コップのなかで日常がほほえんだ
ひとときのあいだ
波紋をひろげて
夏の窓辺に
コップのなかで生きる
ちょっとした雨降りにあふれだし
3、4日日照りがつづくと乾いてしまう
コップのなか ...
自分が
持っている
優しさを
誰かに
分けてあげよう
自分の
笑顔を
誰かに
見せてあげよう
困っているときは
そっと
手を差し出してあげよう
自分の
気持ちを
...
波止場をうろつく
足のない鳩は 足を探している
飛べないで 地面を這いずり回ってる
誰かが残したパン屑のそばを
一心不乱に 突っついていた
ダッカ行きの貨物船が
停 ...
夜を待てずに
豚が岸辺に波を見つめる
スティックみたいなあそこ
固く濡らして
川べりの風に女の髪
豚に真珠の月影が
脱獄まえのさいごの笑顔
さよならの癖は ...
友達のことも忘れて歩いていく橋は真上で誰かの言葉で隅っこすらなくしている声にできるのはいつも音楽だけで静寂だけが場所をなくしていくすべてがあったけれどもただ微かな闇のようなものの土に生えはじめたギ ...
{引用=
今日 {ルビ午后=ごご}の空は、
秋をきびしく拒絶していました。
その審判は、言葉や法則でなく、
まして、表象された風景などでも
なかった。
許しはしないと、
風や雲の ...
見果てぬ夢のカーニバル
砂にかいた城郭の呪文
寄せてはかえす波の調べに
なにを重ねてなにを惑う
きみの瞳に恋している訳ではない
きみの瞳に乾杯したい訳でもない
...
今までに君から受けた扱いの数々を
ちょっと時間が空いたから思い出してみることにした
出会いはちょうど10年前
通学途中の電車の中
当時の高校生らしくない
落ち着きつつも既に妖艶な服装、顔 ...
母とあたし
妹ふたりは
連休を利用して
パンフレットでは
値段の割りに
妙に大きな部屋の
あるリゾート施設を
予約した
広い庭を通り抜けて
通された
部屋は大広間のよう
...
きみが言う「愛してるよ」は うすっぺらい
「ごめん」と言わない 心ないきみ
恋への期待をトランペットが
今日の果実を絞り込むような
鏡のまえで私は武装している
小鳥たちの囀りがアフリカを
木漏れ日たちもそれを真似る
感謝がアムールに追いつかな ...
あの子の心臓が浮いてるときいて
やってきた
透明な
水の中
音のしない、建物の中
見えないガラスに囲まれた
透明な
水の中
音のしない、建物の中
巨大な水槽の中
その中 ...
なめらかな線に少しだけ空いた
そのへこみを
埋め合わせの私が入り込む
なんて居心地が良いのだろうと思っていたが
埋め合わせは考えた
もうちょっと居場所を広げられないかな? ...
鯉が泳ぐ
餌が欲しくて口を開ける野生の鯉
今日も馬鹿にした青年が石を投げる
知っててよける鯉も
分かってて投げる青年も
それでも続ける
蔑む視線と
妙な期待の視線 ...
てがみを書いたが 出せる自信が無い
封をしたが 出せる自信が無い
切手を貼ったが出せる自信が無い
住所だってきちんと書いたがそれでも自信が無い
自分の内側をしゃ ...
光差す影共するは人の為
息子追い悪さもできず四十年
子よ、世界はそれほどきれいにあらず
新聞に私の友の名がふたつ
シーサーはシャチホコ食わぬ、と月
手 ...
葉擦れの音を君と
芝生に座って聴いていた
かなしみは悲しみの密度で
虚空を舞う飛行船のように
愛されたいと誰かが言った
僕たちは鼻先で笑った
ここにいるそのことの偉大さを
認めない愚 ...
手に何がある
体には何の
誰が 存在する
誰だ 死刑囚は
指の向こうには
公民館があって ひとりの僕は
デパートに入りたかった
デパートに入りたかった
公園を出た そばの
映画館 ...
今日は小雪
小雪に書かれた小説は
小雪小説
こんこんと降るような言葉の連なり
凛とも寒いほうの冬の始まり
温かくなるまでは力を矯めて
撓めて
やがて弾けるまでの物語
今日か ...
テイブルの下に
ひきっぱなしの布団
みかん転がり落ちてるよ
段ボールから猫
なんもないのはわかってるんだ
ポンコツ話も聞き飽きただろ
こっちもうんざりしてるから
冷蔵庫にはたまご ...
なんで泣いてんの
泣いてないなら笑えよ
まあそんなのはいいから
とりあえずめがねかけようぜ
長すぎる前髪が
カーテンみたいになって
太陽の光隠してる
はさみ持ってバスルーム!
