雲 中なのだ 走らせていく
車を 見えないのも
暗闇の 鳥が飛んでいくのが見えた
暗闇の この僕には言葉もなく 姿

誰か ああ何の自信もなかった 部屋も
待っているのか 声で 見えたのが ...
天井の電球をひねるために相応しい
高さにまで積まれた
人一人の半生の記録集から
無雑作に選んだ一冊を
うすい指腹で繰ってゆく
健康な子どもに絵本を読み聞かす
古めかしい速度で


い ...
その時
百日紅は花を咲かせて
夏になったことを教えてくれたけれども
夏が終わったかどうかには関心がないらしいので
花を咲かせたままであった

今がその時だと 秋の虫は
ギーギー ギーギー ...
遠くに、言葉の影が、
感情のように、薄く、たなびき、
一本の、けがれ、
遠く、
柘榴のように、
割れて,、


泣き声は、ぼくらの、
母の心臓を、
ともに、
くるはずのない、
...
神無月の黄昏の夜に
魔法使いがやって来た!
今宵は楽しいHALLOWEEN PARTY!
流行、流離、サプライズ相次ぐ365日の中で
それでもノートに書き連ねた
「愛してる」満月の夜
届け!この想い! ...
ビンに入った手紙
誰にも読まれることが無い
心の中にしまった手紙
誰にも読まれることが無い

長い間
漂流して
海岸に打ち上げられる。
大潮の日、又旅立つ

ビンのフタは
栓抜き ...
月の眠る丘に
最低限の荷物を隠して
遠雷が鼓膜を脅かす
暗がる夜に僕たちは
つながりと呼べるものの
一切を断ち切った
淋しくはなかった
悲しくもなかった
た ...
なんだか自分を描くときに

うまくことばがうかばないんだ

だれより知ってるじぶんなのに

知らないだらけに くびかしげ

そうか

ぼくがそこかしこに

嘘を落としてきたから ...
街中でトイレを探していて
コンビニよりも近くに公園があって
なにやら小奇麗な
新築されたばかりらしい小さな建物

飛び込んで間に合ったまでは良かったが
出るときになって気がついた
「詩人 ...
ラテンの猫
粘土の焼けた瞳
河の流れを胸に秘め

光沢の粒を晒す

記憶の階段を
駆け下る



コツン



静まり返った月色のススキ野
突然 ...
道を焼き我を焼く笑み水たまり



つながりよ皮一枚の旋律よ



空ばかり人のかたちに閉じこめる



人が消え人のうただけ永らえる



未明に ...
君が最後に口元を動かして言った言葉


―愛してる―


君は確かにそう言った


僕にも妻はいて

君にも夫がいて


許されない恋だった

けれど恋い焦がれ ...
ねぇ
貴方は私の写真ばかり撮っていて


ねぇ
貴方も私と写真に記憶を残そう?


ねぇ
夢ばかり追いかける貴方


だんだんとすれ違って…


いつから?

...
私がまだ両親と同じベッドで寝ていた頃
私は自分から眠ることができなかった

眠るためには目を閉じなければいけない
私は目を閉じることができなかった

ぱっちりと目を開けて、豆電球のオレンジ ...
仕事帰りのホテルの一室で
酒よ 咲け 呑んで 咲き乱れ 酒と共に叫ぼう
呑まなきゃ語れぬ 大人の付き合い
避けては通れずに 呑め呑めとのめり込んで
語れ 語れ 呑まれる前に全てを吐き出そうぜ

グラス ...
どこまでも行くよ
そう言う必要のない
今はとても
穏やかに空の下で寝転んでいる

農家は汗水たらして
作物を実らす
我が家
みたいだな

家族の汗の染みこんだ洗濯物
放り込ん ...
五時半暖簾をあげる女将

 「やってるかぃ」
 「今あけた(開店した)ばかりだけど
  早いのね」

 「ご挨拶だなぁ
  今日は涼しいから燗つけてよ」


とり鍋ぼたんの斜向かい ...
欲したものに
もの見ている 僕は
青いものを赤いものに
そんな寂しさは 黄色の
白いを 続いていく 気がする

コンクリートの堤防で 今日も打たれ 
飛沫が強い 雨は誰かに魚を飛び散
...
花のように
命の終わりごろ
涙の代わりに
種を流すことができれば


ヒトにもそれが
できるのならば


こんなに悲しむことは
ないのでしょうか


いっそ子の顔を知らなけ ...
 デパートの屋上か、蜃気楼の摩天楼。
魂の旅路を終えたばかりの革靴は雄弁に語る。
朽ち果ててゆく外観よりもむしろ
室内のほうに目を向けなければならない。
取り残された額縁の裏には
「数に還元 ...
 すっかりと枝を払える紅葉の木何だか女の丸坊主の

