星降るや靴を枕に庭で寝る
「カタクチイワシを一言で言い表すのは難しい」
爺さんがそんなことを縁側で呟いていたので
爺さんに聞こえるよう
「ニシン」
と呟いて宿題をするために部屋に戻った
部屋の勉強机は窓の手前 ...
スーパーマーケットの中で見つめ
回るきゅうりや蟹缶詰を
回転寿司のようにかんぴょう巻きを
色とりどりのまぐろを
カッパ巻きをウニ
卵をイクラ、エンガワを
白い乗せられたもの酢飯の
追 ...
外に それに 託して
一振りする することを
手を どこかに
ファミコンひとつ 誰もいない部屋
言葉もない
ひらけた 赤いプラスチックの筐体の
黒いプラスチックの十字キーの
ファミ ...
パパ1号とメールをします
また会わなきゃ
やだなあ
でも生きるために
全ては向こうからやってくる
悪夢に作り替えるのは私
夢から醒めたアリスは悲しそうな顔をします
でもあたしには優し ...
置き去りにされた
残骸の片方だけ残る後輪に
硬質ゴムの黒いよごれは、
動くことのない平衡を失ったもうひとつを捜してた
均等に働く両足の仕事のようにもとめあう
互いを見ることもなく、罵り合 ...
ボリス・グロイス「ユダヤの逆説、ヨーロッパの逆説 —テーオドール・レッシングの『ユダヤ人の自己憎悪』によせて—」(『思想』806、1991)という論文を読んだ。
↓
h ...
棒人間は今日も黒い涙を流す
言葉よりも大きな気持を
整理整頓する
嘘っぱちな深夜通販番組を
薄目で見ては誉め称える
貴方は死刑と言われたけれど
そんな証拠は何処にも ...
のぼるのタイヘン
くだるのラクチン
ジンセイなんてそんなもんだよね
見せるのタイヘン
隠すのラクチン
キモチなんてそんなもんだよね
覚えるのタイヘン
忘れるのラクチン
キオクな ...
秋ですよ
さぁ
桜たちが裁かれます
元気ですか
健康ですか
弱ってますね
毛虫で葉っぱなくなっちゃって
もう一度咲いてください
今、夏が終わったばかりですけど
もともと四 ...
あなたの
瞳が
おくゆき
をもって着陸しようとしている
まっすぐ平行していた、している
黒線
左右のバランスがおかしい彼女は
しっかりとした楔を
そなえつけられていて
と ...
夕暮れ
みんな家路に帰ろうと
一人ぐずぐず
オニのまま
悔しいままで
夕日を睨み
そのまま暮れて薄暗く
ぽつりぽつりと街灯が
道をぼんやり照らす頃
オニも泣き顔拭かぬまま
...
学校にナイショで
バイト三昧
学校の勉強より
真面目真剣
少々キツイが
時給は高め
煩い店長
いなけりゃ最高
なんだかんだで
なんとか頑張ってるよ
客に紛れて
時々やって来る ...
取りあえず便利な
コンビニの弁当
口当たりは良いけど
何かが足りない
どこかオートマチックな
味がする
注文してから作られる
湯気の立つホカ弁
出来たて感は嬉しいけど
まだ何かが ...
それがコスモスだと気づくまでに
少し時間が必要だった
黄金色と言えばそれまでだけど
一番君にふさわしくない色
去り行く夏を心から惜しみたいから
毅然とした秋の気配に少しでも抗いたいから
...
悲しみにはぐれて
頭だけで歩いている
まだ銀杏は緑いろだ
頭も肉体の一部なのに
頭は肉体と比べられている
肉体のほうが信用されている
それこそ嘘だ
坂道は薄曇 ...
{引用=神さまが
地球に「?」と書き送り
返事は皆さんご承知のとおり。}
神さまに
地球がいろいろ尋ねたら「ごめん」のひとこと
(^^;)付きでした。
ベットが移動して
固定された身体が
筒を満たす
さあ用意はいい
MRIよ
僕を分解してくれ
ガーガーガー
大音量を発して
僕の水素元素は
揺らされる
意識は腰髄に集中する
...
アブラゼミの心の声が聞こえちゃって、聞こえちゃって
朝から晩までノイローゼ、ノイローゼ
ウスバカゲロウの心の声が聞こえちゃって、聞こえちゃって
朝から晩までノイローゼ、ノイローゼ
...
今の今まで詩の神がいたのに
夜長に蛍光灯が書を照らす
夜景が女の人の洗い髪のようだ
コンタクトレンズを洗います。
次に、歯を磨きます。
そして、顔に軟膏を塗ります。
今日一日、食べたものをメモします。
昨日寝た時間と今朝起きた時間、昼寝をした時間と回数を日誌につけます。
2 ...
