季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
...
この夏を忘れないため息止めて流れる涙の熱さを感じた 夏の終わりを惜しむ人がいる
勝手にエアコンをつけて
夏を拒絶していたくせに
夏の終わりの
さみしさは感じているようだ

夏は夏らしくしていたかっただろうに
異常気象とやらの
まわりの勝 ...
  1

海の上の船を歩む
海老の背中に乗って 後ろ向きに逃げる
海の底には 車が待ちつくしている
熱帯魚の群れは 信号で止まり右折する

海面は二階の真下に ...
投げ捨てるように

陽がしずむ

衝動さながらに性急な 紅く去る欣求

栓をときはなち、器に受けとめれば 波は

ぞめき うねりとなり

すべての陽と海の 混交体は、

鮮 ...
雨の降る日のフランスの外気のような湿った匂いのする君
アンドレくんにはもう言ってあげた?
もう私アンドレのこと嫌いって
ノートもう見せてあげないって
リサ先生とのこと教室のみんなにばらしちゃう ...
どこにもいけないわたしがいて
どこにもいけないきもちがあるの

なんにもならないことは知っているけど
なんともならないわたしがはがゆい

うまくことばにできなくて
うまくつたえられなくて ...
無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた

秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ...
寂しさ感じた夜に
月が優しく微笑む
どうか夜よ 明けないで


月光が私の暗闇照らすけど
負けないって決めたんだ
でも、せめて今だけ闇夜に浸らせて


寂しさ感じた夜に
月が優し ...
明かりを消した部屋
カーテンの隙間から
猫が月を見ている
彼女の飼っている 黒い猫
うっすらと浮かび上がる
陶器のような彼女の背中



昼が人の表側を照らすのだとしたら
夜は人の ...
潮が寄せていく
赤いハサミを海の中に
砂の白さをした瞬きに潜っていった蟹が
骨を波の砂浜で満ちてくれば

じっと通っていった 身をかがめた
下を動き 様子を プランクトンは
そこにわき上 ...
夢のいた場所に僕は行くよ
幻想だとしても僕は行くよ

愛する人を忘れはしないよ
また会えると信じているよ

風に吹かれて どこまでも行こう
誰かが笑っても かまわずに行こう

大切な ...
正式に眠った事がなくて、寝転がって朝まで目をつむる行為を
「寝る」だと思ってる人がいるかもしれない
ただ他の人の見よう見まねで「昨日よく寝れなくてさ」とか
言ってるかもしれない
 きょうはドラえもんの誕生日だったの
 あなた知ってた?
 そういいながら彼女は無造作にブラジャーを脱ぎ捨て
 胸元にはプラチナのネックレスが残された
 
 そうかドラえもんは西暦でいうと何 ...
 まっすぐ流れる川の向こうに
 大きな病院はある
 窓の灯りはみな消えて
 無言のままそびえたつ
 月あかりがわずかにもれてくる病室で
 眠れない乳がん患者が
 隣のベッドの寝息を数えてい ...
上海から帰国すると

仕事仲間たちと須磨の別宅に向かった

ビジネスになりそうなので

今から徹夜でパワポをつくるのだ

このプロジェクトのスポンサーは

明日しか時間が取れないの ...
\^「@-^^-p-09位8魚0p-0お9いうj0いyhy76rft65れどぇ343えwくぁ211 MHJUJHYHYUYUYUIRT、LMMKMんBHGYHBVGHVGHBVGHJHんBHGFHVG ... 風呂桶が出奔したと聞いて
ちゃぶ台は激怒した
呆れた桶だ
生かしてオケぬ

走り出したちゃぶ台
四つ足だということもあり
その気になれば俊足だ

色々なものが乗せられていたが
何し ...
 
