ひとつの声が磔にされた
影が七つ震えていた
見つめるだけで魚の群れを孕み
蒼いシーツをまとって巻貝を奥へと遡るひと
血を流す鍾乳石
鏡自身の顔 
その微笑み
宝石箱に喰われた指
そのク ...
骨を動かすと
神様が降りて来る
筋肉を震わすと
宇宙が笑う

みんな、みんな
大好きなんだ
生きて息して
居て下さい

突き抜ける青、天空に
たましいは今日も饒舌だ



...
▽ 5月病/5月3日の ℹ︎ 短文から ▽

少なくとも、色と数と線と面とが、つながる
脳内神経の束を強制的にブチ切った上でーー
再構築の島で、死ぬほど虚しくならないでね
後生だから、2 ...
夜が明けるまえに
聴こえる悲しみのなかから
海の音を選んだのは
この国で恋を失った人魚が
そこで泣いたと聴いたから

夜の花がしおれてゆき
夜は最後の呻めき声をあげて
抱き ...
薄暗がりにあなたのこえ
ここはやさしい夜明け前
半分こもるはねごと未満
わたしたちの微かな同盟
思いも越えて跳びかえす
深く眠れと祈るばかりで
無力なわたしの無力な詩
どうかあなたの今朝 ...
 会話が弾む二人でも

 言いたいこと

 言いあってる

 気が付くと半分も言えてない

 胸の奥で急ブレーキ踏んでない

 踏んだ理由は蹴飛ばして

 ノーブレーキで突 ...
くやしい

正しい

戦争だ
大体連休明けくらいから
増殖してくる
新しい生活に馴染めずに
ウジウジ悩んでいたところ
つかの間のGWによって
一旦心は晴れたものの
「明けない連休はない」の
格言通り、また馴染めない
...
あれはどうしたことだろう
ベランダの物干しに
靴下がひとつのみ
寂しそうにぶら下げられている
一足ではなく片方だけ
その柄からして左足用の靴下だろう
右側はどうしたのか
というよりも
...
五月九日 火曜
天氣 晴
起床 六時二〇分
就床 十時三九分

此の頃は毎朝早く起きて裁縫をやります
時間割變更 一限 数學 二限 國語 三限 裁縫 四限 音樂 五限 図画でした
数學 ...
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみは剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
  ...
それだけで世界はこんなにも美しい
悲しいほどに
もうね
いいよ と
空へささやく と
空は黙ったまま
青やかだ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ごめんなさい
私が悪かった

最後にも言うつもり。

宇宙が生まれた時には既に
この命は欠けていたけれど、
宇宙の魂という命は
私の命とつながっている
だからか
夜の闇に浮かびあ ...
明るい空が広がっている
陽射しは銀に眩めいて
照らされる街は浮き立って
在ること、在ること
不思議な時
アイスコーヒーを啜っている
わたしが今、此処に居る
見透かされた時
私は透明人間
無視された時
私は透明人間
割り込まれた時
私は透明人間

幼い時の夢
透明人間になりたいは
変な形でかなうのだ

透明な存在であるほど
不透明に ...
電柱の影に横たわった靴下は
どこから飛んできたのか
まさか誰かが脱ぎ捨てた訳ではないだろう
左足のための片方だけの靴下よ
いまやとても薄汚れて泥や埃に塗れて
雨にも風にも打たれたのだろう
...
君が
何が幸せか知っていたら

私は
こんなに悲しくなかったのに。

いちめんのたんぽぽは
黄色く心に広がって

あの日つないだ君の手の
小ささを思い出させる。

...
はじめに言っておくがわたしはこれから仕事をしなければならない。たった一時間だが、1100円と少し色つきの重労働だ。これから丑三つ時を過ぎれば街は深く暗い静寂に覆われる。路面も眠っている。陶酔感より ...



