夜の公園を手放されていく
そこに何かとしてではなく 座り込むように
立ち止まろうとして根っ子にさせられた体から
体として 出した手に取るように

思いを寄せる袋のコインの一つを立とうとしてい ...
金魚がおおきくなりました
もうポイではすくえないくらいです

まるまると太った金魚さんは
キビキビと水槽を泳ぎ回ります

その様子を見るのが
楽しくて仕方ありません

餌をあげるつも ...
立ち尽くす
十字路で
しゃがみ込む
十字路で
何かを落としたようで
何かが零れたようで


しゃがみ込んで見ても
何も見当たらない
手探りしても
何も掴めない
確かに、零れたよ ...
僕はクレヨン
友達に冷たくされてブルーな気分
ひとりぼっちは寂しいよ

僕はクレヨン
君に恋して高鳴る心臓
毛細血管活発化
おかげで頬っぺた真っ赤っ赤

僕はクレヨン
ジャンクフー ...
いつもよりゆっくりに
同じ場面を進んでいる
足踏みが一歩多いよな
グラデーションは
秋の日と夏の終わりの

何者へと変化してゆくのかしら 静かにアタシは

木の ...
唇に触れ
歯を撫で
咽を滑り
丁寧に体の線を通る水の清らかさより哀しく
わたしの隙間を見せつける夜の光に
世界中そこかしこ全てへと
わたしの居場所を散りばめたく(囁き教えたく)なる衝動ひと ...
なんでなんだろうね。

まあ、この間の続きだけど、昼間の公園も悪くないよね。

犬も猫も見られるし。あ、ちなみに見れるってのは間違った日本語だからね。

ら抜き言葉っていうんだよ。着れると ...
受けたくもない 
カイゴフクシシの書類に貼る 
証明写真を撮るために 
3分写真の小部屋に、入る。 

頭と顎を 
正面に映る自画像の 
上と下の曲線に嵌めて 
にぃっと一人、笑ってみ ...
夜の街を歩く僕はがらんどうで、容赦なく風は僕を通り抜けるのだから僕はまさしくがらんどうそのもので、だけれど僕が見ている街の景色、例えばオレンジ色の街路灯、海まで続くと訊いた道、車のエンジン音には確かに ... 今飲んでる。さっき殺めた君の血だよ。

君の最期を看取ってあげた。

死にたくて仕方ない君を殺してあげたよ。

待ってて。僕もすぐ後を追うから。

君を一人にはさせない。

二人で ...
私という一艘の船は、ふたたび羅針盤の針を航路に向けるか? 
心の空には、あの遠い記憶の鶴が舞い戻って来るか? 
風の唄声は、幾重もの{ルビ小波=さざなみ}の上を息吹くか? 
深い海から吸い寄せら ...
わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどりでも幸福なきいろでも)
あまり仲がよろしくない為に
ねむりを思い出すのに2、3時間を要してしまう ...
安っぽいネックレスに
ラズベリーの色がしみついて
ドライブの途中
夜明けを待たずに
海へ着いてしまうよ
ハイウェイの甘いライトは
ちょっと刹那的だよね
レコードの針が折れちゃった ...
ユーフラテス川
という川の名前が
何故か印象から消えないのは
ユーラシア
ユグドラシル
など
ユから始まる名前が
好きだから
なのかもしれない
もし世界がユから始まるなら
僕はなん ...
もしもなんて
所詮どこにもない
ここに生きている事実はくつがえらない
わたしたちは観念して謳歌するしかないのです

疑いも醜い感情も溶かして
夢の軋む音に耳を澄ませて
わたし ...
いつも同じだった
互いに
別れ際のことばが
見つからなくて
何か言いたげな
眼差しが
さみしいのに
見つからないのだ
終わりではなく
始まりの別れ
別れ際の
掌の温もり
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて


渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ...
流線形を手がかりに
ピースを一つはめてみた
ぴったり落ち着くことが楽しくて
暇潰しではなくなっていた


ピースが足りないから毎日のように探し歩いた
埃の積もるベッドの下
ジレンマの隙 ...
いつだって僕は
誰かに操られて生きているそばにいてくれる人は
いつもどこかへ行ってしまう。
独りぼっちは嫌だよ
僕を独りにしないで
叫びたいのに叫べない
僕には言える口がないか ...
宇宙が目眩をおぼえている間
数億年の細胞 私達はその目眩の中を浮かぶ旋回する銀の羽根
{ルビ彼=か}の呼吸によって翻弄される綿毛
延々と降下 そこに支配などない

