不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ...
十七年も前の、夏祭りの夜
祖母に連れられ、幼い私は手を引かれ
祭りの光の中に溶け込んだ八歳の姉を
捜し歩いていたのだ
途中、祖母に駄々をこね
一匹の紅い金魚をすくってもらった
二人と一匹は ...
ヒトはトリに憧れるが
トリはヒトのことを相手にすることなど断じてないだろう
ヒトは見上げ トリが舞う空に向けて想うのだ 例えば

 A picture ---この言葉を唇に乗せるヒトは、
  ...
やわらかい陽射しは
私に優しく寄り添う
飛ばした
紙飛行機の行方を追って
昨日は空の果て

私のまるい横顔を
秋風が優しく触れる
ごあいさつしましょう
もう秋ですね
囁く言葉が昼の ...
夜のうちにアスファルトで開き切った蛾は
気が付けば西へと影をこぼし始めている
そのことに気付かない蛾は
何事も無かったかのように目を置きやって
何事も無かったことになってゆく


今 ...
遠くに

忘れてきたものが
ある気がするんだ

はかなくて
美しいもの

でも
切なくて

思いだせない僕は

夕陽をみて
すこし泣いた
このままお前の息の根が止まれば良いのにな/そうしたら/明日/同窓会に出なくて済むからな/お前の見窄らしい姿/を/旧友に見せるくらいなら/窒息死させるさ/消えてくれ主人格/お前の居場所はとうに無い/俺に ... 回文考えました。

旦那と、鳩なんだ。



*****


あれからどのくらいたっただろう。

失敗続きの僕はあの日も独創的な失敗をいくつもやらかし、
頭からぐっしょり甘 ...
あなたの名前に 指を絡め あなたの名前に そっと 唇をあてるのを繰り返し 繰り返し見つめてから もう一度唇をあて あなたの名前に 舌を這わせる

あなたの名前に 指先を 滑らせながら 唇で吸い あ ...
ねぇ と きみ が いきなり ぼく の なまえ を よぶ から ぼく は その とつぜん さ に おどろいて ぼく たち は こんなにも そば に いる の だから なまえ を よんだり する ひつよ ... たちのぼる炎も踊る こよい
生けるものたちは、みな □
豊饒のよろこびにみちあふれている ※
誰もが 誰であるかを忘れ 
みだれつどい  ●#л★дб
星に興じるすがたは、廉恥をすてる
...
今朝は朝から革命の鐘がうるさくて
もっとゆっくり眠っていたかったのに
カーテンを開けると町はすっかり革命気分で
至る所で革命が行われていた
昨日まであったはずの赤いポストには
何かの象徴のよ ...
信号が青に変われば道路の向かい側に立ってる
貴女との距離も縮まると思ってたけど甘かった
横断歩道で無言で擦れ違うふたり
今や貴女にとって
俺は赤信号でしかないのだ
ガキじゃあるめーし
1度 ...
 
 
ふと鏡にうつる
その男を
街にやってきた頃
わたしは見ていた気がする

街に来た母と
ある居酒屋で飲みながら
いつか海外旅行に連れてってやると
豪語した
そのカウンターの ...
なんとなく泳げるようになって
なんとなく跳ねるようになって
なんとなく鳴けるようになって
なんとなく強気になってみたりして

小さな世界で生きてきたから
小さな生き方しか知らなかった
小 ...
まだ頭で祈っている
まだ全身で祈れていない

全身全霊だ

頭で祈っていることを体感している、というのもおかしな話だが
全身全霊とはよく言ったものだ
頭で祈っていると祈りは持続しない
...
嘘を見抜こうと思い、双眼鏡を買いました。
あれは夏でした、高校野球の実況が心地よく聞こえて、
アイスキャンディーを持っているだけで溶けてしまう気温28度、
アスファルトの上に立つ。

双眼鏡 ...
はじめてのキスはアルバムにも無くて それはそうだよ眼を瞑ってた


心拍数増える毎に散らばって さようならを拾い集める


あらかじめ用意していた幼児性 あなたはきっとキスしたくなる


もういいのほ ...
ずいぶん長いこと見つめてるけど
ひと思いにパクッとやっちゃえば
四年前まで首を伸ばしてパクッと


     いやあ照れるなあ、おれ
      そんなに見つめられると
       心 ...
I がない一日でした
アイがない一日でした
自分が留守な一日でした
ただ流されていくばかりでした
土左衛門なのでした