コウモリ
分かる、より、分からない
ことの方が大事じゃない?
ねえ、そこのきみ、そう思わない?
そこのおまえ、そこのあんたも、
二人称は押しつけがましくて好きだ、暴力
あるいは命令、二人称は対象に受動 ...
ゴールデンウィークに金比羅さんに行った
雨のなか、傘をさして階段をのぼった

晴れの日にのぼったほうがいいと思ったけど
それは雨の日にのぼったからわかったこと

なにごとにも、 ...
たった今生まれたかのようだ
突然目の前の視界が開けた

病室では看護師たちが忙しそうに動く
時刻を尋ねると夜の7時半
7時半か…心でぼんやり呟いた

 朝8時半に徒歩で病室を出た
 手 ...
脱げそうな靴下が
いつまでたっても脱げなくて
その中途半端な布が
土踏まずの辺りで
心地良いことこの上なく
もう少しこのままにしておこうと
いやいっそ脱いでしまいたいと
そんなことを感じ ...
Curse each self-proclaimed poet
God, may all of them fall into hell
It ’s just a life that bothers ...
まだ飛んでいる
すぐにどこかへ
着陸すると思ったが
気まぐれな風にあおられ
思いのほか高く
遠く
街の奥には森があり
森を越えれば海がある
ふらふらと
心もとない放物線
巷で流れる ...
一雨毎に深まりゆく
この春日に佇んで
私は浅く息を継ぐ
虚脱の朝に不安な昼に
剥ぎ取られてしまった色を探し

  *

記憶の奥の入学式
通り過ぎてく畑の野草
お母様と手を繋ぎ
...
今はテレビよりも
ラジオを聞きたい気分

軽快に喋り盛り上がるラジオ
居間の静けさを壊すことなく
上手く馴染んでいる

雨が降りそうで降らない
天気予報が曇りだと告げる

静けさが ...
つきあいたい

その気持ちをなんとかこんとか
書類の間に挟みかくして

何食わぬ顔で、仕事を続けた

まずい
このタイミング
この相手で
そういうのはまずい

吸い込まれそうな ...
ついこの前まで
白い花を咲かせていた樹木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている

その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
鼓笛隊は反旗をひるがえすただのみきや自由詩4*22/5/15 13:30
たましいと骨ひだかたけし自由詩5*22/5/15 12:01
2018年5月15日の私からのメールが届きました。足立らどみ自由詩4*22/5/15 7:59
朝焼けの空を眺め秋葉竹自由詩122/5/15 6:37
五月若人万願寺自由詩222/5/15 5:22
言いたいこと 言いあってる佐白光自由詩022/5/15 2:12
令和4年5月14日(土)みじんこ自由詩022/5/15 0:16
残酷な五月に自称詩人は飛び降りる花形新次自由詩122/5/14 23:18
風に吹かれて坂本瞳子自由詩1*22/5/14 22:50
女學生日記 十六TAT散文(批評...022/5/14 22:07
遥か、君とひだかたけし自由詩5*22/5/14 19:26
誰かのことを只想い続けているあなたのことを、只想い続けているうめバア自由詩2*22/5/14 17:43
※五行歌「もうね」こしごえ自由詩3*22/5/14 16:51
最後に自由詩022/5/14 13:28
イートインにてひだかたけし自由詩322/5/14 13:16
不透明人間イオン自由詩1*22/5/14 12:15
片方だけの靴下坂本瞳子自由詩022/5/14 10:22
たんぽぽガト自由詩3*22/5/14 4:33
打ち壊したの章(ブレーキで二輪車を担ぐもの)アラガイs自由詩9*22/5/14 1:18
令和4年5月13日(金)みじんこ自由詩022/5/14 0:42
こんな自分にしちゃって過去の自分に謝りたい、オアシスを聴きな ...ゼッケン自由詩122/5/14 0:26
香川の水秋葉竹自由詩022/5/13 23:52
手術した夜に宣井龍人自由詩7*22/5/13 22:51
はじまりに坂本瞳子自由詩1*22/5/13 22:22
google翻訳Ⅱ花形新次自由詩022/5/13 20:47
わたしの飛行機やまうちあつ...自由詩222/5/13 20:06
放擲されたこの夜にひだかたけし自由詩4*22/5/13 19:41
静けさとラジオ夏川ゆう自由詩422/5/13 18:15
こんなこともあるうめバア自由詩1*22/5/13 14:11
春の青大将ひだかたけし自由詩4*22/5/13 11:55

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加筆訂正:
打ち壊したの章(ブレーキで二輪車を担ぐもの)/アラガイs[22/5/14 6:23]
また少し付け加えてしまう
打ち壊したの章(ブレーキで二輪車を担ぐもの)/アラガイs[22/5/14 2:31]
少し修正しています
3.93sec.