人が花びらを一片一片千切る ...
秋風が封を切りとる便せんにしるす言の葉紅をさす時 俺は通じゃーねぇさ。
通なんてのはデイ嫌いだ。

寿司?
寿司なんざぁ鉄火巻に決まってろうが
コハダなんてのはいい若いもんが喰うもんじゃねぇ。
しなびた年寄りが食うもんだ。あんな生ぐせえも ...
今日は会えるかもしれない

期待して、

人混みから少し離れたところで待ってた。

見つけて

目が離せなくなる。

話しかけられて

薬指の指輪を隠す。

まともに顔 ...
碧空を 裂いて美し 白い凧

暮れる夏 散った桜を 思い出す

葉の影に 隠れ取られぬ なすひとつ
宗教のための宗教(3)

 この主題にて,3稿目となる。宗教は何のためになるか、ということで書いているのであるが。先日来イスラエルという国名について、考察してみた。この名の文字どおりの意味は「神と ...
割りと定型的な雑的思考…
例えば
「男性はサイズの話が大好きであり、車の排気量、バストサイズ、ミサイルの数とかに拘るのは男の悲しい性なんだよね」
…なんていう思考。10年も前から僕の脳の片隅にい ...
あるところにえほんつくりのジミーさんがいました
ジミーさんはえほんをつくるのがだいとくい
ひとりひとりにあった
せかいにひとつだけのえほんをつくります

なきむしなぼうやには
ゆうかんなゆ ...
黒く太い線で描いた哀色

繊細でいつか途切れてしまいそうな
悲愴ではなくて

黒く太い線で描いた哀色

窓枠がちゃっかり絵画のように仕立てる

美しいわけなんてないけど

いいだ ...
寄り添う時間すら失って
それでもただアナタを想って

近づく程に遠く感じ
それでもアナタの口から聞かせて

虹の彼方へ行こうと言った
あの言葉を今でも待ってるよ

記憶を巡り辿り着い ...
冬色に染まった君へ捧げる純憐歌

雪降る金曜日
君は玄関前でずっと待ってた

空晴れた日曜日
君は俯きながら扉を開けた

君の残り香が怖くて
私も部屋を後にした

雪がちらつき
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
海ではない僕で番田 自由詩009/9/10 0:19
きんぎょ注意報相良ゆう自由詩409/9/9 23:59
腕輪ゴースト(無...自由詩3*09/9/9 23:53
クレヨン加羅自由詩4*09/9/9 23:46
少女と死と少女ヨルノテガム自由詩109/9/9 23:46
こうとうなことばあぐり自由詩3*09/9/9 23:15
魅かれたのはアサギ自由詩209/9/9 23:09
「 証明写真 」 服部 剛自由詩209/9/9 23:04
ポケットのなか熊野とろろ自由詩209/9/9 22:46
赤い飲み物をアサギ自由詩1*09/9/9 22:32
エーゲ海 ♯1 服部 剛自由詩109/9/9 22:17
眠る為の色はなにいろだろうかあぐり自由詩5*09/9/9 22:17
マイガールアヅサ自由詩3*09/9/9 21:39
もし世界がユから始まるなら瑠王自由詩11*09/9/9 21:30
向背百瀬朝子自由詩5*09/9/9 21:07
別れ際フクスケ自由詩309/9/9 20:37
初秋、夕暮れにあ。自由詩20*09/9/9 20:28
ジグソーパズル中原 那由多自由詩6*09/9/9 19:13
とわ自由詩209/9/9 18:02
宇宙が目眩をおぼえている間瑠王自由詩1*09/9/9 17:47
恋文かんな短歌2*09/9/9 17:46
半可通……とある蛙自由詩7*09/9/9 12:25
久しぶり平 哉人自由詩009/9/9 12:16
またすぐに 夏小林 柳俳句2*09/9/9 12:00
宗教のための宗教とは(3)生田 稔散文(批評...209/9/9 11:52
雑的思考の巡回snowwo...散文(批評...209/9/9 2:35
えほんつくりのジミーさんなかがわひろ...自由詩509/9/9 1:37
黒く太い線で描いた哀色瑠王自由詩5*09/9/9 1:32
御手紙漣 風華自由詩109/9/9 1:28
純憐歌自由詩109/9/9 1:27

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