いくつもの橋の下をくぐり
今更ながら橋の憂鬱を知り
壊れたが ...
どれだけ考えても
記憶の深くを探しても
みつからないのです

あなたの声が

あたしはもう
永久に
喪ってしまったのでしょうか

あなたのしぐさや
あたしにくれたことばは
こん ...
カブトガニ
イリオモテヤマネコ
ヤンバルクイナ

天然記念物って言葉が好きだ
絶滅危惧種って言葉には
罪意識が刷り込まれている


まあ確かに

野菜と言えば
キャベツにキュ ...
野口さんが今夜も
庭石をぎりぎりと鳴らす

昨日の鰹節はお気に召さなかった?
ああ、もう香りが飛んでいるのね
でも庭を散らかした次の日は
わたしが掃除をする代わり
おまえはお隣でごは ...
老人が残った街がゆるやかに僕を現実に引き留めてる

電車から見るだけの校舎だったのにいつから記憶になったんだ?

放射性物質の羽根で世界を羽ばたき包み愛でてやりたい

「正論で生きてます」 ...
ラムネの瓶の底で見つかったあなたの骨は
あたしが今朝パンに挟んで食べてしまいましたよ

窓の外で恨めしそうにこっちを見ているひまわりが
種を落としながらあたしのそらを食べていました

ニノ ...
明日

急に友達で

無くなるくらいなら



また明日って

交わした最後に

次は僕だと教えてほしい






誰かが
...
言葉が出てこない
胸がいたい
わたしにはなんにもできない
わたしには、なんにもできない

どうやって生きていこう?
どうやって誰かを愛そう?
わたしにはなんにもできないのに
どうや ...
うちから少し歩いたところに住宅街があった
大通りから出る七本の細い道で構成されており
それぞれの道には一号通りから七号通りまで
安直な名前が付けられていた


小学校に上がって通い始めた書 ...
血の気が多いアナタは
いつも好んで肉を食べる

この前受けた血液検査
結果の詳細見て
明らかになった
アナタを作り上げてる
ちょっとした要因
医学的にも証明された
血の気の多い気性
...
細胞をくっつけて
これは次世代のたべものになるのではないか
と 思われたが

おいしくなかったので広まらず
現在はほぼ絶滅してしまった とか

ポテトにもトマトにもなれなかったポマトは
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ブランコたもつ自由詩3509/9/26 19:35
祭り、花火、姉と紅い夢結城 森士自由詩2*09/9/26 18:28
トリに私は憧れるN.K.自由詩5*09/9/26 16:04
私と秋ミツバチ自由詩7*09/9/26 15:20
ループA道化自由詩509/9/26 14:49
忘れ物風音携帯写真+...709/9/26 12:03
人造人間ミジメダーゴースト(無...自由詩3*09/9/26 5:06
回文は知性の不可逆を駆逐する竜門勇気散文(批評...1*09/9/26 3:55
名前について (3)あらら自由詩009/9/26 2:52
名前について (2)自由詩009/9/26 2:45
「収穫祭の夜」月乃助自由詩6*09/9/26 2:32
革命の鐘が鳴ったよなかがわひろ...自由詩209/9/26 2:20
敗者復活戦TASKE携帯写真+...1+09/9/26 1:50
鏡の男小川 葉自由詩309/9/26 0:31
かわず葛西曹達自由詩409/9/26 0:04
祈り吉岡ペペロ自由詩909/9/25 23:55
双眼鏡と虫眼鏡モチヅキゼロ自由詩109/9/25 23:41
残像キスあぐり短歌5*09/9/25 23:24
おやすみの前に鉄のきりん草野大悟自由詩1*09/9/25 23:13
愛がない一日nonya自由詩14*09/9/25 22:54
遠い記憶小岩井祐子自由詩209/9/25 22:36
ツヨガリよーかん自由詩109/9/25 22:31
野口さんの夜八月のさかな自由詩209/9/25 22:19
8.29-9.25きらく短歌209/9/25 22:16
サイケデリック海の家marimi...自由詩509/9/25 22:03
【 イジメの当番 】豊嶋祐匠自由詩14*09/9/25 22:00
わたしにはなんにもできない八月のさかな自由詩309/9/25 21:41
いちご通りの話をしようあ。自由詩15*09/9/25 21:32
肉食系加羅自由詩1*09/9/25 21:24
ポマト照留 セレン自由詩1*09/9/25 20:41

Home 戻る 最新へ 次へ
4223 4224 4225 4226 4227 4228 4229 4230 4231 4232 4233 4234 4235 4236 4237 4238 4239 4240 4241 4242 4243 4244 4245 4246 4247 4248 4249 4250 4251 4252 4253 4254 4255 4256 4257 4258 4259 4260 4261 4262 4263 
加筆訂正:
ツヨガリ/よーかん[09/9/26 7:10]
少し変えました。
4.73sec.