数センチの隙間から見る世界は、私にとって
とても、それは、とても薄明のような光景で
時折過ぎてゆく、子ども達の声が不思議と、
風船を飲み込んだようなこの喉に響くのだ。
 
枕元には、し ...
目が覚める瞬間の耽美、すなわちそれは曖昧な伏線を凝縮した線路図のようなもの
一連の流れは稚児の指先が母親の元に辿り着く前に行われ、
そのことによって絡めとられた誰かの睫毛は
昨日へ帰るように促し ...
みんな多分物事の先端がすきなんだ
ほら
叡智の先端
流行の先端
あの娘のポニーテールの生え際
サヤカの黒くて真っ直ぐな髪の毛先
きみのかわいい指先
ツンと尖った白い生意気な鼻先も僕は慕う ...
たかく、ながく、ら、をさけぶ、さけべばか
みふぶき、まい、つむじかぜ、ふきすぎる、
いるかのはだは、つるつるにかわいて、うら
ぎるせいてんのひかりを、すかしみる、ら、
をよべば、こたえるはなび ...
おーい、と言った
おーい、と返ってきた


そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた


それじゃ、意味ないです
お義父さん ...
消えかかったロウソクに
微かに火は灯って
それが僕のだって
後で気づいたんだ

演技が長かっただけ
まだスタートライン
クラウチングから飛び出せ
ゴールは見えないけどね

今まで振 ...
ああ早く
一秒でも早く
眠らせておくれ

思考回路が停止している
こんな状態では
もはや何も出来やしないだろう?

早く目を閉じたい
そうでなくとも
まぶたが勝手におりてくる
そうさ、もう
閉店なのさ ...
トンボの形をした
ヤジロベイは

長野まで知り合いに
会いに行ったときに
買ったモノで

マイナスイオンが
出るとかの

大きい葉っぱの
観葉植物の

鉢植えに突き刺した
...
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す


やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ...
退屈そうな視線と頬杖
残暑は緩やかな日々に降り注ぐ
片時も放さないでいたい願望
眠気を忘れて胸が痛くなる
もっと夢中になるために
知らない声を集めよう


迷いの森の中
ずっと深く入 ...
何が書いてあったのか
もう分からない
空っぽの封筒が
本の間に
古い思い出の
栞のように
はさんであった
大切にするでもなく
でも 忘れてしまわないように
僕は僕であり。
俺は俺であり。
私は私であり。

そんなもんだから、
独りでいることが穏やかで。

ウォーキング用のタオルを干しながら。
ジョギング用の靴下を繕いながら。
ランニング ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
代々木八幡……とある蛙自由詩17*09/9/4 9:33
最後の夏十六夜短歌009/9/4 7:29
ルナ自由詩909/9/4 7:18
十戒ヨルノテガム自由詩109/9/4 6:28
藍色の海月乃助自由詩4*09/9/4 5:18
ラヴェルゆりあ自由詩5*09/9/4 3:34
めりーごーらうんどジャイコ自由詩209/9/4 3:08
初秋の対峙伊月りさ自由詩19+*09/9/4 2:00
月夜知恵自由詩109/9/4 1:29
冷たいルポルタージュ相田 九龍自由詩209/9/4 0:48
蟹探索をした番田 自由詩009/9/4 0:32
風に吹かれてはる自由詩209/9/4 0:13
世の中にはオノ自由詩209/9/4 0:06
ドラえもんの誕生日伊那 果自由詩109/9/4 0:00
失われた胸自由詩409/9/3 23:54
ハバネロ大王吉岡ペペロ自由詩509/9/3 23:51
キーボード磨きますオノ自由詩209/9/3 23:39
傀儡使い師たち/走れちゃぶ台海里自由詩1*09/9/3 23:30
夜の翼仲本いすら自由詩609/9/3 23:04
まつげゆるこ自由詩609/9/3 22:45
先端少女と沼と世界の裏側ゆりあ自由詩3*09/9/3 22:35
音楽岡部淳太郎自由詩309/9/3 22:34
かべ小原あき自由詩12*09/9/3 22:26
スタートライン葛西曹達自由詩109/9/3 22:20
睡眠モコ自由詩109/9/3 21:28
バランスよーかん自由詩2*09/9/3 20:59
夕化粧あ。自由詩19*09/9/3 20:52
慟哭中原 那由多自由詩4*09/9/3 20:45
古い手紙フクスケ自由詩309/9/3 19:42
『平和』きゃっとむー...自由詩109/9/3 18:06

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加筆訂正:
水の匂い/within[09/9/3 23:52]
微妙に修正
5.91sec.