑む君のキャンバスに
僕が描いていいものか
少し悩 ...
あなたを諦める準備を
ちゃくちゃくと進めていますわたし
ひとりで呼吸できるように
震えがとまらない夜に しがみつくための毛布を縫ったりして
すきだけで一緒にいて
思い合うことで優しくしあ ...
そら耳が
聞こえたのでは
二十日鼠のようにからからと廻って
…ッ滑車の音だか
…湯冷ましの温度だか
…その濃度だとか
煩い、辛気臭い
気さえする
十字路がある
水溜りがある
...
僕は、僕を愛し過ぎて。
他の誰かを愛するのが下手くそなんだろう。
それなのに、君に愛して欲しいなんて言っちゃって。
困らせて、いてごめんね。
愛について、僕は知らなすぎるか ...
はじまりは、「鱒夫の憂欝」
ああ!――磯野家へと続く道! おお!――散らばった靴たちよ! 俺が婿にきた時は綺麗に掃除されていた玄関は今はどうだ? 当時の、波平の笑顔さえ遙か遠く ...
カミナリが鳴ると
暗いお外は夕立のおと
リビングのテレビは
昭和四十年代の時代劇
はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして
セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた
暗い ...
貴方の胸のときめきを
(揺れて終わりを告げるから)
乳首の先で転がして
(ネコの肉球ヒタヒタと)
雨がシトシト降る晩に
(局部に燃える陽だまりに)
昨日の夢の遥かな ...
囚われて 列島日本語 磁場強し
もぎ取った果実は「自由」の味がして
キラキラと胸に海原聞き入りて
列島の奥座敷なる我が部屋で
鐘が鳴る
音が聞こえたら伸びをして
眩しさに慣れるまで俯いていた
顔をあげたら今朝も一人
ひっそりした台所で菜を刻む
ほうれん草は今日のいけにえ
日々繰り返される犠牲
ひょっとし ...
経験し
若くして
信用し
信用した
先が
つまり
此処じゃない
でしょうか
この国道の
午後二時ごろの空は
いつも曖昧に青白い
夜明けの空が
好きな僕は
平坦な一 ...
くたびれた男よ
お前は目の当たりにする
きっとそうに違いない
異国の空の下で渇ききった老人が言う
くたびれたと
くたびれた男はさらに
若しくは焦がれていた本音を同じ言葉 ...
なぜ空は
わたしを見てるの
言葉なくして
命に
なりたいみたいね
なぜわたしは
空を見てるの
言葉だけで
空が
あるみたいね
あんなに美しく
見えるか ...
「マリー、おれそろそろ出て行くよ」
気ままにメロドラマに感動して
勘当と父に告げられ
もう会うこともない
おれを裏切り 救済しなかったファムファタール
ディスチャージやジョー ...
青い空に突きささる稲妻
君の髪の毛も逆毛立ってピンクのハートは真っ二つ
羊が空から降ってきて
さよなら僕の甘い官能と少女たちと気付きはじめた神の存在
君がガブリエルなら僕はアダム
僕は僕の中 ...
あの娘は天使になって太陽の国に行った
神様の迎えがきた
あたしは認められなかった
黒い太陽
黒い官能
あの娘が死んだ
知らないふりをした
知らないふりをした
あなたの言ってる嘘は性的なこと
あたし ...
そんな気がした
ほころびたのは財布だけ
そんな気がする
ハチの飛んでいる向こう
道に歩いても何もない
河原を歩いていけば
俺にはもう何もなくなってしまった
屋台での事業も失敗して
...
飛び出す水中
上げた三角は
砂の残された誰か
水色の海
潜り込んだ姿もなく
言葉は岩場に
意味へと探す
泳いだ自分だ
見つめられた鏡は
見る目玉の魚に
なく尋ねて
ボ ...
ねぇ、そのまま。
目を覚まさないで聞いて。
あたしたぶんきっと、
きみのことが、
だいすき。
いつも軽く言ってるけど
本当は無駄に動揺してる
気づいてないでしょ?
たぶんも ...
だれも、わたしと一緒じゃいられなくて
だれも、わたしを待っていてなんてくれなくて
だれも、わたしについてきてはくれなくて
おなじなんてどこにもない。
結局はひ ...
仄暗い湖、青銅色の水底から
水面に浮かんだ
満月をつかもうと
水草のようにやわらかく
つるりとした腕を伸ばしている
月曜日の子どもたち
ランプの火影に怯える
動物園のオオカミが
故 ...
鉄橋の欄干から釣り糸を垂らしながら考えていた
ろくでもない人生だったなぁと思う
学生時代の頃
偶然女の子と二人で帰ることになった
ギターを担ぎながら星空の下を歩きながら
音楽の事につ ...
飛び出た爪先を削いで
長すぎる髪を切って
もっとこの手で慈しめるよう
あなた達を矯める
かつて
父が引いた設計線は
その夜
拭い去られて
母が裂き、重ねたその肉は
そ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
セコイア
kauzak
自由詩
7*
09/7/24 23:42
そら
奈須 好古
自由詩
1
09/7/24 22:32
火の種
服部 剛
自由詩
4
09/7/24 22:22
病院の朝陽
風音
携帯写真+...
2
09/7/24 20:35
驟雨
フクスケ
自由詩
1
09/7/24 20:31
俺の中にはもう誰も居ない -ZOMBIE-
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
09/7/24 19:47
ボクノ共和国
nonya
自由詩
7*
09/7/24 18:28
まぶたから
木立 悟
自由詩
3
09/7/24 18:13
漂白
within
自由詩
8
09/7/24 17:34
さようならわたしとあなた
とんぼ
自由詩
2
09/7/24 16:47
嘘吐き/ト/メチルアルコール
aidani...
自由詩
1
09/7/24 16:32
愛せ。
狠志
自由詩
2
09/7/24 14:47
顎なし鱒夫と俺物語
e.mei
自由詩
9
09/7/24 13:58
弾劾
吉岡ペペロ
自由詩
10
09/7/24 13:21
貴方の胸のときめきを
唖草吃音
自由詩
1
09/7/24 12:36
自由の果実
アハウ
俳句
1
09/7/24 9:03
朝食
照留 セレン
自由詩
1*
09/7/24 8:53
やけ
熊野とろろ
自由詩
1+*
09/7/24 4:19
くたびれた男
〃
自由詩
0+*
09/7/24 4:16
言葉なくして
小川 葉
自由詩
3
09/7/24 4:11
二番目のマリーに
熊野とろろ
自由詩
3*
09/7/24 4:08
レンタル少年ラファエロ
ゆりあ
自由詩
1
09/7/24 3:25
virgin suicides
〃
自由詩
3
09/7/24 3:16
ある事業主
番田
自由詩
2
09/7/24 3:09
海底
〃
自由詩
1
09/7/24 2:56
明星
ジャイコ
自由詩
4
09/7/24 2:40
あまぐも
奈須 好古
自由詩
0
09/7/24 2:32
星々の悲しみ
かいぶつ
自由詩
6
09/7/24 1:57
三十才・四十才になった時に人生を回想してみると多分こんな感じ
1486 1...
自由詩
2*
09/7/24 0:07
矯める指
ミゼット
自由詩
0*
09/7/23 23:51
4319
4320
4321
4322
4323
4324
4325
4326
4327
4328
4329
4330
4331
4332
4333
4334
4335
4336
4337
4338
4339
4340
4341
4342
4343
4344
4345
4346
4347
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4350
4351
4352
4353
4354
4355
4356
4357
4358
4359
4.86sec.