地球儀を回転させまして
わたしは20世紀を忘れました
太平洋がひたすら鼻につきました
なのでイタリアのブーツを履いて
試みに外に飛び出してみたのです
残念なことにこの通りはローマ ...
彼は一人きりで土の中で六年待ちました
生まれた時、彼は目が見えませんでした
目が見えるようになったのは彼が五歳の時
暗い土の中で、何も見えませんでした
それから今まで何も変わりません
...
入口と出口
どこにも入口はない
出口すらない
つまり解決はない
解決すべき問題もない
ただ座っているだけだ
もうこうして幾年になるのか
皆うれしそうだ皆しかるべき
入口から入 ...
清む朝に青い血に変える蜥蜴のごとく
摩天楼 谷間の光の乱れ走る
陽の垂れて炎天の街は赤子のようだ
僕がまだ幼かった頃、"うんこ"すら愛おしいと思う母がいた。
僕がまだおじいさんだった頃、"うんこ" ...
いい加減な気持ちで
好きだとか好きじゃないとか
そう口にするのなら
熱されて爆ぜる
種子のように気持ちが
重く澱む リノリウムに
真夜中 澱む バリウム
一回りして夏 そして
...
あなたによく似た制服姿の男の子が最近やたらと目に付くのよ
白い横顔に長い前髪 華奢な鼻にひっかけた眼鏡
ヒールの足で踏み荒らしたあなたの綺麗な世界は今はもう元に戻っている?
わたしの事は ...
まっくろな海食べたら
ちいさな島は大きな背中
涙に沿って走ろ
ハロゲンの輪っか
僕は対岸の
町あかりの一つ
ビーチボールが萎んでぐずった
もうそれすら
無いんだね
おなかがす ...
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない
とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう
バナナで我慢しなくちゃ
...
・
愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな
調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ...
犬を探しては歩き回る僕だが
誰にも何ひとつ見つからずにくたびれて
コーラを飲んだ心に冷やす
そんなことだけ胸の内にこびりつき眠くなる
自転車で河原へ走った
風もきつく向こうに落ちそうにな ...
自分に現れたような目覚めを巡らせられながら
手を振られた街に進み続ける
風となった未来を拒否するように
他者へと宇宙の空間の中身に思いを巡らして
ひとつに眠ろうとした
走られることを ...
あなたの目は人間に狙いを定めるために焦点を合わすのではない
あなたの指はピストルの引き金を引くために折り曲がるのではない
あなたの胸は誰かに狙われるために膨らんでいるのではない
あなたの肌は鉛の ...
朝つゆをあつめて咲く青空は
あまりにも健気で
ついつい
キスしてしまうほど健気で
青色の涙のなかでも
太陽の煌めきを忘れない強靱な精神も、また、健気で
ぼくは
またも
深夜
じんわり ...
いくら僕が最低の人間と呼ばれようとも
本当に大切な人については
大切にできるらしい
じゃなけりゃ あの夜の行動は 理解できない
自分らしくない
1ミリだって離れちゃいない
そんな距 ...
操作されるのは
コントローラーがついているから
敵はどこだ味方はまだかと
そんなこんなしている内に
独りきりになっていた
可愛く写真に写ろうとしても
いつも笑顔には ...
仲間たちがいとしい
漫画で
謝りたいと感じている、
これを感謝と言うのだろう、
というのがあった
だから仲間たちに感謝している
この仕事をフィニッシュさせるために
...
ミニトマト
まだ緑のうちに落ちちゃった
風が強い日に
鉢がひっくり返ったので
まん丸なジェードグリーン
まがたま型がよく似合いそう
それからずっと
ころりと
テーブルの上
...
この季節
夕暮れのコウモリの半分はセミです
夜のヒグラシ
よく似た飛び方をするので
素人には区別がつきにくいのですが
ひらり、と
木陰から飛び立つでしょう?
セミですからね
/ ...
泡からうまれたヴィーナスは
実はまほうつかいのおばあさんだったので
大きなホタテ貝の上で
少女に脚を与えます
少女を好きだった生きものたちが
ヴィーナスをうらんだので
少女の恋はかな ...
遠く
海はもう
燃やされてしまって
夜半、満水しつつある部屋で
あなたとくりかえしたのは
みにくい突起を擦る、あそび
皮膚をわずかに覆う
半透明のセロファンを ...
群青の
天空見つめ
はっとする
あの日と同じ
月の微笑に
吹き付ける
風に心を
たなびかせ
愁いを飛ばそ
ひらひらひらと
ビブラート
きかせ ...