...
まっすぐゆけない
あるけない
ななめ15°にみえるけしきは
いつかのじごくえみたいなハロウィン
つかれたのはいいわけ
うそはつきたくないけど
ほんとうのことをいえば
さいていなじ ...
ニコライ堂の鐘が鳴る
聖橋から小川町
緩くカーブのその坂の
底にあるのが小川町
小川町から靖国通
だらだら歩き神保町
三省堂か東京堂
なぜ行かないのか書泉の角を
曲がってうれし吉本 ...
向かいのあの人は何考えているんだろう
19歳で田舎から来た僕は山手線で向かいに座るOLが何を考えているか考えていた
そして33歳になった今
同じことを同じ山手線上で考えている
...
放課後の校庭に
ぽ つん と
うずくまり
動けなくなってしまったような時
くる くるくる と
上の方から降りてくる
白い
ふわふわとした
真綿のようなさみしさ
それらは
ぽふり ...
悪縁を捨てたく風呂で体じゅうこすりまくって血だらけになる
鏡に映る顔は父の同じ年より白髪としわが多くて
来るはずのない幸せを次の年こそはと祈り
迎える零時
幸せという言葉のカタチを ...
「あの人と3年も付き合っていたなんて」って
そんな嫌な思い出にしてしまってもいいのですか?
そんなこと、あるわけがないのに。
そんなこと、思うはずがないのに。
知ってる?
そう思 ...
軽蔑の光を灯して
人は彼女をみるのだ
知恵が足りない子だという
足し算 引き算はできない彼女は
人のために泣くことができるのに
ずるい笑みを浮かべて
また騙そうとするだれもかれも
だ ...
明日ここに捨ててゆく花を選ぼう
あまり綺麗じゃなくて
だけど見過ごせない
咲くよりは枯れるために
生まれてくるようなそんな花を
俺の言葉の代わりに
俺の人生 ...
触れない海は
一本の線で表すことができる
松の梢からその線をくぐり
入ったり出たり 出たり入ったり
わたしには関係ないことさ
沖がぐらぐら沸き立った
あれほど引き止めたのに出て行った
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
_
寅午
自由詩
2
09/11/23 17:49
優しさ
そよ風さん
自由詩
0*
09/11/23 17:25
灰汁
カンチェルス...
自由詩
3
09/11/23 17:11
豚に真珠の月影が
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/11/23 15:59
日曜日の憂鬱
番田
散文(批評...
2
09/11/23 14:36
冬の宿る
月乃助
自由詩
6*
09/11/23 12:51
見果てぬ夢
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/11/23 12:18
待ち時間の使い方
智哉
自由詩
1
09/11/23 11:30
人柱
森の猫
自由詩
2*
09/11/23 10:22
創書日和「謝」 告白
逢坂桜
短歌
4
09/11/23 9:53
大連的人生得意時
吉岡ペペロ
自由詩
2
09/11/23 9:42
心臓水族館
嘘而
自由詩
5
09/11/23 8:52
amends for you
marica...
自由詩
5*
09/11/23 8:47
餌男
doon
自由詩
0
09/11/23 8:08
手紙を出せないうた
しだ よう
自由詩
0
09/11/23 2:26
傘のなくとき
kawa
川柳
0
09/11/23 1:27
木漏れ日の中で出会う
瀬崎 虎彦
自由詩
5
09/11/23 1:22
夢の街
番田
自由詩
1
09/11/23 1:00
うわぁ、寒いね
海里
自由詩
1
09/11/23 0:34
段ボールから猫
ゆうと
自由詩
11*
09/11/23 0:16
めがねかけようぜ
〃
自由詩
0*
09/11/23 0:16
ナイトメア
〃
自由詩
0*
09/11/23 0:15
聖橋からだらだらと
……とある蛙
自由詩
8+*
09/11/22 23:55
見知らぬ他人との処世術
snowwo...
自由詩
1*
09/11/22 23:16
ひとりの話
明楽
自由詩
1
09/11/22 23:07
僕はあした37歳になる
紅林
短歌
3
09/11/22 21:57
のろい。
wister...
自由詩
0
09/11/22 21:49
天使なのかもしれない
朧月
自由詩
2
09/11/22 21:28
明日ここに捨ててゆく花を選ぼう
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
09/11/22 21:24
あこがれ
ゼロスケ
自由詩
3
09/11/22 21:19
4211
4212
4213
4214
4215
4216
4217
4218
4219
4220
4221
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
加筆訂正:
人柱
/
森の猫
[09/11/23 11:41]
誤字・訂正しました。;
7.24sec.