 もんもんと考えあぐね外へ出て晩秋の空見上げている
雲が
太陽を隠しています

きっと
あの向こうには
壮大な楽しみがあります

だけど、それを
雲は
わたしに
見せてはくれません

こどもの頃
おとなが見せてくれなかった
テレビドラマを
思い出します ...
携帯が鳴り響いた午前3時半
君からの着信だったらいいのになぁ

携帯開けてみようものなら
いつもと変わらない迷惑メールだ


明日のことを考えて
生きていくのはもう疲れた

通り過 ...
ありゃあ 

ぜったい略奪婚の
名残りだぜ

衆人環視の中で
父親が娘を連れて
バージンロードを歩み
花婿に手渡す
なんてさ

敗れた族長が
征服者に
降伏の証として
自族 ...
子どもの時分の悪ふざけがすぎたとはいえ、
障害者の脇を真似して歩いた友人はやりすぎた。
そして、注意するつもりで頭をひっぱたいたあのおじさんもやりすぎだ。
そっちが正真正銘の障害者だった。みんな ...
おれは酎ハイ

ふたりは生中

途中下車して駅前の

会社の帰りやきとり屋


仕事の話

お互いの主張

多少気まずくなる話

家族の話

時計を見ると

もう ...
突き破れないでいる

太い風が渇いている

誘われる粒子たちよ

きみらは何処へゆく


精神に吹く風を幻視

声が虚無を連打する


突き破れないでいる

太い風が渇 ...
「いやー、おもろかったなー」
「おもろかった」
「ほんまにおもろかった」
「今日も元気な松喬さん見れて良かった」
「うん良かった」
「いやいや、まだ死んでないから」
「まぁそりゃそうやねん ...
大人になったぼく
いくつも季節を巡る
思い出のバルーン
子供の頃の情景が
心に浮かぶ

裏の小径を通り抜けて
新しい世界を探検した
どこまでもどこへでも

夢と現の区別なんか知らな ...
弱った体を
引きずって
苦しみが
背筋を
走ってゆく

遊びがない
楽しみがない
胸が痛い
落ちてゆく

疲れきって
失神する
一番勉強
している
満足!
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
雲は忘れて歩く僕に番田 自由詩109/10/4 1:25
「わたし」の日記かいぶつ自由詩9+09/10/4 1:15
この世界の片隅のバランス オブ パワーN.K.自由詩5*09/10/4 1:14
空は遠くまでずっと続いて青色銀河団自由詩109/10/4 0:42
オレンジと黒の神無月TASKE携帯写真+...109/10/4 0:38
ドンブラコペポパンプ自由詩4*09/10/4 0:00
遠雷ホロウ・シカ...自由詩5*09/10/3 23:53
うそつき短角牛自由詩209/10/3 23:52
オクトパス・ガーデニング 詩人公衆便所海里自由詩6+*09/10/3 22:51
摩 訶北星三天自由詩2*09/10/3 22:50
業夜焦塵木立 悟俳句309/10/3 22:28
愛故に自由詩009/10/3 21:12
自由詩009/10/3 20:43
誰も教えてくれなかったから高柳ハシコ自由詩209/10/3 20:18
アルコールコミュニケーションTASKE携帯写真+...009/10/3 20:12
ひなたぼっこかんな自由詩10*09/10/3 19:02
豚カツと燗酒……とある蛙自由詩5*09/10/3 18:19
紙の上の色に番田 自由詩009/10/3 17:45
涙と種小原あき自由詩4*09/10/3 17:29
図式プテラノドン自由詩2*09/10/3 17:24
晩秋生田 稔短歌109/10/3 17:09
こどものわたしたち小原あき携帯写真+...4*09/10/3 16:56
携帯が鳴り響いた午前3時半ark-ey...自由詩109/10/3 16:42
バージンロード考青い風自由詩5*09/10/3 15:11
ひきつりプテラノドン自由詩1*09/10/3 15:09
おれは酎ハイ吉岡ペペロ自由詩7*09/10/3 14:46
虚無の連打自由詩209/10/3 14:39
真夏の喫茶店捨て彦散文(批評...009/10/3 13:56
区別リタ。自由詩109/10/3 13:00
老体ペポパンプ自由詩5*09/10/3 12:19

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