090729−30
輪郭が無い人は
お化けか
死人ですなと
噺家さんが鼻歌を唄ってる
長閑な気配の中にも
噺家さんの輪郭が明確であり
付け ...
ストレス性の胃炎で病院に行ったら
長生きしなさいって
医者がマルボロを一本くれた
やさしいねって言ったら
いいえ、仕事ですからって
カルテにロケットを落書きしながら言う
家に帰ると ...
{引用= 君が想うなら、
無限さえ自由さ。
君が想うなら、
永遠さえ在する。
君が想うなら、
其処が宇宙さ!!}
意識。
...
きっと
体の中の 心の臓と 言われる場所には
純白の 純白の 繭があって
そして
繭の中には 子供の時の私がいて
膝をかかえて かたかた 震えているんだ
いまも
膝をかかえて ...
いくつもの網膜に
いくつもの炎が
張り付いた
夜更け
焼け焦げた臭いが
漂う
黒い本に
大粒の雨が
無表情に
降り注ぐ
誰のものでも
なくなった
無機質の
思い出が
流れ出 ...
座椅子に凭れかかり
1日の疲労を改めて我が身に回顧させる
ここはどこ?
アタシはだあれ?
左手が6つの弦を
押さえ
移動する
右手は弦を弾く
振るえ
...
まあだいたいに於いて
君のことを考えている時間というのは
さして忙しくもなく
またさほど疲れてもいない時なのだろう
逢いたいなとか
声が聞きたいなとか
そんな
他愛もないことを
...
くじけた気持ちが満ちてくるのは
自分が気難しいせいだ。
軟化した脳で考えさせ
萎えた手で持つこと
折れた足で立つこと
遠くなった耳に聴かせる
衰えることを許さないかのように
若さ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
回転する世界+忘却
熊野とろろ
自由詩
0*
09/7/31 11:20
蝉——制圧されしある夏のこと
新崎
自由詩
6
09/7/31 8:22
入口と出口
生田 稔
自由詩
4
09/7/31 8:13
蜥蜴
アハウ
俳句
3
09/7/31 7:26
あの頃は
松元奉久
自由詩
1
09/7/31 7:15
夏の音
瀬崎 虎彦
自由詩
3
09/7/31 6:21
世界
三原千尋
自由詩
2
09/7/31 3:33
夏休み
しべ
自由詩
2
09/7/31 3:27
真夜中のおかわり
within
自由詩
8*
09/7/31 3:08
愛とは
吉田ぐんじょ...
自由詩
11
09/7/31 2:42
犬
番田
自由詩
2
09/7/31 2:34
眠ろう
〃
自由詩
1
09/7/31 2:33
それらしい詩
木屋 亞万
自由詩
4*
09/7/31 1:27
露草
草野大悟
自由詩
3
09/7/31 1:10
妹みたいな君へ
佐々木。
自由詩
1
09/7/31 0:44
罪な奴ほど可愛いらしかった
こめ
自由詩
14
09/7/31 0:22
仲間たちへ
吉岡ペペロ
自由詩
6
09/7/30 23:56
短冊と落とし文月/トマトほうずき
海里
自由詩
1
09/7/30 23:56
短冊と落とし文月/せみこうもり
〃
自由詩
1
09/7/30 23:38
うみのものがたり
白糸雅樹
自由詩
2
09/7/30 22:36
偏熱 −GREEN LIGHT−
ねことら
自由詩
4
09/7/30 22:04
今夜のカンジ
Fxxxxx...
短歌
1*
09/7/30 22:01
輪郭
あおば
自由詩
4*
09/7/30 21:46
白鳥ロケット
ゆたんぽ
自由詩
3
09/7/30 21:22
焦点
草野春心
自由詩
1
09/7/30 20:29
繭
卯月正也
自由詩
5
09/7/30 20:05
黒い本
フクスケ
自由詩
1
09/7/30 20:04
ブルース・スケール
熊野とろろ
自由詩
2*
09/7/30 17:28
君を思ふ
まさたか
自由詩
2
09/7/30 16:29
・∞00〇◯00時◯〇00∞・
板谷みきょう
自由詩
6*
09/7/30 14:19
4300
4301
4302
4303
4304
4305
4306
4307
4308
4309
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4312
4313
4314
4315
4316
4317
4318
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4320
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4322
4323
4324
4325
4326
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4328
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4330
4331
4332
4333
4334
4335
4336
4337
4338
4339
4340
5.43sec.