恨み尽くして血に染まり
幽霊花だ、地獄花だと忌み嫌われて
墓場の隅まで追いやられ
歯噛みしながら散る曼珠沙華
お前憎しと今年も咲いて
わが身は白い彼岸花
恨みはいずこ、血の色いずこ
...
ザラザラとした夜があける
胃液、精液、血が溶けあい、朝陽のなかにまじりあう
永遠を走りぬけるためには
この路地という路地を 誰も起きてこない間に
疾風のように駆け抜ける必要がある
朝 ...
腫れ上がるまぶたをつつけば海がくる きみの愛した色は群青
絹色の裸足をさらう波音は ぼくらの意味さえ落ち着かなくする
「殺してよ」笑うきみの眩しさに 入道雲、雷を呼べ
紅 ...
碧と青 果ての見えない 地平線
{引用=北海道にて}
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる
その帰 ...
十七年も前の、夏祭りの夜
祖母に連れられ、幼い私は手を引かれ
祭りの光の中に溶け込んだ八歳の姉を
捜し歩いていたのだ
途中、祖母に駄々をこね
一匹の紅い金魚をすくってもらった
二人と一匹は ...
ヒトはトリに憧れるが
トリはヒトのことを相手にすることなど断じてないだろう
ヒトは見上げ トリが舞う空に向けて想うのだ 例えば
A picture ---この言葉を唇に乗せるヒトは、
...
やわらかい陽射しは
私に優しく寄り添う
飛ばした
紙飛行機の行方を追って
昨日は空の果て
私のまるい横顔を
秋風が優しく触れる
ごあいさつしましょう
もう秋ですね
囁く言葉が昼の ...
夜のうちにアスファルトで開き切った蛾は
気が付けば西へと影をこぼし始めている
そのことに気付かない蛾は
何事も無かったかのように目を置きやって
何事も無かったことになってゆく
今 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
17letters
Amelia
俳句
0*
09/9/27 4:25
カタクチイワシと仔猫たち
相田 九龍
自由詩
7
09/9/27 3:45
スーパーで、食べた
番田
自由詩
1
09/9/27 2:08
ベランダで、受ける
〃
自由詩
1
09/9/27 2:07
ジェニファーアンドロイド
ゆりあ
自由詩
5+*
09/9/27 1:25
「秋のわかれる」
月乃助
自由詩
5*
09/9/27 1:11
ユダヤ人自身による反ユダヤ主義
A-29
散文(批評...
1*
09/9/27 1:09
棒人間は今日も黒い涙を流す
こめ
自由詩
11
09/9/27 0:06
たいへんよくできました
葛西曹達
自由詩
1
09/9/26 23:57
傀儡使い師たち/桜さばくと四季桜
海里
自由詩
1
09/9/26 23:52
ふかい
マナ
自由詩
5*
09/9/26 23:45
土曜の夕暮れ
……とある蛙
自由詩
11*
09/9/26 22:59
アルバイト・ブギ
加羅
自由詩
1*
09/9/26 22:53
弁当
〃
自由詩
1*
09/9/26 22:47
キバナコスモス
西天 龍
自由詩
4*
09/9/26 22:10
肉体の思考
吉岡ペペロ
自由詩
7
09/9/26 22:05
神様めーる、あるいは世界で一番短い手紙
小池房枝
短歌
4*
09/9/26 21:36
MRI
snowwo...
自由詩
1*
09/9/26 21:33
暴風域の中で
ゴースト(無...
自由詩
1*
09/9/26 21:00
夜長
アハウ
俳句
3
09/9/26 20:59
儀式
照留 セレン
自由詩
2*
09/9/26 20:54
曼珠沙華
西天 龍
自由詩
6*
09/9/26 20:53
眠らない夜に生き残るために
夜明けまえの...
自由詩
4
09/9/26 20:47
晩夏シンドローム
あぐり
短歌
4*
09/9/26 20:26
修学の車窓
愛心
俳句
4*
09/9/26 20:25
ブランコ
たもつ
自由詩
35
09/9/26 19:35
祭り、花火、姉と紅い夢
結城 森士
自由詩
2*
09/9/26 18:28
トリに私は憧れる
N.K.
自由詩
5*
09/9/26 16:04
私と秋
ミツバチ
自由詩
7*
09/9/26 15:20
ループ
A道化
自由詩
5
09/9/26 14:49
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
4252
4253
4254
4255
4256
4257
4258
4259
4260
4261
4262
加筆訂正:
トリに私は憧れる
/
N.K.
[09/9/27 0:11]
ヒトとヒトの間とヒトとトリとの間の層を区別しようとしました。
曼珠沙華
/
西天 龍
[09/9/26 21:48]
語調修正
4.79sec.